Coolier - 新生・東方創想話

いつも通りの幻想郷、月曜日未明

2009/08/25 12:40:57
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※地の文なんて無い。
※「」前にキャラ名。
※……だとしたら、これは小説?
※山も落ちもなにもない。
※少女達の言葉遊びが難解すぎて、理解できない。
※そもそも、理解する内容がない。
※それでもいいさという方、今日は少し優しくなろうという方はどうぞ。

      





      この先、六文銭が必要
           ↓
      ====================






 レミリア「――おはよう、咲夜」

  咲夜 「おはようございますわ、お嬢様」

 レミリア「うむ――起きて早々だが、テラスに行くぞ、咲夜」

  咲夜 「お嬢様、夏場とはいえ今夜は特別冷えますわ。
      今日はおやめになったほうが」

 レミリア「そこは咲夜の熱い紅茶で」

  咲夜 「……はい、かしこまりました」

 レミリア「……それにだな、咲夜。
      人間の肝を冷やすのは夜と夜に生きる者。
      我々にとって夜の闇は体を熱くする――ってあれ、
      咲夜? あれ? どこいったの?」






 レミリア「今日の紅茶は――
      一層紅く――
      一層熱く――
      でも透き通っているのね。
      いい紅茶だわ、月が映るくらい綺麗。
      流石、実に上品な紅茶を炒れてくれたわね、咲夜」

  咲夜 「雲一つ無い、雨上がりの夜ですもの。
      月も映りたくなりますわ」

 レミリア「いや……私は紅茶を讃えているのだからね、
      ひいては紅茶を炒れた貴女を讃えているのだからね、
      そこは素直に受け止めて欲しいのだけれど」

  咲夜 「これは失礼しました。
      私は言葉遊びには慣れておりませんから」

 レミリア「……(ずずず)……どう考えても分かっててやってるわね」

  咲夜 「うふふ、脳無しのお嬢様もお考えになられることがあるのですね」

 レミリア「……咲夜ぁ……もうちょっと主人を敬ってちょうだいよぅ……」

  咲夜 「あら、これでも私はお嬢様のことを一番に思っていますわ」

  パチェ 「――咲夜もレミリアも、言葉遊びが達者なのね」

 レミリア「……(ずずずず)……む、パチェ、起きてたのか」

  咲夜 「パチュリー様。
      こんな夜中にテラスにでられては、お体を冷やしますよ?」

  パチェ 「――レミィの持ってるカップからね、いい薫りがしたから。
      それに、そういう心配はまずレミィにしてあげなさい」

 レミリア「咲夜は私に辛く当たるのよ。非道い従者だわ。
      起きて早々の私の科白を無視するし
      ……咲夜、お代わり」

  咲夜 「はい、どうぞ。
      科白をまるまるパクるのは、どうかと思ったのです。
      あと……どこの従者もこんなものですよ」

  パチェ 「だとしたら、
      世界中の『主人』はなんとも気の毒な星に生まれてるものね。
      ……ああ、咲夜、私にも紅茶を炒れて頂戴」

  咲夜 「かしこまりました――あら、もう紅茶が無いですね」

  パチェ 「レミィ、貴女飲み過ぎ」

  咲夜 「お嬢様は後でお仕置きですね」

 レミリア「二人とも館の主に対して非道い……まだ私も二杯目なのよ」

  咲夜 「しょんぼりしたお嬢様も実に愛らしいですわ。
      では私は、新しい紅茶を炒れてきますね。
      今度はもっと大きいポットで」

  パチェ 「ええ、よろしく」

 ルーミア「わたしの分もねー」

  咲夜 「かしこまりました」





 レミリア「……(ずずず)」

  パチェ 「…………」

 ルーミア「…………」




 レミリア「って、なんでルーミアが私たちと同席しているのかしら?!」

  パチェ 「まだ座ってないわよ。テラスの椅子、二席しかないもの」

 ルーミア「おじゃまだった?」

 レミリア「そういうわけじゃあないけど……
      咲夜、聞いているのでしょう?
      椅子をもう一席、客人の為に用意しなさい」

  咲夜 「既に」

 ルーミア「お、これが噂のメイド瞬間移動。
      出来がいいのね、ここのしもべは」

 レミリア「自慢のメイドなの」

 ルーミア「勝手に席についちゃったけど、怒らない?」

 レミリア「私の相手をしてくれるなら、怒らない」

 ルーミア「私、1面ボスだから6面ボスの相手にはならないと思う」

  パチェ 「私、4面ボスだから6面ボスの相手にならないわ」

  咲夜 「私、5面ボスだから6面ボスの相手になりませんわ」

 レミリア「ルーミアは兎も角……
      咲夜は6面中ボスもやってるし、
      パチェだってEX中ボスなのに」

 ルーミア「私はのけもの?」

  パチェ 「『そーなのかー』は外の世界では大ブームよ」

 ルーミア「そーなのかー」

  咲夜 「パチュリー様、ルーミア様、紅茶をお持ちしましたわ、どうぞ」

  パチェ 「ありがとう咲夜。
      ――月が紅茶に映ってとても綺麗ね。
      それにこの紅の色……
      お陰で、まるで紅い月が浮かんでいるようだわ。
      流石は完全で瀟洒な従者、いい仕事ね」

  咲夜 「お褒めにあずかり光栄ですわ」

 レミリア「な……私の時と違う……」

 ルーミア「レミリアちゃんには似合わないもの、その科白。
      もっとわがままなほうがレミリアちゃんらしいよー」

 レミリア「だから、『もっと私を敬え』って言ってるんだけどね。
      もういいわ、私を敬ってくれるのは美鈴ただ一人よ……くすん」

  パチェ 「レミィの今の姿、情けなさ過ぎてかわいいわよ。
      ……しかし、ルーミア、あなたが紅魔館に来るなんて珍しいわね」

 ルーミア「食べてもいい人間を捜してたらここに。
      メイドは、食べてもいい人間?」

 レミリア「メイドはメイドだから、駄目」

 ルーミア「むぅ、わかった(ずずず)」

  パチェ 「(ずずず)人間なんて食べたら、あの紅白に食べられるわよ」

 ルーミア「そんな、紅白と、たべるとかたべられるとか、いやらしい」

 レミリア「……耳年増なキャラクターだったかしら、貴女」

  パチェ 「霊ルー? ルー霊? いずれにしても新しい」

 ルーミア「新しいキャラクターをたてるために必死なのよ。
      いつになったら新作に呼ばれるのかなぁ」

  咲夜 「多分、永遠に来ない」

 レミリア「パチェが羨ましいわね」

  パチェ 「主人公が魔法使いという時点で、
      同職業というファクターを持つ私は、有利」

 ルーミア「あと、巫女というファクターを持つ緑色の巫女も」

 レミリア「彼奴の服って確か白と緑だったわね。
      ……ううむ、白緑? 緑白?
      いいあだ名が思いつかない」

  咲夜 「『霊夢の2Pカラー』で」

  パチェ 「酷い言われよう」

 レミリア「霊夢の2Pカラーは青白だから駄目。
      ああ、もういいわ。さっちゃんで」

 ルーミア「なんか懐かしい感じのあだ名……」

 レミリア「幺樂団の音楽を聴き過ぎた。
      だから、今の私の言葉は古くさいのかも」

  パチェ 「あら、幺樂団?」

  咲夜 「最近自室に篭もることが多いかと思った
      ら、そういうことでしたか」

 レミリア「なんとなく寄った香霖堂で見つけたの。
      駄目もとで店主に聞いたら意外なことに売ってくれてね。
      なんでも、このレコードは案外量があるらしいから」

  咲夜 「それでもあまり流通してるものでは無いのだから、
      貴重なことに代わりはないと思うのですが……
      あの店主の考える事はわかりませんね」

  パチェ 「大方自分の分は確保してあるとかそんなところじゃないかしら」

 レミリア「なるほど。まぁ、あの店主だからね」

 ルーミア「あそこの店主は胡散臭いよね」

  パチェ 「というか、幻想郷の主だった人間(あの店主は半妖だけど)は、
      どこかしら胡散くさい」

  咲夜 「人間は他の環境に影響されやすいのです」

 ルーミア「胡散臭いというよりも、
      『怪しい』とか『気が触れている』とかのほうが
      しっくりくるかなー」

 レミリア「道理で紅白と白黒はフランとウマがあったわけね」

  パチェ 「七色魔法使いとか、美鈴とかのほうがよっぽど人間臭い。
      ――さて、私は図書館に戻るわ。紅茶をありがとう咲夜」

 ルーミア「ん、じゃあ私も帰ろうかな。ありがとね紅茶、美味しかったわ」

  咲夜 「はい。夜風に長くあたりましたからね、
      体調にはお気を付け下さい」

 レミリア「パチェは常に体調が不安定だからいいのよ。
      今日はめずらしく咳き込んでないみたいだけど。
      ………ルーミアはいたって健康状態みたいだし」

  パチェ 「埃もなく、湿気を含んだ外の風は、喉を痛めない」

  咲夜 「図書館の埃、そろそろ綺麗にしたいのですが、
      ああも空気が乾燥していては掃除がしずらいのです」

  パチェ 「定期的に水符でも使ってみようかしら」

 レミリア「むしろ、火符で埃を焼き払ってみたら」

 ルーミア「日符のほうがよさそうよー」

  咲夜 「……お二人とも、やめてください、後始末するのは私だから。
      さ、帰ると決まったのならお早いお帰りを」

 ルーミア「人間ってそうやってすぐに人(?)を急かすのね。
      ゆっくり生きればいいのにさ」

  咲夜 「寿命が短い人間は、どうしても忙しく生きたくなるのです。
      人も妖怪もやる事はいっしょなのに、
      人間には時間が足りませんから。


      ――まぁ、私は時間を止めてでも、時間を稼ぎますけど」


      =======================To Be Continued
初めましての方は初めまして。
そうでないかたは多分いないので初めまして。YUMEAOです。

さて、如何だったでしょうか。
原作をインストールしたときについてくる、おまけ.txtにある小話のような……
そんな雰囲気を目指して書いてみたのですが。
続きはありますが、投稿時点ではまだ書き切れていません。
なのでパチェとルーミアが席を外してからは一体どういう展開があるのかが
作者にも分からないという不思議現象。
(そもそも、今回も展開らしい展開は薄いのですが)
むぐぬ、次回を楽しみにしていただければ光栄です。

▼△▼△ 一応。 △▼△▼
・例の科白は、三月精中巻を参照。ちなみに私は暖かいおそばのほうが好き。
・恐らく、意図せずにオリジナル設定が出来てしまってるかも。
・本当に意味のわからない会話だって、ある。あとがきも含めて。
・あとがきが長いのは、筆者の悪い癖。
■追記:色々修正。内容そのものに変化はありませんが。読みやすくなったかな。
YUMEAO
http://2st.jp/yumeao/
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コメント



0.400簡易評価
1.70名前が無い程度の能力削除
何か、おまけテキストにありそうな会話だった。面白いかも。
2.30名前が無い程度の能力削除
作者自身でわかってるみたいですが、横が短すぎて頭に入りにくい。
そのくせ後書きは横ビッシリで統一感が無い。
4.80名前が無い程度の能力削除
1ボスと6ボスの絡み具合の自然さがいいなあ
続きがあるなら是非読みたい
6.90名前が無い程度の能力削除
個人的には好きな作風だけど読み辛く感じました。
7.無評価YUMEAO削除
初めての投稿だからか、ずっとPCに張り付くという問題児っぷり。
初めて掲示板に書き込むうぶな中学生みたいな感覚を、ひさびさに浴びました。

>横書き云々
>読み辛く云々
、。などによって文章がとぎれるところで改行、に統一しました。
前のように中途半端な改行ではないので、大分読みやすくはなったかと。
もしそれでも読みにくい場合は、恐らく単純に筆者の技量不足でしょう。

>おまけテキストにありそうな会話
EX前の小劇場や、オンラインマニュアルのプロローグや。
あれも私にとっての一つの楽しみ。ZUNさんの書くキャラの掛け合いは、楽しくて好きです。
言葉のキャッチボール(ただし暴投)。皮肉めいた言い回し。
――ちなみに、妖のvsアリス、風のvs文が個人的に1位タイ。

>1ボスと6ボス
レティと幽々子、リグルと永琳、にとりと神奈子、勇儀と空……
個人的にはルーミアとレミリアが一番絡みやすそうとは思います。
ルーミアも決して「弱い」っていう描写は無いですし。
それに、語感が似てません? ルーミアとレミリア。一番のポイント。
10.100k削除
good
11.90名前が無い程度の能力削除
全体的によかった
次作が楽しみ

≫YUMEAO
>1ボスと6ボスの部分
勇儀と空
ではなく
ヤマメと空
なのでは?
17.無評価YUMEAO削除
>ヤマメと空

こうやって素で間違えるあたりも、俺の癖。いや、癖とはいわないか。
……三ボスあたりになると流石に絡めるますな。
それでも勇儀と空は(個人的には)あまり接点なさそうだけど。