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こいしっき~誰かの夢の話

2012/09/08 07:05:47
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「夢」

睡眠中にもつ幻覚。ふつう目覚めた後に意識される。
多く視覚的な性質を帯びるが、聴覚・味覚・運動感覚に関係するものもある。
古今和歌集恋「思ひつつ寝ぬればや人の見えつらむ―と知りせばさめざらましを」
「―を見る」

出典:広辞苑 第五版より

1 はじまりのはじまり

夢は誰でも見るものだ。
現実で起こった今のこと、過去のこと、楽しいこと、悲しいこと、それに現実じゃあない頭の中のこと、
その人の意識が、無意識が、全てがゴチャゴチャになって一つの物語になる。

そして夢心地と言う言葉がある。
何と言うか、フワフワした気分で無意識な状態なのだそうだ。
じゃあ、無意識を操るわたしの見るものは全てが夢なのだろうか?
答えはNoだと思う。夢とは自分が主役の物語なのだ。
幾ら無意識だろうと現実と夢の区別は付く、わたしは良くても裏ボスくらいだろう。
少なくともわたしが居なくても世界が回るうちは現実の主役はわたしじゃない誰かだ。
大方、このちっこい幻想郷であれば紅白巫女辺りが主役に適当だろう、メチャクチャ強いし。
じゃあ、ホンモノの夢の中ではどうなのか?

ところがどっこい、わたしは夢を見ない。
いや、正確に言えばわたしは”わたしの夢”を見ないのだ。
それに気付いたのはついこの頃だと記憶している。
眠り入れば世界が広がり、景色が広がる、私の見知る者が出てくることもある。
しかし、その夢はわたしが主役でない、ただの傍観者として眺める誰かの夢だった。

最初に気付いたのは、誰にも交われない寂しがりの紅白巫女の夢。
彼女の夢の中では神社は人で溢れ、賽銭箱は満ち、奉納物で溢れていた。
彼女は怯えていた”博麗”に縛られ全てから孤立してしまうことを。
孤立を恐れ他者からの信仰を求め、そして信仰を目に見える物、金銭という形に求めた。
彼女の夢は孤立で満ちていた。

何故だか分からないがわたしはコレを事実として認識した。
思い当たるフシがあったのも確かだが、本能的にそう認識した。
彼女が持つ無意識。深層心理と言うのか、それをわたしは理解した。

それに気付いてからは色々な夢を”観る”ようになった。
人間を辞めるか迷ってる普通の魔法使いや、実は苛めるより苛めたい天人の夢、
色々な夢を観てきた。

なんでお姉ちゃんですら読み取れない他者の無意識をわたしが読み取れるのかと
色々考えてみたけど、考えても分からないので考えるのを止めた。
多分、他者の意識を読むサトリの能力の残滓がゴチャゴチャに合わさって、
他者の無意識を読む程度の能力になっちゃったんじゃアないかと思う。

今日もわたしはどこかで目を瞑る。
夜が来る、夢が来る。
わたしのモノじゃない、

―――誰かの夢が。
言い訳
深夜のテンションって怖いね。
鮪の骨
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コメント



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11.10名前が無い程度の能力削除
これだけじゃ物足りないですよ、続くのかこれで終わるのかわかりませんが。
ゆめにっき入り?というのも変な感じです、某ダウンロードゲームのことなんですかね。これじゃ他人の夢をみるだけでゆめにっき入りみたいですね。
それとも、そんなこと考えず読んだほうがいいんでしょうか。