Coolier - 新生・東方創想話

題名は決まってないけどなんとなく書いてみることにした。   第14話

2024/11/12 11:21:11
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はっくしょん!…いや~、今日は寒いねぇ…秋なのに冬みたいだってみんな言ってるよ。
気温もどんどん低くなっていってるし…

前回までのあらすじ!
始まりました妖々夢!異変解決をするために、白玉楼へと足を動かした来人。急に藍と戦うことになり、やっと終わったかと思えば西行妖が暴走!腹を貫かれるも、そこで悪霊が暴走の原因だということが分かった!目が覚め、悪霊を退治した来人。しかし、この異変は裏で誰かが糸を引いていた…?

どうぞ



~来人サイド~


春雪異変が終わり、春告精…リリーホワイトが人里とかその辺をを飛び回るほどの本格的な春が戻ってきた。
異変が解決した後、今回は博麗神社で宴会を開いた。宴会にはなかなかの人数が来て食事の準備に少し焦ったが、妖夢と咲夜が協力をしてくれた。咲夜を見て俺も時を止められることを思い出し、さらに効率化が進むと思ったのだが、ここで強敵になったのが幽々子でものすごい勢いでどんどん食べ進めていく。
妖夢は「いつもはこんなに早くないのに…」と少し疲れた表情でつぶやく。のちに幽々子から「宴会で興奮しちゃった」と言っていた。
しばらくして幽々子の食べるペースが落ちてきたなぁ、と思ったときに、昨夜から「休憩をしなさい」と一言もらった。俺は大丈夫なのか、と尋ねると、いつもの紅魔館の家事で慣れている、という。何かあったら呼んでくれ、と残し、俺は調理場を離れる。
その瞬間に前と左右から衝撃をくらい、何とか倒れないように体制をとどめる。いったいなんだと思いみてみると、フランとチルノ、ルーミアが抱き着いていたのだ。チルノの方からは大妖精がせわしなく飛んできて、フランのほうからはレミリアのさっきのこもった眼差しが刺さる。
俺はとくせいを【どんかん】にし、難なくスルーをし、フランの頭をなでた。それが気に食わなかったのか、レミリアは俺に勝負を挑んできた。それを余裕でぼこぼこにし、撃墜させた。これで平和になるかと思ったが、霊夢に「ウチで暴れるな!」とお祓い棒で殴られて、終わった。
そんなひと時を過ごした俺は今、人里にいる。理由は慧音にいつものあいさつと、適当な情報収取だ。情報とはいっても、最近の流行だとか噂ごとだとか、そういうちょっとしたことだ。

八百屋「おう、そこの兄ちゃん!新鮮なタケノコ、買っていくかい!」
来人「ごめんな。今日はそう言う用事じゃないんだ」
八百屋「そうかい…また来なよ!」
来人「あぁ」
魚屋「来人!デカいアユが入ったぜ!どうする、買ってくか!」
来人「また今度にしておくよ」
魚屋「じゃ、またいいのが入ったら知らせるぜ!」
来人「ありがとう」
おばあちゃん「あらお兄さん、この前はありがとぉねえ」
来人「いえいえ、お大事に」

豊田から聞いたんだが、慧音が人里で紅霧異変の時の俺がやったことを広めたらしい。そんなことをしなくても大丈夫なんだがなぁ…でも、食堂のことを知られるのはうれしいことだ。これからも頑張ろう。ちなみに、今日人里に来たのは慧音に会うためでもあったりする。まともに話せていなかったからな。
そう思いながら歩いていると、見知った二人が声をかけてきた。

豊田「お、来人じゃねーか!」
台溌「こんにちは。今日はいったいどうしたんですか?」
来人「いや、今日は散歩に来ててね。それと、慧音に挨拶をしよと」
豊田「そうか。んじゃ、俺が道案内してやるよ!」
来人「え!?大丈夫だよ。さっき道を教えてもらったんだ」
台溌「大丈夫じゃないですよ。このままだと、慧音さんの家の真反対に行ってしまいますよ…」
来人「あれ、おかしいな…何人にも聞いたんだが…」
豊田「もしかして、方向音痴か…?」
台溌「…案内します」
来人「あぁ、ありがとう」

…俺って方向音痴なのかな…?そういえば、幻想郷に来る前も何回か警察に声をかけられたことがあったな。俺の地元が愛知で、あの時もここって愛知のどこだ?って警察に効いたんだけどな、長野って言われたよ。あんときゃ驚いたな。家に帰ってしかられるって思ったが、親からの第一声は「お前よくそこまで歩けたな」だったよ。俺もよく歩けたな、って思ったよ。
そのことを豊田達に話すと(一部抜粋)、二人に苦笑いをされる。そこで台溌がそうだ、と声を上げる。

台溌「この前の桃色の扉を使えばよかったんじゃないですか?」
豊田「おぉ、そうじゃねえか!何で使わなかったんだ?」
来人「それがな、あの扉は能力で出してたんだが…俺があの時死にかけたちょっと後、出せなくなっちまったんだ」
台溌「えぇ!?大丈夫なんですか!?」
豊田「じゃ、じゃあ来人は今、まじで能力なしの一般人…?」
来人「いや、そういうわけでもないんだ。なんか…能力が入れ替わったていうか…」

俺は説明の仕方に困るが、何とか話をまとめる。要約すれば、俺のもともとあった能力や体質(気になる人はプロローグを見てくれ)が、とある二つの能力になってしまったのだ。能力名は『自分のありとあらゆる身体機能を操る程度の能力』『遠距離武器を生み出す程度の能力』というものだ。一つ目は便利だが、二つ目が限定的だ。多分これは俺がエアガン好きに関係してるんだろう。そのことを二人に説明すると、興味深そうな目でこちらを見ている。

豊田「へぇ~…ちょこぉっとその武器を見てみたいなぁ~」
台溌「僕も気になりますね」
来人「あー、駄目だなぁ…見た目が物騒すぎてここで出すと即刻俺追放される。…多分、お前らも」
豊田「…さて、もうすぐ慧音さん家だ!」
台溌「そうですね!あ、見えてきましたよ!」
来人「わっかりやすくそらしたなぁオイ…まぁいいや。慧音さん、こんにちはー」
慧音「おや、いったい…おお、来人じゃないか!久しぶりだな!」
豊田「んじゃ、俺たちはこれで」
台溌「では、また会いましょう」

二人に別れの挨拶を告げて、再び慧音に向き直る。よく見ると、慧音の後ろに妹紅がいることが分かった。これはもこけーねの展開か?てぇてぇなぁ…そんなら邪魔をしたかな…?
そう思っていたが、慧音が「立ち話でもあれだ、お茶でも飲んでゆっくり話そう」と言ってくれたので、遠慮なく上がらせてもらった。

妹紅「あー、慧音?私はもう用事も終わったし、帰ろうかな…」
慧音「どうした妹紅。さっきこれから予定はない、といったじゃないか。それともなんだ、まだ人の相手は苦手か?」
妹紅「ぐッ…いや、何でもない…」
慧音「じゃあ、入ってくれ」
来人「お、おう」

そんな微妙な空気になりながらも、俺たちは慧音の家にお邪魔することになった。

慧音「来人、紹介するよ。この人は藤原妹紅。私の良き友人だ」
妹紅「妹紅だ、よろしく。…名前を呼ぶときは、『妹紅』のほうで…苗字で呼ばれるのはあまり好きじゃないんだ」
慧音「こら妹紅、少し冷たいぞ?…すまない、彼女は過去のことから少し人とかかわるのが苦手なんだ」
来人「あぁ、大丈夫だよ。無理はあまりしないようにしてくれ」
慧音「そういってくれるとありがたい。…妹紅、彼は私が前から言っていた十六夜来人だ。この前の異変で結界を張ってくれた張本人だ」
妹紅「こいつがか?…へぇ、少し見せてもらおうかな」
来人「あぁ、そのことなんだが…」

俺はさっき豊田と台溌に能力についてしゃべったことを二人に説明した。慧音はそうか、とつぶやき、何かを考えこむ。それに反して妹紅は、やはり嘘なんだ、と言わんばかりの表情をしている。それを察して慧音は妹紅に注意し、俺に謝ってくる。それに俺は大丈夫、と返し、その代わり、と言葉をつづける。

来人「今は見せられないけど、さっき言ったやつなら見せれる」
妹紅「遠距離武器ってか?どうせ弓とかでしょ?それなら見たこともあるしなぁ…」
慧音「妹~紅~?客人に失礼な態度を…」
来人「大丈夫だって…俺が見せるのは『銃』もしくは『銃火器』って俺がいた世界で呼ばれてたりする。ちなみに、銃火器には『火』って文字が入っている」
妹紅「銃、火器…?」
来人「慧音、ちょっと机借りるね」
慧音「あぁ、構わないよ」

俺の言葉にやっと興味を表す表情を見せる。慧音はやっと落ち着いて、俺の方を興味深そうに見ている。さて、何を出そうかな…無難にアサルトライフルかな?シンプルにハンドガンかな?…どっちも出すか。
俺が出した銃がガチャッと音を立て現れる。

来人「これがアサルトライフル、これがハンドガンだ」
妹紅「おぉ…!」
来人「どうよ!」
慧音「これはまたすごいな…っと、いけない!客人にまだ茶を出していなかった!すまない、用意をしてくる!」
来人「あぁ、気を付けてよ~」

あわただしく客間を抜けていく慧音を見て、俺と妹紅は顔を見合わせ、少し笑った。だが、そんな空気もつかの間、すぐに気まずい空気が流れ始める。そんななか、初めに重々しく口を開いたのは妹紅だった。

妹紅「さっきは、ごめんな。さっきも言ったとおり、昔いろいろあってね…」

妹紅はぽつりぽつりと自分の昔話をしてくれた。俺が一般人ではないということもあるのか、蓬莱の薬の話もしてくれた。やはり、輝夜のことを少しは恨んでいるらしい。人のことを苦手としている理由としては、薬を飲んで髪が白くなり、帰った時に村の人からめちゃくちゃ気味悪がられたそうな。ひっでえ話だ。それも時代が織りなす悲劇なのかなぁ…
しばらく話を聞いていると、妹紅から質問された。

妹紅「な、なぁ」
来人「ん、何だ」
妹紅「お前は、どう思った?」
来人「何に対してだ」
妹紅「っ…ぜ、全部だ。私利私欲に行動してしまったことも、薬を飲んだことも、この、髪色のことも…」

…う~ん、どう言おうか…こういう時、人を慰めるのって苦手なんだよなぁ…変なことを言ってもカッコつけてるとか、調子乗ってるって思われるのもめんどくせえしなぁ…

来人「…正直に言うとさ、俺は他人のこと、どうでもいいんだよ。それでも、誰かがひどい目にあったら心配するし、問題を起こしていたらそれを止める。だから、思ったことを言う」
妹紅「…」
来人「お前はさ、思いつめすぎなんだよ。全部のことを、自分のせいにしている。 私利私欲に行動したことと、薬を飲んだこと…お前は後悔しているか?」
妹紅「してない、自分が決めたことだから…」
来人「じゃあいいじゃねえか。何にも知らない他人が言うのもあれだけど、人生っていうのは一度きり。お前の場合、その一度が長いだけだ。たっぷり反省する時間もある。それに、相談する人もいるんだろ?慧音とか。じゃあ、頼ればいい。だろ?慧音」
慧音「あぁ。そうだ」
妹紅「慧音、いたのか…」
慧音「妹紅は考えすぎなんだ。少しは力を抜け」
妹紅「…」



つづく
ちょっと長くなっちゃった…
ネタがないとは言いつつも、書くときはたくさん書いてしまう。今回は終わりがわからなかったからな…

次回!題名は決まってないけどなんとなく書いてみることにした。は?
人里観光の続き!次回予告終わり!

んじゃ、今日はもうシンプルに…
グットラック!
海鮮丼丸です
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コメント



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3.無評価名前が無い程度の能力削除
僭越ながら文章、拝見させて頂きました。気になった点ですが、まず、全体を通して、読者を置き去りにしていると感じました。

このお話のカテゴリーとしては、強力な能力を持った、いわゆるメアリースータイプの主人公が、東方のキャラ達と交流を深めながら話を進めていくといったパターンなのですが、まず読者が主人公へ感情移入できないのがこのお話の大きな問題だと思います。この手の作品においては割と致命的な問題です。なんと言っても主人公への感情移入ができないと、読者は話に入っていくことができません。なぜ、感情移入ができないのかというのは、様々な理由が考えられますが、端的に述べると『主人公に魅力がない』この一言に集約されるのかなと思います。お話をたどっていくと、主人公が反則的な力を使って様々な問題を解決していっているのですが、いかんせん主人公に魅力がないので、読者にとっては、なんか変なキャラによって東方の世界が穢されていっている。蹂躙されている。という反感が前に出てしまい、話を楽しめなくなってしまっている状態になっているように感じられます。
魅力的な主人公の作り方については、今の時代、ネットで検索すればいくらでも見つけることができますので、それらの記事をまず熟読して下さい。そして改めてなぜ自分の主人公キャラが魅力ないのか、何が問題なのか、自問自答を繰り返しながら掘り下げて考えてみて下さい。これは創作活動に身を置いている人なら、多かれ少なかれ、皆やっていることです。

次の問題点として、各話に分かれている続き物なのですが、どの話においても起伏がなく淡々と進んでいる印象を受けます。せめて各話ごとに起承転結や序破急、どちらでもいいですが、とにかく話に起伏があれば、続き物でも読者は話を楽しむことができます。続き物というのは一度でも飽きられたら、一度でも読者がもうこれ読むのをやめようと思ったら、そこでもう終わりです。二度と読まれることはありません。話が進むにつれてコメントが減ってきているのもその証左です。残念ながらあなたの作品はもう飽きられてしまっています。

それと、話に入る前の前口上のようなものも余計です。落語や講談などの話芸ならまだしも、文章作品においてこういった前口上は、これから話の世界に入り込もうとする読者の気を削いでしまいます。そういった読者への細かい配慮、これから自分の紡ぎ出す世界で読者を楽しませるんだという気概が、残念ながらあなたの作品からは感じられません。感じられるのは独りよがりな自己満足です。そんなものは誰の心を動かすこともできません。邪魔なだけなので投稿なんかしないで、チラシの裏にでも延々と書いていてください。

さて、厳しいことをたくさん書いてしまいましたが、小説を書くのが上手くなる近道はなんと言ってもいいお話にたくさん触れることです。まず一度、執筆をいったん止めて、しばらくはインプットに専念してみて下さい。幸いこのサイトには参考になるような作品が多々投稿されています。ぜひ他の作者さんの佳作、傑作に触れて創作の参考にして下さい。感性を養って下さい。そして小説の書き方を覚えてから再び執筆してみて下さい。きっと、前とは見違えるようなものが書けるようになっているかと思います。あなたのパワーアップした作品お持ちしています!
それでは長文失礼いたしました。