こんにちは~。海鮮丼丸ですだよぉ。特に話すことはないし、早速いK
こんにちはー!助手の面接って、ここであってますかー?私、りんご飴と申します!
…あってるけどさ、時間が違うよ?
えぇ?そんなわけないじゃないですか~!ほらここに…あぁ!これ、9時は9時でも、朝の9時じゃないですか!
いや、君もよく夜に来ようと思ったね。
すいません、出直してきます!
あ、ちょっと待って!面接もかねてこれを読んでくれよ!
えぇ!?わ、わかりました。えぇと…
前回のあらすじ!
突如暴れだした西行妖、ピンチになってしまった来人!いったい、どうなるんだ!?
どうですか!
すごいな…結果は後書きで知らせるよ。
ではどうぞ。
豊田サイド
来人と初めて会ったのは、数か月前。あれはほんの出来心だったな。誰かが人里の外れにメシ処があるって言っててよ、それで人里の入り口の方へ向かったわけ。んで、まあ俺は家庭を持っちゃいないがもしものことがあるから人里の守護者である慧音先生に「少し人里の外に出る」って言って出かけたわけよ。そんでしばらく歩いていると、すげえいい匂いがしたんだ。肉とか何かを煮込んだうまそうな臭いがな。うまそうな臭いにつられて歩いていくうちに、店を見つけたんだ。とりあえずそこに入ってみることにしたんだが、どうやらそこが噂の店らしく、注文を取られた。んで、欲望のまま「このうまそうな臭いのやつで!」と叫ぶように言った。しばらくして、その注文をしたのが運ばれてきた。その正体はなんと牛丼だったんだ。人里のでもこんなにいい匂いはしないぜ。そこからはずっと「うまい」という情報だけが頭に流れ込んできて、気が付くと食い終わっていた。あんなにうまい牛丼はほかにないと思ったね。そっからはほとんどの日に来人の店に行ったな。そんでもってある日、また来人の店に行って飯を食ってたんだよ。そん時は【おむらいす】つったなぁ。あれもうまかったなぁ。玉子の上にかかっていた赤いやつ、ちょうどいいしょっぱさでやみつきになるってやつだ。そっからだ。食い終わってしばらく来人と会話をしていた時に、新しい客が入ってきたんだ。俺はもう邪魔にならないように(まあ客はあまりいなくて邪魔にはならないと思うが)帰ろうとしたんだ。扉から出ようとすると新しく入ってきた客とぶつかっちまってよ。謝ろうとして顔を見てみると、なんとそいつが妖怪でよ。襲われちまったんだ。だが、そこで来人が助けてくれたんだ!まさか、あいつがあんなに強いだなんて思いもしなかったよ。来人は命の恩人だ。また違う日に、今度は知り合った台溌ってやつと店に行ったんだ。そんときゃ春なのに雪が降ってて、来人も個人的に調査がしたいって言ったからすぐに帰ろうとしたんだが、その次の日に…
台溌「何やってるんですか!来人さんの店に手ぬぐいを忘れた、だなんて!」
豊田「いやぁ、悪い悪い。なんか忘れてたよ」
台溌「なんか、じゃなくて!絶対開いてませんよ!ていうか、なんで僕までついていかなければならないんですか!」
台溌と俺は、来人の店に行っていた。それは、会話の通り俺が手ぬぐいを忘れちまったからだ。俺も開いていないと思ったが、行ってみればわからないと思ったから、せっかくなので台溌も誘ったんだ。そんな賑やかな会話を繰り返していると、目の前に来人の店が見えてきた。
豊田「お、見えてきたな」
台溌「だから、絶対開いてないですって…開いてる」
豊田「まったくあいつは、戸締りくらいちゃんとしろよな…桃色の扉?」
扉が開いていたので、早速は言ってみることにした。すると目の前に桃色の扉が置かれていた。台溌は「なんか不気味です、帰りましょう」と俺を止めるが、俺は何かの魅力にひかれ、扉を開けた。するとそこには店の内装とは全く違う、幻想的な日本風景が広がっていた。俺と台溌はその景色に見とれ、つい歩みを進めてしまい、ドア枠をくぐってしまった。
豊田「おぉ…!」
台溌「すごい…」
俺たちはその景色に圧倒されていると、向こうから轟音が聞こえてきた。様子を見に行ってみると、なんとそこには博麗の巫女や幻想郷縁起に乗っている妖怪の賢者や亡霊姫、さらには来人もいた。何かと戦っている様子で、その前には枝をうようよと浮遊させた大きな桜の木があった。満開ではないが、それは綺麗だったのでしばらく見ていると、何かを察したのかその桜がこちらに向かって枝を伸ばしてきた。それはとんでもない速さで、すぐにこっちにたどり着きそうだった。もう駄目だと思い、目を閉じた。ズシャッと、肉が引き裂かれる音がする。だが、なかなか痛みが来ず不思議に思い目を開けると…
来人が腹をえぐられ、倒れていた。
霊夢サイド
あいつが、刺された。目の前で、こんなことを。まさかあいつが…やられるだなんて…勘は働いていた。何か嫌な予感がしたのだ。だが、それを伝えなかった。あいつだから、と慢心していたのだ。人を守る博麗の巫女が、守れなかった。その事実が、脳内を駆け巡る。
魔理沙「しっかりしろ!霊夢!あいつはまだ死んじゃいねぇ!今、お前と幽々子に治癒魔法をかけた!」
幽々子「私たちで、何とかしてほしいってわけね」
紫「今紅魔館とここをつなげたわ。その二人の人間とともに来人を連れて行きなさい」
魔理沙「サンキューだぜ!アリスも、行くぞ!」
アリス「えぇ。まさかここまでひどいことになるだなんてね…」
アリスはそう言いながら魔理沙たちについていった。
フランサイド
いつもなら部屋でゆっくりしている時間ではあったが、今日は気まぐれで紅魔館の廊下で歩いていた。とりあえず今は図書館に向かっていた。だが、妖精メイドが何か慌てふためいている。図書館のほうから行ったり来たりとしている。ある妖精は赤い液体の入った桶を持ち、ある妖精はタオルを何枚も運び、ある妖精は水の入った桶を運んでいる。またパチェが何かの実験をしているのだろうか。そんな思いは図書館の扉を開けたと同時になくなった。
フラン「ら、来人…?」
小悪魔「妹様!?」
パチュ「フラン!?あんまりこっちに来ちゃだめよ!」
フラン「来人‼何があったの!?」
魔理沙「フランか!実は__」
私は来人を治癒魔法で直している魔理沙からことの発端を説明してもらう。すべてを聞き終えた私は、どうにか白玉楼とやらに行けないかと聞いたが、どうやら西行妖との戦いで手一杯なのだそう。
フラン「わ、私にできることは…?」
アリス「…残念だけど、特にないわね」
来人「…い゛や、あ゛るぞ」
魔理沙「お!目が覚めたのか!?」
パチュ「まだじっとしていなさい!」
来人「大丈夫、だ。【はねやすめ】×2枚。…ふう。…よし、みんな」
来人が立ち上がり、あたりを見回す。私は来人をじっと見つめる。その眼からは何かを決意したような力強さを感じる。その頼もしさとやさしさに私は、惹かれたのかもしれない。
来人「行くぞ」
来人サイド
~少し前~
来人「う~ん、ここはどこだ?」
気がつくと俺はめっちゃ彼岸花が咲いている川沿いで目が覚めた。立ったまま。
来人「えっと確か西行妖と戦ってて…あ、そうだ。んで、腹を貫かれたんだっけな」
?「あってます。ですが、まだ死んではいませんよ。」
?「いや~、アンタも災難だったねぇ」
?「うるさいですよ、小町。私たちは情報を彼に伝えに来ただけですから」
小町「いてっ…ひどいですよ、四季様~」
映姫「ハァ…まったく」
来人「あー、どうもー。ここは三途の川といったところか?」
映姫「そうですね。…申し遅れました。私は四季映姫・ヤマザナドゥ。世間一般では、閻魔様というものです。こちらが私の部下の小野塚小町。ここ、三途の川の案内人をやっています」
小町「よろしくね~」
俺は二人にここにいる理由を聞く。すると、本体の俺はだいぶヤバいけがをしているのだそうだ。何をやってるんだよ…俺か。
小町「てかさ、死者が集う三途の川に来たって聞いても、アンタはずいぶんと冷静だねぇ」
来人「さぁな。それより、どうしてお前らはここに?」
映姫「閻魔に向かってお前、とは…まぁ、今はいいでしょう。問題はあの西行妖です」
来人「やっぱあの木に何かが?」
映姫「えぇ。ついさっき、地獄にいた罪を犯した悪霊が脱走したと情報が入りました。所詮相手は幽霊なんですが、なかなか見つけることができず…浄玻璃の鏡で確認したところ、西行妖が映りまして…これはあくまでも予想ですが、悪霊たちは西行妖に入り込んだのではないのでしょうか」
来人「それなら、生きている人を優先して狙うのにも納得がいく…か。その悪霊ってさ、こっちの自由にしていいわけ?」
映姫「かまいません。死してなお犯罪に手を染める者たちをかばう気はございませんので」
来人「んじゃ、そうさせてもらうよ」
俺は二人にそう言い放ち、どうしようかと考えているといきなりめまいが起き、倒れかけたのをぐっとこらえる。それを見た映姫は「そろそろですね、頑張ってください」と、小町は「ちゃんと勝ってきなよ!」と声援をもらう。声に出たかはわからないが、「ありがとう」とつぶやく。すると、完全に意識がシャットアウトした。
気が付くと、俺は横になっていた。まだ痛みが続いているが、さっきよりは全然ましだ。きっと誰かが直してくれたんだろう。そう考えていると、「わ、私にできることは…?」というフランの問いに「…残念だけど、特にないわね」とアリスが答えているのが聞こえた。その言葉を否定するために、俺は起き上がる。
来人「…い゛や、あ゛るぞ」
うーん、どうやらまだ喉は治っていないようだ。
魔理沙「お!目が覚めたのか!?」
パチュ「まだじっとしていなさい!」
来人「大丈夫、だ。【はねやすめ】×2枚。…ふう。…よし、みんな」
俺はそう言いながら4人のほうに視線を向ける。さぁ、
来人「行くぞ」
リベンジタイムだ。
続く
こんにちはー!助手の面接って、ここであってますかー?私、りんご飴と申します!
…あってるけどさ、時間が違うよ?
えぇ?そんなわけないじゃないですか~!ほらここに…あぁ!これ、9時は9時でも、朝の9時じゃないですか!
いや、君もよく夜に来ようと思ったね。
すいません、出直してきます!
あ、ちょっと待って!面接もかねてこれを読んでくれよ!
えぇ!?わ、わかりました。えぇと…
前回のあらすじ!
突如暴れだした西行妖、ピンチになってしまった来人!いったい、どうなるんだ!?
どうですか!
すごいな…結果は後書きで知らせるよ。
ではどうぞ。
豊田サイド
来人と初めて会ったのは、数か月前。あれはほんの出来心だったな。誰かが人里の外れにメシ処があるって言っててよ、それで人里の入り口の方へ向かったわけ。んで、まあ俺は家庭を持っちゃいないがもしものことがあるから人里の守護者である慧音先生に「少し人里の外に出る」って言って出かけたわけよ。そんでしばらく歩いていると、すげえいい匂いがしたんだ。肉とか何かを煮込んだうまそうな臭いがな。うまそうな臭いにつられて歩いていくうちに、店を見つけたんだ。とりあえずそこに入ってみることにしたんだが、どうやらそこが噂の店らしく、注文を取られた。んで、欲望のまま「このうまそうな臭いのやつで!」と叫ぶように言った。しばらくして、その注文をしたのが運ばれてきた。その正体はなんと牛丼だったんだ。人里のでもこんなにいい匂いはしないぜ。そこからはずっと「うまい」という情報だけが頭に流れ込んできて、気が付くと食い終わっていた。あんなにうまい牛丼はほかにないと思ったね。そっからはほとんどの日に来人の店に行ったな。そんでもってある日、また来人の店に行って飯を食ってたんだよ。そん時は【おむらいす】つったなぁ。あれもうまかったなぁ。玉子の上にかかっていた赤いやつ、ちょうどいいしょっぱさでやみつきになるってやつだ。そっからだ。食い終わってしばらく来人と会話をしていた時に、新しい客が入ってきたんだ。俺はもう邪魔にならないように(まあ客はあまりいなくて邪魔にはならないと思うが)帰ろうとしたんだ。扉から出ようとすると新しく入ってきた客とぶつかっちまってよ。謝ろうとして顔を見てみると、なんとそいつが妖怪でよ。襲われちまったんだ。だが、そこで来人が助けてくれたんだ!まさか、あいつがあんなに強いだなんて思いもしなかったよ。来人は命の恩人だ。また違う日に、今度は知り合った台溌ってやつと店に行ったんだ。そんときゃ春なのに雪が降ってて、来人も個人的に調査がしたいって言ったからすぐに帰ろうとしたんだが、その次の日に…
台溌「何やってるんですか!来人さんの店に手ぬぐいを忘れた、だなんて!」
豊田「いやぁ、悪い悪い。なんか忘れてたよ」
台溌「なんか、じゃなくて!絶対開いてませんよ!ていうか、なんで僕までついていかなければならないんですか!」
台溌と俺は、来人の店に行っていた。それは、会話の通り俺が手ぬぐいを忘れちまったからだ。俺も開いていないと思ったが、行ってみればわからないと思ったから、せっかくなので台溌も誘ったんだ。そんな賑やかな会話を繰り返していると、目の前に来人の店が見えてきた。
豊田「お、見えてきたな」
台溌「だから、絶対開いてないですって…開いてる」
豊田「まったくあいつは、戸締りくらいちゃんとしろよな…桃色の扉?」
扉が開いていたので、早速は言ってみることにした。すると目の前に桃色の扉が置かれていた。台溌は「なんか不気味です、帰りましょう」と俺を止めるが、俺は何かの魅力にひかれ、扉を開けた。するとそこには店の内装とは全く違う、幻想的な日本風景が広がっていた。俺と台溌はその景色に見とれ、つい歩みを進めてしまい、ドア枠をくぐってしまった。
豊田「おぉ…!」
台溌「すごい…」
俺たちはその景色に圧倒されていると、向こうから轟音が聞こえてきた。様子を見に行ってみると、なんとそこには博麗の巫女や幻想郷縁起に乗っている妖怪の賢者や亡霊姫、さらには来人もいた。何かと戦っている様子で、その前には枝をうようよと浮遊させた大きな桜の木があった。満開ではないが、それは綺麗だったのでしばらく見ていると、何かを察したのかその桜がこちらに向かって枝を伸ばしてきた。それはとんでもない速さで、すぐにこっちにたどり着きそうだった。もう駄目だと思い、目を閉じた。ズシャッと、肉が引き裂かれる音がする。だが、なかなか痛みが来ず不思議に思い目を開けると…
来人が腹をえぐられ、倒れていた。
霊夢サイド
あいつが、刺された。目の前で、こんなことを。まさかあいつが…やられるだなんて…勘は働いていた。何か嫌な予感がしたのだ。だが、それを伝えなかった。あいつだから、と慢心していたのだ。人を守る博麗の巫女が、守れなかった。その事実が、脳内を駆け巡る。
魔理沙「しっかりしろ!霊夢!あいつはまだ死んじゃいねぇ!今、お前と幽々子に治癒魔法をかけた!」
幽々子「私たちで、何とかしてほしいってわけね」
紫「今紅魔館とここをつなげたわ。その二人の人間とともに来人を連れて行きなさい」
魔理沙「サンキューだぜ!アリスも、行くぞ!」
アリス「えぇ。まさかここまでひどいことになるだなんてね…」
アリスはそう言いながら魔理沙たちについていった。
フランサイド
いつもなら部屋でゆっくりしている時間ではあったが、今日は気まぐれで紅魔館の廊下で歩いていた。とりあえず今は図書館に向かっていた。だが、妖精メイドが何か慌てふためいている。図書館のほうから行ったり来たりとしている。ある妖精は赤い液体の入った桶を持ち、ある妖精はタオルを何枚も運び、ある妖精は水の入った桶を運んでいる。またパチェが何かの実験をしているのだろうか。そんな思いは図書館の扉を開けたと同時になくなった。
フラン「ら、来人…?」
小悪魔「妹様!?」
パチュ「フラン!?あんまりこっちに来ちゃだめよ!」
フラン「来人‼何があったの!?」
魔理沙「フランか!実は__」
私は来人を治癒魔法で直している魔理沙からことの発端を説明してもらう。すべてを聞き終えた私は、どうにか白玉楼とやらに行けないかと聞いたが、どうやら西行妖との戦いで手一杯なのだそう。
フラン「わ、私にできることは…?」
アリス「…残念だけど、特にないわね」
来人「…い゛や、あ゛るぞ」
魔理沙「お!目が覚めたのか!?」
パチュ「まだじっとしていなさい!」
来人「大丈夫、だ。【はねやすめ】×2枚。…ふう。…よし、みんな」
来人が立ち上がり、あたりを見回す。私は来人をじっと見つめる。その眼からは何かを決意したような力強さを感じる。その頼もしさとやさしさに私は、惹かれたのかもしれない。
来人「行くぞ」
来人サイド
~少し前~
来人「う~ん、ここはどこだ?」
気がつくと俺はめっちゃ彼岸花が咲いている川沿いで目が覚めた。立ったまま。
来人「えっと確か西行妖と戦ってて…あ、そうだ。んで、腹を貫かれたんだっけな」
?「あってます。ですが、まだ死んではいませんよ。」
?「いや~、アンタも災難だったねぇ」
?「うるさいですよ、小町。私たちは情報を彼に伝えに来ただけですから」
小町「いてっ…ひどいですよ、四季様~」
映姫「ハァ…まったく」
来人「あー、どうもー。ここは三途の川といったところか?」
映姫「そうですね。…申し遅れました。私は四季映姫・ヤマザナドゥ。世間一般では、閻魔様というものです。こちらが私の部下の小野塚小町。ここ、三途の川の案内人をやっています」
小町「よろしくね~」
俺は二人にここにいる理由を聞く。すると、本体の俺はだいぶヤバいけがをしているのだそうだ。何をやってるんだよ…俺か。
小町「てかさ、死者が集う三途の川に来たって聞いても、アンタはずいぶんと冷静だねぇ」
来人「さぁな。それより、どうしてお前らはここに?」
映姫「閻魔に向かってお前、とは…まぁ、今はいいでしょう。問題はあの西行妖です」
来人「やっぱあの木に何かが?」
映姫「えぇ。ついさっき、地獄にいた罪を犯した悪霊が脱走したと情報が入りました。所詮相手は幽霊なんですが、なかなか見つけることができず…浄玻璃の鏡で確認したところ、西行妖が映りまして…これはあくまでも予想ですが、悪霊たちは西行妖に入り込んだのではないのでしょうか」
来人「それなら、生きている人を優先して狙うのにも納得がいく…か。その悪霊ってさ、こっちの自由にしていいわけ?」
映姫「かまいません。死してなお犯罪に手を染める者たちをかばう気はございませんので」
来人「んじゃ、そうさせてもらうよ」
俺は二人にそう言い放ち、どうしようかと考えているといきなりめまいが起き、倒れかけたのをぐっとこらえる。それを見た映姫は「そろそろですね、頑張ってください」と、小町は「ちゃんと勝ってきなよ!」と声援をもらう。声に出たかはわからないが、「ありがとう」とつぶやく。すると、完全に意識がシャットアウトした。
気が付くと、俺は横になっていた。まだ痛みが続いているが、さっきよりは全然ましだ。きっと誰かが直してくれたんだろう。そう考えていると、「わ、私にできることは…?」というフランの問いに「…残念だけど、特にないわね」とアリスが答えているのが聞こえた。その言葉を否定するために、俺は起き上がる。
来人「…い゛や、あ゛るぞ」
うーん、どうやらまだ喉は治っていないようだ。
魔理沙「お!目が覚めたのか!?」
パチュ「まだじっとしていなさい!」
来人「大丈夫、だ。【はねやすめ】×2枚。…ふう。…よし、みんな」
俺はそう言いながら4人のほうに視線を向ける。さぁ、
来人「行くぞ」
リベンジタイムだ。
続く