新郎の母

今日の私は地霊殿で宝くじが当たったと言うので取材に着てみた。普段は宝くじの取材などしないのだが、何故か上から直々に命令されて仕方なくきょうは来た。

「こんにちは」
「ようこそ地霊殿に射命丸さん」

　私は営業スマイルでさとりさんの話しかけた。実はちょっと宝くじが当たったさとりさんに私は、嫉妬していた。

「……そうですか嫉妬してますか。ごめんなさい」

　私は心を読まれた。仕方のないことだ、それより取材をしよう。

「今回は５億の宝くじが当たったそうですね。おめでとうございます」
「いえいえ、それ程でもないですよ。ありがとうございます」
　
　さとりさんがそれ程でもないと言った時に、サードアイがたくさん瞬きしてます。正直にうれしいことを表現してくれるさとりさんは、取材がしやすそうです。

「……違いますよ。この子はドライアイなんです」

　また心を読まれた。今度はドライアイと言った時にさとりさんがたくさん瞬きしていた。この人、実は嘘がつけないんじゃないだろうか？　また何か言い出す前にとりあえず取材を続けよう。

「それでは本題に入らせて貰います。５億円の使い道はどのようにしますか？」
「新しいペットをかおうと思います」

　買うのか、飼うのかわかりませんが新しい仲間が欲しいのですね。

「どんなペットですか？」
「鳥です」

　鳥？　色々要るな猛禽類？　家禽類だろうか？　

「……どっちでもないですよ。その子は鳥類です」
「へぇ、鳥類の私たちカラスと一緒ですね」

　いずれにしても鳥ならうつほが居るのになどうして新しいペットは鳥なのだろう。ふつうに心を読まれているが気にしないでおこう。

「はい一緒ですね。実はうつほのお嫁さんが欲しいと思っていたのです」

　なるほどそれで鳥なのか、私は納得しました。しかし、うつほの妻になるならそれなりに力のあるも者じゃなければだめだろう。第一うつほは鳥と言っても妖怪変化でいきなり鳥とは結婚できないだろう。

「……ですから、射命丸さんあなたがうつほのお嫁さんになってください」　
　
　その目は瞬きもせず真剣で、またさやさしいお母さんの目でした。

　後日、五億円でさとり様は私とうつほの結婚式をしてくれました。

　今回の事を記事に書いた後に私は、地霊殿に嫁入りすることになった。

劉邦は兵士に残っている食料を捨てさせ、背水の陣を引かせた。