「東方の金曜日」
第4話「ゲームスタート」
霊夢は混乱していた。
一つは外の世界と幻想郷の元凶は人間ではなく、殺人鬼マシーン(機械人形)T‐Jだということ。
そしてもう一つはルーミアが死んだこと。
信じられなかった。正直、夢オチにしたかった。皆もそう思っているに違いない。
だが現にT‐Jは現れ・・・
そして現に・・・ルーミアはそいつに殺された。
Zからの話によると、それは昨年の出来事だった。
当時、Zは細かい所までは教えてくれなかったが、世界でベスト10に入る金持だった。
ある日、突如の火山噴火より島が出来上がったのを聞き、そこを素晴らしい自然テーマパークにしようと計画した。
その火山噴火よりできた島は現在のR島だと言う。
計画はうまくいき、あと少しで完成するはずだった。
だが、思わぬ事件が起こる。
T‐Jが何処からかやって来たのである。
正体が人間じゃなく、殺人鬼マシーンと気づいた時には、多くの犠牲者が出た。
そして最後の手段として軍を出動させたが、結果は同じだった。
全滅、それだけだ。生き残った者はいないと言う。
一体、どこで、誰に、何故造られ、何故殺戮を行うのか、それ自体不明だった。
「そして私は真の最後の手段として、貴方達を呼んだのです・・・。」
話は終わり、Zは霊夢達に言う。
「もし彼を放っておけば、いつかT‐Jは島を出、より多くの犠牲者が出るのです。」
「話は分かったわ・・・。」
そう言ったのは不老不死の薬師、永琳だ。いつもよりも冷静に話しているのは、動揺を押し殺してるようだった。
「だけど、一つだけ質問させて。そのT‐Jを殺す為に私達を呼んだけど、何故私達のことを知っているのかしら?」
確かにそうだ。T-J抹殺自分達が呼ばれたのは一応、わかった。
だが、何故Zが自分達や幻想郷のことを知っているのか?それこそが今最大の謎である。
「気になりますか?仕方ありません・・・。実は、我々は幻想郷へ繋がるスキマを発見したのです。」
「「「え?」」」
霊夢達は再び絶句した。幻想郷と外の世界を繋ぐスキマがあるって?
「そんなはずはないわ・・・。互いの世界は結界で出入りできなくなっているのに・・・。」
すかさず、紫が反論する。幻想郷と外の世界に行き来できるのはスキマ妖怪である紫のみである。
もしそんなスキマがあったら、とっくに紫が気づいている筈。
「確かに、そういうスキマは紫様が気づいていますね。しかし、今まで外の世界の物体が幻想郷に幻想入りしたのは「紫様のスキマ」を通って行き来したから。では、もし、紫様ではなく「外の世界の自然現象で生まれたスキマ」でしたら?」
それを聞いて、紫ははっとなるが霊夢達は理解できなかった。「外の世界の自然現象で生まれたスキマ」?
「外の世界は地球温暖化や自然破壊など幻想郷とは違って、周囲の変化が激しいのです。その変化と幻想郷との摩擦が生じ、」
「私が作ったことないスキマができ、そこから行き来できるようになった。」
Zに続き、紫が述べた。簡単にまとめると、外の世界の環境が変わったから、自然現象によるスキマができたらしい。
少し信じられないが、どうやらZはそこを通って幻想郷や霊夢達のことを知ったらしい。
「少し難しいかもしれませんが、今はそれで納得してください。今はT‐Jのほうが一大事ですから。」
「でも・・・でも、何で私達なの?何も私達じゃなくても・・・。弾幕だって効きそうになかったし・・・。」
怯えた眼で月の兎、鈴仙が尋ねる。
「T‐Jを殺せるのは、貴方達しかいないのです。我々の軍隊では歯が立たないのです。」
「でも・・・ルーミアの弾幕でも効かなかったのに・・・。」
「それはルーミア様1人で戦ったからです。皆さんで戦えば、きっとT‐Jに勝てます。」
そしてZは任務の詳細を告げる。
① まずは団体よりも別々に行動する。T‐Jに悟られにくい為だとか。
② 各自、それぞれバッグが支給される。食糧や道具、ランダムにサブウェポンが入っている。
③ なるべく仲間を集めてかT‐Jと戦う。単独行動はなるべく避ける。
④ 不利だと思ったら、すぐ逃げること。無理に命を捨ててはいけない。
⑤ T‐Jを殺した最後の一人には願いをかなえることができる。
あと、とZは付け加える。
「皆さんが付けている腕時計には、様々な機能がありまして、時刻だけじゃなく現在地や土地の情報が見れます。」
そして、と更に付け加える。
「脱落者が出たら、自動的にその情報が入ってきます。少し時間がかかりますが。」
そういった直後、霊夢達の時計から音が鳴る。見てみると、予想もつかないことが書かれていた。
『L-175 ルーミア T‐Jの手により、死亡 現在死亡者1名』
それはやはり霊夢達に再び現実を突きつけたものだった。
「い、いやよ!そんなの嫌!!」
無論、これを見て、何とか正気を保てる者は一応いるが、悲鳴の声をあげたのはルーミアの親友、ミスティアだ。
「こんなのひどすぎる!私達にはできない!きっと・・・きっと皆殺されるわ!」
そう言ってミスティアは出口へ向かう。それを必死にリグルが抑える。
「落ち着いてミスチー!」
「いや!死にたくない死にたくない!お家へ帰りたい!」
霊夢は泣き叫ぶミスティアを見て思い出す。幽々子に追われていてもあんな通りではなかったのに。
きっと、ルーミアの死にショックを受けたようだ。
皆もいつもは呑気なのに、誰もが口を閉ざしていた。
「・・・確かに、相手は正体すらも意味不明な殺人鬼機械・・・これでどうやって戦えばいいんだ・・・?」
普段は陽気な勇義ですら、弱々しく言う。
霊夢もこの任務に自信がなかった。あんなのと戦うなんて無理にも程がある。
今までの異変とは全然違う。こちらがやらねば、殺られる。だが、殺る確率は確実に低い。
そういう雰囲気が全体に包み込む、その時。
「あたいがやるっ!!」
そう叫んだのは氷の妖精、チルノだった。
「何だかわからないけど、あいつを倒せばいいでしょ?任せてよ!だってあたいは最強だから!」
目元の涙をぬぐって、チルノが自信満々にZに言う。
それを見て、一同は不思議に思った。
何故自信満々に言う?馬鹿だからか?
「チ、チルノちゃん、落ち着いて・・・。今の私達じゃ敵わないわ・・・。」
大妖精がチルノをなだめる。だが、それがチルノのかんに触ったのだ。
「ルーミアがやられて、黙っていられるの!?そんなのできないわよ!!」
チルノの大声に大妖精は後ろに下がった。突然の彼女の剣幕にキスメも首を引っ込める。
「あたいにやらせてよ!絶対にルーミアの仇を取ってやる!」
チルノの決意に反応したか、賛同するものが3人いた。
フランとお空と慧音である。
「ねぇねぇ、これってそいつを壊してもいいって事でしょ?ちょっと退屈紛れにやってみようかしら?」
「フラン!?」
フランの発言に姉であるレミリアが驚く。確かにフランならやりかねないかもしれない。
「うにゅ。あんな奴、私の核の5分の・・・10分の1でふっ飛ばすよ!」
「せめて100分の1にしておきなさい。」
それに続き、幻想郷で唯一の核使い、お空がやはり何も考えずに言う。それを主人のさとりが呆れている。
「こうも考えられる・・・。もし、奴を放っておけば、大勢の人が死んでしまう・・・。外の世界とはいえ、彼らを守るには、やむを得ない・・・。」
そう言ったのはワーハクタクの慧音だ。人間好きの彼女は他の2人と違い、外の世界の人間を守る為に賛同したのだ。
「だから慧音は奴を殺すのか?」
「・・・やむを得ない・・・。」
妹紅の質問に慧音は苦渋の表情で答える。
その3人に霊夢達は再び、自分が情けなく思った。
自分は何を恐れているのだ?
今までだって、犯人が分んなくても、異変を解決したじゃないか。
恐れていては、博麗神社の巫女なんて勤まれるか。だから霊夢も言う。
「やるしかないわね・・・。」
「そうだな・・・。ルーミアの分までやってやるぜ。」
それに魔理沙が続く。
その後、霊夢達はZからバッグを受け取った。
霊夢はバッグを見る。インスタント食料に、地図や双眼鏡等の道具、そして黒っぽい物体。
それは、ハンドガンだった。初めて見る外の世界の武器。
香霖堂の主人、霖之助がいたら、使用方法はわからなくても、詳細とかならわかるだろう。
まぁ、今は説明書が同封してあるから大丈夫だけど。
「次は、風見幽香様。」
Zの言葉を聞いて、霊夢はある事を思いつく。
そうだ、ここで仲間を集めよう。幽香や紫といった、いざという時の味方が必要だ。
そこで霊夢は幽香に近づき、話し掛ける。
「幽香、ちょっと話があるんだけど・・・。」
「あら何か?」
「私と一緒に行動してくれない?」
「あらそうね・・・結構よ。」
「え?」
その言葉に霊夢は絶句する。結構って・・・。
「な、何で・・・。」
「何でって・・・私、団体行動は嫌いでして。何せ、足手まといは必要ないわ。まぁ、貴方は強いことはわかるけど。」
その言葉に霊夢は言葉を失う。何で単独行動を好む?1人では危険なのに。
無言の霊夢に幽香はあるものを渡す。見ると、それは銀色に光る円柱状の物体で、握る所にボタンが付いていた。
「何これ?」
「私も説明書見ただけだけど、名前は試作型『光の剣』。まぁライトセーバーなりビームサーベルなりレーザーブレードなり呼びなさい。私には必要ないから、貴方にあげるわ。」
「ゆ、幽香待って。1人は危険よ。」
すると、幽香は振り返り、こう言う。
「そりゃ確かに、ルーミアが死んだことには少し残念だったわ。けど、あんな人形にやられる私ではないわ。」
じゃ、と幽香は去る。それを霊夢はただ、見るしかなかった。
「相変わらず、いじめっ子だな、幽香って・・・。」
振り返ると、そこには魔理沙とアリスとパチュリーとにとりだった。
「魔理沙・・・。所で、皆は何を支給されたの?」
霊夢は尋ねる。
「ああ、確か・・・。」
魔理沙達はバッグの中身を見せた。魔理沙はアサルトライフル、パチュリーはナイフ、にとりは手榴弾、そして・・・。
「アリスのって何・・・?」
「さ、さぁ・・・。」
そう言われてアリスも苦笑する。何せ、アリスの肩には今まで見た事がない人形がいた。
「とりあえず、誰?」
「タイワーン」と人形が答える。これも支給されたサブウェポンらしい。
「とりあえず、魔理沙、私と一緒にいるつもりなの?」
「当たり前だろ?私達は親友だぜ。」
そう言われて、霊夢は少し勇気がわいてきた感じになる。
霊夢と魔理沙。このコンビは今までの異変でも解決してきた名コンビ。
だが、その友情がその後、とんでもない事になったことは今の2人には想像できなかった・・・。
続く
第4話「ゲームスタート」
霊夢は混乱していた。
一つは外の世界と幻想郷の元凶は人間ではなく、殺人鬼マシーン(機械人形)T‐Jだということ。
そしてもう一つはルーミアが死んだこと。
信じられなかった。正直、夢オチにしたかった。皆もそう思っているに違いない。
だが現にT‐Jは現れ・・・
そして現に・・・ルーミアはそいつに殺された。
Zからの話によると、それは昨年の出来事だった。
当時、Zは細かい所までは教えてくれなかったが、世界でベスト10に入る金持だった。
ある日、突如の火山噴火より島が出来上がったのを聞き、そこを素晴らしい自然テーマパークにしようと計画した。
その火山噴火よりできた島は現在のR島だと言う。
計画はうまくいき、あと少しで完成するはずだった。
だが、思わぬ事件が起こる。
T‐Jが何処からかやって来たのである。
正体が人間じゃなく、殺人鬼マシーンと気づいた時には、多くの犠牲者が出た。
そして最後の手段として軍を出動させたが、結果は同じだった。
全滅、それだけだ。生き残った者はいないと言う。
一体、どこで、誰に、何故造られ、何故殺戮を行うのか、それ自体不明だった。
「そして私は真の最後の手段として、貴方達を呼んだのです・・・。」
話は終わり、Zは霊夢達に言う。
「もし彼を放っておけば、いつかT‐Jは島を出、より多くの犠牲者が出るのです。」
「話は分かったわ・・・。」
そう言ったのは不老不死の薬師、永琳だ。いつもよりも冷静に話しているのは、動揺を押し殺してるようだった。
「だけど、一つだけ質問させて。そのT‐Jを殺す為に私達を呼んだけど、何故私達のことを知っているのかしら?」
確かにそうだ。T-J抹殺自分達が呼ばれたのは一応、わかった。
だが、何故Zが自分達や幻想郷のことを知っているのか?それこそが今最大の謎である。
「気になりますか?仕方ありません・・・。実は、我々は幻想郷へ繋がるスキマを発見したのです。」
「「「え?」」」
霊夢達は再び絶句した。幻想郷と外の世界を繋ぐスキマがあるって?
「そんなはずはないわ・・・。互いの世界は結界で出入りできなくなっているのに・・・。」
すかさず、紫が反論する。幻想郷と外の世界に行き来できるのはスキマ妖怪である紫のみである。
もしそんなスキマがあったら、とっくに紫が気づいている筈。
「確かに、そういうスキマは紫様が気づいていますね。しかし、今まで外の世界の物体が幻想郷に幻想入りしたのは「紫様のスキマ」を通って行き来したから。では、もし、紫様ではなく「外の世界の自然現象で生まれたスキマ」でしたら?」
それを聞いて、紫ははっとなるが霊夢達は理解できなかった。「外の世界の自然現象で生まれたスキマ」?
「外の世界は地球温暖化や自然破壊など幻想郷とは違って、周囲の変化が激しいのです。その変化と幻想郷との摩擦が生じ、」
「私が作ったことないスキマができ、そこから行き来できるようになった。」
Zに続き、紫が述べた。簡単にまとめると、外の世界の環境が変わったから、自然現象によるスキマができたらしい。
少し信じられないが、どうやらZはそこを通って幻想郷や霊夢達のことを知ったらしい。
「少し難しいかもしれませんが、今はそれで納得してください。今はT‐Jのほうが一大事ですから。」
「でも・・・でも、何で私達なの?何も私達じゃなくても・・・。弾幕だって効きそうになかったし・・・。」
怯えた眼で月の兎、鈴仙が尋ねる。
「T‐Jを殺せるのは、貴方達しかいないのです。我々の軍隊では歯が立たないのです。」
「でも・・・ルーミアの弾幕でも効かなかったのに・・・。」
「それはルーミア様1人で戦ったからです。皆さんで戦えば、きっとT‐Jに勝てます。」
そしてZは任務の詳細を告げる。
① まずは団体よりも別々に行動する。T‐Jに悟られにくい為だとか。
② 各自、それぞれバッグが支給される。食糧や道具、ランダムにサブウェポンが入っている。
③ なるべく仲間を集めてかT‐Jと戦う。単独行動はなるべく避ける。
④ 不利だと思ったら、すぐ逃げること。無理に命を捨ててはいけない。
⑤ T‐Jを殺した最後の一人には願いをかなえることができる。
あと、とZは付け加える。
「皆さんが付けている腕時計には、様々な機能がありまして、時刻だけじゃなく現在地や土地の情報が見れます。」
そして、と更に付け加える。
「脱落者が出たら、自動的にその情報が入ってきます。少し時間がかかりますが。」
そういった直後、霊夢達の時計から音が鳴る。見てみると、予想もつかないことが書かれていた。
『L-175 ルーミア T‐Jの手により、死亡 現在死亡者1名』
それはやはり霊夢達に再び現実を突きつけたものだった。
「い、いやよ!そんなの嫌!!」
無論、これを見て、何とか正気を保てる者は一応いるが、悲鳴の声をあげたのはルーミアの親友、ミスティアだ。
「こんなのひどすぎる!私達にはできない!きっと・・・きっと皆殺されるわ!」
そう言ってミスティアは出口へ向かう。それを必死にリグルが抑える。
「落ち着いてミスチー!」
「いや!死にたくない死にたくない!お家へ帰りたい!」
霊夢は泣き叫ぶミスティアを見て思い出す。幽々子に追われていてもあんな通りではなかったのに。
きっと、ルーミアの死にショックを受けたようだ。
皆もいつもは呑気なのに、誰もが口を閉ざしていた。
「・・・確かに、相手は正体すらも意味不明な殺人鬼機械・・・これでどうやって戦えばいいんだ・・・?」
普段は陽気な勇義ですら、弱々しく言う。
霊夢もこの任務に自信がなかった。あんなのと戦うなんて無理にも程がある。
今までの異変とは全然違う。こちらがやらねば、殺られる。だが、殺る確率は確実に低い。
そういう雰囲気が全体に包み込む、その時。
「あたいがやるっ!!」
そう叫んだのは氷の妖精、チルノだった。
「何だかわからないけど、あいつを倒せばいいでしょ?任せてよ!だってあたいは最強だから!」
目元の涙をぬぐって、チルノが自信満々にZに言う。
それを見て、一同は不思議に思った。
何故自信満々に言う?馬鹿だからか?
「チ、チルノちゃん、落ち着いて・・・。今の私達じゃ敵わないわ・・・。」
大妖精がチルノをなだめる。だが、それがチルノのかんに触ったのだ。
「ルーミアがやられて、黙っていられるの!?そんなのできないわよ!!」
チルノの大声に大妖精は後ろに下がった。突然の彼女の剣幕にキスメも首を引っ込める。
「あたいにやらせてよ!絶対にルーミアの仇を取ってやる!」
チルノの決意に反応したか、賛同するものが3人いた。
フランとお空と慧音である。
「ねぇねぇ、これってそいつを壊してもいいって事でしょ?ちょっと退屈紛れにやってみようかしら?」
「フラン!?」
フランの発言に姉であるレミリアが驚く。確かにフランならやりかねないかもしれない。
「うにゅ。あんな奴、私の核の5分の・・・10分の1でふっ飛ばすよ!」
「せめて100分の1にしておきなさい。」
それに続き、幻想郷で唯一の核使い、お空がやはり何も考えずに言う。それを主人のさとりが呆れている。
「こうも考えられる・・・。もし、奴を放っておけば、大勢の人が死んでしまう・・・。外の世界とはいえ、彼らを守るには、やむを得ない・・・。」
そう言ったのはワーハクタクの慧音だ。人間好きの彼女は他の2人と違い、外の世界の人間を守る為に賛同したのだ。
「だから慧音は奴を殺すのか?」
「・・・やむを得ない・・・。」
妹紅の質問に慧音は苦渋の表情で答える。
その3人に霊夢達は再び、自分が情けなく思った。
自分は何を恐れているのだ?
今までだって、犯人が分んなくても、異変を解決したじゃないか。
恐れていては、博麗神社の巫女なんて勤まれるか。だから霊夢も言う。
「やるしかないわね・・・。」
「そうだな・・・。ルーミアの分までやってやるぜ。」
それに魔理沙が続く。
その後、霊夢達はZからバッグを受け取った。
霊夢はバッグを見る。インスタント食料に、地図や双眼鏡等の道具、そして黒っぽい物体。
それは、ハンドガンだった。初めて見る外の世界の武器。
香霖堂の主人、霖之助がいたら、使用方法はわからなくても、詳細とかならわかるだろう。
まぁ、今は説明書が同封してあるから大丈夫だけど。
「次は、風見幽香様。」
Zの言葉を聞いて、霊夢はある事を思いつく。
そうだ、ここで仲間を集めよう。幽香や紫といった、いざという時の味方が必要だ。
そこで霊夢は幽香に近づき、話し掛ける。
「幽香、ちょっと話があるんだけど・・・。」
「あら何か?」
「私と一緒に行動してくれない?」
「あらそうね・・・結構よ。」
「え?」
その言葉に霊夢は絶句する。結構って・・・。
「な、何で・・・。」
「何でって・・・私、団体行動は嫌いでして。何せ、足手まといは必要ないわ。まぁ、貴方は強いことはわかるけど。」
その言葉に霊夢は言葉を失う。何で単独行動を好む?1人では危険なのに。
無言の霊夢に幽香はあるものを渡す。見ると、それは銀色に光る円柱状の物体で、握る所にボタンが付いていた。
「何これ?」
「私も説明書見ただけだけど、名前は試作型『光の剣』。まぁライトセーバーなりビームサーベルなりレーザーブレードなり呼びなさい。私には必要ないから、貴方にあげるわ。」
「ゆ、幽香待って。1人は危険よ。」
すると、幽香は振り返り、こう言う。
「そりゃ確かに、ルーミアが死んだことには少し残念だったわ。けど、あんな人形にやられる私ではないわ。」
じゃ、と幽香は去る。それを霊夢はただ、見るしかなかった。
「相変わらず、いじめっ子だな、幽香って・・・。」
振り返ると、そこには魔理沙とアリスとパチュリーとにとりだった。
「魔理沙・・・。所で、皆は何を支給されたの?」
霊夢は尋ねる。
「ああ、確か・・・。」
魔理沙達はバッグの中身を見せた。魔理沙はアサルトライフル、パチュリーはナイフ、にとりは手榴弾、そして・・・。
「アリスのって何・・・?」
「さ、さぁ・・・。」
そう言われてアリスも苦笑する。何せ、アリスの肩には今まで見た事がない人形がいた。
「とりあえず、誰?」
「タイワーン」と人形が答える。これも支給されたサブウェポンらしい。
「とりあえず、魔理沙、私と一緒にいるつもりなの?」
「当たり前だろ?私達は親友だぜ。」
そう言われて、霊夢は少し勇気がわいてきた感じになる。
霊夢と魔理沙。このコンビは今までの異変でも解決してきた名コンビ。
だが、その友情がその後、とんでもない事になったことは今の2人には想像できなかった・・・。
続く
キャラも世界も設定も全て都合のいいものを捏造してぶち込んでるだけ。東方でやりたくないならやらなきゃいいじゃないですか?
内容も設定が判明すればするほど穴が出てきて余りにもお粗末、
これだけのメンバーを集めるならしっかりとした事前調査も必要でしょうがよく誰にも気付かれずにそんなこと出来ましたね?
アリスにオリジナルで人形与えるくらい調べてるのにね!!
任務の詳細も無茶苦茶、最後の手段として頼っておきながら「ランダムにサブウェポン」とか
①で「別々に行動する」なのに③で「なるべく仲間を集めて」……こいつら頭オカシイんじゃないですか?
ほかにも色々ありますがおかしなところに疑問をぶつけていくだけでこの作品の本文よりながくなりそうなので一部分だけで止めておきます。
どうでもいっちゃどうでもいい細かい部分なんだけど、こういうつっかかると感じた部分は、やはり感想として言うべきかなあと。
ルーミア殺される→まじやばいと霊夢たち認識→でも持たされる武器はランダム、Zも一大事とか言ってて、遊びじゃないんだからそりゃないだろ、ていうか軍隊で無駄だったのに武器要るのか?→でも霊夢たち納得してる。なんでやねん。
やりたい事は凄く良くわかる。これからおもしろくなりそうだなとも思う。
だからつっかかる部分をスムーズにしてくれたらなあ、と思いました。
最近こういう弾けた独自設定を真っ正面から書いてくれる人いないから期待してます。
長編なら一つに纏めて投稿した方がいい。
まず、「自然現象でスキマできたらヤバいって。」
「Zの言葉がなんか引っかかる、というより矛盾している。」
「みすちー落ち着け。」
「勇義の台詞はなんだか遊戯みたいになってきた・・・。」
「チルノ、できれば空気読んでくれ。」
「霊夢達に武器要らないのでは?つーか何故ランダム?」
「とどめに、何でライトセーバーみたいのがあるねん!」
もう、作者の初心者オーラが出てきた感じだな。
もう無茶苦茶な展開で次が心配・・・。
霊夢以外の視点ということは、咲夜さん辺りかな?
T‐Jがどうやったら倒せるのかさっぱり分からない・・・てか適当すぎだろZ。
とりあえず続きに期待です。
あの三人、不老不死なんだからさ共闘させたら余裕だろ。
どういうことなの…。
>⑤ T‐Jを殺した最後の一人には願いをかなえることができる。
言いたいことはわかりますが文章がおかしいです。
この時点では生き残った最後の一人がTJを倒すとは限らないはず。
全員が生き残る可能性もあるはずです。
>だが、その友情がその後、とんでもない事になったことは今の2人には想像できなかった・・・。
どんなに真面目なこと言ってもコメにコメしてる時点で規約違反なんで不誠実にしかなりませんよ。
と明後日の方を向いて言ってみる。
よく次は~書こうと思いますーとか言えるよな。根性あるんだな
内容云々より辻褄が合ってないってことに気付かないのかな。。。
推敲してます??