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「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」(作品集174) 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」(作品集174) 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」(作品集174) 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」(作品集174) 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」(作品集175) 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」(作品集175) 「守矢神社のソースカツ丼」(作品集175) 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」(作品集176) 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」(作品集176) 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」(作品集176) | 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」(作品集162) 「命蓮寺のスープカレー」(作品集162) 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」(作品集163) 「中有の道出店のモダン焼き」(作品集164) 「博麗神社の温泉卵かけご飯」(作品集164) 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」(作品集164) 「旧地獄街道の一人焼肉」(作品集165) 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」(作品集165) 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」(作品集166) 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」(作品集166) |
例によって、それは主の気まぐれな一言から始まった。
「キノコ、ですか」
「ええ。この時期にだけ魔法の森で採れる、たいそう美味なキノコがあるそうなの。というわけで、今日のご飯はそのキノコの料理がいいわ」
紫様が笑顔でそう仰られたからには、式として謹んで拝命するよりない。
そんなわけで、私――八雲藍は、鬱蒼とした魔法の森の中を彷徨っていた。様々なキノコの胞子と魔力とその他諸々で満ちた魔法の森の空気は、鍛えていない人間には有毒だが、九尾の狐たる私には大した問題ではない。それよりも問題は――。
「……そのキノコはどこにあるんだ」
採ってきて頂戴、と言われただけで、そのキノコが魔法の森のどこに生えているのかという情報を全く手にしていないことである。外見の特徴は知らされているものの、どこにでも生えているというものでもなさそうだった。となると、この広大な森の中からどうにかして見つけ出さなければならない。
まあ、紫様から命じられる無理難題、もとい式としての仕事の数々を思えば、このぐらいは平穏かつ容易な部類である。過去にはもっと色々と――いや、今はそんな話をする時ではない。
ともかく、蛇の道は蛇――いや、餅は餅屋、だ。キノコのことは、キノコの専門家に訊くのが手っ取り早いだろう。自力での捜索はさっさと諦め、私は専門家の住居を目指した。
誰にも邪魔されず、気を遣わずにものを食べるという、孤高の行為。
この行為こそが、人と妖に平等に与えられた、最高の“癒し”と言えるのである。
狐独のグルメ 番外編
「魔法の森のチキンとキノコの塩スープ煮込み」
専門家とは言うまでもなく、霧雨魔理沙である。
以前にも訪れたことのある霧雨魔法店の建物はあっさり見つかった。そういえば前に来たときは、キノコスパゲッティ弁当をもらったんだったな――なんてことを思い返しながら、私はドアをノックした。だが、中から返事はない。留守だろうか?
「おおい、誰かいないか」
どんどん。もう少し強めに扉を叩いてみたが、やはり中に人の気配はない。魔理沙だけでなく、同居しているあの妖怪の少女――ルーミアだったか、彼女もいないようだ。博麗神社にでも遊びに行っているのかもしれない。
「……参ったな」
私は頭を掻いた。森のキノコのことなら魔理沙に訊くのが一番早いと思っていたのだが、その魔理沙がいないとなると、どうしたものか。帰宅を待つか、それとも博麗神社に探しに行ってみるか? あるいは自力でしらみつぶしに森の中を当たるか――時間効率はどれが一番良いだろうか。私の頭脳が計算を始める。
――しかし、その計算が終了する前に、別の変数が割り込んできた。
「あら、怪しいスキマ妖怪の手下の狐さんじゃない。珍しいわね」
「うん? ああ――人形遣いの」
現れたのは、魔法使いのアリス・マーガトロイドだった。あまり直接の縁はないが、人間の里でよく人形劇をしているので、馴染みの顔である。そういえば彼女もこの森の住人だったか。
アリスは私と霧雨邸の建物を交互に見やると、腰に手を当ててひとつ首を傾げる。
「魔理沙に御用? お仕置きするならご自由にと言いたいところだけど」
「ああ――いや、大した用ではないんだが、どうやら留守らしくてな」
「あら、しまったわね。先を越されたかしら……」
私の答えに、アリスは軽く顔をしかめて、それから踵を返した。「ああ、すまない」と私は咄嗟に彼女を呼び止める。魔理沙ほどの専門家ではないだろうが、彼女もこの森の住人であるのだから、件のキノコについて何か知っているかもしれない。
「なに? 急いでいるのだけれど」
「実は、紫様の命でとあるキノコを探しているんだが――」
私がそう言ってキノコの特徴を告げると、アリスは眉間に皺を寄せて、大きく溜息をついた。
「貴方もそのキノコを探してるの?」
「うん? ということは君も――」
「魔理沙がいないのも、たぶんそのキノコを探しに行ってるんだわ。……あの兎に場所を教えたのは失敗だったわね」
「兎?」
「いつぞや、竹林の兎と分け合ったのよ。そこから情報が漏れたんでしょうね……」
竹林の兎というと、今は白玉楼に住み込んでいる鈴仙・優曇華院・イナバのことだろう。なるほど、鈴仙から幽々子様を経由して紫様に件のキノコのことが伝わったわけか。食い道楽の幽々子様なら、美味なキノコの話を聞いて飛びつかないはずがない。
「そのキノコの在処、教えていただけないだろうか」
「今の時期に僅かしか採れない貴重なキノコなの。他人に教えれば、それだけ私の取り分が減るっていうことなんだけれど」
「そこを何とか。無論、相応の礼はさせていただく」
「相応の礼、ねえ」
アリスは私をじろりと見やって、しばし思案げに首を傾げ――「いいわ」と頷いた。
「案内してあげる。ついてらっしゃいな」
それだけ言って、再びアリスは歩き出す。なんだか解らないが、とりあえずは彼女の後についていくしかないだろう。私は慌ててその後を追いかけた。
森の中を、藪を掻き分け草を踏みしめ、歩くこと一時間後。
「あった――けど、やっぱり魔理沙に大半持って行かれてるわね」
アリスが示した先には、大樹の切り株。そこに白いキノコがいくつも生えている。なるほど、紫様から伺っていた特徴と一致する。これが件の美味なキノコか。キノコばかりは見た目で味、そもそも食用か否かの判断さえつけづらいものだが、なるほど何やらこの透き通るような白さはキノコらしからぬ清冽な気配を纏っている。
「残りの分を半々で分けましょう」
「半々でいいのか?」
「ええ。相応のお礼はしていただけるのでしょう?」
にっこりと笑ってアリスは言った。まあ、多少の金銭なり労働力なり、その程度の対価なら喜んで支払おう。優先されるべきは紫様の命を達成することである。
アリスは周囲に視線を走らせながら、慎重にキノコをもいでいく。何やら警戒心に満ちあふれたその仕草に、私は首を傾げた。何をそんなに警戒しているのやら。
「……心配しなくても、私は魔理沙のようにかすめ取ったりはしないぞ」
「え? ああ、いや、そういうわけじゃなくて――ヤツはいないみたいね。魔理沙を追いかけていったのかしら?」
「ヤツ?」
「いえ、こっちの話。まあ、いないなら好都合だわ。さっさと採って撤収しましょう」
「あ、ああ――」
手早くキノコを採取していくアリス。何をそんなに焦っているのだろう。不思議に思いつつも、私はその採取を手伝うべく、アリスの元に歩み寄った。
かくして無事キノコも入手し、一件落着、さあ帰宅しよう――と思ったが、その前にマーガトロイド邸に立ち寄ることになった。キノコの元に案内してもらった礼をしなければならないのもそうだし、手に入れたキノコが本当に紫様のご所望のものだったか確かめる必要もある。
――というのは半分言い訳のようなもので、実際のところはというと。
「せっかくだから、うちに寄って、そのキノコ料理食べていく?」
「いいのか?」
「主に食べさせる前に、毒味は必要でしょう?」
そういたずらっぽく言われては、遠慮する道理はなかった。そう、万一これが毒キノコだったりした場合、紫様に直接お出しするわけにはいかない。これは毒味だ、毒味。紫様の式として当然の務めであり、決して美味なる貴重なキノコを一足早く食べたいわけではない。
ごくりと喉が鳴り、途端に胃が空腹を訴え始めたのは偶然である。偶然ということにしておかなければなるまい。
かくして、やって来たるはマーガトロイド邸。人形たちが忙しなく動き回るリビングで、私はアリスの淹れた紅茶を飲みながらしばしの休息をとる。
アリスは淹れた紅茶を持ってきたきり、台所に引きこもっている。キノコを分けた礼に料理を手伝えと言われるのかと思ったが、そういうわけでもないらしい。何の料理を作っているのかは気になるが、客人なのであるから大人しくしていよう。
しかし、話し相手もいないリビングで紅茶を啜っているだけというのも侘びしいな。ぱたぱたと動き回る人形たちをぼんやり眺めているのでもいいが――ああ、そういえば本を持ってきていたな、と私はポケットから文庫本を取り出す。栞を挟んでいたページを開き、私は空腹を忘れるべく、しばし本の世界に意識を飛ばすことにした。
「お待たせ」
そんなアリスの声に、私は我に返って顔を上げる。湯気をたてるトレイを持って、アリスが立っていた。私が慌てて本を閉じると、アリスはそのトレイをテーブルに置いて向かいの椅子に腰を下ろす。
鼻腔をくすぐる匂いに、しばし忘れていた空腹が再び甦っていきた。口の中に唾が溜まる。ごくりとそれを見下ろし、私は目の前に置かれた料理を見やった。
「これは――」
トレイに置かれた深みのある皿には、見慣れぬ料理が入っていた。色の薄いスープの海の中に、骨付きのチキンとベーコン、ソーセージの陸地。その周囲に細切りの人参と大根、もやし、そして白いキノコが浮き沈みし、肉の陸地の上に青菜が緑の草原を作っている。見た目的にもなかなか鮮やかだが――初めて見る料理だな。
「なんという料理なんだ?」
「名前は特に無いわ。チキンの塩スープ煮込みとでも言おうかしら。どうぞ、召し上がれ」
「あ、ああ――いただきます」
そうそう、大事なのは料理の名前ではなく味である。私は手を合わせ、スプーンを手に取った。何はともあれ、まずは味見――じゃない、毒味だ、毒味。
まずはスープをすくって一口啜る。――おお、これは、あっさりしているが、予想外に深みのある味だ。基本は塩味の鶏ガラスープなのだろうが、それだけではない独特の旨味が溶け込んでいる。私の知識と舌の記憶にない味だ。ということは――これが件のキノコの味か。
「ほぅ……」
キノコの出汁といえばしいたけが定番だが、しいたけから旨い出汁をとるのは干したり戻したりで時間がかかる。それがこんな短時間で旨い出汁が出るのか。なるほど、希少なだけのことはあるのかもしれない。
スープの中に浮いていた、件のキノコをスプーンですくう。毒味だ、毒味。自分にそう言い聞かせながら口に運ぶ。――ほほぅ。思わず息が漏れた。これは旨い。しいたけのように濃厚で、それでいてしつこくない旨味と、まいたけのような歯触りのいい食感。このキノコだけで十分に主役を張れる存在感だ。こんなキノコがあって、その存在を今まで知らずにいたとは、八雲家の台所を預かる者として、一生の不覚と言わざるを得ない。
「あのキノコ、美味しいでしょう?」
「ああ――これは、素晴らしいな」
「旨味が強すぎて他の食材の味を覆い隠しちゃうから、お味噌汁とかにしてそれだけで食べるか、これみたいに隠し味程度にしておくのがポイントよ」
「なるほど、ご教授感謝する」
アリスにひとつ頭を下げて、それから私はメインの陸地――チキンの方に取りかかった。スプーンを淹れると、チキンの身はほろほろと崩れて骨から剥がれていく。相当じっくりと煮込まれている証だ。今さっき作り始めたものではなく、予め煮込んであったものに隠し味としてあのキノコを加えたのだろう。おお、美味そうだ。
陸地を彩る青菜の緑とともに、チキンを口に運ぶ。ほふ、ほふ。おお、口の中で柔らかくほどけていくチキンの身。その柔らかな弾力と、しゃきしゃきの青菜の食感が、口の中で奏でるハーモニーがたまらない。それを包み込むスープの深い旨味が、チキンと青菜のアンサンブルを何倍にも引き立てる。私の口の中が楽団のステージだ。コンサートだ。
人参と大根も、よく煮込まれて柔らかい。もやしのしゃきしゃき感が、また別のハーモニーを奏で始める。いいぞいいぞ。ステージの上がどんどん賑やかになってきた。
ベーコンはこの中では脇役という風情だが、捨てがたい存在感がある。ソーセージは……おっと、これはバジルソーセージか。バジルの強い風味が、しかしスープの旨味を打ち消すこともなく、危うい美味の均衡を保っている。ああ、スプーンが止まらないぞ。
「ほふっ、ふふっ、ずずっ、むぐ、むぐ、うん、美味い」
口の中のコンサートを背景に、リビングを動き回る人形たちが踊っているように見える。ああ、そうだ、これはただのコンサートではない。劇伴音楽だ。このスープの海に浮かぶチキンの島で繰り広げられる物語を彩るBGMなのだ。青菜の緑に包まれた絶海の孤島。チキンの陸地に、人参と大根の船でやってきたキノコたちは、先住民のバジルソーセージとの争いを始めるのだ。これは旨味の生存競争だ。
バジルの風味とキノコの旨味。相反する味わいの中に、しかし思いがけない愛が芽生える。そうかこれはロミオとジュリエットだ。肉とキノコの愛憎劇だ。しかしそれは悲恋では終わらない。バジルとキノコの幸福な結婚で終わるおとぎ話――そう、これは人形劇なのだ。スープ皿の上で繰り広げられる、大人から子供まで心躍り後味の良い、優しい人形劇だ。
愛。そう愛だ。鶏ガラスープとキノコの出汁の間に芽生える愛。チキンとスープの愛。青菜とチキンの愛。人参大根ともやしの愛。そしてバジルとキノコの愛。スープ皿という世界が愛に包まれ、私の口の中が祝福の光で満ちていく。光でありますようにと神は言った。叡知でありますように、希望でありますようにと。世界で愛が生まれ、愛で世界が生まれる。おお、素晴らしい。このスープ煮込みの中に、世界の真理が詰まっている。
「ずずぅ……むぐ、もぐ……ほふ。はぁぁぁ……美味かった。ごちそうさま」
「お粗末様。――それだけ美味しそうに食べて貰えると気分がいいわ」
テーブルに肘を突いて、アリスが私をにこやかに見つめている。私は気恥ずかしくなって顔を伏せた。眼下には綺麗さっぱり、一滴残らず飲み干されたスープ皿。それこそが何より、私の感動を伝える証拠であった。
「しかし、申し訳ないな。キノコの在処を教えてもらっただけでなく、こんな美味い煮込みまでご馳走になってしまって」
「気にしないで。その分はこれからきっちり返してもらうわ」
後片付けをしながら、私の言葉にアリスはそう答える。さて、何をさせられるやら。まあ、大抵のことなら喜んでやってやろう。そのぐらい、今の私はいい気分だった。格別に美味い料理を食べたあとの幸福は、何物にも替えがたいものがある。
しかし、今のスープ、是非家でも作ってみたいものだ。こんな美味いもの、独り占めにするのは忍びない。美味いものは、紫様と橙と共有してこそである。
「ところでこのスープ煮込み――君のオリジナルなのか?」
「いいえ、私ではなく――実家の料理なの」
「実家? 御母堂の料理だったのか」
「母じゃなく、メイドさんのだけれどね。母はあんまり家事は得意じゃなかったから」
アリスは苦笑混じりにそう答える。へえ、この魔法使いにも実家があって、そこには家族がいるんだな、なんてことを思う。
「母のお気に入りでね。幼い頃からよく食べてきたおなじみのメニューなの」
「家族から伝わってきた味か。いいものだな」
まあ、母親からではないとしても、家族から伝わった料理には違いあるまい。私が紫様から美味しい食事を教わり、今は橙に料理を教えているように、そうして料理という形をとって、愛情は家族に受け継がれていくのだ。あのスープの海に浮かぶチキンの島のように、世界は様々な愛で満ちあふれている。
「私から伝える相手はいないけれどね」
「伝えてやればいいじゃないか。霧雨魔理沙なりルーミアなりに」
「なんで魔理沙に――」
肩を竦めるアリスに、「友人じゃないのか?」と問うと、「ただの同業者ですから」とすげない答え。ふうん、と私は目を細める。まあ、当人がそう言うならそうなのだろう。
「まあ、ルーミアに教えるならいいかしら」
そんなことを呟きながら、アリスは隣の部屋に姿を消す。
と、何にしても早めにキノコの礼を済ませてしまおう、と私はアリスに呼びかけた。
「ああ、そういえば、キノコの礼は何を――」
「ん、今支度するから少し待って頂戴」
「支度?」
何だろう、と私が首を傾げていると、アリスが戻って来た。大きな布を抱えている。
「はい、動かないで頂戴ね」
「へ?」
気が付いたときには、椅子に腰掛けた私の周囲にアリスの人形たちが寄りついていた。人形はなぜかロープを手にしており――私が立ち上がろうとした瞬間、そのロープが私の身体を椅子にぐるぐると縛り付ける。
「ちょっ、ま、待った。何を――」
「相応のお礼をしていただけるということだったから」
と、にこやかな笑みを浮かべたアリスは、私の縛られた椅子の背後の床に抱えていた布を敷いた。布の上には私の尻尾。そしてアリスの手には――ハサミとバリカン。
「その立派な尻尾の毛を、少しいただくわ。人形の髪、服、色々と使いでがありそうだもの」
「えっ、ちょ、いやそれはちょっと、ごっ、ご勘弁を」
「動かない動かない。なに、全部剃るとは言わないわ。九本もあるんだから、まあ半分ぐらい貰えれば十分だから」
「ま、待て、その尻尾は私の力の証であって人形の髪だの服だのに使っていいものでは――」
「キノコ、主の命令だったのでしょう?」
詰んだ。私は引き釣った表情でアリスを見上げるほかない。アリスはどこまでもにこやかな笑みを浮かべて、ハサミをしゃきしゃきと鳴らして近付いてくる。
「や、やめ、やめ――――――~~~~~~っ!」
魔法の森の片隅に、私の悲鳴が木霊して消えていった。
藍様の尻尾はいったいどうなってしまうんだ・・・。
まあ文花帖でもアレだったしやってもおかしくはないと思うけど
ところで7月から孤独のグルメ4期がスタートらしいんですが、これは新シリーズのフライング、もといフラグと考えてもよろしいので?
美味しい料理を振る舞ってもらったとはいえ、なんと恐ろしい対価なのでしょうか
親切そうに見えてもやはりアリスは魔女なのですね
読んだのが食事後でよかった、相変わらずうまそうだなぁw
鶏のスープやシチューは好物だから藍様に感情移入しちまいました
自分も母からいくつもレシピ受け継いだので共感するものがありました。
このシリーズ毎回読むの楽しみにしてるので、是非また筆が乗ったときに書いていただければと思います。
それまで腹を空かせて待ってます(笑)
しかしこれゆかりんは帰ってきた藍しゃまの尻尾を見て爆笑するんだろうなぁwアリスヒドス
寝る前に創想話を開いた結果がコレだよ!
このシリーズは食事の描写が素晴らしいので、いつ読んでも食欲をそそりますw
「食欲不振に!狐独のグルメ!」なんてキャッチフレーズも良いかも。
良作、ご馳走様でした。