紅魔館
「あ、霊夢さん。何かご用ですか?」
「藁をも掴む気持ちだ…」
「へ?」
「あんた、恋愛経験ある?」
「突拍子もない話ですね…ありませんけど」
「好みとかは?」
「私を守ってくれる人がいいなーなんて」
「無理ね」
「言いながら入らないで下さい!」
「咲夜」
「(門番・・・もうツッコむのも疲れたわ…)なにかしら?」
「恋愛経験ある?」
「私は物心ついた時にはここに居るんで」
「何歳からよ」
「十五」
「遅っ!!何があったのよ!?」
「それは…それは…ううう…」
「ちょっ何泣いてんの!?」
「古傷が…少し…一人に…」
「あっちょ、どこ行くのよ!?」
「それ以上はプライバシーよ」
「パチュリー、それと………なんか」
「なんかって何ですか!わたしは小悪魔(仮)です!」
「(そんな堂々と(仮)って言われてもね…)まあいいわ、あんたら恋愛(ry)」
「私はここ二百年位こっから出てないわ」
「引きこもりもいい所ね」
「私は昔魔界で淫魔の仕事を」
火苻「アグニシャイン」
「レミリアは恋愛経験とかは?」
「ないわよ」
「フランも?」
「私はここ四百年ぶりに地下からでた所」
「好きなタイプとか」
「私に見合う男なんて想像もつかないわね」
「簡単に壊れない人~!」
この餓鬼共は
白玉楼
「藁をも掴む気持ちだ…藁をも掴む気持ちだ…」
「何をぶつぶつ…不振者全開ですよ」
「妖夢、貴方の恋愛経験は?」
「む、私は剣の道のみを進んで来ましたから、異性で親しい方と言われても…お師匠様位で…」
「まさに妖夢」
「私?生前の記憶無いからあったとしても知らないわ」
「好みとか」
「懐の大きい人かしら」
「金銭的な意味でですね分かります」
「あと(ピー)が上手いひt」
「幽々子様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
どんがらがっしゃーん
八雲家
「うちの橙に破廉恥なことを教えないでいただきたいね」
「すいませんでした」
有頂天
「激しいひt」
「フィーバー!!」
「きゃん」
「すいません今片付けますんで」
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ
三途の川
「そういえばここを忘れていたわね」
「博霊の巫女さんじゃないか。死んだのかい?」
「死なないわよ」
「いんや、死ぬよ。生きとし生けるものはみんな死ぬ。いや、始まる以上は終わる。物も一緒さ」
「蓬莱人は?」
「ありゃあ自分が永遠だと勘違いしてるだけさ」
「幽々子の能力でも殺せないけど」
「そうさ、奴らは死なない」
「意味が分からないんだけど?」
「生死の概念での話さ。隙間妖怪が存在自体の境界でも操れば"消滅"させることは可能かもね」
「かもかよ」
「どうせこの幻想郷も、いやきっと世界だって、始まった以上はいつかは終わるのさ。そうなれば蓬莱人だって無に還るんじゃないかい?もっとも、その頃には三途の川も無くなってるから、あたいがあいつらを此処で見るのは不可能だろうけどね」
「……そんなことより私は恋愛の話をしに来たんだけれど」
「ああそうだったねぇ。ちなみにあたいは異性の付き合っていったら酒の席しかないよ」
「分かってるわよ。川で運んだ霊と話でもした時の話よ」
「分かってたってかい…なんか傷つくねぇ。因みに霊は喋らないよ」
「喋らないの!?あんたいつも話し掛けてるじゃない!独り言!?」
「人を変人扱いしないでほしいね…」
「人じゃないけどね」
「霊の放っているオーラ的なものから幸せか不幸か位は分かるけどね。神経を傾けると意志が伝わって来る事もあるね。そういえばこの前見た一家心中は酷かったね。悪の道で大金を夢見た結果だそうだ。しかも殆ど父親のせいだってのに一家が心中に反対しなかったのが原因で全員地獄行き。いたたまれないねぇ」
「いや、だから…」
「自殺の罪は殺人と同じさ。一人までならだが…命を粗末にしたのは両方同じだからね。自殺といえば前々回の六十年周期の異変は酷かったね、何が神風特攻隊だ。戦争なんて生き残ってなんぼだろうに」
「あのー」
「最近の宗教連中も酷いもんだ、神様のためだなんて言って、神様から貰った命捨てちまうんだからね。滑稽にも程があるよ。だから宗教は嫌いなんだ」
「おーい」
「宗教といえばそうだ、最近運んだ霊なんだけどね」
「小町っ!!」
「きゃん」
「でた、本場」
「(本場…?)ああ、映季様。今博霊の巫女の相談に乗っていた所で」
「小町…エイプリルフールはもう終わりましたよ…?」
「すいませんでしたぁー!」
「うちの小町が余計な時間をくわせてしまってすいません」
「もういいわよ。で、恋愛け」
「その前に、小町が言っていた「戦争は生き残ってなんぼ」という話ですが…」
「てめぇも話逸らしてんじゃねえか!!」
「博麗霊夢、有り難い話は黙って聞くものです」
ブチッっていった
「…申し訳ありません」
「で!恋愛経験の話だけど…」
~略~
「成る程、八雲紫も余計な事言ったものです。まぁいつかは話をしなければならなかったのも事実ですが」
「こういう時こそ、閻魔様の有り難い話が頼りになるのよね」
「(わ、私の説教が頼りにされてる…!?)だ、大丈夫です博麗霊夢!貴方の判断は正しい!」
「なにテンション上げてんのよ」
「さぁ、有り難い有り難い話の始まりです――――!」
閻魔暴走中
「頼るなんて言わなきゃよかった。ねむたいったらありゃしない(眠たくて聞けなかったし)」
「お、いつぞやの巫女。旧都になんの用だい?」
「ああ、萃香の友達だっけ?」
「私と萃香は親友さ」
「知らないわよ。ところで鬼も恋とかすんの?」
「するやつはするよ。私はまだ興味ないけどね」
「好みのタイプとかいるの?」
「どうだかねぇ。とりあえず嘘つきと卑怯者は嫌いだよ。でも鬼にそんな奴はいない」
「そうなの?一人も?」
「そういわれると絶対って言い切れないね。でも鬼が嘘をつくなんて、人が人を殺めるのと同意義さ。」
「へぇ」
地霊殿
「まさか此処でそんな質問の答えを得られると思っているのかしら?」
「無断で人の心を読まないで欲しいわね」
「仕方ないじゃない、勝手に流れ込んでくるんだもの」
「なんてはた迷惑な能力よ」
「冗談よ。もしそうだったらとっくに気が狂っているわ」
「でしょうね」
「取り敢えず貴方は此処にいた所でなにも得るものはないわよ。帰りなさい」
「オチすらつかないまま帰れと?」
「オチなんてどうやってつけるのよ」
「「さとり様~今帰りました~」」
「来たわよオチ要員」
「……勝手にウチのペットをオチ要員に抜擢しないで欲しいわね」
「まぁどこぞのザル門番のほうが優秀なのは確かだけど」
「恋の話なら橋姫に言いなさい。オチをつけてくれるかもよ」
「考えるからいけないんだよ~」
「こいし…いつからいたんですか」
「恋だ愛だって考えてばかりいるから、分からなくなるんだ。自分の直感で選べばいいんだよ。そして貴方の魅力は文句を言いながらもあらゆる男、女を受け入られる所だよ」
博麗神社。
人と妖怪が交流できる安全で平和な場所。
そして、男も女も受け入れることが出来る巫女がいる。
「ねぇ、紫」
「何かしら?」
「私の言うことを何でも一つ聞くって約束、したじゃない?」
「…覚えていたのね。里は襲わないわよ」
「やっぱり支払って。体で」
パッチェさんって100歳ぐらいじゃなかったかね?
もっとこう……積み重ねみたいなのがほしい