「好きな人ができたよ」
お姉ちゃんにそう言うと、
「私のことですか?」
なんて言ってきた。
確かにお姉ちゃんは『好き』だけど、あの人への『好き』はちょっと違う。
お姉ちゃんは、太陽のように暖かい。
でもあの人は、月のように眩しいの。
夜空に浮かぶ明月を、何の気無しに眺めるように、気がつけば、いつもあの人を見詰めていた。
虹を背負った親友は、
「あいつは月。みんなを照らす紅い月。どんなに焦がれ手を伸ばしても、けして届くことはない」
そう言って、朧気な三日月のように、悲しそうに笑っていた。
皆が焦がれるお月様、私の声は届きますか?
テラスに佇むあの人の、背中にそっと抱きついて、
「あなたのことが好きです。ずっとずっと視ていました。
これからも、側にいていいですか?」
ありったけの想いを言葉にのせ、私は月に囁いた。
でもお月様、
「勝手になさい」
と、たった一言呟いた。
ああ、夜風のように冷たい返事。
その冷たさが心地いい。
勝手にしろと言われたから、勝手に夜空に飛び出そう。
いつか私の小さい手が、月まで届くと信じるから。
お姉ちゃんにそう言うと、
「私のことですか?」
なんて言ってきた。
確かにお姉ちゃんは『好き』だけど、あの人への『好き』はちょっと違う。
お姉ちゃんは、太陽のように暖かい。
でもあの人は、月のように眩しいの。
夜空に浮かぶ明月を、何の気無しに眺めるように、気がつけば、いつもあの人を見詰めていた。
虹を背負った親友は、
「あいつは月。みんなを照らす紅い月。どんなに焦がれ手を伸ばしても、けして届くことはない」
そう言って、朧気な三日月のように、悲しそうに笑っていた。
皆が焦がれるお月様、私の声は届きますか?
テラスに佇むあの人の、背中にそっと抱きついて、
「あなたのことが好きです。ずっとずっと視ていました。
これからも、側にいていいですか?」
ありったけの想いを言葉にのせ、私は月に囁いた。
でもお月様、
「勝手になさい」
と、たった一言呟いた。
ああ、夜風のように冷たい返事。
その冷たさが心地いい。
勝手にしろと言われたから、勝手に夜空に飛び出そう。
いつか私の小さい手が、月まで届くと信じるから。
これの長いバージョンを読みたいです。
でもやっぱり色々物足りない感じもします。
もっとこの2人のお話が読んでみたいです。
ありだな