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輝夜『さいごのたたかいよ』
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やはり今回もこの八意永琳がナレーションを務めさせていただきます。
「どうも、ゲームセンター永遠亭、ここまで全勝中の課長の妹紅です。いよいよあと一つだなー。とうとうここまできたかーって感じだ」
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』
『ゼルダの伝説 夢をみる島』
『ロックマン4』
これまで上記のゲームをプレイし、クリアしてきた妹紅。
いよいよ今回が最終回、最後に挑戦するゲームとは?
「最後のゲームは…『爆ボンバーマン2』64のゲームかー」
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『爆ボンバーマン2』1999年 NINTENDO64 ハドソン
ハドソンの人気シリーズ「ボンバーマン」のNINTENDO64版ソフト。
ブラックホールに閉じ込められたボンバーマンが脱出するために戦うアクションゲーム。
高い難易度でプレイヤーを唸らせた今作をクリアし、有終の美を飾れるか。
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「よし、早速始めようか」
妹紅の最後の挑戦が始まる…
「ゲームセンター永遠亭、妹紅オーン!!」
最初のステージは「アルカトラーズ」。
部屋の中には敵の姿が。
さっそく爆弾を使って攻撃、しかし。
「あっ!ダメージ受けた!あー、こっちもくらったらダメなのか」
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輝夜『ボンバーマンのきほんよ』
ボンバーマンの武器は爆弾。
爆弾を置いて一定時間が経つと爆発する。
ただしボンバーマン自身も爆風に当たるとダメージを受けてしまう。
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「すぐ離れろってことか」
爆弾を置いたらすぐに爆弾から離れるのが基本の戦法。
その後はあっさりとザコ敵を倒す、すると次の部屋への扉がオープン。
「先へ進めってか」
次の部屋に行くと、狭い部屋の中またしても敵が登場。
「これも倒すのか?」
なんとか敵を全滅させる、しかし今度は何も起きない。
「あれ?」
適当に爆弾を置いてみると、鉄格子が壊れ先へと進めるようになった。
「なんだ。ここは敵倒す必要なかったのか」
先へと進むと、水が流れていて通れない場所にたどり着く。
「これをなんとかしなきゃいけないってことか?…ゼルダ思い出すなぁ」
このゲームにはステージ道中の謎解きも存在する。
妹紅、別ルートを探索してみる事に、すると。
「なんかアイテム出てきたな」
出てきたのは「キック」というアイテム。
取ると爆弾を蹴り飛ばす事ができ、離れた場所にいる敵を攻撃する事が可能。
さらに、
「今度はなんだ?」
先の部屋ではリモコンを入手。
爆弾を任意のタイミングで爆破できるようになり、攻略が格段に楽になる。
「これ便利だなー」
調子の出てきた妹紅。
先へと進んでいくと、
「あ、もうボス!?」
突如ボス「ベルフェル」が出現!
しかも、
「えーリモコンダメなのー?」
ボス戦ではリモコンを使うことができない。
ボスとの真っ向勝負、はたして?
「爆弾を置いてー…うわっ!いきなり突っ込んでくるなよ!」
ボスの急接近攻撃に驚く妹紅、さらに。
「炎出してきた!?」
ボスの強烈な火炎攻撃!
激しい攻撃を連発するボスに妹紅、悪戦苦闘。
そして結局…
「あー死んだ!」
完敗に終わる。
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輝夜『ファイヤーっ!!』
ボス「ベルフェル」
接近してパンチやキックで攻撃してくる。
大きな炎を出す技も持ち、手ごわい相手。
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「これは屈辱だな…」
同じ炎の使い手としてプライドが傷つけられたのか。
ベルフェルとの再戦に。
「離れた方がいいのか」
今度はボスから距離をとる作戦。
攻撃をかわしながら隙を見て攻撃をしかける。
時間はかかるが堅実な戦法、少しずつボスにダメージを与えていく。
このペースなら勝てるか?
そう思ったその時!
「なんだ!?」
ボスの体が光ったかと思うと、ボスが急接近!
「うわーーーーーーーーっ!!?」
なんとボスの必殺技を受けボンバーマンが即死!
まさかの逆転負け…
「そんな技まであんのかー…」
意気消沈する妹紅。
だが手の内はわかった。
二度も同じ手はくわない…
三戦目。
先ほどと同じようにボスの攻撃をかわしながら隙をついての攻撃。
そして、
「来た!」
ボスの必殺攻撃を今度はかわす。
「こわいなー」
一瞬の気の緩みが死を招く緊張のバトル。
この後も何度か必殺攻撃がくるものの、なんとかかわし続け、ついに。
「あ、勝ったか!?」
ボス「ベルフェル」に勝利!
しかし…
「あれ。終わりじゃないの?」
ボスを倒してもステージは継続。
まだこのステージでの戦いは終わっていない。
ひとまずボス部屋の片隅にある装置を破壊すると水の流れが止まり、先ほど通れなかった場所が通れるようになった。
これでさらに先へと進んでいく。
そして行き着いた場所は。
「なんだ、怪しい所来たぞ、おい?」
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輝夜『さいごのなんかん』
各ステージの最後には重力制御装置を破壊するミッションが存在。
これをクリアする事でようやくそのステージはクリアとなる。
ただしここではリモコンは使えない。
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「つまりあれを壊せってか」
重力制御装置を発見。
しかしバリアがはられていて攻撃が効かない。
まずはまわりにある4つの小さな装置を壊す必要がある。
「これはこうして…」
4つのうち3つはあっさりと破壊。
しかし最後の一つは…
「あそこまで行けないんだよなぁ」
途中で足場が途切れているため装置の近くまで行く事ができない。
妹紅、頭を悩ませる。
「投げても意味ないか」
道中獲得していたアイテム「グローブ(爆弾を持ち上げ、投げる事ができる)」の効果で爆弾を投げてみるものの、装置には届かず。
そこで試しにキックも使ってみると。
「あ!いけた!」
キックした爆弾が装置まで届き見事に装置を破壊!
これでバリアは消滅。
あとは重力制御装置を壊すだけ。
「よし、もういけるだろ」
重力制御装置は問題なく破壊。
これでようやく最初のステージ「アルカトラーズ」をクリア。
「やっと一面クリアかー…長いな」
ほっと一息つく妹紅。
するとステージを選択できるマップ画面に。
そしてその中に。
「あ、ショップってことはお店あるの?」
マップ画面からはショップに行ってアイテムを購入する事が可能。
さっそく品揃えをチェック。
「お、いいのあるじゃん」
妹紅、ショップでライフの上限をアップさせるアイテムを購入。
これで少しは楽になるはず。
ショップを後にした妹紅は次のステージを選択。
「よし、ここ行ってみるか」
妹紅、「アクアネット」に挑む。
ここではステージの各所に水が深い場所があり、ここに落ちると即死となってしまう。
さらに狭い場所での戦闘が続き身動きがとりづらい。
「あっ!」
それゆえ、時折自分が置いた爆弾で自爆してしまうこともしばしば。
そしてこんな場面も。
「あぁーっ!やっちまった…」
爆弾から離れようとした妹紅は勢い余って水に落下!
まさに凡ミス。
「そうかー。爆弾置きゃいいってもんでもないんだな」
悪戦苦闘しながらなんとか先へ進み、ついに。
「ボスか!?」
ボス「ベフィモス」が登場。バトル開始。
ベフィモスの基本攻撃は発射してくる氷の弾。
当たらないように距離をとっての戦いになる。
「なかなか近づけないな」
接近戦は危険と考えた妹紅。
そこでキックを使っての遠距離攻撃に打って出る。
「よしよし、いい感じにきてるぞ」
手こずりながらもなんとか応戦する妹紅。
ところがその時!
「やばい!?」
ボスの体が発光!これは必殺攻撃の前兆!
一体何が飛び出すのか!?
「うわっ!ダメダメダメぎゃーっ!!」
ボスがレーザー光線を発射!!
これをかわしきれず即死、妹紅敗北。
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輝夜『レーザーはマジかんべん』
ボス「ベフィモス」
必殺攻撃のレーザーは当たると即死。
レーザーは部屋の端まで届き、回避は難しい。
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「けっこういけてたと思うんだけどなぁ」
手ごたえは感じていた妹紅。
いざ再戦へ。
第二戦も遠距離攻撃を心がけ、なんとか応戦。
問題はレーザーを回避できるか。
「やばい、きた!!」
ボスがレーザーを発射!
せまってくるレーザーから急いで逃げる!
「こわいこわいこわい!!」
ちょっとギリギリだったがなんとか回避!
「もう撃ってこないでくれよ…」
レーザーに脅えながらの戦い。
だがようやく…
「はぁっ、終わったぁ」
ついにベフィモスを撃破!!
そして「水のエレメンタル」を入手。
「なんだこれ?」
手に入れたアイテムが何なのか確かめる妹紅。
すると、
「あ、なんか新しい爆弾出てきた!」
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輝夜『ぜんぶで7しゅるいあるのよ』
「エレメンタル」を入手すると新しい爆弾が使用可能になる。
爆弾の特徴はそれぞれ違い、状況にあわせて使い分ける事が攻略のカギとなる。
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新しく使えるようになったのは「アイスボム」。
爆風が円状に広がり、なかなかに使い勝手の良い武器。
またこんな使い方も。
「こうやって道作るのか」
水の上に爆弾を落とすと氷でできた足場が出現。
これで水の上を渡れるようになる。
「なるほどなー」
この後、重力制御装置を壊すミッションにたどり着いたがアイスボムを使い、意外にもここはさほど苦戦せずにクリア。
続いては「ホライゾン」ステージ。
ここは空中に浮かぶ遺跡が舞台。
落ちると一発アウトになる危険なステージ。
「また怖い所に来たなー」
しばらく進むと…
「うわ!!これは危ない、危ないなー」
道が非常に細い危険なエリア。
しかしクリアに必要なアイテムがこの先にあるためなんとしても乗り越えなければならない。
「ゆっくり行くしかないよなー」
危険な道のりを少しずつ進んでいく妹紅。
そうして時間をかけ、なんとかアイテムを獲得!
ところが…
「わぁーっ!!それはダメだろ!!」
アイテムを手に入れた瞬間、敵が出現!
これはかなり危ない状況…
「…落ちたら終わりだ、気をつけないと」
小さな足場の上で敵と戦う妹紅。
ところが敵の攻撃を受けてボンバーマンが足場から落下!
「あぁー死んだっ!!…あれ、生きてる」
足場から落とされたボンバーマンだったが幸運にも下の足場に落下。
妹紅、九死に一生を得る。
「おぉー、今なんかミラクル起きたぞ」
この後もなんとか進み続け、ボス戦に。
「ボス来たなー」
ボス「アスタロト」とのバトル。
アスタロトの攻撃は遠距離からの竜巻攻撃。
基本的にはベフィモスと大差がないため、比較的楽かと思われたが…
「うわ、ハート2個減った!」
アスタロトの竜巻を受け体力のハートを2個も消費。
これまでは必殺攻撃による即死以外はハート1個分のダメージだったのだけど…
「くそー、けっこうきついな」
じわじわと体力を減らしていく妹紅。
だがついに。
「はぁ、勝てたぁ」
ハート残り1個とかなりギリギリながらなんとか勝利。
エレメンタルを入手し「ハリケーンボム」の使用が可能に。
「これはどう使うんだ?」
ハリケーンボムは爆風に当たってもボンバーマンはダメージを受けず、かわりに風で吹き飛ばされる。
この特性を利用すれば離れた場所まで飛んでいく事が可能となる。
「あぁ、これで飛べってことか」
しかし使い方を間違えると…
「うわー!飛びすぎたーっ!!」
風に吹き飛ばされボンバーマンが穴に落下。
一度飛ばされると障害物に当たるまで止まる事ができないため、使いどころを間違えるとこんな事態になる。
この後謎解きに苦労しながらもどうにか最後の装置破壊ミッションまでたどり着いた所で、
「妹紅」
「わ、びっくりした。慧音?」
ひさしぶりの慧音登場。
「ここはかなり難しくて、正直一人で解くのは難しいと思うから…横で私が教えるから妹紅はその通りに動いてくれるか?」
「あ、うん。ありがとう」
慧音が妹紅の隣に座って、サポートをする事に。
「まずここの坂道は風ボム(ハリケーンボム)を使って上がるんだ。そうそう、それでそこから風ボムで右に飛ぶんだ。場所がずれると飛びすぎてしまうから気をつけて。それで着いたらそこから爆弾を投げれば装置に届くはずだ」
さすがは慧音、妹紅を上手く誘導し次々と装置を破壊させていく。
最後の装置も無事に破壊し、「ホライゾン」をクリア!
「妹紅、ここからまだまだ難しいステージが続くんだ。だからここからは私も横でサポートするからな」
「これで勝つる!」
慧音のサポートは引き続き継続、心強い味方を得て次のステージへ。
続いてやってきたのは「スターライトカジノ」。
その名の通りカジノが舞台。
「それっ!どうだ!」
「おー、慧音やるなぁ」
慧音がサポートキャラ「ポミュ」を操作し、敵との戦いをサポート。
そのおかげで比較的スムーズに進めて行く。
そうしてボス戦(バアル)にたどり着いた妹紅。
ここでも慧音からアドバイスが。
「ここからはボスには風ボムを使うといいぞ。自爆してもこちらはダメージを受けないからな」
「おー、なるほど」
ボスには風ボムが有効。
それを聞いた妹紅は風ボムでボスと対決。
幸いボスの攻撃はあまり激しくはなく、風ボムが役に立った事もあり、あっさりとこのボスを撃破。
「すごいな。今までの苦労はなんだったのかと言いたくなるな」
あとは装置を破壊するミッションのみだが…再び慧音からアドバイスが。
「妹紅、このゲームには『ガーディアンスーツ』という特殊なアイテムがあるんだ。この先も進めて行くならとっておいた方が確実に役に立つぞ」
『ガーディアンスーツ』とは一体?
慧音の案内でその隠し場所へと向かう。
「これか?」
「そうだ」
発見したアイテムを獲得。
すると、
「あ、ボンバーマンが靴履いた!ちょっとお洒落した!」
『ガーディアンスーツ』の一つ「ガーディアンブーツ」を入手。
「これ結局何の効果あるの?」
「キックがいつでも使えるようになるんだ。ほら、今まではアイテム取らないと使えなかっただろ?」
この後、装置破壊ミッションを慧音のアドバイスでクリア。
さらにホライゾンに戻り、二つ目の『ガーディアンスーツ』である「ガーディアンアーム(いつでもボム投げができる)」を獲得してパワーアップ。
慧音のサポートと強力なアイテムで、これはペースが上がるか?
だが次のステージは甘くなかった…
次のステージは「ネバーランド」。
各所にある溶岩に落ちると即死の危険なステージ。
さらにザコ敵やトラップも強力で、一筋縄ではいかない。
「これはちょっとしんどいな…」
さすがに手こずる妹紅。
体力を少しずつ消耗していく。
それでも時間をかけてやっとのことでボス戦に到着。
ボス「モロク」とのバトル。
「うわっ!なに!?」
ボスが地面を震動させ、ボンバーマンが気絶!
動けなくされた所にボスが接近し…
「ちょっと、そんなのありか!?」
ボンバーマンが壁に投げつけられる!
ハート2個消費の大ダメージ。
その後も同じように何度も地震で動きを止められ、壁に投げられるパターンが続き、完敗。
「やばい。こいつ強い」
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輝夜『しぶいおじさま』
ボス「モロク」
動きを止められる地震攻撃は回避不可能。
壁に投げられると大ダメージの強敵。
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その後モロクに何度も挑むものの、どうしても攻撃がよけられない。
8連敗を記録してしまい、停滞ムード。
「きっついなぁ…」
冷えピタを貼って頭を冷やす妹紅。
今回は随分と冷えピタの出番が早い。
それだけ強敵という事か。
だが9戦目。
「こうか?」
ようやくモロクの攻撃のかわし方がわかったのか、調子が出始める。
今度こそ勝てるか?
「あー、惜しい!!」
結局またしても敗北。
だが光明は見えた…
そして迎える10戦目。
「早く、早く起きろ」
ボタンを連打し、地震による気絶から急いで復帰する。
そうして攻撃をかわしながら反撃するもなかなかモロクは倒れない。
それでも地道に攻撃を続け…
「勝ったぁぁぁ!!」
ついにボス「モロク」を撃破!!
「やっと先進めるなー」
だが「ネバーランド」の恐ろしさはこれだけではなかった…
装置破壊ミッションに到達。
ここでとんでもないトラップが登場。
「え、あれどうやって行くの?」
広い溶岩の池があり、先へと進めない。
これに慧音がアドバイスを送る。
「妹紅、あれは氷ボム(アイスボム)で道を作りながら行くんだ。ただし難しいから慎重にな」
慧音が言うには氷ボムで足場を作り、さらにその上で新たに足場を作り、それを繰り返して先へと進むのだと言う。
しかし…
「あーっ落ちたっ!!」
これが想像以上に難しい。
何度も足場の作成に失敗し、溶岩へと落ちていく。
「これ難しすぎるだろ…」
ここでまたも足止め。
結局溶岩地帯を突破出来たのは30分後。
その後の謎解きはさほど難しくなく「ネバーランド」をやっとのことでクリア。
「はぁ…終わった…」
この後「アクアネット」に戻り三つ目の『ガーディアンスーツ』の「ガーディアンボディ」を獲得。
「これをつけると気絶からの復帰が早くなるんだぞ」
「…さっきのボスの前に欲しかったなぁ」
いよいよ終盤戦。
次にやってきたのは「ハッピーラント」
遊園地が舞台。
「なんか可愛いとこ来たなー」
しかしトラップの方はなかなかのハイレベル。
順番にトゲが飛び出すエリアに大苦戦。
「えー、これ当たったら即死かー?」
トゲをかわすのは難しく、一瞬のミスが死を招く。
4度目の挑戦でようやく突破。
だが難関トラップはまだ続く。
今度は恐竜の骨が炎を吐いて攻撃してくるトラップ。
「うわわわ、危ないな」
爆弾で破壊して、攻撃はおさまる。しかし慧音からこんな言葉が。
「妹紅、ここはこの部屋にある像を順番に破壊しないといけないんだ。しかも恐竜の像は一番最後でな」
「あれをよけながらやれってか」
炎をかわしながらの作業は難しい。
なんとか突破したものの体力を激しく消耗。
残りライフ3という厳しい状況に立たされる。
「これやばいなー」
そんな状況の中、ついにボス(ゾニア)との対決。
はたして勝てるのか?
「風ボム使うか。なんとか勝てればいいんだけど…」
ボスに有効な風ボムを使用するものの、初見のボス相手にこの少ない体力で勝てるのか?
その結果は…
「あれ?普通に勝てたよ?弱くね?」
まさかの一発クリア。
これには慧音からもツッコミが。
「このボス、このゲーム全体の中ではかなり弱い方なんだ。終盤でこれはひどい気もするが…」
「まぁ勝てたからいいけどな」
この後の装置破壊ミッションは慧音のアドバイスで突破。
「ハッピーラント」をクリア。
次は「デススター」。
治安の悪い街が舞台。
ここでは強力な敵が多数登場する。
「やばそうなのがいっぱいいるなー」
ここに来る直前、ショップで「フルパワー(最強状態になる。一回死ぬとなくなる)」を購入していたため多少は楽なものの…油断はできない。
慧音のアドバイスでなんとか進めながらボス戦。
「よし、風ボムの出番だ」
例によって風ボムを使用。ところが…
「あー!?落ちたっ!?」
風ボムに場外まで飛ばされ落下死。
ここで慧音からの説明が入る。
「妹紅、ここのボス戦はまわりに壁がなくて飛ばされたら死ぬから、風ボムは厳禁だ。別のボムを使った方がいいぞ」
「先言ってよ…」
「いや気づくかと思って」
気を取り直して再戦。
今度は氷ボムで挑んでみるが、
「風ボムに慣れてるとやりにくいなぁ」
ここまでボス戦で使ってきた風ボムなしでは勝手が違うのか、苦戦を強いられる。
そしてこの後、ボスがとんでもない行動に出る!
「うわっ!!なんかでかい!?」
ボスが巨大な弾を出して攻撃!
妹紅、これをくらってしまい…
「えっ!?死んだ!?」
まさかの即死。
「また即死系かー」
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輝夜『イケメン』
ボス「ベルゼバル」
放ってくる巨大な弾は当たると即死。
その他にも攻撃力の高い技を持つ強敵。
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第二戦目。
最初はなんとか応戦するものの…
「また来た!」
再び巨大な弾が出現、急いで離れる。
なんとかかわしきったが、
「あー!普通に死んだ!」
通常攻撃を何度かくらい、敗北。
三戦目。
そろそろ慣れてきたのかいい感じに追い詰めるも、
「え、ちょっと、ぎゃー!!」
巨大な弾とは別の即死攻撃をくらってまたも敗北。
この後も善戦はするものの似たようなパターンで惜敗が続く。
そして8戦目。
ボスの攻撃を受け、残りライフ1まで追い込まれた妹紅。
「こわーい、怖いなー」
それでも諦めず妹紅は必死に食い下がる。
一瞬のミスが命取りになるギリギリの戦い。
ボスの攻撃をかわしながらのボンバーマンの攻撃がボスにヒットし…
「勝ったぁーっ!残り(ライフ)1でいけたーっ!」
ついに勝利!
強敵「ベルゼバル」を撃破!
「あー、しんどかった…」
この後装置破壊ミッションは慧音が誘導し「デススター」をクリア。
そしていよいよ…
「あと一つかー」
最終ステージ「ノア」へと突入!
すると思いきや、そこに姫様が登場。
「妹紅。悪いけど時間よ」
「え?」
「はい時計」
「うわっ!いつの間にこんな時間に!?」
ここで挑戦はタイムアップを迎えてしまった。
「どうする?ギブアップする?それとも延長?」
「延長に決まってんだろ!」
「わかったわ。じゃあ今回もうちに泊まって…」
「待て。それはいい。今日は帰ってまた明日の朝ここに来る」
「いいじゃない泊まっていきなさいよ」
「お前に借り作るの嫌だって言ったろ」
「あなたもよくわからない意地をはるわねぇ」
結局この日妹紅は自宅へと帰っていった。
そして翌朝。
挑戦部屋へとやってきた妹紅の手には一つの包みが。
それについて姫様が尋ねてみると。
「あぁ、これお土産の焼き鳥」
「お土産?」
「遅くなったけどこの前(ゼルダ編)泊めてもらったお礼ってことで。これで貸し借りなしだからな」
「本当によくわからない意地ねぇ」
変なところで律儀な妹紅であった。
ともかく、挑戦を再開しようという所で慧音が現れる。
「最終ステージに行く前に『ガーディアンスーツ』の最後の一つを取りに行くといいぞ」
最後の『ガーディアンスーツ』を入手するためまずは「ネバーランド」へ。
慧音に案内されやってきた隠し部屋で『ガーディアンスーツ』の「ガーディアンヘルム」を獲得。
「これでリモコンが使えるから」
「おぉー、そりゃ便利だ。ありがとう」
完全装備となったボンバーマン。
いざ最終ステージ「ノア」へ。
「闇ボム使うと楽だぞ」
「へー」
前のステージで入手した闇ボム(グラビティボム)で敵と戦う。
闇ボムはほとんどのザコ敵を一撃で倒せる超強力ボム。
これはかなり有利…かと思われたが。
「あ!やっちまった…」
闇ボムは自爆するとボンバーマン自身も即死してしまう危険な代物。
扱いには細心の注意が必要なのだが…
「あぁーっ!!」
「妹紅…」
「ごめん…」
妹紅、この後も何度か闇ボムでの自爆ミスを犯す。
再開してからまだ間もないのにこの体たらく。
大丈夫なのか…
最終ステージというだけあって敵は強力で謎解きもハイレベル。
慧音のサポートでなんとか突き進むものの…
「うわ!!なにこれ!?」
妹紅が目にして驚いた光景とは?
なんと一面に広がる溶岩の海。
こんなものをどうやって越えろというのか?
そこで慧音からこんな言葉が。
「妹紅、昨日やったステージの中で溶岩を越える所あったろう?」
「あー、そういえば」
「あれと同じようにして越えてくれ」
「うそー…」
「ネバーランド」の装置破壊ミッションで行った氷ボムによる溶岩渡り。
それを今度はこの広い溶岩の海で行わなければならない。
「絶対難しいじゃんこんなの」
妹紅の弱気な発言。
そしてその言葉どおり、このエリアで妹紅はミスを連発。
一向に先へと進めない停滞ムードに突入してしまった。
「あー!!また落ちた!!」
何度も、何度も溶岩渡りに挑戦しては落ちていく妹紅。
30分後、ついに対岸に到着!
これでようやく先に進めるか…と思いきや。
「反対側に行けって…また渡るの!?」
進んだ先にあった機械を動かした事でイベントが発生。
今度は機械の反対側に回りこまなければならない。
そのためにはもう一度溶岩を渡る必要がある。
しかも…
「時間制限まである…」
制限時間内にクリアしなければやり直しになる厳しいルール。
時間内にクリアしなければいけないという気持ちが焦りを生み…
「あぁーっ!!」
溶岩渡りに失敗…
しかも…
「うそー…ここから…」
再開は溶岩渡りの最初から。
さすがは最終ステージ、非情な仕掛け。
「多分ここから当分進まないぞ…」
ここで失敗した代償は大きく、この後対岸にたどり着くことすらままならない。
何度も、何度も溶岩に落ちてはやり直す苦しい作業。
いつしか妹紅は無口になり、現場は静まり返っていた。
そして溶岩渡りを始めてから実に1時間半後。
まずは対岸に到着。
次は反対側へと渡る。
「よし…いい感じ…もうちょっと…」
少しずつ、慎重に進めて行き…
「いけたーっ!!」
ついに反対側に到着!
難関溶岩渡りをついに突破!!
「あぁー…朝からものすごい疲れた…」
朝から始めているがここまで時間をかけたせいでもう昼に。
そろそろケリをつけたい…
この後ザコ敵との戦いを乗り越え、ついに…
「やっとボスか!?」
敵の大ボス「ルキフェルス」が登場!!
「もうこれ一発で終わらせたいな」
ここで負けるとまたしても溶岩渡りから…
なんとしてもこの一回で仕留めたい…
いざ対決!
「風ボムでいけるか!?」
ボスに効果絶大な風ボムを使用。
このボスにも有効な様子で、ボスにダメージを与えていく。
もちろんボスも攻撃してくるが…
「よしよし、いい感じにいけてる」
意外にも妹紅はボスの攻撃を順調にかわしていく。
この勝負もらったか…
そして、
「おぉーっ!いったか!?」
ボス「ルキフェルス」を一回でクリア!
だが…
「あーやっぱりなー」
お約束のボスの変身。
ボス「サートゥス」とのバトル開始。
「えっと、こうか?」
意外にも序盤は善戦。
着実にボスにダメージを与えていく。
しかし…
「うわ、なんか怒った!」
ボスの行動パターンが変化。
攻撃が強化され、一気にピンチに。
「あぁーっ!!」
健闘むなしく敗北…
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輝夜『けっせんよ』
ラスボス「サートゥス」
ある程度ダメージを与えると攻撃が強化される。
耐久力も高く長期戦を強いられる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「これ再開はどこからだ?」
再開は幸運にもサートゥス戦から。
しかしサートゥスは手ごわく、何度もゲームオーバーを繰り返した。
「強いなー…」
サートゥスの攻撃がさほど激しくない序盤は問題ないのだが、強化されてから一気に逆転されてしまう。
それでも何度も繰り返す中でサートゥスの攻撃パターンを見極め始め、なんとかかわせるようになってきた…かと思いきや。
「うそー!?」
サートゥスがさらに強化!
攻撃がますます激しくなり、追い詰められてしまう。
そうなると結果は言わずもがな…
「やられたー…あいつしつこいなー…」
だが着実にサートゥスを追い詰めてはいる…
あとはサートゥスの攻撃をいかに避けられるかがポイント。
「あー、また死んだ」
サートゥスの攻撃のかわし方がわかるまで、何度でもコンティニューする妹紅。
ある意味不老不死の妹紅らしい戦い方と言える。
そしてサートゥスとの初対戦から1時間30分が経過。
サートゥス第三段階まで持ち込み、攻撃をかわしていく。
そして隙をついてサートゥスに攻撃をしかけダメージを与える。
「まだか、まだ死なないか」
とはいえサートゥスに攻撃をしかけるタイミングはなかなかに難しい。
少しタイミングがずれると逆にサートゥスの攻撃をくらう事になる。
「あぁ当たった!」
少しずつボンバーマンの体力も削られていく。
持久戦の様相…妹紅の集中力が問われる。
「どうだ!」
サートゥスに攻撃がヒット!
しかしサートゥスはまだ倒れない。
ダメなのか…倒す事はできないのか…?
それでも妹紅は気力を振り絞り、サートゥスと戦い続ける。
サートゥスの攻撃をかわし、隙をついて再度攻撃!!
すると…
「おぉぉぉぉぉぉぉ!!勝ったかぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
ついにサートゥス撃破!!
いよいよエンディングか!?
追い詰められたサートゥスの前に女神ミハールが登場。
女神はサートゥスと一つになり、宇宙を消すと宣言。
ボンバーマンに止めて見せろと言い残す。
「え?」
女神とサートゥスが融合し、聖邪の天使が出現。
そして…聖邪の天使とのバトルがスタート!!
「まだあんのー!?」
まさかの真のラスボスの登場。
ようやくサートゥスを倒して終わりかと思っていた所だったので妹紅もこれはショックを受ける。
「妹紅、どうする?」
そこに姫様が声をかける。
「どうするって…」
「これが本当に正真正銘のラスボス、これを倒せばエンディングよ。でも…もういやだって言うならここでギブアップという選択肢もあるけど」
「…馬鹿言うな。お前からの挑戦を受けた以上、逃げるなんて選択肢ははなから用意してない。やってやる」
「そう。なら頑張って」
姫様に対する意地がなせる業か。
妹紅、プレイを再開。
しかし…
「えぇー!ちょっとこれどうやってよけんの!?」
天使の多彩な攻撃によってみるみるうちに体力を減らされていく。
サートゥスとの戦いで消耗していた妹紅では勝てるはずもなくあっさりと返り討ちに。
そして…
「かんべんしてくれよ…」
なんと再開はサートゥス戦から。
まさかの連戦に妹紅の気力が削がれる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『トラウマ』
真のラスボス「聖邪の天使」
多種多彩な攻撃を繰り出す。
攻撃終了後のわずかな隙にしかダメージを与えられない最強のボス。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再びサートゥスを倒し聖邪の天使との対決に挑んだのは20分後。
しかし天使の繰り出す強力な攻撃にまるで手も足も出ず完敗。
「(負けるのが)早すぎる…」
この後も天使に挑み続けるも、激しい攻撃にやられるばかり。
「あの火のよけ方がわかんないんだよな…」
天使の攻撃は3種類、足場から噴き出す炎、3連レーザー、そして連続発射される火の玉。
この火の玉の回避方法がわからない…
「あれさえよけれたらなんとかなると思うんだけど」
回避さえできれば勝てる…そう信じ妹紅はひたすら天使に挑み続ける。
そして7度目の対決。
「あ、左右に交互に逃げるのか!」
ついに火の玉の回避方をつかんだか。
天使の攻撃をかわし始める。
そしてタイミングを見計らって天使に攻撃。
このペースで行けば勝てるはず…
ところが。
「あ!こいつもか!?」
サートゥス同様、天使もダメージを与える事で攻撃が強化される。
その激しさはこれまでの攻撃がまだ手加減されていたと思えるほど。
「あ…やられた…」
無念の敗北…
「で、またここからか」
サートゥス戦からやり直し。
先に進むほど厳しいルール。
この後、妹紅は天使の第二段階が突破できず完全な足止め状態。
全く進展のないまま、なんと4時間が経過。
そして…とうとう妹紅がコントローラーから手を離した。
「どうしたの妹紅?」
「…これは輝夜からの挑戦状だ。諦めたくない。でも…言わせてくれ…」
「強すぎる…」
「妹紅…」
あまりにも強い聖邪の天使。
何度やってもまるで勝てる気配なし。
さすがの妹紅も心が折れそうになっている…
この事態に彼女達が動いた。
「妹紅、私達が加勢するぞ」
「いい加減見てるのも飽きたし」
「私は姫様に言われて…」
慧音、てゐ、イナバMAX。
これまでの挑戦で妹紅をサポートしてきた者たちが全員集結。
「このラスボスの第二段階で詰ってるが、実はこれ第三段階まであるんだ」
「えー…」
まだ先があるという慧音の言葉に辛そうな表情を浮かべる妹紅。
そこにてゐがこんな言葉をかける。
「これが聖邪の天使の恐ろしい所なんだよね」
「お前聖邪の天使の何知ってんだよ!」
なんとかつっこむ程度の力は残っている様子。
そこで慧音から提案が。
「正直このままじゃ今日中にクリアは無理だと思う。だから…第三段階まで私達がもっていく」
「で、最後の第三段階をあんたがクリアしてくれってわけよ」
助っ人たちの嬉しい申し出に妹紅は…
「ありがとう…それじゃあ…まず最初のボス(サートゥス)を慧音。天使の第一段階をてゐ。で第二段階を慧音に頼もうかな」
「あれ!?私(イナバMAX)は!?」
「…じゃあそこの窓のそばに立って西日避けにでも」
「せっかく来たのにこんな扱い!?」
ともかく、このメンバーで天使打倒に挑む。
まずサートゥスを慧音が撃破。
続く天使第一段階もてゐが見事にクリア。
そして問題の第二段階。
「正直私もこの第二段階は苦手なんだが…なんとか頑張ろう」
慧音自身も苦手と言うこの戦い。
天使の攻撃を何度かくらってしまう。
だが妹紅よりは格段に上手い戦い。
これは期待がかかる。
「よし!!」
体力のハート残り3つとなったところでついに第二段階突破!
あとは妹紅に託される。
「始める前に言っておく。第三段階にはボスが大きな白い弾を出してくる攻撃があるんだがこの時ボスの動きが止まるんだ。そこに闇ボムをキックして爆発させれば弾を相殺できる上にボスにダメージを与えられる。つまり白い弾を出してきた時は絶好のチャンスなんだ」
「わかった…ありがとう慧音」
天使の攻略のヒントももらい、いざ最終決戦。
第三段階に入り天使の攻撃はさらに激しさを増す。
しかしそこに…
「きた!」
先ほどアドバイスを受けた白い弾の攻撃が発動!
言われたとおりに闇ボムをキックで天使にぶつける!
「当たった!」
攻撃は見事に天使にヒット!
幸先のいい出だし。
だが天使の攻撃は多彩。
他にもさまざまな強力な技を持ち合わせている。
結局それらをかわしきる事ができず…
「あー…死んだ…」
敗北。
再びサートゥス戦から天使の第三段階まで、助っ人たちがもっていく。
「妹紅、私達の戦い方をよく見ておいてくれ。それで攻撃のかわし方を覚えて欲しい」
助っ人たちの戦い方から天使の攻撃をかわす術を探る。
そして再び第三段階に突入。今度は体力を4つ残している。
「よし、今度こそ」
助っ人たちの戦いを参考に天使の攻撃をかわす妹紅。
…しかし見るとやるとでは大きく違い、回避は完全ではない。
またしても、敗北。
この後も、助っ人たちが第三段階までもって行っては、妹紅が戦いを挑むも敗れる光景が続く。
しかし助っ人たちもへこたれる事なく、何度でも妹紅を第三段階まで連れて行った。
いつかクリアできることを信じて…
そして助っ人たちが参戦してから2時間が経過したころ。
ハートを8個残した状態で第三段階突入!
これは過去最高記録。
今度こそいけるか?
「頼むぞ妹紅」
「うん」
コントローラーを受け取る妹紅。
はたして。
「おぉぉあぶねぇ!」
天使の激しい攻撃にもようやく慣れつつあるのか、回避がだんだん上手くなってきている妹紅。
そして少しずつ天使にダメージを与えていく。
「よし、いい感じにきてる」
しかし天使も反撃。ボンバーマンの体力が減らされる。
「くそっ!何回やってもあのレーザーがかわせない!」
妹紅もまた反撃。天使にダメージを与える。
「あと何発で死ぬんだこいつ」
天使はなかなか倒れない…
ダメージを与えられるチャンスは短いためどうしても長期戦に。
さすがに長い戦いで疲れている妹紅。
次第に集中力をきらし、天使の攻撃に当たり始める。
「やばい…」
追い詰められていく妹紅。
またしてもダメなのか…
現場の空気が重くなっていく。
「どうだ!?」
それでも諦めずに戦い続ける妹紅。
天使にもダメージは与えている…
まだ倒れないのか…
ボンバーマンの体力はとうとう残り1。
もう本当に後がない。
そこに天使の白い弾の攻撃!絶好のチャンス!!
「きた!!もうこれで死んでくれ!頼む!」
闇ボムをぶつけて天使にダメージを与える!!
その結果は!?
『我を倒すか…』
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ついにラスボス「聖邪の天使」を撃破!!
『爆ボンバーマン2』をついに攻略!!
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エンディングはこちら。
天使は再び眠りにつき、宇宙消滅の危機は去った。
ブラックホールからも無事に脱出。
ボンバーマンはポミュとともに新しい旅に出発するのであった。
「なんか仕切ってるけどこいつ(ポミュ)たいしたことしてないよな?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
途中危ういところが何度もあったが、妹紅の挑戦は妹紅の全勝にて終了した。
「妹紅」
「輝夜か…どうだ。見たか。ついにやってやったぞ。お前の挑戦状。全部クリアしてやったぞ」
「えぇ、見事だったわ。最後の戦いは見てる私もドキドキしたわ」
姫様が妹紅に手を差し出します。
「…輝夜?」
「あなたは本当によくやったわ。あなたの勝ちよ。お疲れ様…妹紅」
「…あぁ」
妹紅がその手を握り、二人は固い握手をかわします。
普段ケンカばかりの二人だけにこの光景はかなり貴重です。
この挑戦を通じて二人はお互いを認め合ったのかもしれません。
本当に…お疲れ様でした。
以上、ナレーションは八意永琳でした。
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一ヶ月後。
「こらぁぁぁぁぁぁぁ輝夜ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あら、何か用かしら妹紅」
「何か用かじゃねぇぇぇぇ!!なんだこれはぁぁぁぁぁ!!」
妹紅の手にはDVDケース。
タイトルは「ゲームセンター永遠亭 妹紅の挑戦」。
「あぁ、あの戦いを編集してDVDにまとめて販売してみたの。最初はなかなか売れなかったけど次第に口コミで評判が広がって今はかなり売れてるのよ。あ、編集は私がしたのよ、大変だったんだから」
「聞いてないぞこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「でもおかげであなた人里でけっこうな人気者になったそうじゃない」
「あぁびっくりしたよ!最近人里で知らない子供から課長って呼ばれて、どういう事かと慧音に聞いたらこのDVDのせいだって教えてくれたよ!しかも慧音の家に行ったらこのDVDのケースが3つもあったぞ!!」
「さすがね。あ、今後の評判次第では第2シーズンも検討してるんだけどどうかしら?」
「二度とやるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ゲームセンター永遠亭 妹紅の挑戦 完
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『ひめさまはなにかつぶやいた』
『せいじやのて
んしはわたし
もとらうまよ』
『このじゅもんをもってえいえんていへいくのよ』
『みてくれてありがとうございました』
輝夜『さいごのたたかいよ』
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やはり今回もこの八意永琳がナレーションを務めさせていただきます。
「どうも、ゲームセンター永遠亭、ここまで全勝中の課長の妹紅です。いよいよあと一つだなー。とうとうここまできたかーって感じだ」
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』
『ゼルダの伝説 夢をみる島』
『ロックマン4』
これまで上記のゲームをプレイし、クリアしてきた妹紅。
いよいよ今回が最終回、最後に挑戦するゲームとは?
「最後のゲームは…『爆ボンバーマン2』64のゲームかー」
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『爆ボンバーマン2』1999年 NINTENDO64 ハドソン
ハドソンの人気シリーズ「ボンバーマン」のNINTENDO64版ソフト。
ブラックホールに閉じ込められたボンバーマンが脱出するために戦うアクションゲーム。
高い難易度でプレイヤーを唸らせた今作をクリアし、有終の美を飾れるか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「よし、早速始めようか」
妹紅の最後の挑戦が始まる…
「ゲームセンター永遠亭、妹紅オーン!!」
最初のステージは「アルカトラーズ」。
部屋の中には敵の姿が。
さっそく爆弾を使って攻撃、しかし。
「あっ!ダメージ受けた!あー、こっちもくらったらダメなのか」
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輝夜『ボンバーマンのきほんよ』
ボンバーマンの武器は爆弾。
爆弾を置いて一定時間が経つと爆発する。
ただしボンバーマン自身も爆風に当たるとダメージを受けてしまう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「すぐ離れろってことか」
爆弾を置いたらすぐに爆弾から離れるのが基本の戦法。
その後はあっさりとザコ敵を倒す、すると次の部屋への扉がオープン。
「先へ進めってか」
次の部屋に行くと、狭い部屋の中またしても敵が登場。
「これも倒すのか?」
なんとか敵を全滅させる、しかし今度は何も起きない。
「あれ?」
適当に爆弾を置いてみると、鉄格子が壊れ先へと進めるようになった。
「なんだ。ここは敵倒す必要なかったのか」
先へと進むと、水が流れていて通れない場所にたどり着く。
「これをなんとかしなきゃいけないってことか?…ゼルダ思い出すなぁ」
このゲームにはステージ道中の謎解きも存在する。
妹紅、別ルートを探索してみる事に、すると。
「なんかアイテム出てきたな」
出てきたのは「キック」というアイテム。
取ると爆弾を蹴り飛ばす事ができ、離れた場所にいる敵を攻撃する事が可能。
さらに、
「今度はなんだ?」
先の部屋ではリモコンを入手。
爆弾を任意のタイミングで爆破できるようになり、攻略が格段に楽になる。
「これ便利だなー」
調子の出てきた妹紅。
先へと進んでいくと、
「あ、もうボス!?」
突如ボス「ベルフェル」が出現!
しかも、
「えーリモコンダメなのー?」
ボス戦ではリモコンを使うことができない。
ボスとの真っ向勝負、はたして?
「爆弾を置いてー…うわっ!いきなり突っ込んでくるなよ!」
ボスの急接近攻撃に驚く妹紅、さらに。
「炎出してきた!?」
ボスの強烈な火炎攻撃!
激しい攻撃を連発するボスに妹紅、悪戦苦闘。
そして結局…
「あー死んだ!」
完敗に終わる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『ファイヤーっ!!』
ボス「ベルフェル」
接近してパンチやキックで攻撃してくる。
大きな炎を出す技も持ち、手ごわい相手。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「これは屈辱だな…」
同じ炎の使い手としてプライドが傷つけられたのか。
ベルフェルとの再戦に。
「離れた方がいいのか」
今度はボスから距離をとる作戦。
攻撃をかわしながら隙を見て攻撃をしかける。
時間はかかるが堅実な戦法、少しずつボスにダメージを与えていく。
このペースなら勝てるか?
そう思ったその時!
「なんだ!?」
ボスの体が光ったかと思うと、ボスが急接近!
「うわーーーーーーーーっ!!?」
なんとボスの必殺技を受けボンバーマンが即死!
まさかの逆転負け…
「そんな技まであんのかー…」
意気消沈する妹紅。
だが手の内はわかった。
二度も同じ手はくわない…
三戦目。
先ほどと同じようにボスの攻撃をかわしながら隙をついての攻撃。
そして、
「来た!」
ボスの必殺攻撃を今度はかわす。
「こわいなー」
一瞬の気の緩みが死を招く緊張のバトル。
この後も何度か必殺攻撃がくるものの、なんとかかわし続け、ついに。
「あ、勝ったか!?」
ボス「ベルフェル」に勝利!
しかし…
「あれ。終わりじゃないの?」
ボスを倒してもステージは継続。
まだこのステージでの戦いは終わっていない。
ひとまずボス部屋の片隅にある装置を破壊すると水の流れが止まり、先ほど通れなかった場所が通れるようになった。
これでさらに先へと進んでいく。
そして行き着いた場所は。
「なんだ、怪しい所来たぞ、おい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『さいごのなんかん』
各ステージの最後には重力制御装置を破壊するミッションが存在。
これをクリアする事でようやくそのステージはクリアとなる。
ただしここではリモコンは使えない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「つまりあれを壊せってか」
重力制御装置を発見。
しかしバリアがはられていて攻撃が効かない。
まずはまわりにある4つの小さな装置を壊す必要がある。
「これはこうして…」
4つのうち3つはあっさりと破壊。
しかし最後の一つは…
「あそこまで行けないんだよなぁ」
途中で足場が途切れているため装置の近くまで行く事ができない。
妹紅、頭を悩ませる。
「投げても意味ないか」
道中獲得していたアイテム「グローブ(爆弾を持ち上げ、投げる事ができる)」の効果で爆弾を投げてみるものの、装置には届かず。
そこで試しにキックも使ってみると。
「あ!いけた!」
キックした爆弾が装置まで届き見事に装置を破壊!
これでバリアは消滅。
あとは重力制御装置を壊すだけ。
「よし、もういけるだろ」
重力制御装置は問題なく破壊。
これでようやく最初のステージ「アルカトラーズ」をクリア。
「やっと一面クリアかー…長いな」
ほっと一息つく妹紅。
するとステージを選択できるマップ画面に。
そしてその中に。
「あ、ショップってことはお店あるの?」
マップ画面からはショップに行ってアイテムを購入する事が可能。
さっそく品揃えをチェック。
「お、いいのあるじゃん」
妹紅、ショップでライフの上限をアップさせるアイテムを購入。
これで少しは楽になるはず。
ショップを後にした妹紅は次のステージを選択。
「よし、ここ行ってみるか」
妹紅、「アクアネット」に挑む。
ここではステージの各所に水が深い場所があり、ここに落ちると即死となってしまう。
さらに狭い場所での戦闘が続き身動きがとりづらい。
「あっ!」
それゆえ、時折自分が置いた爆弾で自爆してしまうこともしばしば。
そしてこんな場面も。
「あぁーっ!やっちまった…」
爆弾から離れようとした妹紅は勢い余って水に落下!
まさに凡ミス。
「そうかー。爆弾置きゃいいってもんでもないんだな」
悪戦苦闘しながらなんとか先へ進み、ついに。
「ボスか!?」
ボス「ベフィモス」が登場。バトル開始。
ベフィモスの基本攻撃は発射してくる氷の弾。
当たらないように距離をとっての戦いになる。
「なかなか近づけないな」
接近戦は危険と考えた妹紅。
そこでキックを使っての遠距離攻撃に打って出る。
「よしよし、いい感じにきてるぞ」
手こずりながらもなんとか応戦する妹紅。
ところがその時!
「やばい!?」
ボスの体が発光!これは必殺攻撃の前兆!
一体何が飛び出すのか!?
「うわっ!ダメダメダメぎゃーっ!!」
ボスがレーザー光線を発射!!
これをかわしきれず即死、妹紅敗北。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『レーザーはマジかんべん』
ボス「ベフィモス」
必殺攻撃のレーザーは当たると即死。
レーザーは部屋の端まで届き、回避は難しい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「けっこういけてたと思うんだけどなぁ」
手ごたえは感じていた妹紅。
いざ再戦へ。
第二戦も遠距離攻撃を心がけ、なんとか応戦。
問題はレーザーを回避できるか。
「やばい、きた!!」
ボスがレーザーを発射!
せまってくるレーザーから急いで逃げる!
「こわいこわいこわい!!」
ちょっとギリギリだったがなんとか回避!
「もう撃ってこないでくれよ…」
レーザーに脅えながらの戦い。
だがようやく…
「はぁっ、終わったぁ」
ついにベフィモスを撃破!!
そして「水のエレメンタル」を入手。
「なんだこれ?」
手に入れたアイテムが何なのか確かめる妹紅。
すると、
「あ、なんか新しい爆弾出てきた!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『ぜんぶで7しゅるいあるのよ』
「エレメンタル」を入手すると新しい爆弾が使用可能になる。
爆弾の特徴はそれぞれ違い、状況にあわせて使い分ける事が攻略のカギとなる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新しく使えるようになったのは「アイスボム」。
爆風が円状に広がり、なかなかに使い勝手の良い武器。
またこんな使い方も。
「こうやって道作るのか」
水の上に爆弾を落とすと氷でできた足場が出現。
これで水の上を渡れるようになる。
「なるほどなー」
この後、重力制御装置を壊すミッションにたどり着いたがアイスボムを使い、意外にもここはさほど苦戦せずにクリア。
続いては「ホライゾン」ステージ。
ここは空中に浮かぶ遺跡が舞台。
落ちると一発アウトになる危険なステージ。
「また怖い所に来たなー」
しばらく進むと…
「うわ!!これは危ない、危ないなー」
道が非常に細い危険なエリア。
しかしクリアに必要なアイテムがこの先にあるためなんとしても乗り越えなければならない。
「ゆっくり行くしかないよなー」
危険な道のりを少しずつ進んでいく妹紅。
そうして時間をかけ、なんとかアイテムを獲得!
ところが…
「わぁーっ!!それはダメだろ!!」
アイテムを手に入れた瞬間、敵が出現!
これはかなり危ない状況…
「…落ちたら終わりだ、気をつけないと」
小さな足場の上で敵と戦う妹紅。
ところが敵の攻撃を受けてボンバーマンが足場から落下!
「あぁー死んだっ!!…あれ、生きてる」
足場から落とされたボンバーマンだったが幸運にも下の足場に落下。
妹紅、九死に一生を得る。
「おぉー、今なんかミラクル起きたぞ」
この後もなんとか進み続け、ボス戦に。
「ボス来たなー」
ボス「アスタロト」とのバトル。
アスタロトの攻撃は遠距離からの竜巻攻撃。
基本的にはベフィモスと大差がないため、比較的楽かと思われたが…
「うわ、ハート2個減った!」
アスタロトの竜巻を受け体力のハートを2個も消費。
これまでは必殺攻撃による即死以外はハート1個分のダメージだったのだけど…
「くそー、けっこうきついな」
じわじわと体力を減らしていく妹紅。
だがついに。
「はぁ、勝てたぁ」
ハート残り1個とかなりギリギリながらなんとか勝利。
エレメンタルを入手し「ハリケーンボム」の使用が可能に。
「これはどう使うんだ?」
ハリケーンボムは爆風に当たってもボンバーマンはダメージを受けず、かわりに風で吹き飛ばされる。
この特性を利用すれば離れた場所まで飛んでいく事が可能となる。
「あぁ、これで飛べってことか」
しかし使い方を間違えると…
「うわー!飛びすぎたーっ!!」
風に吹き飛ばされボンバーマンが穴に落下。
一度飛ばされると障害物に当たるまで止まる事ができないため、使いどころを間違えるとこんな事態になる。
この後謎解きに苦労しながらもどうにか最後の装置破壊ミッションまでたどり着いた所で、
「妹紅」
「わ、びっくりした。慧音?」
ひさしぶりの慧音登場。
「ここはかなり難しくて、正直一人で解くのは難しいと思うから…横で私が教えるから妹紅はその通りに動いてくれるか?」
「あ、うん。ありがとう」
慧音が妹紅の隣に座って、サポートをする事に。
「まずここの坂道は風ボム(ハリケーンボム)を使って上がるんだ。そうそう、それでそこから風ボムで右に飛ぶんだ。場所がずれると飛びすぎてしまうから気をつけて。それで着いたらそこから爆弾を投げれば装置に届くはずだ」
さすがは慧音、妹紅を上手く誘導し次々と装置を破壊させていく。
最後の装置も無事に破壊し、「ホライゾン」をクリア!
「妹紅、ここからまだまだ難しいステージが続くんだ。だからここからは私も横でサポートするからな」
「これで勝つる!」
慧音のサポートは引き続き継続、心強い味方を得て次のステージへ。
続いてやってきたのは「スターライトカジノ」。
その名の通りカジノが舞台。
「それっ!どうだ!」
「おー、慧音やるなぁ」
慧音がサポートキャラ「ポミュ」を操作し、敵との戦いをサポート。
そのおかげで比較的スムーズに進めて行く。
そうしてボス戦(バアル)にたどり着いた妹紅。
ここでも慧音からアドバイスが。
「ここからはボスには風ボムを使うといいぞ。自爆してもこちらはダメージを受けないからな」
「おー、なるほど」
ボスには風ボムが有効。
それを聞いた妹紅は風ボムでボスと対決。
幸いボスの攻撃はあまり激しくはなく、風ボムが役に立った事もあり、あっさりとこのボスを撃破。
「すごいな。今までの苦労はなんだったのかと言いたくなるな」
あとは装置を破壊するミッションのみだが…再び慧音からアドバイスが。
「妹紅、このゲームには『ガーディアンスーツ』という特殊なアイテムがあるんだ。この先も進めて行くならとっておいた方が確実に役に立つぞ」
『ガーディアンスーツ』とは一体?
慧音の案内でその隠し場所へと向かう。
「これか?」
「そうだ」
発見したアイテムを獲得。
すると、
「あ、ボンバーマンが靴履いた!ちょっとお洒落した!」
『ガーディアンスーツ』の一つ「ガーディアンブーツ」を入手。
「これ結局何の効果あるの?」
「キックがいつでも使えるようになるんだ。ほら、今まではアイテム取らないと使えなかっただろ?」
この後、装置破壊ミッションを慧音のアドバイスでクリア。
さらにホライゾンに戻り、二つ目の『ガーディアンスーツ』である「ガーディアンアーム(いつでもボム投げができる)」を獲得してパワーアップ。
慧音のサポートと強力なアイテムで、これはペースが上がるか?
だが次のステージは甘くなかった…
次のステージは「ネバーランド」。
各所にある溶岩に落ちると即死の危険なステージ。
さらにザコ敵やトラップも強力で、一筋縄ではいかない。
「これはちょっとしんどいな…」
さすがに手こずる妹紅。
体力を少しずつ消耗していく。
それでも時間をかけてやっとのことでボス戦に到着。
ボス「モロク」とのバトル。
「うわっ!なに!?」
ボスが地面を震動させ、ボンバーマンが気絶!
動けなくされた所にボスが接近し…
「ちょっと、そんなのありか!?」
ボンバーマンが壁に投げつけられる!
ハート2個消費の大ダメージ。
その後も同じように何度も地震で動きを止められ、壁に投げられるパターンが続き、完敗。
「やばい。こいつ強い」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『しぶいおじさま』
ボス「モロク」
動きを止められる地震攻撃は回避不可能。
壁に投げられると大ダメージの強敵。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その後モロクに何度も挑むものの、どうしても攻撃がよけられない。
8連敗を記録してしまい、停滞ムード。
「きっついなぁ…」
冷えピタを貼って頭を冷やす妹紅。
今回は随分と冷えピタの出番が早い。
それだけ強敵という事か。
だが9戦目。
「こうか?」
ようやくモロクの攻撃のかわし方がわかったのか、調子が出始める。
今度こそ勝てるか?
「あー、惜しい!!」
結局またしても敗北。
だが光明は見えた…
そして迎える10戦目。
「早く、早く起きろ」
ボタンを連打し、地震による気絶から急いで復帰する。
そうして攻撃をかわしながら反撃するもなかなかモロクは倒れない。
それでも地道に攻撃を続け…
「勝ったぁぁぁ!!」
ついにボス「モロク」を撃破!!
「やっと先進めるなー」
だが「ネバーランド」の恐ろしさはこれだけではなかった…
装置破壊ミッションに到達。
ここでとんでもないトラップが登場。
「え、あれどうやって行くの?」
広い溶岩の池があり、先へと進めない。
これに慧音がアドバイスを送る。
「妹紅、あれは氷ボム(アイスボム)で道を作りながら行くんだ。ただし難しいから慎重にな」
慧音が言うには氷ボムで足場を作り、さらにその上で新たに足場を作り、それを繰り返して先へと進むのだと言う。
しかし…
「あーっ落ちたっ!!」
これが想像以上に難しい。
何度も足場の作成に失敗し、溶岩へと落ちていく。
「これ難しすぎるだろ…」
ここでまたも足止め。
結局溶岩地帯を突破出来たのは30分後。
その後の謎解きはさほど難しくなく「ネバーランド」をやっとのことでクリア。
「はぁ…終わった…」
この後「アクアネット」に戻り三つ目の『ガーディアンスーツ』の「ガーディアンボディ」を獲得。
「これをつけると気絶からの復帰が早くなるんだぞ」
「…さっきのボスの前に欲しかったなぁ」
いよいよ終盤戦。
次にやってきたのは「ハッピーラント」
遊園地が舞台。
「なんか可愛いとこ来たなー」
しかしトラップの方はなかなかのハイレベル。
順番にトゲが飛び出すエリアに大苦戦。
「えー、これ当たったら即死かー?」
トゲをかわすのは難しく、一瞬のミスが死を招く。
4度目の挑戦でようやく突破。
だが難関トラップはまだ続く。
今度は恐竜の骨が炎を吐いて攻撃してくるトラップ。
「うわわわ、危ないな」
爆弾で破壊して、攻撃はおさまる。しかし慧音からこんな言葉が。
「妹紅、ここはこの部屋にある像を順番に破壊しないといけないんだ。しかも恐竜の像は一番最後でな」
「あれをよけながらやれってか」
炎をかわしながらの作業は難しい。
なんとか突破したものの体力を激しく消耗。
残りライフ3という厳しい状況に立たされる。
「これやばいなー」
そんな状況の中、ついにボス(ゾニア)との対決。
はたして勝てるのか?
「風ボム使うか。なんとか勝てればいいんだけど…」
ボスに有効な風ボムを使用するものの、初見のボス相手にこの少ない体力で勝てるのか?
その結果は…
「あれ?普通に勝てたよ?弱くね?」
まさかの一発クリア。
これには慧音からもツッコミが。
「このボス、このゲーム全体の中ではかなり弱い方なんだ。終盤でこれはひどい気もするが…」
「まぁ勝てたからいいけどな」
この後の装置破壊ミッションは慧音のアドバイスで突破。
「ハッピーラント」をクリア。
次は「デススター」。
治安の悪い街が舞台。
ここでは強力な敵が多数登場する。
「やばそうなのがいっぱいいるなー」
ここに来る直前、ショップで「フルパワー(最強状態になる。一回死ぬとなくなる)」を購入していたため多少は楽なものの…油断はできない。
慧音のアドバイスでなんとか進めながらボス戦。
「よし、風ボムの出番だ」
例によって風ボムを使用。ところが…
「あー!?落ちたっ!?」
風ボムに場外まで飛ばされ落下死。
ここで慧音からの説明が入る。
「妹紅、ここのボス戦はまわりに壁がなくて飛ばされたら死ぬから、風ボムは厳禁だ。別のボムを使った方がいいぞ」
「先言ってよ…」
「いや気づくかと思って」
気を取り直して再戦。
今度は氷ボムで挑んでみるが、
「風ボムに慣れてるとやりにくいなぁ」
ここまでボス戦で使ってきた風ボムなしでは勝手が違うのか、苦戦を強いられる。
そしてこの後、ボスがとんでもない行動に出る!
「うわっ!!なんかでかい!?」
ボスが巨大な弾を出して攻撃!
妹紅、これをくらってしまい…
「えっ!?死んだ!?」
まさかの即死。
「また即死系かー」
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輝夜『イケメン』
ボス「ベルゼバル」
放ってくる巨大な弾は当たると即死。
その他にも攻撃力の高い技を持つ強敵。
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第二戦目。
最初はなんとか応戦するものの…
「また来た!」
再び巨大な弾が出現、急いで離れる。
なんとかかわしきったが、
「あー!普通に死んだ!」
通常攻撃を何度かくらい、敗北。
三戦目。
そろそろ慣れてきたのかいい感じに追い詰めるも、
「え、ちょっと、ぎゃー!!」
巨大な弾とは別の即死攻撃をくらってまたも敗北。
この後も善戦はするものの似たようなパターンで惜敗が続く。
そして8戦目。
ボスの攻撃を受け、残りライフ1まで追い込まれた妹紅。
「こわーい、怖いなー」
それでも諦めず妹紅は必死に食い下がる。
一瞬のミスが命取りになるギリギリの戦い。
ボスの攻撃をかわしながらのボンバーマンの攻撃がボスにヒットし…
「勝ったぁーっ!残り(ライフ)1でいけたーっ!」
ついに勝利!
強敵「ベルゼバル」を撃破!
「あー、しんどかった…」
この後装置破壊ミッションは慧音が誘導し「デススター」をクリア。
そしていよいよ…
「あと一つかー」
最終ステージ「ノア」へと突入!
すると思いきや、そこに姫様が登場。
「妹紅。悪いけど時間よ」
「え?」
「はい時計」
「うわっ!いつの間にこんな時間に!?」
ここで挑戦はタイムアップを迎えてしまった。
「どうする?ギブアップする?それとも延長?」
「延長に決まってんだろ!」
「わかったわ。じゃあ今回もうちに泊まって…」
「待て。それはいい。今日は帰ってまた明日の朝ここに来る」
「いいじゃない泊まっていきなさいよ」
「お前に借り作るの嫌だって言ったろ」
「あなたもよくわからない意地をはるわねぇ」
結局この日妹紅は自宅へと帰っていった。
そして翌朝。
挑戦部屋へとやってきた妹紅の手には一つの包みが。
それについて姫様が尋ねてみると。
「あぁ、これお土産の焼き鳥」
「お土産?」
「遅くなったけどこの前(ゼルダ編)泊めてもらったお礼ってことで。これで貸し借りなしだからな」
「本当によくわからない意地ねぇ」
変なところで律儀な妹紅であった。
ともかく、挑戦を再開しようという所で慧音が現れる。
「最終ステージに行く前に『ガーディアンスーツ』の最後の一つを取りに行くといいぞ」
最後の『ガーディアンスーツ』を入手するためまずは「ネバーランド」へ。
慧音に案内されやってきた隠し部屋で『ガーディアンスーツ』の「ガーディアンヘルム」を獲得。
「これでリモコンが使えるから」
「おぉー、そりゃ便利だ。ありがとう」
完全装備となったボンバーマン。
いざ最終ステージ「ノア」へ。
「闇ボム使うと楽だぞ」
「へー」
前のステージで入手した闇ボム(グラビティボム)で敵と戦う。
闇ボムはほとんどのザコ敵を一撃で倒せる超強力ボム。
これはかなり有利…かと思われたが。
「あ!やっちまった…」
闇ボムは自爆するとボンバーマン自身も即死してしまう危険な代物。
扱いには細心の注意が必要なのだが…
「あぁーっ!!」
「妹紅…」
「ごめん…」
妹紅、この後も何度か闇ボムでの自爆ミスを犯す。
再開してからまだ間もないのにこの体たらく。
大丈夫なのか…
最終ステージというだけあって敵は強力で謎解きもハイレベル。
慧音のサポートでなんとか突き進むものの…
「うわ!!なにこれ!?」
妹紅が目にして驚いた光景とは?
なんと一面に広がる溶岩の海。
こんなものをどうやって越えろというのか?
そこで慧音からこんな言葉が。
「妹紅、昨日やったステージの中で溶岩を越える所あったろう?」
「あー、そういえば」
「あれと同じようにして越えてくれ」
「うそー…」
「ネバーランド」の装置破壊ミッションで行った氷ボムによる溶岩渡り。
それを今度はこの広い溶岩の海で行わなければならない。
「絶対難しいじゃんこんなの」
妹紅の弱気な発言。
そしてその言葉どおり、このエリアで妹紅はミスを連発。
一向に先へと進めない停滞ムードに突入してしまった。
「あー!!また落ちた!!」
何度も、何度も溶岩渡りに挑戦しては落ちていく妹紅。
30分後、ついに対岸に到着!
これでようやく先に進めるか…と思いきや。
「反対側に行けって…また渡るの!?」
進んだ先にあった機械を動かした事でイベントが発生。
今度は機械の反対側に回りこまなければならない。
そのためにはもう一度溶岩を渡る必要がある。
しかも…
「時間制限まである…」
制限時間内にクリアしなければやり直しになる厳しいルール。
時間内にクリアしなければいけないという気持ちが焦りを生み…
「あぁーっ!!」
溶岩渡りに失敗…
しかも…
「うそー…ここから…」
再開は溶岩渡りの最初から。
さすがは最終ステージ、非情な仕掛け。
「多分ここから当分進まないぞ…」
ここで失敗した代償は大きく、この後対岸にたどり着くことすらままならない。
何度も、何度も溶岩に落ちてはやり直す苦しい作業。
いつしか妹紅は無口になり、現場は静まり返っていた。
そして溶岩渡りを始めてから実に1時間半後。
まずは対岸に到着。
次は反対側へと渡る。
「よし…いい感じ…もうちょっと…」
少しずつ、慎重に進めて行き…
「いけたーっ!!」
ついに反対側に到着!
難関溶岩渡りをついに突破!!
「あぁー…朝からものすごい疲れた…」
朝から始めているがここまで時間をかけたせいでもう昼に。
そろそろケリをつけたい…
この後ザコ敵との戦いを乗り越え、ついに…
「やっとボスか!?」
敵の大ボス「ルキフェルス」が登場!!
「もうこれ一発で終わらせたいな」
ここで負けるとまたしても溶岩渡りから…
なんとしてもこの一回で仕留めたい…
いざ対決!
「風ボムでいけるか!?」
ボスに効果絶大な風ボムを使用。
このボスにも有効な様子で、ボスにダメージを与えていく。
もちろんボスも攻撃してくるが…
「よしよし、いい感じにいけてる」
意外にも妹紅はボスの攻撃を順調にかわしていく。
この勝負もらったか…
そして、
「おぉーっ!いったか!?」
ボス「ルキフェルス」を一回でクリア!
だが…
「あーやっぱりなー」
お約束のボスの変身。
ボス「サートゥス」とのバトル開始。
「えっと、こうか?」
意外にも序盤は善戦。
着実にボスにダメージを与えていく。
しかし…
「うわ、なんか怒った!」
ボスの行動パターンが変化。
攻撃が強化され、一気にピンチに。
「あぁーっ!!」
健闘むなしく敗北…
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輝夜『けっせんよ』
ラスボス「サートゥス」
ある程度ダメージを与えると攻撃が強化される。
耐久力も高く長期戦を強いられる。
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「これ再開はどこからだ?」
再開は幸運にもサートゥス戦から。
しかしサートゥスは手ごわく、何度もゲームオーバーを繰り返した。
「強いなー…」
サートゥスの攻撃がさほど激しくない序盤は問題ないのだが、強化されてから一気に逆転されてしまう。
それでも何度も繰り返す中でサートゥスの攻撃パターンを見極め始め、なんとかかわせるようになってきた…かと思いきや。
「うそー!?」
サートゥスがさらに強化!
攻撃がますます激しくなり、追い詰められてしまう。
そうなると結果は言わずもがな…
「やられたー…あいつしつこいなー…」
だが着実にサートゥスを追い詰めてはいる…
あとはサートゥスの攻撃をいかに避けられるかがポイント。
「あー、また死んだ」
サートゥスの攻撃のかわし方がわかるまで、何度でもコンティニューする妹紅。
ある意味不老不死の妹紅らしい戦い方と言える。
そしてサートゥスとの初対戦から1時間30分が経過。
サートゥス第三段階まで持ち込み、攻撃をかわしていく。
そして隙をついてサートゥスに攻撃をしかけダメージを与える。
「まだか、まだ死なないか」
とはいえサートゥスに攻撃をしかけるタイミングはなかなかに難しい。
少しタイミングがずれると逆にサートゥスの攻撃をくらう事になる。
「あぁ当たった!」
少しずつボンバーマンの体力も削られていく。
持久戦の様相…妹紅の集中力が問われる。
「どうだ!」
サートゥスに攻撃がヒット!
しかしサートゥスはまだ倒れない。
ダメなのか…倒す事はできないのか…?
それでも妹紅は気力を振り絞り、サートゥスと戦い続ける。
サートゥスの攻撃をかわし、隙をついて再度攻撃!!
すると…
「おぉぉぉぉぉぉぉ!!勝ったかぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
ついにサートゥス撃破!!
いよいよエンディングか!?
追い詰められたサートゥスの前に女神ミハールが登場。
女神はサートゥスと一つになり、宇宙を消すと宣言。
ボンバーマンに止めて見せろと言い残す。
「え?」
女神とサートゥスが融合し、聖邪の天使が出現。
そして…聖邪の天使とのバトルがスタート!!
「まだあんのー!?」
まさかの真のラスボスの登場。
ようやくサートゥスを倒して終わりかと思っていた所だったので妹紅もこれはショックを受ける。
「妹紅、どうする?」
そこに姫様が声をかける。
「どうするって…」
「これが本当に正真正銘のラスボス、これを倒せばエンディングよ。でも…もういやだって言うならここでギブアップという選択肢もあるけど」
「…馬鹿言うな。お前からの挑戦を受けた以上、逃げるなんて選択肢ははなから用意してない。やってやる」
「そう。なら頑張って」
姫様に対する意地がなせる業か。
妹紅、プレイを再開。
しかし…
「えぇー!ちょっとこれどうやってよけんの!?」
天使の多彩な攻撃によってみるみるうちに体力を減らされていく。
サートゥスとの戦いで消耗していた妹紅では勝てるはずもなくあっさりと返り討ちに。
そして…
「かんべんしてくれよ…」
なんと再開はサートゥス戦から。
まさかの連戦に妹紅の気力が削がれる。
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輝夜『トラウマ』
真のラスボス「聖邪の天使」
多種多彩な攻撃を繰り出す。
攻撃終了後のわずかな隙にしかダメージを与えられない最強のボス。
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再びサートゥスを倒し聖邪の天使との対決に挑んだのは20分後。
しかし天使の繰り出す強力な攻撃にまるで手も足も出ず完敗。
「(負けるのが)早すぎる…」
この後も天使に挑み続けるも、激しい攻撃にやられるばかり。
「あの火のよけ方がわかんないんだよな…」
天使の攻撃は3種類、足場から噴き出す炎、3連レーザー、そして連続発射される火の玉。
この火の玉の回避方法がわからない…
「あれさえよけれたらなんとかなると思うんだけど」
回避さえできれば勝てる…そう信じ妹紅はひたすら天使に挑み続ける。
そして7度目の対決。
「あ、左右に交互に逃げるのか!」
ついに火の玉の回避方をつかんだか。
天使の攻撃をかわし始める。
そしてタイミングを見計らって天使に攻撃。
このペースで行けば勝てるはず…
ところが。
「あ!こいつもか!?」
サートゥス同様、天使もダメージを与える事で攻撃が強化される。
その激しさはこれまでの攻撃がまだ手加減されていたと思えるほど。
「あ…やられた…」
無念の敗北…
「で、またここからか」
サートゥス戦からやり直し。
先に進むほど厳しいルール。
この後、妹紅は天使の第二段階が突破できず完全な足止め状態。
全く進展のないまま、なんと4時間が経過。
そして…とうとう妹紅がコントローラーから手を離した。
「どうしたの妹紅?」
「…これは輝夜からの挑戦状だ。諦めたくない。でも…言わせてくれ…」
「強すぎる…」
「妹紅…」
あまりにも強い聖邪の天使。
何度やってもまるで勝てる気配なし。
さすがの妹紅も心が折れそうになっている…
この事態に彼女達が動いた。
「妹紅、私達が加勢するぞ」
「いい加減見てるのも飽きたし」
「私は姫様に言われて…」
慧音、てゐ、イナバMAX。
これまでの挑戦で妹紅をサポートしてきた者たちが全員集結。
「このラスボスの第二段階で詰ってるが、実はこれ第三段階まであるんだ」
「えー…」
まだ先があるという慧音の言葉に辛そうな表情を浮かべる妹紅。
そこにてゐがこんな言葉をかける。
「これが聖邪の天使の恐ろしい所なんだよね」
「お前聖邪の天使の何知ってんだよ!」
なんとかつっこむ程度の力は残っている様子。
そこで慧音から提案が。
「正直このままじゃ今日中にクリアは無理だと思う。だから…第三段階まで私達がもっていく」
「で、最後の第三段階をあんたがクリアしてくれってわけよ」
助っ人たちの嬉しい申し出に妹紅は…
「ありがとう…それじゃあ…まず最初のボス(サートゥス)を慧音。天使の第一段階をてゐ。で第二段階を慧音に頼もうかな」
「あれ!?私(イナバMAX)は!?」
「…じゃあそこの窓のそばに立って西日避けにでも」
「せっかく来たのにこんな扱い!?」
ともかく、このメンバーで天使打倒に挑む。
まずサートゥスを慧音が撃破。
続く天使第一段階もてゐが見事にクリア。
そして問題の第二段階。
「正直私もこの第二段階は苦手なんだが…なんとか頑張ろう」
慧音自身も苦手と言うこの戦い。
天使の攻撃を何度かくらってしまう。
だが妹紅よりは格段に上手い戦い。
これは期待がかかる。
「よし!!」
体力のハート残り3つとなったところでついに第二段階突破!
あとは妹紅に託される。
「始める前に言っておく。第三段階にはボスが大きな白い弾を出してくる攻撃があるんだがこの時ボスの動きが止まるんだ。そこに闇ボムをキックして爆発させれば弾を相殺できる上にボスにダメージを与えられる。つまり白い弾を出してきた時は絶好のチャンスなんだ」
「わかった…ありがとう慧音」
天使の攻略のヒントももらい、いざ最終決戦。
第三段階に入り天使の攻撃はさらに激しさを増す。
しかしそこに…
「きた!」
先ほどアドバイスを受けた白い弾の攻撃が発動!
言われたとおりに闇ボムをキックで天使にぶつける!
「当たった!」
攻撃は見事に天使にヒット!
幸先のいい出だし。
だが天使の攻撃は多彩。
他にもさまざまな強力な技を持ち合わせている。
結局それらをかわしきる事ができず…
「あー…死んだ…」
敗北。
再びサートゥス戦から天使の第三段階まで、助っ人たちがもっていく。
「妹紅、私達の戦い方をよく見ておいてくれ。それで攻撃のかわし方を覚えて欲しい」
助っ人たちの戦い方から天使の攻撃をかわす術を探る。
そして再び第三段階に突入。今度は体力を4つ残している。
「よし、今度こそ」
助っ人たちの戦いを参考に天使の攻撃をかわす妹紅。
…しかし見るとやるとでは大きく違い、回避は完全ではない。
またしても、敗北。
この後も、助っ人たちが第三段階までもって行っては、妹紅が戦いを挑むも敗れる光景が続く。
しかし助っ人たちもへこたれる事なく、何度でも妹紅を第三段階まで連れて行った。
いつかクリアできることを信じて…
そして助っ人たちが参戦してから2時間が経過したころ。
ハートを8個残した状態で第三段階突入!
これは過去最高記録。
今度こそいけるか?
「頼むぞ妹紅」
「うん」
コントローラーを受け取る妹紅。
はたして。
「おぉぉあぶねぇ!」
天使の激しい攻撃にもようやく慣れつつあるのか、回避がだんだん上手くなってきている妹紅。
そして少しずつ天使にダメージを与えていく。
「よし、いい感じにきてる」
しかし天使も反撃。ボンバーマンの体力が減らされる。
「くそっ!何回やってもあのレーザーがかわせない!」
妹紅もまた反撃。天使にダメージを与える。
「あと何発で死ぬんだこいつ」
天使はなかなか倒れない…
ダメージを与えられるチャンスは短いためどうしても長期戦に。
さすがに長い戦いで疲れている妹紅。
次第に集中力をきらし、天使の攻撃に当たり始める。
「やばい…」
追い詰められていく妹紅。
またしてもダメなのか…
現場の空気が重くなっていく。
「どうだ!?」
それでも諦めずに戦い続ける妹紅。
天使にもダメージは与えている…
まだ倒れないのか…
ボンバーマンの体力はとうとう残り1。
もう本当に後がない。
そこに天使の白い弾の攻撃!絶好のチャンス!!
「きた!!もうこれで死んでくれ!頼む!」
闇ボムをぶつけて天使にダメージを与える!!
その結果は!?
『我を倒すか…』
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ついにラスボス「聖邪の天使」を撃破!!
『爆ボンバーマン2』をついに攻略!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
エンディングはこちら。
天使は再び眠りにつき、宇宙消滅の危機は去った。
ブラックホールからも無事に脱出。
ボンバーマンはポミュとともに新しい旅に出発するのであった。
「なんか仕切ってるけどこいつ(ポミュ)たいしたことしてないよな?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
途中危ういところが何度もあったが、妹紅の挑戦は妹紅の全勝にて終了した。
「妹紅」
「輝夜か…どうだ。見たか。ついにやってやったぞ。お前の挑戦状。全部クリアしてやったぞ」
「えぇ、見事だったわ。最後の戦いは見てる私もドキドキしたわ」
姫様が妹紅に手を差し出します。
「…輝夜?」
「あなたは本当によくやったわ。あなたの勝ちよ。お疲れ様…妹紅」
「…あぁ」
妹紅がその手を握り、二人は固い握手をかわします。
普段ケンカばかりの二人だけにこの光景はかなり貴重です。
この挑戦を通じて二人はお互いを認め合ったのかもしれません。
本当に…お疲れ様でした。
以上、ナレーションは八意永琳でした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一ヶ月後。
「こらぁぁぁぁぁぁぁ輝夜ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あら、何か用かしら妹紅」
「何か用かじゃねぇぇぇぇ!!なんだこれはぁぁぁぁぁ!!」
妹紅の手にはDVDケース。
タイトルは「ゲームセンター永遠亭 妹紅の挑戦」。
「あぁ、あの戦いを編集してDVDにまとめて販売してみたの。最初はなかなか売れなかったけど次第に口コミで評判が広がって今はかなり売れてるのよ。あ、編集は私がしたのよ、大変だったんだから」
「聞いてないぞこらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「でもおかげであなた人里でけっこうな人気者になったそうじゃない」
「あぁびっくりしたよ!最近人里で知らない子供から課長って呼ばれて、どういう事かと慧音に聞いたらこのDVDのせいだって教えてくれたよ!しかも慧音の家に行ったらこのDVDのケースが3つもあったぞ!!」
「さすがね。あ、今後の評判次第では第2シーズンも検討してるんだけどどうかしら?」
「二度とやるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ゲームセンター永遠亭 妹紅の挑戦 完
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ひめさまはなにかつぶやいた』
『せいじやのて
んしはわたし
もとらうまよ』
『このじゅもんをもってえいえんていへいくのよ』
『みてくれてありがとうございました』
なんにせよ、落ちはよかったです。さり気無く慧音が慧音DVDを3つ持ってるのに、笑いました。
相当鬼畜だと思ったw
文章でもその難しさがよく伝わってきました。
全編通して、ゲームセンターCXっぽさがすごく出てて面白かったです。
というか、ゲームセンターCXを文章化するとこうなるんだなっていうお手本みたいだったw
東方でやる意味あるのかみたいに言われるかもしれないけど、東方キャラでやることに意味があるんだ!w
配役もとてもよかったですね。次回作も期待しております。
前作もなかなかむずいんだよな、ゴールドカード全部集められなかったっけ・・・
1はデビルボンバーも自力でクリアしましたけど、2は中古を買ったんですよ。
もうクリア済みのデータが入ってて、グラビディボムの威力と、そしてブラックホールに吸い込まれる自滅に驚かされましたww
ちなみに自力ではクリア出来ませんでした。あと関係無いけどOPの曲カッコイイですよね。
DVDwwまぁマイナー番組にしては売れてる?www
何はともあれ、シリーズお疲れ様でした。