Coolier - 新生・東方創想話

TxRIxPx ―隣人―

2018/06/19 13:26:32
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TxRIxPx シリーズ

出会
約束
隣人



TxRIxPx ―キョウフ―



      三


 陽が暮れそうな午後五時と少し。
 小さな子どもなら鴉が鳴くから帰りましょう――と帰路につき始める、そんな時間。
 京都の片隅にある運動公園。その一角に人影が四つ。春の終わりを感じさせる風が公園内に設けられたグラウンドの砂を巻き上げる。
 五月の終わり。新しい環境にも慣れ始めた世間が、少し疲れた羽を伸ばす。そんな日常の一時。彼女らのいるグラウンドには誰も寄りつけないような緊張が漂っていた。
 マウンドに立つ宇佐見蓮子は赤いネクタイを緩め、白い長袖シャツを肘まで捲って静かにボールを握る手に力を込める。見据えるバッターボックスに立つのは蓮子の雇い主、八雲紫。その後ろ、野球で言えばキャッチャーの場所に薄紅色のジャージを着たサトノが、蓮子の後ろのセンターの場所に緑色のジャージを着たマイが立っている。
 ――なぜ、こうなったのかと言えば。
 いつものように紫のミセへバイトに来た蓮子に紫が『たまには運動しないと、身体なまっちゃうから』と言い出し、それでマイとサトノを連れてミセから一番近いこの運動公園にやって来たのだった。蓮子の仕事は主にその日紫に言われたことをやるので、こうして公園までついてきたわけだ。
 何故野球なのかはよくわからないが、それでバイトとして成立するなら願ってもない。それに使う道具も宝物庫に揃っていたので、蓮子が道具を買い揃えることもない。いつものおさんどんや宝物庫整理に比べれば、随分と楽な仕事だ。
 それに大学では教養科目で体育はとっていないから、蓮子にしても久々の運動だ。
 運動公園に着いた後は、話ながら軽くキャッチボールをして身体をならした。
『最近、変わったこととかある? 何か見えるようになったとか』
『特には……進歩なしですね』
『それを進歩っていうあたり、宇佐見ね』
『いいでしょう……あっ、そういえば』
『何かあった?』
『いえ、あったというより昔みたことある夢を最近よく見るなーって』
『……どんな夢?』
 投げ返される球をキャッチして、蓮子は思い返す。
『なんてことないですよ。真っ暗な夢。何処かに座ってる感じはするんですけど』
『何も見えない? 何も聞こえない?』
『そうですね』
 得体もにない夢の話をしたり。そんな平穏な時間が流れていた。
 そういえば、大伯母さんとはあまりこういうことしなかったっけ。
 両親との記憶がほとんどない蓮子にとって、自分より年上の誰かとこうしてキャッチボールするのは……なんだかこそばゆかった。
『さて、身体も温まったし、そろそろやるか』
 そんな中、紫がキャッチボールを切り上げ、ベンチに立てかけておいたバットを手に取る。それが何を示すのか、蓮子はよく分かっていた。紫はマイとサトノも呼び、グラウンドへ置くと、バッターボックスに立った。
『せっかくだし勝負しましょう』

 ――今に至る。

 マウンドの蓮子から見える紫。白いスカートと紫のロングカーディガンから見せる細い手足。太陽の光など知らないような白い肌。とても運動ができるようには見えない。日頃の家事もほぼ蓮子がこなしているのだから、体力があるようにも思えない。
 それに対して蓮子は現役の大学生。今年で十九歳。押しつけられる家事(主に宝物庫整理)によって鍛えられた身体は、その横で茶か酒を飲んでる紫に負けるはずもない。きっと紫は蓮子のことをか弱い女学生とでも思っているのだろう。
 甘い――蓮子は顔に出さないように心で笑う。
 私は中学校の頃までは男の子と混じって野球をやるぐらいスポーツウーマンだったのさ! 日頃の恨みも込めてこの勝負、勝って必ず紫さんをギャフンと言わせるんだ。
「行きますよ、紫さん」
「手加減なんて考えないことね」
 バッターボックスとマウンドの間に緊張が走る。
 審判もいないのに整ったセットポジションをとり、第一球を振りかぶり――投げた。
 腕の力と手首のスナップが抜群に効いた投球はストライクゾーン内角高めいっぱい。
 よし――思惑通りの投球に蓮子が手応えを感じた。
 だが。
 しかし。
 次の瞬間、蓮子は信じられないモノを目にする。
「満月大根切り!!」
 大きく振りかぶった紫のバットが縦一直線に振り下ろされ、球は快音を伴って空の向こうへ吸い込まれていく。
「よし! バックスクリーン一直線ね!」
「いやいや、おかしいでしょ! 何ですか今の!」
「あれ? 宇佐見東京出身でしょ? かの有名な猫型ロボット選手の代表的な必殺打法じゃない」
 納得のいかない蓮子が抗議すると、さも当然のように首を傾げる紫。
「振り下ろして球が飛んでいくわけないじゃないですか、物理的に考えて」
「ファンタジーパワーをなめないでほしいわね」
 コンパクトにした三日月切りの方がよかった? ――なんて、バットを振ってみせる紫に、蓮子は踵を返して歩き出す。背中から「いってらっしゃーい」とおちゃらけた声が聞こえてきた。本当はぶっ飛ばした分、一緒に探して欲しいがこの場合敗者である蓮子に何も言うことはできなかった。
 後ろで守っていたマイが一緒に探してくれるかと思っていたが、「ホームランは僕のせいじゃないから」と紫とサトノがいる方へ駆けていってしまう。ミセの中に私の味方はいないのか。
 ボールを追って公園内を歩き回ること、数分。
 幸いにも飛んでいったボールにはファンタジーパワーではなく物理法則が働いたようで、おおよそ予想通りの方向に転がっていた。――とは言っても見つけたのは公園を出た道路の隅だったけれど。
 道路に出でボールを拾い上げる。ふと、ミセ先が目に入った。こんな近い距離に運動公園があって便利だなと思う反面、騒音問題とかボールが飛んでくる被害とか、問題も多いんだろうと考える。
 だが次に頭に浮かんだのはミセの奇妙な立地だった。
 外から見たミセは内装同様大きめの古い日本家屋。辺りに並ぶビルや店とはなんというか時代の流れが逆行しているように思える。それに周りは見えていないのに、どうして時折ミセに客がやってくるのかも、よくわかっていない。
 紫さんは結界とかなんとか言ってたけど……よく分からないことだらけなんだよな。思えばマイやサトノの素性とか歳も全然聞かされないし。
 不思議とミセに馴染んできている蓮子だったが、改めて彼女たちが「向こう側の存在」であることを気づかされる。
「でも……変な感じはしないんだけどね」
 見えはしないが感じる蓮子でも、彼女らからある種の気を感じない。なら彼女らは一体――。
 ミセの前を眺めて少し。
 考え事を切り上げた蓮子の視界が現実にピントを合わせた。ミセの前には人がちらほらと行き交い、見向きもしない。それが普通と紫の元へ引き返そうとしたとき。
 ――誰かが、ミセの前で足を止めた。
「えっ」
 蓮子は足と止め、向き直る。
 ミセの前で立っているのは、制服を来た下校途中と思われる女の子。見覚えのある制服だった。たしか近くの高校の制服だった気がする。すると女子高生か。
 その女子高生はおろおろと辺りを見て、そしてミセの方へと入っていく。
 紫さんに伝えないと。
 急いで引き返そうと、ミセに踵を返すと――何かにぶつかった。
 体勢を崩しそうになるが、公園を囲うフェンスに捕まってバランスを保つ。
「来たわね」
 当たり前のように目の前に立っている紫に蓮子は何も言えずに。
「でもあれは――」
 毅然と歩いて行く紫にマイとサトノが続く。蓮子も慌ててその後を追った。
 背中を追う最中、握りしめたボールの感触を確かめながら、これを打ったときと今さっき見た紫の顔を、頭の中で見比べていた。


            ◇◆◇


 ミセに帰ってくるのと同時に限界の前で立ち尽くしていた女子高生を紫はミセへと招き入れた。いつもの玄関すぐ隣の客間。椅子に座る女子高生は居心地の悪そうに身体を小さくして無言を貫いていた。
 いきなりこのミセに入れられても、気味が悪いだろうな。
 蓮子は女子高生と差し向かいに座る紫にそれぞれ紅茶を入れて出す。女子高生が僅かに視線を上げて蓮子と目が合う。不安に押しつぶされそうな顔。蓮子は少しでも彼女が安心するように優しく微笑んだ。彼女は小さく頭を下げ、蓮子が出した紅茶を両手で包む。――少し、落ち着いたように見えた。
「ここはネガイを叶えるミセ――アナタのネガイを私が叶える。アナタが対価を支払うなら」
 聞き慣れた言葉で語りかける紫に彼女は首を傾げた。
「どんなことでも……ですか?」
「ええ、アナタのネガイ……叶えましょう」
 彼女はしばしの沈黙の後、口を開き始める。
「その……怖いんです」
「何が?」
「明後日、学校で大事なテストがあるんです。このテストで良い成績を取らないと、志望大学の推薦が厳しいって先生にも言われてて――」
 話す彼女の姿を部屋の隅に座って見ていた蓮子が気づく。――どうして、あんなに苦しそうなんだろう。それに何か妙な感じが……。
 蓮子が感じた「それ」の正体が掴めないまま、彼女は話しを続ける。紅茶を包んでいた手は、今は胸を押さえている。
「苦手教科なんですが、わからないわけじゃないんです。授業にはついて行けますし、理解も出来てます。けど」
「本番、テストになるとできなくなる?」
「……はい。テストになると途端に出来なくなるんです。この前の小テストでもそれで……今度もテストもそうなるんじゃないかって! そう思ったら怖くて怖くて夜も寝れなくて! 怖くて! 不安で!」
 徐々に強くなっていた言葉は彼女の苦痛をさらけ出すように。
 言い終えた彼女はテーブルにつんのめると、肩を激しく揺らし大きく咳き込んだ。蓮子は反射的に席を立って彼女に側に駆け寄る。声をかけるも息を切らす彼女は答えない。
 そしてさきほどから感じていた「それ」が蓮子にははっきりと伝わってきた。形容しがたい嫌な感じ。これは一体なんなのか。この子から感じるモノなのか。蓮子はまだわからない。
「お願いします……この恐怖を消してください」
 蓮子に背中を摩られ、しばらく。落ち着きを取り戻した彼女は紫にはっきりとそう告げた。
 紫は小さく頷く。
「これから生まれるモノは無理だけれど、"今アナタの中にあるモノ"は取り除けるわ」
「本当ですか!」
「いいのね?」
「お願いです! こんな思いはもう――」
 訴えかける彼女に、紫は立ち上がる。
「では目を瞑って」
 彼女が指示に従って目を瞑ったのを見て、その頭に手を添えた。そうしたまましばらく制止していると、不意に彼女が顔を上げた。その表情は先ほどまでとは比べモノにならないほど晴れやかで穏やかで。紫が彼女の頭から手を離すと、彼女は不思議そうに自分の胸に手を当てた。
「……苦しくない」
「アナタに憑いていたモノを取ったのよ。その対価として憑いていたモノを貰うわ」
「いいんですか? それで」
「ええ、これは元々アナタが持っていたモノだから」
 それを聞いた彼女は立ち上がると笑顔で紫に礼を口にてし、軽い足取りでミセから駆けだしていく。見送りの蓮子にも愛想よく微笑んで帰って行った。そんな彼女から嫌なモノを感じなくなった蓮子は、心底よかった――と人心地つく。
 茜の輝く中に彼女が消えていくのを見送って、蓮子は踵を返してミセに戻る。紫はまだ客間に座っていて、手の中で何かを転がしていた。
「何ですか? それ」
「さっき使ったの。あの子から憑きモノを取るためにね」
 紫は手の中のそれを親指で弾く。宙を舞ったのは、十円玉のような銅の塊だった。どうやったかは教えてくれなかったが、紫は「銅は色々と伝わりやすく、移りやすいから」と銅を袋に入れてキツく縛る。マイとサトノを呼んで、銅が入った袋を宝物庫へと運ばせた。
 静かになった客間で、紫がいう。
「宇佐見、さっきの客から何か感じなかった?」
 何か、といわれても。
 得体の知れない嫌な感じがした。帰る時にはもう感じなかった。包み隠さずそう伝える。すると紫は一つ納得したような表情を浮かべた。
「さすがにあのレベルになると、宇佐見ぐらいにはわかるか」
「そんなに悪いモノが憑いてんですか?」
 蓮子がそう聞くと、悪いと言えば、ね――と紫は曖昧に返す。何故だろうか、いやな感じがこの場に残っているのだろうか。空気が重く感じる。
 陽が向こうに隠れだし、窓から射す陽が影へと変わる。部屋の置き時計は空気も読まずに大きく秒針を刻む。沈黙が、二人の間に漂い続けた。
 空気に耐えかねて、窓を開けると同時に蓮子がいう。
「よかったですね、あの子。きっとテスト上手くいきますよ」
「――果たして本当にそうかしらね」
 紫の声のトーンが一つ落ちる。
「何がその人とって正解かなんて、他人がわかるはずもない。もしかしたら――当の本人でさえ」
 えっ――風がカーテンを揺らす音に蓮子の声はかき消される。
 振り返って紫を見れば、始めてあったときと同じ瞳でこちらを見ていた。まるで興味のないような、遠くを見るような、そんな瞳。
「あの子に憑いていたモノって……なんですか?」
 恐る恐る蓮子は口にした。
 紫は一拍おいて答える。
「――恐怖心よ」
 恐怖心。繰り返すように蓮子が口にすると、紫は頷き続ける。
「彼女は恐怖心に飲み込まれそうになっていた。この前話したでしょう? 精神と肉体は密接な関係にある――って。彼女が苦しんでいたのは肥大化した恐怖心に身体が蝕まれていたから」
「でも……どうしてそんなことに」
「恐怖心と良好な関係を築いてこなかったのね。きっと」
 どういうことですか――蓮子が聞くと。紫は薄く薄く笑う。
「ねえ宇佐見。アナタはケアレスミスさんとは大の親友?」
「真面目に聞いてるんですけど」
「あら、私も真面目よ」
「……そんなわけないじゃないですか。大の親友なら大学に受かってませんし」
「そう。大半の人は"その距離感"を保っているのよ。恐怖心っていうのは本能的、経験的に"このままではいけない"という非常ベルのようなもの。鈍すぎれば役に立たない。敏感すぎれば――彼女のように恐怖に飲まれる」
 紫はどこからともなく煙管を取り出し、吹かす。その煙は窓の外へと引き寄せられ、風にながれていく。
「恐怖心は生きていく上でとても大事な感情。一生連れ添っていくモノだからこそ、関係は大事に時間をかけて作らなきゃいけない。近くとも遠くともつかない……良き隣人でなければいけない」
「なら恐怖心がない今の彼女は――」
「彼女次第よ。恐怖心の消失は一時的……何かの拍子にまた生まれるわ。人は決して恐怖心からは切り離せないのよ。ふとした時に、立ち止まった時に、次の瞬間に。気づけばそこにあるモノ。彼女が気づきさえしなければ本当にテストで持てる力を出せるかもしれない。けれど気づいた時には」
「気づいた時には……?」
「――まるで転がる石のように」

 ――――――
 ――――
 ――

 教室の中は筆記用具が答案用紙と擦れる音しか聞こえない。
 安心、不安、焦燥――様々な感情が渦巻くその中で、彼女一人はブランクだった。何も感じなかった。いつもみたいに手が震えることもなく、順調に答えを書き連ねていく。時間と比例して問題を解き、つつがなく解き終えた。
 残り時間は十分を切ったところだった。
 ペンを置く。
 終わった――小さく息を吐いて、手を疲労から解放する。いつもなら最後の最後まで焦って終わるテストだが、今回は特別だった。理由はよく分からないが、一昨日あのミセに行ったことが幸いしているのは間違い。おかけでこうしてすべてを終えることができたのだから。
 時計の長い針が五つ動いた。
 廻る秒針を眺めていた彼女は解き終えたままになっていた答案用紙に視線を落とす。
 ――あれ? なんでこんなに落ち着いてるんだろう? いつもなら見直しとか、色々してるのに。
 妙な感じを覚えて彼女は答案用紙を捲った。

 そして一番始めの問題まで捲った時――『何か』と目が合う。

 目に留まったのは、一番始めの問題。そこに生まれた――疑念。
 あれ? これって本当にこれだっけ? 符号……逆だったような。でもこれが間違ってたらこれ以降の問題も間違って――。
 空白だった彼女の中に染み出すそれは、すぐに彼女を満たす。
 気づいてしまったから、気づく前には戻れない。行くにしても引くにしても、決して逃れる術はない。
 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。直してる時間なんてあるはずない。どうして見直しなかったんだろう。それに、この方程式をテスト前に見直ししなかったんだろう。昨日は沢山時間があったはずなのに。
 どうして。
 彼女は理解出来なかった。
 いつもなら必要以上に見直しも勉強もするのに、どうして。徐々に上がっていく鼓動と胸に込み上げていく気味の悪い何かを押さえながら必死に手を動かす。けれどうまく手が動かない。疑念が妄想を育て、訝しんで見てみるが間違いだと自分を押し切れない。今、彼女の中にそれを判断するものは何もなかった。 
 書いては消してのどっちつかず。時間だけが彼女はあざ笑うように過ぎていく。
 息が苦しい。まるで。
 彼女の首元に何かが触れる……ような感覚がした。それは指のように彼女の首に絡みつき、少しずつ彼女の首を締めていく。

 ――そして、針が重なった時。彼女は窓から入ってきた風に揺られ、床に倒れ込んだ。
 彼女の机に残ったのは、記述と消した後が酷く入り交じった答案用紙だった。
 
 
ほら、アナタの後ろにも

【追記】誤字のご指摘を受けまして、修正しました。
てんのうみ
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コメント



0.70簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
>>「ここはネガイを叶えるミセ――アナタのナガイを私が叶える。アナタが対価を支払うなら」
元ネタ?が良く分かんないので、ちゃんとした理由があるのかもしれませんが、とりあえずナガイは誤字じゃないかなと思いました
それ以外はネガイだし

内容については、自分には伝わるものがありませんでした
ただこれは、今の自分にはということなので、いつか分かる時が来るのかもしれません
2.無評価名前が無い程度の能力削除
体制を崩しそうになるが → 体勢

あと、1コメの人とか、せっかく指摘してくれてんだから何にも言わずに訂正だけするのは感じ悪いよ