Coolier - 新生・東方創想話

霧雨魔理沙と子猫の失せ物 後編 「師匠・姉御・時々オカン」

2009/04/25 07:26:20
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テンプレートな注意書き
・キャラクターの性格に原作からの乖離があります。
・一部キャラクターが不当な扱いを受けている可能性があります。
・オリジナル設定、設定のアレンジがあります。そのために矛盾等あるかもしれません。
・教育上宜しくない言葉遣いが含まれています。

以上の要素に嫌悪感を感じる方はプラウザの「戻る」ボタンを押せば幸せになれるかもしれません。そうでない方はゆっくりご覧下さい。

なお、このSSは「霧雨魔理沙と子猫の失せ物 中編 猫も歩けば妖精に当たる」の続編となります。中編を見ないと話が分かりづらい部分が多々ありますがご了承下さい。


















重苦しい闇に染められた夜の森。その中を一匹の猫が駆け抜けていく。

(…匂いのもとには近づいてるはずなのに…なんで見つからないの…)

人間にはただの黒にしか映らないその闇の中にあって、橙は寧ろ真昼以上に繊細に風景を捉えることができた。それは猫ならではの夜目と聴覚、そして嗅覚という先天の「眼」が成せる業であった。

(これってもう目の前にでもいるんじゃ?なんで姿も形も見当たらないの…?)

それだけの眼を持ち、実際それにより標的を近くに認識しているが匂いだけではそれを発見するほど位置を絞り込めない。橙は焦りを覚える。

(何かの能力を…まさか不意打ちを狙って…)

焦りが気の迷いを生み、迷いが行動を躊躇させる。今のところ標的は動きを止めているが次に何を仕掛けてくるか、あるいは逃げるか、経験の浅い橙にはそれを読むことができなかった。

「…もっと魔理沙の言うことを聞いてれば……バカだ…あたし…」

つい後悔の言葉がこぼれる。そもそもこのような状況を見越して彼女に助っ人を依頼したのではないか。それがどうしたことか…人の威を借りて怒鳴り散らし、我を忘れて見えない相手に振り回され、挙句目標を前に尻込みしている――

「…全然駄目…そんなチンタラしてたら私たちは見つけられないわよ」

「…!」

突如、投げかけられた芝居がかった声に橙は言葉を失う。攻撃を仕掛けてくるかもしれないとは考えても、話しかけてくるとはまったくの予想外。

「あ、アンタがあたしの帽子を盗んだヤツね?あたしの帽子、今度こそ返してもらうからね!」

それでも橙は姿の見えない敵に対して懸命に虚勢を張る。

「ははは、お前みたいな未熟なヤツに構ってやるのは時間の無駄だが、いいだろう。ここはひとつお前たちが大好きなもので勝負だ」

「大好きな、もの…?」

「…いわゆる『弾幕ごっこ』というやつだ」

「え、え?」

橙は完全に混乱する。話しかけてくること自体予想外なのに、まさか正面からスペルカードルールで戦いを挑むなど…

「もし、万が一でもお前が勝ったならコレは返す。負けたなら私の物だ。分かりやすいだろ?」

今の橙にはそのどこか芝居がかった喋り方すらもやたらと耳にまとわりつき、困惑の材料となって正常な判断を曇らせる。

(正面から仕掛けてくるってことは自信がある…でも姿は見せない…だけど…あたしを見過ごさない…何処にいるの、何処に何処に何処に…)

相手の目的が、思考が、実力が、まったく見えてこない。追い詰められる。圧迫される。

(怖い…)

正体すら定かではない敵が、まるで百の眼を持ち、耳を持ち、口を持ち、身を持ち、自分の周りを取り囲んでいるような錯覚。それは「恐怖」という感情を浸透させるに十分な要素であった。

「どうした、臆して向かってこないなら私はもういくぞ?お前の帽子を持って、な」

(…っ…なに考えてるんだあたし!)

「…臆した?冗談でしょ…」

持ち前の前向きさで、姿を見せない相手への憤りで、なにより主人からの預かり物を取り返すという目的のために、弱気になる心根をやや強引に立て直し、誤魔化す。

(…後悔なら後で幾らでもできる…うん、今日のことは藍さまにちゃんと謝ろう。それでこれからは言われた修行をサボらないでやろう。だから今は…)

「コソコソ隠れてないで出て来い臆病ものぉー!」

(大切な物を取り返す、それだけ考える!)

小さな体に一層の強き意志を纏って橙はその心に鮮やかな弾幕を描いた。



…しかし悲しいかな、どんな強固な意志があってもそれだけでは届かないものもある。それを知るには橙は幼すぎた。




「くっそおぉ…出て来い…正々堂々勝負しろおーー!」

あれからどのくらいたったであろうか。橙はひたすら、姿すら見えない敵に向かって空しい弾幕を放ち続けていた。

式符「飛翔晴明」

しかしすべてが当たらない。

仙符「屍解永遠」

否、そもそも相手に届いているかも確認できない。

仙符「鳳凰展翅」

見えない敵は「一度攻略された弾幕は使えない」「弾幕の制限時間」というルールを逆手に取り、徹底的に弾幕を「避ける」――すなわち弾幕から「隠れる」――ことに専念するという戦術をとってきたのである。

「この…卑怯者卑怯者卑怯者卑怯者!」

「なにいってるの、戦術よ、せ・ん・じゅ・つ」

鬼符「青鬼赤鬼」

半ばヤケクソ気味に放った弾幕も命中した素振りはない。

(なんで…こんなに撃って一発も当たらないなんて…)

そもそもこの敵を追っている時から分からないことだらけだった。帽子の匂い以外で相手の動きをまったく認識できないこと。いくら遮蔽物が多い森の中とはいえこれだけの弾幕を放っているのに避けている様子どころか位置すら把握できないこと。

(もう…どうなってるのよ…!)

思考がバラバラに迷走してまったくまとまらない。敵の言動全てが理解できず、恐怖と混乱でジワジワと術中にはまっていく。

(…残ってるスペルは…3つ)

このままいけば自分の勝利は無い。だが姿の見えない敵を捉える術がまったく見えない。はっきりと分かる、これは完全に追い込まれた、と。

――そして不甲斐無い自分に思わず感情が昂る。

「…あれ~、もしかして泣いてる?うわあ~かっこ悪いな~」

「…っ…うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」

涙と憤りを誤魔化すように一心不乱に頭を振り、地団駄を踏み、奥歯を噛み締める。

(…悔しい…)

自分が未熟なことは前から分かっていた。しかしそれ故、霊夢や魔理沙に突っかかってあしらわれた時もただ「未熟」の一言で片付けて、特に感慨も無く過ぎたことは忘れてしまっていた。だが今回は姿も見せない相手に何も出来ず、また逆に何もされず、ゆっくりと自分の大切な物が奪われていく…式として智を持ち、心を持ってこの方、味わったことの無い屈辱。そして自分自身に対するどうしようもない憤り。

(藍さま…ごめんなさい…あたし修行不足でした…これからは言われたとおり朝早く起きます…ご飯好き嫌いしないで食べます…お洋服汚しません…イタズラしません…だから…だから…藍さま…)

「…助けて…下さい…」

泣き声で掠れて聞き取れないくらい小さな悲鳴、けれども心の底からの助けを呼ぶ声。そんな声に…

「…助けを呼ぶ声があるんなら……ヒーローが必要だな」

応える者は確かにあった。驚いて声のする方を向こうとする橙の頭に何かが…「手」が置かれる。

「生憎と藍じゃあないんだが…ま、そこは我慢してくれ」

その軽く汗ばんだ手は冷たい風が吹き抜ける夜には随分と暖かく思えた。




「げ…魔理…さん…」

はっきりとは聞こえないが、見えない敵は確かに動揺を見せていた。

「ちょ…ニー、な…いっ……よ、ばれ…」

「なに、ル……んと音……しょ」

「…の~、ふた…にせよ…まり騒…ばれ…」

「…どうやら私の推理は完全に立証されたようだぜ…」

動揺する犯人「達」に向かって魔理沙は――実際の位置はわからないけどとりあえず――指差して宣言する。

「私の前でいつまでシラを切る気だ、サニーミルク」

「ギクゥ!」

「いつまでも隠れられるとは思ってないよな、ルナチャイルド」

「あちゃ~…」

「まさかバレてない、なんて考えちゃいないな、スターサファイア」

「あらら…」

「そうだ、お前らが橙の帽子を盗んだ真犯人だ…橙、伏せろ!」

そう言って魔理沙は全周囲にデタラメにマジックミサイルを乱射する。やっていることは橙と同じだが、マジックミサイルは橙の弾幕とは根本的に威力が違う。木に当たれば木を薙ぎ倒し、岩に当たれば岩を粉砕する。そもそも障害物が有っても無くても意味がないのだ。

「「「うわああああああああああああああああ!」」」

吹き荒ぶ火力の暴風に3匹の妖精達もたまらず炙り出される。

「…1匹だと思ってたけど…こいつら何者なの…?」

「魔法の森をねぐらにしている妖精どもでいつもろくな事をしないんだ。いつも3匹でつるんでやがる」

引きずり出された3妖精に魔理沙は詰め寄っていく。

「まあお前らのことだ、どうせ深く考えてのことじゃなくてただのイタズラだったんだろうさ――」




『まさかこんな簡単にうまくいくとはなあ~、いやぁちょろいちょろい~』

『朝っぱらからうるさいわね』

上機嫌な鼻歌交じりでテーブルに置かれた帽子を眺めるサニーミルクをルナチャイルドはバッサリと切り捨てた。スターサファイアも普段のにこやかな表情を崩さないが、その中に若干困惑の色を見せている。

『なによ、妖怪から盗んだ物なんだからちょっとはありがたがってよ!』

2人の反応が気に食わないサニーミルクは腕を振り上げ大袈裟に語りだした。

『これを見せ付ければきっとヘタな妖精は私たちには近づくことすら出来なくなる…そう、私たちが妖精界の勢力図を塗り替えるのよ…完ッ璧ッ…!』

『はぁ…そういう単純な問題じゃないでしょ…』

『そうねぇ、もしかしたらその帽子の持ち主がここに殴り込んでくるかもしれないし』

『え、ええ!?』

『ヘタしたらもっと強い妖怪を助っ人に連れてくるかもしれないのよ?そしたらどうするの?』

『う、うう…』

サニーミルクは悩んだ。確かに妖怪の報復は恐ろしい、だが折角手に入れたこのアイテムを有効に生かせないまま手放すのはあまりに惜しい。なんとかならないものか――




「――で、その結果思いついたのが帽子をチルノに渡すってことだ。アイツなら適当にお世辞でも並べれば喜んで喰いつくだろうからな――」




『…やれやれ、これで一安心ね…』

『ん~、でもちょっと惜しかったかもねぇ』

『身の安全の方が重要よ。サニー、これに懲りたら一人で勝手なことは…ってサニー?』

『ふふふふふ、何言ってるの二人とも。これからが本番!さあ、これからチルノを徹底的に見張るわよ!』

サニーミルクの発言にルナチャイルドは非難の声を上げる。

『ちょっと、まだ懲りてないの?嫌よ、面倒事は』

『甘いね、ルナは。むしろ逆、楽して私たちが天下を取るための布石よ、これは――』




「――要するに面倒事をチルノに押し付けておいて都合のいいタイミングで帽子だけくすねるってわけだ。で、首尾よく帽子を回収して、悠々と撤収しようとした、がそこで誤算が生じた――」




『ははは、やったやった』

『いやぁ、予想以上にうまくいったわね』

『なによ、ルナも嫌がってた割にノリノリじゃない』

『…そりゃあ…妖精界のトップの座は魅力的だもの…』

楽しそうにはしゃぐサニーミルクとルナチャイルドであったが、そんな中、急にスターサファイアが呟く。

『……こっちに気付いた…』

『…どうしたの、スター?』

『一直線にこっちに向かってきてる…速い』

スターサファイアの深刻な口調にはっとしてサニーミルクは慌てて問いただす。

『ルナ、音は!?』

『あ…』

普段からうっかりとしたところの多いルナチャイルドであったがこれはあまりに致命的。成功に油断してか、持ち前の消音能力を知らず知らずの内に弱めていたのである。

『もお~、なにやってるのルナ!』

『ど、ドジで悪かったわね!』

『喧嘩は後!早く逃げないと…』

スターサファイアに諭され、各々能力を展開する。光を屈折させる能力を利用して自分たちの姿を隠し、音を消す能力でそれをより確実にする。そこに生き物の気配を読み取る能力を併せることで相手の位置を捕捉する。妖精には似つかわしくないほどのこれらの高度な能力を、それぞれがその短所を補うように使いこなす。誰が呼んだか光の3妖精という名の由縁である。

『スター、まだ追いかけてきてる?』

『…まずいわね、このままじゃ追いつかれるわ』

こちらも必死に逃げているが、その距離はむしろ縮まる一方である。

『ルナ、ちゃんと音消してるんでしょうね!?』

『そっちこそちゃんとこっちの姿隠してるの!?』

『だから喧嘩は後!もう近くまで来てるわよ!』

夜目の利かない妖精ではあるが、木の上から微かな月明かりを頼りに見下ろすと、確かに人型の影が警戒するように辺りを見回している。

『…まだ見つかってないみたいだけど…このままじゃ家に帰れないわね…』

『…ルナ』

『…なによ、さっきのことは悪かったと思ってるわ…どうせドジよ、私は』

『そんなんじゃないわよ』

自分の失敗に自虐的になるルナチャイルドに対して、サニーミルクは首を横に振る。

『…ちょっと音消すのを止めてくれない?』

『そんなことしたら見つかるかもしれないじゃない!』

『話を聞く!このままじゃ、どのみち逃げ切れないわ。だからいっそ勝負に出る――』




「――そんな見栄を張った割にとった手段はひたすらコソコソ隠れて挑発するチキンプレイだったってわけだ。残念だったな、私がいたのが不幸だったよ――」




「――あれ~、もしかして泣いてる?うわあ~かっこ悪いな~」

「…っ…うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」

ムキになる妖怪を見て当初の意気込みは何処へやら、サニーミルクはすっかり調子に乗っていた。こうやって折角知恵は回るのにすぐ調子に乗るのがサニーミルクの悪癖。これが出て事がうまくいったためしがないことを二人は良く知っている。

『…サニー、あんまり調子に乗ると碌な事無いわよ…』

『な~に言ってんのよルナ、妖怪をこんな一方的におちょくれる機会、滅多にないんだからさあ』

『まあ、確かに気分は悪くないけど…』

『ヒヤヒヤするなあ…って、ちょっと待って』

『あっははははは…ってどしたの、スター?』

しかし3妖精の(というよりサニーミルクの)天下は長く続かないことを告げる来訪者。

『げげ、魔理沙…さん!』

『ちょっとサニー、なに言ってるのよ、バレちゃうでしょ!』

『なによ、ルナがちゃんと音消せばいいでしょ!』

『あの~、ふたりともどっちにせよあまり騒ぐとばれちゃうんじゃ…』

『…どうやら私の推理は完全に立証されたようだぜ…』

動揺する3人はそれぞれの能力の効力が緩んでいることにすら気付いていない。魔理沙はそんな3妖精に対し、26度ほど左にずれた方向を指差しながら宣言する。

『私の前でいつまでシラを切る気だ、サニーミルク』

『ギクゥ!』

『いつまでも隠れられるとは思ってないよな、ルナチャイルド』

『あちゃ~…』

『まさかバレてない、なんて考えちゃいないな、スターサファイア』

『あらら…』

動揺のあまり漫画のような声を上げる3妖精であった――




「――ま、大筋はこんなもんだろう」

「…名推理過ぎてぐうの音もでません…」

「さすがにこれ以上は隠し通せないわねぇ…」

魔理沙の独白が終わるとルナチャイルドとスターサファイアはあっさりと事実を認めた。

「よし、今ならこのまま素直に帽子を返せば目も当てられないことにはしない。どうだ?」

「はい…じゃあサニー、帽子を…」

「ちょ、ちょっと待って下さい!」

しかしただ1人、サニーミルクが異を唱える。

「なによサニー、まだ懲りないの…?」

「だって…魔理沙さん、確かに悪いのは私たちです。それは素直に謝りたいと思います。けれど今、私たちは何をしてましたか?そう、弾幕ごっこですよ。私たちは少なくともルールのある戦いをそこの妖怪に挑んで、そしてそいつはその条件に同意したんです。確かにこっちは多勢であまりスマートなやり方とは言いがたいですけど…でもそれだって力の弱い私たちが自分たちの能力を活用して勝つためですよ…」

「…長々と…要するに何が言いたい」

「私にも…私たちにも意地があります。この勝負、決着を付けさせて下さい。そうじゃなきゃ引くに引けません!」

やたらと気合をこめてまくし立てるサニーミルクに、魔理沙はひとつ溜息をついて返した。

「…要するにさっきまで勝ってたんだからこのままやらせてよこすモンよこせ、と」

「え、いや、そういうわけでは…」

「サニー、視線があさっての方に向かってるわよ~」

「…あんたねぇ…」

どこまでも盗人猛々しいサニーミルクに他の2人もいい加減に疲れた、という表情を浮かべる。しかしそんな中、1人その意見に同意する者がいた。

「…魔理沙、戦らせて」

「橙…」

先ほどから黙っていた橙が静かに口を開いた。

「我侭なのは分かってる。貴女に依頼したのは私だし、こんな状況を作ったのも私。けれど、だからこそケジメは付ける。そして勝つにせよ負けるにせよ結果を受け入れる。それが八雲の…八雲藍の式の…私の責務」

普段は天真爛漫な少女は、まったく似合いもしない式としての使命感を持ち出した。

「…分かった。気が済むまでやればいい」

「…いいの?」

「自分から言いだしといて何言ってんだよ。それに…お前らのやり方はちっと目に余るんでな」

と言って魔理沙は3妖精の方を向きなおす。

「な、し、しょうがないじゃないですか、正面からじゃ勝ち目ないんですよ!?」

「…それは分かってる。自分の能力を活かすのはむしろ当たり前だ」

しかし、と魔理沙は続ける。

「スペルカードルールの根底的なテーマは『美しさ』に基づく精神的な勝負だ。負けたくないからってただ能力を使って勝つことだけを求めるっていうなら、その根底が揺らいでしまう」

「う…」

「別にお前のやり方が悪いとは言ってないぜ…でもだからこそ私は正攻法でお前らを倒したい。だが、人、もとい猫の喧嘩を横取りするのも身上に反する。そのかわり一言助言するくらいはさせてもらうぜ、お前らも3匹がかりなんだしな」

魔理沙の提示に3妖精たちは声を潜めて即興作戦会議を執り行う。

(どうする?ルナ、スター)

(どうするって…自分でけしかけといて…)

(でも魔理沙さんがアドバイスするんだしねえ…私たちの能力を知ってるし…)

(でもさ、あの妖怪って頭悪そうだし、何か言われても分からないでしょ、きっと)

(…だから調子乗るなって…まあ、的は得てるとは思うけど)

確かに仮にアドバイスがあってもこれまでの相手のスペルカードの性質的に、一言二言の助言で看破できるようなものがあるとは考えにくい。それなら――

(…チャンスはあるかもね…)

(でしょ?ここは3妖精の意地と名声にかけてやるしかないわ!)

(…はあ、こうなりゃ毒を喰らわばなんとやら、ね…)

(如何にも猛毒のキノコよねぇ…)

「…会議は済んだか?」

「…ええ。ただ、1つ約束して下さい。直接私たちの位置をばらすとかそういうのは無しで…」

「それは心配するな。なんだったらこの場で聞いててもいいぜ」

一瞬サニーミルクは不安になった。明らかに自信がある。これは何か致命的なことをばらされるのではないかと。そんな様子を見透かしてか、魔理沙は一言付け加えた。

「心配するな、大したことじゃない」




そのまま3妖精を解散させ、夜の森には魔理沙と橙の2人だけが残された。3妖精が帽子を持ってそのまま逃亡することも多少懸念したが、結局は勝つことに躍起になっているサニーミルクが勝てる勝負をむざむざ見逃すことはないし、そもそも魔理沙は3妖精の住居を知っているのでその可能性は低いと判断した。

「…魔理沙…あたし…」

式としての責務、などと重苦しいことを言い出したのは自分にプレッシャーをかけて鼓舞しようとした結果であろう。実際は目に見えて逆効果なのが今にも泣きそうな声で語りかけてくる姿から分かる。そんな橙に魔理沙はいつになく柔らかい笑顔を向けた。

「なんだなんだ暗い顔して。もっとリラックスしようぜ」

「…………出来ない…そんなの無理だよぉ…いやだ、藍さまに嫌われたくない…」

「…そんな風にしてたら勝負を楽しくないだろ?」

「楽しめるわけないじゃない、魔理沙のバカ!」

(ってなに言ってるのよ、あたしのバカ!)

「おいおいチルノじゃあるまいしバカはひどいぜ」

優しい言葉をかけられているのについ口を荒げてしまったことに激しく自己嫌悪する。それでも魔理沙はゆっくりと言葉を紡ぐ。

「とりあえず聞けって…ま、あれだ。それこそ幻想郷には規格外の化け物がウジャウジャいるんだ。強いヤツが勝つのは普通だが…スペルカードルールならそんな化け物と対等の舞台で戦える」

魔理沙は語る。その表情はこれまでも何度か見せた、純粋無垢な子供のそれのように感じられる、楽しそうなもの。

「だから…楽しめよ。いろんなヤツと戦えるってことを…そいつと戦ってる自分自身を。なんてったって弾幕『ごっこ』なんだぜ」

そう、所詮幻想郷の力ある者達にとってこれは余興。勝ち負けなど実際には瑣末な要素。しかし…

「……分からないよ、あたしには…あたし、どうせお子様だから…」

精神的に幼い橙にはそのことは分かってはいても納得しづらいことであった。子供にとって『遊び』は自分を形作る世界そのものであり、橙のその姿はちょうど軽い遊戯でムキになる子供のようにも見える。それを感じ取った魔理沙は意外なことを口走る。

「…ガキだぜ、私も」

「…え…?」

普段強がっている魔理沙の告白に橙は呆気にとられる。

「…見りゃ分かるだろうが私はただの人間だ。霊夢みたく出鱈目な規格外の存在じゃあない。咲夜や早苗みたいな人外の特殊能力や神の奇跡なんざ持ち合わせちゃいない。永遠亭のお姫さんや竹林のボランティア女みたいに殺しても死なないゾンビ野郎でもない。かといって魔法を使うっていってもアリスやパチュリーのような知識や技術があるわけじゃない…いたって普通の魔法使い…いや人への恨み節なら幾らでも出てくる、そんな嫉妬深くて頭の悪いバカなガキだ」

橙には意外に思えた。魔理沙がこれほど他人への激しいコンプレックス――もはや自虐とも呼べる――を抱えていたとは。

「だからこそ…私はだれよりも弾幕ごっこを楽しむと決めた。本気じゃない?足元にも及ばない?刹那的?そんなことはどうだっていい。私にとって弾幕ごっこは本気の『お遊び』だ。だから楽しむんだ、全力で、な」

自己否定(ネガティブ)と自己肯定(ポジティブ)――相対する二つの心の上にいる不安定な少女…それが魔理沙本人の語る「霧雨魔理沙」という人間であった。

「…なんでそんなことあたしに話すの…?」

「…私がそう思ってるから、今この状況でお前に勝ってほしいし、そして何より楽しんでほしい、なんていうただのおせっかいだ」

「魔理沙…」

「ま、依頼料のおまけ分、と思っときな」

そう言うと魔理沙は悪童のように笑って見せた。

「そろそろ時間だね…とりあえずアドバイスは1つ、『あるものは全部使え』ってことだ。出し惜しみしないでよく考えてみな」

「…分かった。やってみる」

魔理沙のアドバイスに、橙も笑顔で答えた。

「…やっと笑ったか…」

「…え?」

「なんでもない。勝てよ!」




勝負は魔理沙が乱入した時点からの再開となった。3妖精たちは相変わらず姿を見せず、橙にとって不利な状況に変わりはない。それでも橙はそれまでより遥かに冷静になっていた。

(残ってるスペルは3枚…)

思考する。これで決めなければ全ての弾幕を避けられたことになり、自動的に自分は負けてしまう。逆に言えばどれか1つでも相手にダメージを与えられるなら相手は妖精、長引かせるようなことにはならないはず。だが――

(問題はどうやって相手の位置を見つけるかってこと…)

根本的な問題…敵の姿が見えないことへの解決策が未だに見出せない。このままでは先ほどと同じ展開になってしまう。

(魔理沙は何て言った…?)

確か、魔理沙はこう言っていた。『あるものは全部使え』と。

(あるものっていっても…あたしには妖術くらいしか…)

「何度やっても同じだって~」

必死に考えていると何処からともなく馬鹿にした声が聞こえてくる。どうやら挑発戦法まで先ほどと同じようにするつもりらしい。このあたりは妖精らしいバカの一つ覚えだ。

(そのバカの一つ覚えに負けないようにしないと)

「お前なんかもういっぺん泣かしてやる~」

(そのためにはあいつらを見つけないと…)

「あれ~、黙ってるってことは負けでいいのかな~」

(なんとか見つけて…)

「きゃはは、もしかしてもう泣いてお家にかえっちゃった~?」

「だああああ、うるさいうるさい!落ち着いて考えられないでしょ!」

内容以前にあまりにしつこい挑発につい応戦してしまう。

(う~、これじゃ思う壺じゃない…この鬱陶しい声さえなければ………声?)

声。ふと、このフレーズが引っかかる。そして考える。もしかしたらこの声の元を辿れば…

(駄目だ、そういえばさっきも音がしたと思ったらすぐに消えてた…きっと音を消す能力を持っているやつがいるんだ。だとしたら意味がない………いや)

「音を…『消す』…?」

そういえばあの時も、それまでしていた音が突然消えた。そう『音がしない』のだ。その理屈で言えば姿が見えないということは『姿が消える』ということ――

(…!そうか、あたしにあるもの…!)

あとは実行あるのみ。橙はどこかに潜んでいるであろう3妖精に向かって堂々と宣言する。

「やい、お前ら、これから後3枚のスペルカードでお前らをケチョンケチョンにしてやる!覚悟しろよ!」

「ふんっ、泣き虫に何が出来る」

「五月蠅い!見てろ、1枚目」

方符「奇門遁甲」

スペルカードの宣言と同時にその小さな身体を丸めて回転し始める。そしてそこから隙間無く放たれる弾幕は線と化し、さらに楕円形の波紋となって辺りに突き刺さっていく。

「そんなことしても無駄だって…」

確かにこの弾幕も3妖精には当たっていない。だが――

(…見えた!)

橙の『眼』ははっきり捉えた。

(はっきりと見えた…あの辺りで確かに…あたしの弾が『消えた』…それに音も『しなかった』!)

3妖精に失敗があったとすればそれは位置が露呈することを恐れるあまり能力の効果範囲を広げすぎたことであろうか。妖精には判らない小さな綻びでも、橙の目は彼女らが潜む辺りで自身の弾幕が消失したところをはっきりと目撃し、彼女の耳には自身の弾幕の音が歪になるのがはっきりと聞こえていた。そう、橙は誰よりも優れた「眼」をすでに持っていたのだ。

「逃がさない、2枚目!」

鬼神「飛翔毘沙門天」

畳み掛けるように宣言し、その身体を宙に躍らせる。飛び回るその軌道は円を描き、その上で弾幕を撒き散らしながら除々に相手を追い詰めていく、橙の切り札的スペルカード。

「…2人とも、これは不味いわ」

相手の位置を認識できるスターサファイアはいち早く橙の目的に気付いた。

「なんで?あんなのグルグル回ってるだけ…ってうわっ、なんだこれ!?」

だがそれでも気付くのが遅すぎた。すでに3妖精たちは重厚な弾幕の層に囲まれてまともに移動することすら出来ない状態になっていた。動きの小さい相手を追いつめるのは「飛翔毘沙門天」が最大に効果を発揮する状況であり、変則的な動きとスピードで翻弄するのはまさに橙のもっとも得意とする戦法。

「…お、追い込まれた…」

優位に立っていると慢心したサニーミルクと、その考えに多少なりとも便乗したルナチャイルドとスターサファイア。それ故に状況を打開された時の策が無く、追い込まれたときに打開する策が無い。形勢は逆転した。

「これでぇ、最後ぉ!」

化猫「橙」

完全に的を捉えた最高のタイミングで、自身の名を冠する最高のスペルカードを発動させる。

「は、速っ!」

並みの妖怪レベルでは捉えることすらできないその速さで相手へ突撃。最初の一手は命中させない。相手の手を警戒するのと、何より弾幕をばら撒くことで対象の逃げ場を塞ぎ、より確実に捉えるため。

(今はっきり聞こえたし、見えた。外さない!)

すれ違った瞬間、相手の能力の範囲の内側に入っていたようだ。もう逃さない。急激に旋回。妖獣の身体でもこの圧力に耐えるのはキツイ。しかしそれでも構わない。普段は眉をしかめるこの苦痛すらも熱を帯びた興奮へと変換される。そして一見何も見えない、しかし確実にそこにある標的に――

「いっけえええええええええええええええええええええええええええっっ!!」

一直線に向かう――




「――っ…はあ、はあ、ど、どうだ!?」

急停止に軋む身体を無理矢理持ち上げる。速すぎて自身でも手応えが分からない。自分は果たして勝ったのか、負けたのか…

「…良くやったな」

声のした方に振り向く。立っていたのは3妖精を抱えた魔理沙であった。

「命中する直前に風圧で吹っ飛ばされて気絶したみたいだな。運の良い奴らだ、直撃したらこんなもんじゃすまなかっただろうぜ」

そう言って気絶している3妖精を乱雑にほうり捨てた。

「ほれ、戦利品だ」

そして緑色の帽子を橙に投げ与える。

「あ…」

「どうした、呆けた声出して?これのためにドンパチやったんだろ?」

魔理沙の言葉に橙は一瞬何かを思い返すように目をつぶり、

「…そうだ…これの為だっけ…」

「なんだよ、さっきまでこれ失くしたから泣きベソかいてたんだろ?」

「…お、思い出させないでよ……でも、うん。なんかさ…実際返ってくるとなんだか思ったよりあっさりしてるから、なんか拍子抜けしちゃって…」

「ま、レアアイテムを実際手にした時はそんなもんさ…蒐集家の気持ちがちょっとは分かったか?」

手元に握る帽子はまるで始めから自分の頭の上に乗っていたかのような、そんな錯覚さえ感じさせた。

「だけど…」

帽子を抱きしめ、呟く。

「戻ってきて…本当に良かった…」

「…お前の戦利品だ、今度は失くすなよ」

そう言って魔理沙は再び橙の頭に手を置く。

「あ…」

とても暖かい手。まるで…

(藍さまみたいな…ううん、でも藍さまとは違う…)

藍のそれが母親のやさしさなら、魔理沙は言うなれば姉、それも荒唐無稽、かなりの悪餓鬼であろうか…それでも…

(…とても強くて…やさしい…)

この手に、この言葉に、どれだけの勇気を貰ったか。それがどれだけ心強かったか。

(私も強くなりたい…)

こんな風に強くなりたい。心も、身体も。だから…知りたい。

「…魔理沙…どうしたら貴女みたいになれる…?」

「随分突拍子も無いこと聞くんだな…」

「今日の一件で、自分の未熟さ加減を思い知ったから…あたし、もっと強くなりたい」

橙のまっすぐな視線に魔理沙は少々困った、という表情を見せて答えた。

「多分、私の回答はお前の求めるモノにはならない気がするぜ」

「それでも…あたし知りたい」

「…そうか。だったらな…」

そう言って魔理沙は三度橙の頭に手を乗せた。

「私になりたいならな――」




――数ヶ月後――




「――茸を集めろって…ただのパシリじゃない!」

「そういうなよ。その分色々教えてやってるだろ?」

年も越して静かな冬に染まる魔法の森。あの一件以来、橙は魔理沙の手伝いとしてちょくちょく霧雨魔法店に顔を見せるようになっていた。

「はあ、一時の気の迷いとはいえ変なこと聞かなきゃ良かった…」

「こっちは冗談半分で言ったんだ、律儀に守るから面倒なんだろ?」

「何よ、あたしのおかげで修理できたようなものじゃない、それ」

ボロボロだった八卦炉であったが、橙の依頼後すぐに何とか修理にとりかかることができた。しかし良質の化け物茸が手に入るという誘惑に負け、修理そっちのけで魔法の開発に没頭してしまい、しかも途中で地底に行ったり、挙句ゆっくり温泉につかったりして、結局修理は予定より大幅に遅れたのであった。橙が身の回りの事を手伝っていなかったらより遅くなったのは事実であろう。

「ちょっとは感謝してよ。茸あげてしかも助手の真似事までしてあげてるんだよ」

「おいおい、帽子失くして泣きベソかいてたお子様の発言とは思えないな」

「ぐっ…そ、それはもういいでしょ!」

「こ、こら、爪は無しだ!ともかく、だ!ようやく修復が完了したんだぞ!」

「うん、よかったじゃん、おめでと」

「反応薄ッ!もっと何か言い様ないのかよ!?」

「だってあたし、最初それのせいで危うく死にかけたんだもん。良い気分になるはずないでしょ」

「喜べ!」

「嫌!」

「師匠の喜びは弟子の喜び!」

「横暴!労災おろしてやる!」

「わけ分からん言葉を変な用法で覚えるな!」

あれ以来このようなやり取りもほぼ恒例となった。魔理沙曰く、橙は「弟子のそのまた見習いのまねっこ」。橙曰く、魔理沙は「一応師匠みたいなもの?」。しかし傍から見ればその様は仲の良い姉妹がじゃれあっているようにも見える。

「あ~、分かった分かった!いつものヤツやってやればいいんだろ…」

「う、そ、そんな安い釣りで…」

橙が言い終わるより早く魔理沙は橙の頭に手を置いた。言い合いをした後はこれで互いに機嫌を直すのもまた、恒例と化しつつあった。

「ううう、魔理沙ズルイ…いっつもこれやれば機嫌直ると思って…」

「言うなよ、私も結構恥ずかしいんだぞ、コレ」

しかし口では色々と言ってもその表情は共々に優しく、まるで母親と娘のようにも見える、微笑ましい光景であった。

(…親、か…)

ふと、自分の親のことを思い返そうとして、止める。そういえば良い思い出などそうそうあるものではなかった。

(家族…それが嫌でずっと一人だったんだ…)

そうだとしてこの感覚は何か。家族とは、親とは。そこまで考えて魔理沙は止めた。

(とりあえずは…今はこれでいい…)

この心地よい感触に浸っていたい。それが自分の弱さの表れだとしても、今は、今だけは――

「母親が…いい」




「ふざけんなあああああああああああああ!!橙の母親は私だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!ちぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!」

「ら、藍さま!?」

魔理沙と橙の暖か空間は、突如霧雨魔法店の東南方向数キロ先から響いてきた方向によって一瞬で破壊された。

「……………橙」

「…な、なに?」

魔理沙は深く深呼吸して言った。

「先に言っとく。お前の恨みを買う、悪い」

「う、うん…」

そして――

「八雲藍…新生八卦炉の最初の獲物は…」

――吼えた。

「おまえじゃああこんんんのおおボケえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




…その日、魔法の森の片隅からこの世の終わりかというくらいの轟音が鳴り響いた。付近に住む人形遣いの魔女は「私の家がああああ!人形がああああ!何してくれてんのよ、この破壊魔!!!」と怒り狂って霧雨魔法店に押しかけた。更にこの様を監視していた隙間の大妖怪は「一度管理する側の苦労を知りなさい、壊すだけの魔砲莫迦さん」と静かな怒りで強襲を仕掛け、挙句に博麗神社の巫女は「五月蠅い!お昼寝の邪魔よ!」と特に関係も無いのに殴り込みをかけ、一時魔法の森は一大超人大戦の舞台と化したのであるが、それはまた別の話である。




                                     ぬるりと終わる
これでこの話は一応の完結となります。最後までご覧になっていただいた皆様、本当にありがとうございました。

まだまだ稚拙な文章ですが宜しく御願いします。
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コメント



0.360簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
はぁ…途中までいい話だと思っていたら、壊れた藍さまの登場で全部ぶち壊し。
そのまま終わればいい話だったのに、何をしてるんですか?

小学生レベルと言われても仕方ない…というか、付け足しましょう。「小学生低学年レベル」ですね。
こんな前後脈絡のない文章を読んだのは初めてです。
ついでに、あとがきの「学習能力なんてありません」という文について。
学習する気が無いなら自己完結、もしくは自己満足として自分のPC内で終わってください。
ロクに推敲もされていない壊れた文章を読ませられた身になって…って学習しない人に言っても意味はなさそうですが。
2.100名前を名乗る必要が無い程度の能力削除
吹wいwたw

ギャグにいい話を盛り込む必要なんてない!
そうさ、笑えれば万事解決!(爆死
4.無評価名前が無い程度の能力削除
読み辛いなあ
地の文と「」文はごっちゃにしない方がいいよ
6.70煉獄削除
やはり最後の藍と魔理沙の展開がちょっと残念ですねぇ……。
もう少しまともな展開を見てみたかったものですが。
橙と魔理沙の関係が結構良い雰囲気で微笑ましい感じでしたし、
二人のやりとりや、三月精との弾幕などは
面白かったですよ。

誤字の報告
>霧雨魔砲店
霧雨魔法店ではないしょうか?
12.80名前が無い程度の能力削除
みなさんが最後が残念だといってますが、まぁこれもありなんじゃないかな?と。
シリアスに終わったら尚良いかなとは思いましたが^^;

橙と魔理沙のなんとも言えない空気が良かったですよー。
もっとギャグかシリアスに走ってほしかったですけどw
おもしろかったです。


で、少し1に反論(すみません)
確かに文章の荒さがありましたけど
大体そんなものです。少しずつ洗練されていくものです。
あとがきについては言い方が誤解を招いた気がしますが
荒さは書いていて直っていくものです。
こういう雰囲気の小説を書き続けるぞ!
ということじゃないでしょうか?(周りに流されず)

あなたは結局最後まで読んだはずです
話をいくらか飛ばしたかもしれませんが
最後まで読めたこと、続きが気になったこと、それだけでこの話の魅力が分かるはずです。

長文失礼しました^^;
16.100名前が無い程度の能力削除
マリ橙だと・・・
17.無評価円上削除
皆様沢山のコメントありがとうございます。

あとがきについてですが確かにくだけすぎていました。
不快感を感じた方々には大変失礼いたしました。
今更ですが修正させていただきます。

あと指摘が多かったオチについてですが、
実は一番最初の構想の時点から決めていたものでして、
各回のオチを似たような感じで統一するという思惑がありました。
ですが筆が乗りすぎたと言いますか、
実際は軽く流す程度の部分で魔理沙の内面を少し
深く書きこみすぎてしまいまして…コメントで指摘されて
改めて読んでみたら確かに流れを悪くしている印象を感じました。

こういう風に自分の作品を批評していただける機会がなかったので
本当に勉強になりました。皆様ありがとうございます。

長文失礼しました。

>煉獄様
修正しました。報告ありがとうございます。
18.70名前が無い程度の能力削除
最後の藍様がなければよかったのに
19.70名前が無い程度の能力削除
文章を読ませられた…って頭おかしいんじゃないのか…?
金払ってる訳でもないのに。

最初から完全シリアス展開で書いてるんじゃないってことは前篇から普通に読んでれば分かります。
オチはあれでよかったと思いますけどね。
変な批判は気にせず、自分で面白いと思った文章を書き続けてください。
20.100名前が無い程度の能力削除
おもしろかったwwww
22.90名前が無い程度の能力削除
かなり好きです。
睡魔が飛ぶほど面白かったです。

藍様のはっちゃけが壺でしたw

魔理橙…いいですねw
ほのぼのとした雰囲気とか、魔女に黒猫とか、
王道、ステレオタイプ。萌えましたw

次回作にも期待しています!


1の最後の大部分…これ誹謗では。
気分が最悪であったにしても、こういう場では言葉に気をつけた方が良いですよ。