グランベル・スカーレットは自分が生まれた血だまりの色をよく覚えている。
それは『死にたて』から飛び散った鮮血だったため、綺麗な真紅の色をしていたが、真っ暗で狭い部屋の中にあったせいで深く黒くなっていた。
生まれたばかりの吸血鬼は、それでも血の本当の色を知っていた。だからグランベルは幼心に、「この暗さが血に混ざったのだ」と解釈した。そして「自分もこうなってしまうのか」と恐怖した。
彼女はまだ、紅に白を溶かしたような、自分の髪の色さえ知らない。
わずかに差し込む光を目がけて、足をもつれさせながら歩を進めると、何かに体がぶつかり闇は消えた。それは扉だった。
顔を上げると、光の方が遥かに恐ろしいということを知った。
グランベルはどうすればいいのか分からなくなって、混乱した。いや恐慌した。だから赤子が泣き出すように、自らの持つたった一つの力を振るった。何も考えず、省みず。
いつの間にかその手に握っていた大きな槌は、強烈な崩壊の音を立て、それがグランベルにとって泣き声の代わりになってくれた。非力な人間のように、無様に喚きながら手足を振りまわしたりする必要はなく、簡単に溜飲を下げることができた。破壊された階段やシャンデリアを見やると、「自分は、自分を脅かすものをいとも容易く破壊できるのだ」と自然に実感した。
泣き疲れたように、しかし安堵して、グランベルはその槌を抱いて眠りについた。
その一部始終を背後から眺めていたレミリアは――あまりの驚愕からくる涙を堪えるために、一度だけ大きくため息をついた。
グランベルの、猫のように丸まって眠る姿が少しだけ気休めになってくれた。
やや遡り、シャンデリアの壊れた甲高い音が鳴り響いていた頃。
「やはりペガサスは安直ね」とパチュリー・ノーレッジは、自分にも聞こえないくらい小さく呟いた。
書斎は地下にあったが、彼女は一階に住んでいる。大きな洋館だったが、何が起きたくらいは音で分かるようだ。
吸血をする際、あまり血をこぼしすぎないようにとレミリアに伝えたのはつい先日のことだった。『レミリアが飲み損ねた血液』というだけで色々と厄介事を招きかねない。しかし当のレミリアはいまいち事の重要性を理解しかねていたようで――それは一種の謙遜だったのかもしれないが――だからパチュリーは対策を練っていた。
もしその血だまりから生まれた怪物が人語を解さない者であった時(強い力を持つことは確定している)早めに隷属させておこうと考えたのだ。そういった対象に名前を付けて縛るのは、古風だが確実な方法である。
まさかレミリアやフランドールのように、生まれた時から名前も知識をも持つほどの吸血鬼だとは――考えていなかったわけではないが、それを知った時、パチュリーは少なからず驚くことになる。
しかもグランベルの特異性はそれどころではなかったのだ。
結局、パチュリーの好奇心の一部は数百年に渡り、この稀代の吸血鬼に注がれることとなる。
彼女が魔女として迫害を受ける原因となったほどの苛烈な好奇心が、こうも穏やかに狭い世界の中で完結してしまったのは、それは惜しいことなのだろうが。
その穏やかさは、あるいは、長くひとりで生きてきたレミリアにとって望外の幸福だったのかもしれない。
まだこの洋館に名前はなく、メイドも門番もいない。澄んだ湖のほとりに建っているわけでもなく、うらぶれた森の奥にある。街から近すぎず遠すぎず、レミリアは不定期に紅茶や人間を奪いに、そこに訪れていた。新月の夜は特にその頻度が高かった。
だからというわけではないが、紅茶を淹れる役目はいつもパチュリーだった。魔法の実験は薬品の調合もするからか、その味は最初からとても手慣れたものだった。特に二人の間で決めごとがあったわけでもなく、もうずっとパチュリーは二人分の紅茶を毎日淹れていた。
レミリアは予備としても三つ目のティーカップを用意しなかったし、パチュリーも思いついてはいたが、そう勧めたりはしなかった。それは、長いことずっと地下に閉じこもっているフランドールだけが原因ではない。
言葉にしてみれば、それは日常が不変に続くことを前提とした行動をとることで、不安から目を逸らし安心する行為だったのだろうが、この解釈はその不安も安心も説明できていない。つまり正鵠を射ていない。もっとも、それらを説明し得る本人達が言葉にしたがらなかったから、栓のない話ではある。
そんな二人の心模様を知ってか知らずか、フランドールは崩壊音を聞いて気まぐれに階段を上ったが――彼女の存在から目を逸らし続けていたレミリアもパチュリーも、それを予想できなかったのは、だから仕方のないことなのである。
一階に居たパチュリーは、古い階段の軋む聞きなれない音に眉宇をひそめた。
うたた寝をしていたフランドールは、やや不機嫌に天井を仰いだ。この館にあんな大きな音を立てるような者はいないから、疑問が不満を塗り替えた形になる。
招かざる客なら適当に殺してしまえばいいし、そうでなくとも説明は聞きたい。少なくとも彼女は、今日に限ってはそういう気分だった。だから二階に向かった。そこにまるで他意はなかった。
その足音は感情をむき出しにしているというより――自分が決めた行動を議論の余地なく決行しようとしているという者の歩みで、パチュリーはこの足音がとても苦手だった。
フランドールの性格ならば、質問するより先に現場を確認するだろう。それを理由にして、(レミリアには悪いと思ったが)パチュリーは振り向きもしなかった。フランドールの足音が近づく度に、嫌な緊張感が背中をじわりと包んだ。それは必要以上の反応だったかもしれないが、フランドールとの関わりのなさを鑑みれば、当然のものとも言えた。
フランドールが二階に上がった頃、パチュリーは罪悪感を誤魔化すように、小さくため息をついた。
「お姉さま?」
シャンデリアの破片を踏んだフランドールの素足から流れ出る血は、その体から離れたものから霧になっていた。暗くて足元がよく見えなかったため、気付かなかったのだろう。驚きと痛みから来た苛立ちが彼女の言葉を強い詰問のような声色にし、やや呆然としていたレミリアを我に戻させ、グランベルを浅い眠りから覚まさせた。
怪我の類はすぐに完治するとは言え、吸血鬼も痛みは感じる。それでもフランドールは構わずにグランベルへ歩み寄ったが、彼女の抱いている槌を見て一瞬歩を止めた。
そこにレミリアが割って入った理由は――グランベルを産んだ彼女にしか分からない。
穏やかさと、穏やかさが続く日々を何より望んでいたはずだった。その優先順位がこうもあっさりと覆るなんて夢にも思わなかった。
そんなレミリアの娘か妹を守るような表情に、しかしフランドールは鼻白んだ。彼女は今まで幼い子供を手にかけたことはなかったので、若干心外だったのだ。
グランベルは目を覚ましたばかりだし、レミリアはどう説明したものか分からない。フランドールは久しぶりの会話で上手く言葉が出ない。
硬直した沈黙の中、グランベルはおもむろに立ち上がった。
生まれたばかりの彼女は、その沈黙の原因は自分の癇癪が招いたものだと解釈した。だから、自分が壊した物を元に戻そうとした。
それが当たり前であることのように、彼女は両の手を合わせた。
たとえば、鳥が誰にも羽ばたき方を教わらず飛び立つように。
一度眠ったため完全に元通りとはいかなかったが、階段もシャンデリアも生きているかのように元の形に戻り、破片は一つも残らなかった。
グランベルは一言謝罪を告げて、寝室の場所を訊ねた。レミリアが答える前にフランドールは人さし指で示した。その際、「すぐ終わるから少しだけ起きて待ってて」と早口気味に言ったが、グランベルは一言「分かりました」とだけ応えた。
レミリアとフランドールが残された。
「お姉さまの子供ですか?」
「えっ? いえ……分からないけど……」
「あの槌はミョルニルでしょう――ところでお姉さま、替えのカップはありますか?」
唐突な質問にレミリアは冷や水を浴びせられたような感覚がして、言葉に詰まってしまったが、フランドールは構わず続けた。
「この前いつも使っているのが、欠けてしまって」
「……替えは用意してないわ」
「では、少しお姉さまの使っているカップを貸してもらえませんか。せっかくだから、あの子におそろいのものを創ってもらおうと思うのです」
レミリアは困惑した。今までにないことが立て続けに起きすぎて、しかもそう悪いことではないよう気がしたのだ。だから、どんな表情をすればいいのか分からなかった。
「魔法の練習が一段落したので――ええと、ずっとお姉さま達と一緒にお茶をしたくて。今度、四人でどうですか?」
レミリアはその言葉を決して誤解しないようによく咀嚼して、息を一つ吸って吐いてから、ティーカップの場所をゆっくりと丁寧に伝えた。
「――同じ模様が二つあると思うけど、赤い方が私ので紫がパチェのだから」
「なら私は金色にしてもらおうかしら」
「ええ、そうね」
どこか楽しそうなフランドールの声音が懐かしくて、レミリアは微笑んだ。
「四人でお茶会なんて初めて」
「パチェには私から伝えておくから」
「うん」
二人は並んで階段を降りた。すれ違わなかったのは数十年ぶりのことだった。
それは『死にたて』から飛び散った鮮血だったため、綺麗な真紅の色をしていたが、真っ暗で狭い部屋の中にあったせいで深く黒くなっていた。
生まれたばかりの吸血鬼は、それでも血の本当の色を知っていた。だからグランベルは幼心に、「この暗さが血に混ざったのだ」と解釈した。そして「自分もこうなってしまうのか」と恐怖した。
彼女はまだ、紅に白を溶かしたような、自分の髪の色さえ知らない。
わずかに差し込む光を目がけて、足をもつれさせながら歩を進めると、何かに体がぶつかり闇は消えた。それは扉だった。
顔を上げると、光の方が遥かに恐ろしいということを知った。
グランベルはどうすればいいのか分からなくなって、混乱した。いや恐慌した。だから赤子が泣き出すように、自らの持つたった一つの力を振るった。何も考えず、省みず。
いつの間にかその手に握っていた大きな槌は、強烈な崩壊の音を立て、それがグランベルにとって泣き声の代わりになってくれた。非力な人間のように、無様に喚きながら手足を振りまわしたりする必要はなく、簡単に溜飲を下げることができた。破壊された階段やシャンデリアを見やると、「自分は、自分を脅かすものをいとも容易く破壊できるのだ」と自然に実感した。
泣き疲れたように、しかし安堵して、グランベルはその槌を抱いて眠りについた。
その一部始終を背後から眺めていたレミリアは――あまりの驚愕からくる涙を堪えるために、一度だけ大きくため息をついた。
グランベルの、猫のように丸まって眠る姿が少しだけ気休めになってくれた。
やや遡り、シャンデリアの壊れた甲高い音が鳴り響いていた頃。
「やはりペガサスは安直ね」とパチュリー・ノーレッジは、自分にも聞こえないくらい小さく呟いた。
書斎は地下にあったが、彼女は一階に住んでいる。大きな洋館だったが、何が起きたくらいは音で分かるようだ。
吸血をする際、あまり血をこぼしすぎないようにとレミリアに伝えたのはつい先日のことだった。『レミリアが飲み損ねた血液』というだけで色々と厄介事を招きかねない。しかし当のレミリアはいまいち事の重要性を理解しかねていたようで――それは一種の謙遜だったのかもしれないが――だからパチュリーは対策を練っていた。
もしその血だまりから生まれた怪物が人語を解さない者であった時(強い力を持つことは確定している)早めに隷属させておこうと考えたのだ。そういった対象に名前を付けて縛るのは、古風だが確実な方法である。
まさかレミリアやフランドールのように、生まれた時から名前も知識をも持つほどの吸血鬼だとは――考えていなかったわけではないが、それを知った時、パチュリーは少なからず驚くことになる。
しかもグランベルの特異性はそれどころではなかったのだ。
結局、パチュリーの好奇心の一部は数百年に渡り、この稀代の吸血鬼に注がれることとなる。
彼女が魔女として迫害を受ける原因となったほどの苛烈な好奇心が、こうも穏やかに狭い世界の中で完結してしまったのは、それは惜しいことなのだろうが。
その穏やかさは、あるいは、長くひとりで生きてきたレミリアにとって望外の幸福だったのかもしれない。
まだこの洋館に名前はなく、メイドも門番もいない。澄んだ湖のほとりに建っているわけでもなく、うらぶれた森の奥にある。街から近すぎず遠すぎず、レミリアは不定期に紅茶や人間を奪いに、そこに訪れていた。新月の夜は特にその頻度が高かった。
だからというわけではないが、紅茶を淹れる役目はいつもパチュリーだった。魔法の実験は薬品の調合もするからか、その味は最初からとても手慣れたものだった。特に二人の間で決めごとがあったわけでもなく、もうずっとパチュリーは二人分の紅茶を毎日淹れていた。
レミリアは予備としても三つ目のティーカップを用意しなかったし、パチュリーも思いついてはいたが、そう勧めたりはしなかった。それは、長いことずっと地下に閉じこもっているフランドールだけが原因ではない。
言葉にしてみれば、それは日常が不変に続くことを前提とした行動をとることで、不安から目を逸らし安心する行為だったのだろうが、この解釈はその不安も安心も説明できていない。つまり正鵠を射ていない。もっとも、それらを説明し得る本人達が言葉にしたがらなかったから、栓のない話ではある。
そんな二人の心模様を知ってか知らずか、フランドールは崩壊音を聞いて気まぐれに階段を上ったが――彼女の存在から目を逸らし続けていたレミリアもパチュリーも、それを予想できなかったのは、だから仕方のないことなのである。
一階に居たパチュリーは、古い階段の軋む聞きなれない音に眉宇をひそめた。
うたた寝をしていたフランドールは、やや不機嫌に天井を仰いだ。この館にあんな大きな音を立てるような者はいないから、疑問が不満を塗り替えた形になる。
招かざる客なら適当に殺してしまえばいいし、そうでなくとも説明は聞きたい。少なくとも彼女は、今日に限ってはそういう気分だった。だから二階に向かった。そこにまるで他意はなかった。
その足音は感情をむき出しにしているというより――自分が決めた行動を議論の余地なく決行しようとしているという者の歩みで、パチュリーはこの足音がとても苦手だった。
フランドールの性格ならば、質問するより先に現場を確認するだろう。それを理由にして、(レミリアには悪いと思ったが)パチュリーは振り向きもしなかった。フランドールの足音が近づく度に、嫌な緊張感が背中をじわりと包んだ。それは必要以上の反応だったかもしれないが、フランドールとの関わりのなさを鑑みれば、当然のものとも言えた。
フランドールが二階に上がった頃、パチュリーは罪悪感を誤魔化すように、小さくため息をついた。
「お姉さま?」
シャンデリアの破片を踏んだフランドールの素足から流れ出る血は、その体から離れたものから霧になっていた。暗くて足元がよく見えなかったため、気付かなかったのだろう。驚きと痛みから来た苛立ちが彼女の言葉を強い詰問のような声色にし、やや呆然としていたレミリアを我に戻させ、グランベルを浅い眠りから覚まさせた。
怪我の類はすぐに完治するとは言え、吸血鬼も痛みは感じる。それでもフランドールは構わずにグランベルへ歩み寄ったが、彼女の抱いている槌を見て一瞬歩を止めた。
そこにレミリアが割って入った理由は――グランベルを産んだ彼女にしか分からない。
穏やかさと、穏やかさが続く日々を何より望んでいたはずだった。その優先順位がこうもあっさりと覆るなんて夢にも思わなかった。
そんなレミリアの娘か妹を守るような表情に、しかしフランドールは鼻白んだ。彼女は今まで幼い子供を手にかけたことはなかったので、若干心外だったのだ。
グランベルは目を覚ましたばかりだし、レミリアはどう説明したものか分からない。フランドールは久しぶりの会話で上手く言葉が出ない。
硬直した沈黙の中、グランベルはおもむろに立ち上がった。
生まれたばかりの彼女は、その沈黙の原因は自分の癇癪が招いたものだと解釈した。だから、自分が壊した物を元に戻そうとした。
それが当たり前であることのように、彼女は両の手を合わせた。
たとえば、鳥が誰にも羽ばたき方を教わらず飛び立つように。
一度眠ったため完全に元通りとはいかなかったが、階段もシャンデリアも生きているかのように元の形に戻り、破片は一つも残らなかった。
グランベルは一言謝罪を告げて、寝室の場所を訊ねた。レミリアが答える前にフランドールは人さし指で示した。その際、「すぐ終わるから少しだけ起きて待ってて」と早口気味に言ったが、グランベルは一言「分かりました」とだけ応えた。
レミリアとフランドールが残された。
「お姉さまの子供ですか?」
「えっ? いえ……分からないけど……」
「あの槌はミョルニルでしょう――ところでお姉さま、替えのカップはありますか?」
唐突な質問にレミリアは冷や水を浴びせられたような感覚がして、言葉に詰まってしまったが、フランドールは構わず続けた。
「この前いつも使っているのが、欠けてしまって」
「……替えは用意してないわ」
「では、少しお姉さまの使っているカップを貸してもらえませんか。せっかくだから、あの子におそろいのものを創ってもらおうと思うのです」
レミリアは困惑した。今までにないことが立て続けに起きすぎて、しかもそう悪いことではないよう気がしたのだ。だから、どんな表情をすればいいのか分からなかった。
「魔法の練習が一段落したので――ええと、ずっとお姉さま達と一緒にお茶をしたくて。今度、四人でどうですか?」
レミリアはその言葉を決して誤解しないようによく咀嚼して、息を一つ吸って吐いてから、ティーカップの場所をゆっくりと丁寧に伝えた。
「――同じ模様が二つあると思うけど、赤い方が私ので紫がパチェのだから」
「なら私は金色にしてもらおうかしら」
「ええ、そうね」
どこか楽しそうなフランドールの声音が懐かしくて、レミリアは微笑んだ。
「四人でお茶会なんて初めて」
「パチェには私から伝えておくから」
「うん」
二人は並んで階段を降りた。すれ違わなかったのは数十年ぶりのことだった。
自分もみとりは好きだ。でも釣りキャラは好きだけど単なるオリキャラはあまり好きじゃないなあ。
ともあれ、あまり知名度の高くないオリキャラを題材にした作品としては、バックグラウンドの描写が非常におざなりだと思います。そんな当たり前に最初から原作にいましたよみたいに描写されても意味わからんです。
作品全体としても、何かの一部分のようで、一つの作品として纏まっているようには思えませんでした。
グランベル・スカーレットが原作にいるキャラならば、こういうのもアリかなとも思うのですがねぇ。オリキャラを扱う作品としては、まったく配慮がなく、完成度が低いと言わざるをえないと思います。
正直ここでグランベルで引っ掛けても出ないようなキャラは説明いると思いますよ
特に二次キャラだしね、尚更