Coolier - 新生・東方創想話

大妖精のおかあさん

2011/01/30 01:41:43
最終更新
サイズ
5.48KB
ページ数
1
閲覧数
1642
評価数
19/61
POINT
3570
Rate
11.60

分類タグ


「バイバイ、大ちゃん!」

「またね。チルノちゃん」

もうすぐ日が沈んでしまう時間、私はチルノちゃんに挨拶をして、家に帰ります。

前までは、独りになってしまうので寂しく思う気持ちがありましたが、今は違います。

なぜなら

「ただいま、おかあさん!!」

「おかえり」

家にはおかあさんがいるからです。


~~ 大妖精のおかあさん ~~


「今日も楽しかったかい?」

「うん!あのね、あのね!!」

「ふふ、先にご飯にするから、手を洗ってきなさいな」

「わかった~」

おかあさんは、今日あったことを話そうとする私の頭を優しくなでながら、手洗いをすすめます。

私もちゃんと言うことをききます。

手を洗って、ご飯の準備を手伝って、一緒にいただきますをして。今日はオムライスでした!!

ご飯を食べながら、おかあさんに今日あったことをお話しします。おかあさんは優しく聞いてくれます。

お話をしながら、おかあさんに初めてあった時の事を思い出してました。





あれは冬に入ってすぐの頃でした。その日はみんなで博麗神社にいたずらに出かけようということになりました。

私も妖精の端くれ、いたずらは大好きです。ただ、その日に思いついたいたずらは、今、思い出しても恐ろしいモノでした。

なんと、賽銭箱にビールビンのふたを投げ入れようというモノです。みんなも驚きながらも応援してくれたので実行したのですが…

「コラー!!!!!」

案の定、怒った霊夢さんに追いかけられました。

みんなはバラバラに逃げ、私も瞬間移動で逃げたのですが、恐ろしいことに、移動した先に既にお札があったのです。

もちろんピチューンとまともに当たってしまい、そのまま地面へ…、と思ったら、下は川だったのです。

川に落ちた私は、お札の力と水の冷たさでうまく動けず、そのままアワアワと川に流されていましたが、突然、ザバァッ!!と釣り上げられました。

「おや、めずらしい。妖精が釣れた」

これがおかあさんとの出会いでした。

「この時期だし、とっても寒そうね」

おかあさんはそういうと、寒くて動けない私をおかあさんの家に連れて帰り、服を脱がせ、お風呂に一緒に入ってくれました。

一緒に入っているときに、博麗神社へのいたずらをしてこんな事になったって話をしたら

「災難だったね」

と苦笑しながら、背中から抱きしめてくれました。とってもあたたかかったです。

結局その日は、服がないので、服を借りておかあさんの家に泊めてもらうことになりました。

次の日、やっぱりというか風邪を引いてしましました。

私は迷惑をかける事に申し訳なさで胸がいっぱいなりましたが、おかあさんは私が風邪を引いたことを知ると

「治るまでゆっくりなさい」

といって頭をなでてくれました。

おかあさんの手はとても優しく安心できました。

ふと、今日もチルノちゃん達と遊ぶ約束をしたいたことを思い出しました。

どうしようかと困っているとおかあさんが

「何か困った事があったの?」

と聞いてくれました。

チルノちゃん達に今日は遊べない事を伝えに行かないといけないことを言うと

「私が伝えに行ってあげるよ」

そう言いました。私はそこまでしてもらう訳にはいかないと言いましたが

「そんな泣きそうな顔をされちゃったらねぇ」

そんなにわかりやすい顔をしていたんでしょうか?

そうこうしているうちに、おかあさんはチルノちゃん達のところに行き、伝えてくれました。

そうすると、チルノちゃんや、ルーミアちゃん、リグルちゃん、ミスティアちゃん、橙ちゃんに、小傘ちゃんがお見舞いに来てくれました。

みんながお見舞いに来てくれた時間はわいわい賑やかでしたが、みんなが帰るととたんに静かになります。

寂しくなった私は、そばで看病してくれるおかあさんの服をつかんでました。

おかあさんは、それを見ると何も言わずに添い寝をしてくれました。

おかあさんが抱きしめてくれる。不思議な安心感、あたたかい気持ち。ふと、自然に言葉が出ていました。

「おかあさんって呼んでもいいですか?」

拒否されるかも。困らせてしまうかも。いろんな気持ちが駆けめぐります。

おかあさんは、少し驚いた顔をしましたが、笑顔になって

「かわいい娘ができてうれしいよ」

といってくれました。

私はうれしくなって「おかあさん」っていいながら、ギュッと抱きしめました。

そしておかあさんに頭をなでてもらいながら、そのまま寝ました。

その次の日、服も乾き、風邪も治った私は、お世話になりました、といっておかあさんの家を出ようとすると

「いってきますでしょ?」

と注意されました。

「おかあさん、いってきます!!」

「いってらっしゃい」

それから、私はおかあさんと一緒に住むようになりました。





オムライスを食べながら、今日あった事をおかあさんにお話しします。

「それで今日は太陽の畑って言うところに行ってきたの。
 
 今の時期でもひまわりがたくさん咲いているんだよ。

 それでそこに住んでる幽香さんていう妖怪が、世話してるんだって」

「そうなの。幽香はとっても強い妖怪だけど大丈夫だったの?」

「とっても優しかったよ。私もお花は大好きって言ったら、お菓子をくれたの!」

「そう。ちゃんとお礼は言った?」

「うん!!」

「えらいわね」

そう言っておかあさんは頭をなでてくれます。おかあさんに頭をなでてもらうと、思わず

「えへへ」

と言ってしまいます。

夜はおかあさんと一緒に寝ます。おかあさんをギュッと抱きしめながら。

おかあさん、大好きです。





「いってきます!」

「いってらっしゃい」

いつものとおり大妖精を見送る。そうして彼女が見えなくなった後、やってきた客の応対をする。

「なんの用かしら?幽香」

「大妖精から話を聞いたときは似合わないと思ったけど、どうしてどうして。様になっているわね、魅魔」

「一時期、弟子が居たもんだからね。昔取った杵柄さ」

「その弟子の盗み癖、何とかならないかしら?」

「魔法の方は盗んで覚えろって教えたけど、物理的なモノは、私のせいじゃないよ」

「そう。まあどうでもいいんだけど」

「それで、魔理沙への文句を言いに来たんじゃないんだろ?本題の方は?」

「そうね、お願いがあるの」

そう言うと幽香のさっきまでのふざけた雰囲気は消え、真剣な表情になる。

魅魔はその姿にこちらも真剣になる。

「魅魔。いや…




 お養母さん、娘さんを私にください!!」

「だが断る」

こうして始まった結界を揺るがす魅魔と幽香の拳での話し合いは、博麗の巫女が鎮圧しました。
まず、初めにゆうかりんが
「娘さんを私にください」
と言っているシーンが思い浮かびました。
このシーンを使うための話を考えたらこうなりました。

なんでだろ…
ぺ天使B
http://
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.1920簡易評価
2.100名前が無い程度の能力削除
この発想は(ry

後は早苗さん、四季様か
4.40名前が無い程度の能力削除
最初の「かい?」でわかったけど
練れば面白くなりそうなんだが微妙な出来だなぁ
9.70名前が無い程度の能力削除
確かに幽香とリアルファイトできそうな緑髪と言ったら魅魔様くらいかw
14.100名前が無い程度の能力削除
なん…だと…
15.100名前が無い程度の能力削除
魅魔様はこんなところにいらっしゃったのか……

この二人の生活をもっと見てみたいです。
16.100奇声を発する程度の能力削除
魅魔様だー!
21.70名前が無い程度の能力削除
うーん。好きだけどもうちょっと長ければなあ……
22.80名前が無い程度の能力削除
魅魔様が楽しそうで何よりです。
23.100名前が無い程度の能力削除
俺としては幽香に何があったのか気になる……
24.100名前が無い程度の能力削除
ありだー!
25.80名前が無い程度の能力削除
いいセンスだ
29.100名前が無い程度の能力削除
とりあえず続きを書くんだ
31.100名前が無い程度の能力削除
続きが気になるー!書いてくれー!
32.100H2O削除
ほのぼのした雰囲気でいいですねぇ、続きがあるなら期待です!!
40.100名前が無い程度の能力削除
この発想は無かったwwww
47.80幻想削除
新しい境地が・・・
49.80名前が無い程度の能力削除
魅魔様違和感ねぇw
50.70名前が無い程度の能力削除
幽大だと?
新次元だが面白かった。
52.80名前が無い程度の能力削除
\あたしゃここにいるよ/