Coolier - 新生・東方創想話

嘘と子宮

2010/07/31 15:00:45
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 無根拠で理由のない安心を、体温からさえ錯覚する道理がある。

 本当は、そのすべてが私の中から生じたものなのに。まるで世界そのものから贈られたみたいに、わざとらしくて愚かしい考えを抱こうと必死だった。私は嘘をついていた。自分勝手で、幸福な嘘。でも、そんな自分は嫌いなのかもしれなかった。まやかしの中で生きているということを、妹紅にだけは覚られたくない――それだけは、きっと確かだったのだと思う。今だけは私をおぶってくれる妹紅の背が世界のすべてで、そこにはきっと私しか住んでいなくて、脳のいかなる一片までもがおめでたい悦びに置き換わっている。目蓋ひとつ閉じれば、誰にだってつける単純な嘘だ。“だれかひとり”は常に“だれかひとり”のために居るのだと。何も見さえしなければ、真実と虚偽は境を失くしていく。卑怯な理想、ささやかな願望。藤原妹紅のすべては上白沢慧音の手の中にある。

 はるか遠い喧騒を追いやった後、眼に見える暗闇は星の光の投下さえ忘れている。光に照らされた夏の温さはあたかも羊水。世界そのものを変換し得る擬似子宮の暗黒の中で、私は彼女の元に産まれるのを待っている。母の命を私は握っている。母は子を生み出すが、しかし孕んだ事実からは『女』の身が覆しようもなく『母』になるというのが解る。母が子を抱き締めるとき、彼女はその血の連なりで外貌のうえでは母になる。私と居る間だけ、妹紅は私の世界に留め置かれる。

 たとえば今こうして、肩越しに彼女の胸まで垂れた私の腕。緩く巻きついた汗ばむ肉の枝。そんな風にグロテスクに観想することもできる。少しだけ力を振るえば、妹紅のほっそりとした頸に手指を巻き付けて力いっぱい締めつけることもできる。わけもわからず人に踏み潰される蟻だと思えばいい。身体が潰れるほんの一瞬、柔らかい中身がぐちゃりと漏れ出る様を想像すればこと足りる。目をつぶっていても履き物から伝わってくるのだろう感触は、相手が大きければ大きいほど明瞭である。彼女の息が、束の間、停止する瞬間のことを想像してみると、すると、盲(めしい)になりたいとわずかばかり思った。何も見えなかった方が、彼女の胸の上下する様、彼女の息の塞がっていく様――――痩身が、人間の手のひらの熱で焼けていく金魚みたいにびくりと疼くその瞬間……あらゆる最後の足掻きだとかが、これ以上もないほどにはっきりと判る。彼女はまばたく。眠るみたいにまばたく。私を背に負ったまま。私は私の右手からぷらぷら下がった透明な袋を見た。真っ赤な鱗を翻して、ずたぼろの夜の中を金魚が一匹、泳いでいた。呑気に、しかし優美に。胎児もきっとそうなのだろう。私もきっと。空想は子宮の中みたい。やがて意識は現実に産まれさせられる。

 地上は本来、闇に抱きとめられるべきものだ。眼の開かぬ赤ん坊が、母の腕に抱きとめられているごとく――無遠慮な暑気が、誰かに抱きとめられているようなあたたかい錯覚を与えてくれるから。自賛するごとく、空想。いつからとは言わず、気づけばずっと。たとえばその日の授業が終わった暮れ方のことであるし、また書き物に飽いて床に身体を伸ばす暗夜でもあった。先生、夏はぼぅッとしてるね。……誰とも限らずそう言われる。そのたび、「夏は祭りのことを考えるのが楽しみなんだよ」。誰にだって、隠しておきたい秘密はある。

「以外と不器用なんだよね、慧音は」

 私の息遣いを吸い込むようにしてから、妹紅はつぶやいた。くッ、くッ、とささやくように微笑しながら。そうやって嘲るような、もしくは皮肉のような笑み。言ってくれるな。これでもけっこう恥ずかしい。言い訳じみた言葉ははぐらかすのよりもっと苦手だと思う。尻すぼみな声が彼女の白髪に吸い込まれていく。
 たとえば頭でっかちの気味の抜けきらない生き方をしていることも、秘密のひとつなのかもしれなかった。どうやって遊べば良いのかなんて、知識として知っていても実践するのは大違いなものだ。金魚すくいひとつでも、手の中の道具が上手く扱えない。ふたりぶんの金を払ってから、妹紅に頼んですくってもらった。千年生きる上で溜め込んだ知識と技術なのだろう、彼女は人より手先が器用だ。それから、浮かれ騒ぐ人々の声に後ろ髪を引かれながら、帰り道で足をくじいて転んでしまったこと。妹紅に手を引かれながらようやく立ち上がって、歩くのがつらいだろうと彼女におぶってもらっていること。祭りの晩はすべてを造り替える。つまらない倫理は崩れ落ちる。日常は転倒し、猥雑な楽しみには淫らな色が混じっていく。本当なら忌みごとでしない諸々の事実を差し貫く欲望が、ささやかに頭蓋の裏側を焦げつかせる。ひと晩だけの、それは特権。沈むしか知らない夕陽がその消失において、あらゆる行為を肯定する。死ぬことも、そしてまた生まれ変わることも。古い物語では、太陽は女の腿の間から、毎朝生まれるのだそうだ。その子供とやらは粘液にまみれる姿をしているのだろうか。世界の廻天のために、哀れな捕虜から心臓をえぐり出すことの高揚を、私たちはきっと知らない。そうやって世界の滅びを喰い止めているのだとする安堵は、幻想になりきれぬくらい、古くて、それから、人の手で壊されてしまったからだ。

 人々は安堵を忘れる。急迫の感情は、きっと死に似ている。道端に転がる死者が胎児のように身体を丸めているのを見たことがあるか。ひょっとすると、単なる想像や想起だけでも構わない。手に手を触れることは必ずしも重要ではない。彼ら――死者の安寧を想像しよう。現世は未だ産まれぬだけの自分の世界なのだと。しかし、安心や安堵は――――決して自信というものの謂いではない。あるいはぬるい水で満たされた袋の中の金魚も、地面に放り落とされれば命脈を絶たれる。その程度のもの。またあるときに蜘蛛を踏み潰した。背中の膨れ上がった、小さな褐色の蜘蛛。私の小指ほどの大きさの、虫。彼、あるいは彼女が創り上げた世界は滅びる。生の運命に背反し、しかし、何が起こったのかを自覚する気配もないままに、その小さな生命は私の足の下で潰れ去る。柔らかいと思ってはいけない。固い外殻に守られた虫の身体は、指先であれ足の真裏であれ、魂魄の弾け飛ぶ感触を雄弁に宿らせる用意を整えている。石ころを蹴飛ばすようなつまらなさが、その実は放縦な命を喰らっているのが日常茶飯事。ぱきり、くしゃり……ひびの入って歪にひしゃげる丸い背が、八本の足を縦横にばたつかせて抵抗する。既に捕食者は惨めに殺されるだけの被虐殺の対象に過ぎない。それにしても喰うためでもなく殺すというのはどうしてこんなにも淫らな思いを造り出してしまうのだろう? 胎の中が熱い。ああ、私は嘘をついているのだな。こうして思い出と今とを重ね合わせることで現実を転換させようとしているんだ。膿のように黄色いものが虫の割れ目から飛び出し、彼・彼女の産毛の生えた胴体に飛び散る。複眼は縦横に蠢き回り、精一杯、自らに加えられた天からの荷重の正体を探ろうとする。が、詮無いことだ。理由の削ぎ落された暴力とは根源的に不条理なものだから。太陽の廻天にさえそのすべは忘れられる。つき合う方法を模索するときにはすべてが手遅れだ。まして規格を外れて現れた類の暴力――――死などは。実のところ、いちどの瞬きとさして時間を違えない攻撃は終わる。ぐるぐると奔流は巡る。もっとも命の廻りがよくなるのは、終わりのときにほかならない。絞首の罪人は勃起し、射精するという有名な話もきっとそうだ。自らの重みで頸の骨が折れていく作為の瞬間を、しかし、私は未だ見たことがない。

 巨大な奔流が過ぎ去った後には停滞が訪れる。だからきっと、興奮が求めるものは停滞に近い。きっと停滞の中に彼女は在った。私の憧憬は、つまり間接の停滞を欲していたからかもしれなかった。必要なのは鮮やかに殺す惨劇ではなく、ジワリと毒が染んでいく緩慢な死の風景だ。おそらく頸を締めてひととき殺しても、きみは私のものになってくれない。妹紅の肉体を流れるあたたかみは、手のひらの上を皮相に滑り落ちていくばかり。不器用な者には頸を締めることはできても、失せ物を見つけることができない。でも、妹紅は始めから私のものではないのだろう。それならわざわざ失せ物探しと呼ぶ必要もない。世界に留め置くなんてことは、目蓋の裏に想像するまやかし。嘘。限りなく偽りをさかのぼっていく。私の世界はただの願望でしかないことに気づかされる。いま背負われていること、ずきずきと痛む挫いた右足も。ひょっとしたら、怪我なんてしていないのかもしれない。彼女を手に入れるための方便なのかもしれない。急迫に真相を告げてしまうのは、私の嘘も彼女の真実も殺してしまうから。やはり、頸を締めるのか毒を飲むのが良いのだろう。幸福の針で眼を突いた盲目に生きるには、そう喩えるのがちょうどいい。ふたりだけで居るためには。そうすべき理由は、表面上の平穏さを装わなければならないから。なんでもない、あたりまえのこととして。

「優曇華院の奴がさ、めんどくさそうな顔してたよ。輝夜のお使いは疲れるってさ」

 自分はずっと永遠亭に居るくせに、イナバ連中にあれ買ってこいとか好き勝手に命じるんだと。
 そう言って妹紅はかすかな困り顔を見せる。やれやれと息を吐きながら、ずり落ちそうになる私の身体を支え直す。申しわけ程度に、腕の力をより強めた。彼女の頸を締めつける熱と、私の抹消を侵す熱がふたつ同時に増えていく。ふッと吐いたものが白髪を掻きわけた。生ぬるい風が心地よかった。彼女の体温と混じり合って、形のない不安の中に一条の渇きで痺れさせる。体温とまるで反対の冷たい言葉がまろび出る。彼女も大変だなあ、と。訳知り顔で、いかにも善人という色を塗りつけながら。おそらく誰も気づかない。私だってできれば知りたくなかった。手のひらが痛い。わずかずつ裂けていくようだ。金魚の袋を締める赤い糸が指に絡んで、血の溜まっているのが想像できた。感覚が麻痺している。鋭敏な嫉妬とは裏腹に、どろりとした嘘がまた口を吐く。輝夜。蓬莱山輝夜。本当は彼女だけが妹紅を知っている。私の知らないところまで、きみの大笑と逆鱗と慟哭と憐憫と快楽と痛苦と、それから――死に顔。弾けて飛んだ蜘蛛の中身を遊ぶごとく、その手に触れて知っている。靴の真裏ですり潰すなんて迂遠に過ぎる。腹も裂いて、胎の中身も彼女は知っている。蓬莱人はその子宮に何も産まないのだろう、きっと自分自身を永久に産み続けるから。産むことに倦むのは憎悪すべき真理であり、天与の特権かもしれなかった。彼女自身が子宮、世界を孕むための子宮。目覚めたとき、目蓋の裏に彫り込まれた記憶は現実の中に再生される。彼女の中に私が擦り込まれていることを望む。でも、妹紅が産むのは輝夜への憎悪。私が得るべきものはない。何もない。

 灯の中に飛び込む蛾はたくさん居る。
 けれど、焼かれるときには常に一匹だけだ。その熱と痛苦を共有しようなどとは露ほども考えないに違いない。遠くから眺めるだけの浅薄な好奇心を、彼女の炎はかき立てる。飛び込むべき体躯を持たない私は、こうして彼女の背に乗るだけ。

「もうすぐ着くよ。慧音ん家」

 もう爪の先ほども見えなくなった祭りの灯と、それから旧い騒擾を憶えながら哀しげに言う。懐かしんでくれるな、きみから欲しいのは私だけを見ることなんだ。妹紅が孕むのは私だけで良い。上白沢慧音だけが、傲慢な劣情を抱きながらきみのものでありたいんだ。きみの頸の骨が砕ける音が聞きたい。その白髪が燃える色を私は未だ知らない。私の世界は産まれていない。水とともに地面に投げ落とされて、大地の固さと柔らかさを知るみたいに、私は安らかな呼吸のために驕ることを好んでいるというのに。無根拠で理由のない安心のために。誰かに飼われる金魚のように。夢見ながら産道から吐き出されて産声を上げた瞬間、胎児は母の元から突き放される。あたたかい空想は死産する。嘘じみた悦びが代わりの命をもらった離別の現実に取って代わられるんだ。空想は終わる。夢を見ていたはずの胎児は現実を生きる子供になる。泥のにおいを嗅いだ。じゃり、じゃり、と響く足音が、彼方でむせぶ蛙の声を吸い込んだ。スンスンと息を吸い込む気配がある。何度、息をしても泥のにおいだけがした。何も言わないけれど、ふたりが共に知ったのは、きっとこのにおいだけなのだろう。沈黙はこうして揺れ続ける。呼吸の方法を思い出す。今だけ、嘘をつくことを忘れていられる。ああ、まだ、帰りたくないな。このままが良い。このままが。

「ばかいえ。私だって途中で嫌ンなって落っことすぜ」

 こう言えば笑ってくれるんだと、厭というほど知っていた。仮面のような悦びを捻り出す手段なら。きみは冗談だと思うだろう。この言葉が本当のことだなんて、これっぽっちも考えやしないだろう。慧音がどんな奴だとか、自分をどう思っているだとか、そんなことを少しも疑いもせず、いつも通りの笑みを返すんだ。私だって解っている。この会話が何よりも大好きなのだということが。しかし、本当のところはやっぱり嘘だ。きみを繋ぎ止めているために、いつまでだって嘘をつく。真意だって、冗談なのだと嘘をつく。水の中の金魚は死について想念を巡らすこともない。この生をみなぎらせるのは死の予感だけなのだと思いたかった。妹紅の首筋に額をうずめて、いつまでもそのにおいを嗅ぎ続けた。眠っているのを装って、何でもないふりをしながらまどろみを望んだ。手の中の金魚を握り潰す夢を見た。骨の砕ける音がした。びちびちと肉と皮を叩く躍動が、少しずつ焼けては消えていく。今度は自分が殺される番だ。そうすれば互いを所有できるというのに。淫猥な死体の情景をもういちど思い出そう。私にも、自分の頸の骨が折れる音を、きみに聞かせる権利がある。手の中で無為を能くしながら、溺れていく理由がある。
 それは、なぜ――――――?

「なぜだろうな。妹紅と一緒に居てはだめなんだと、そう思ってしまうときがある」
「悲しいこと言うね。こうやっておぶってやるくらいには、私は慧音のことが好きだけど」

 どうしてだろう。きみが問わないでいてくれることが、私の新しい幸せだ。

 そのための答えは直ぐに見つかる。簡単なんだよ。そんなことは。私は嘘つきだから。臆病者だから。妹紅とふたりで居ることが、ときどきひどく怖いんだ。きみを独り占めにしたいと思う醜さは、自分自身がいちばんよく解っている。このままでは放っておかれてしまう。たとえば無限に生きる蓬莱山に、有限と名のつくすべてのものに、きみのすべてを取られてしまう。ほんの瞬くような時間しか持っていない私には、きみと一緒に死ぬことだってできやしない。こうやって妄想じみた感慨を抱き続けることだけが、夢を見続けることだけが、束の間、許されたことなんだよ。

 もう、そろそろ、本当に眠っていいかな。
 大袈裟にあくびひとつ吐きながら、頸元に回した腕の輪をもっと狭めた。熱の塊を抱き締めていることには何の躊躇もなかった。今や挫いた足はないも同然だ。もう立って歩けるに違いない。蜘蛛の代わりに金魚を踏み潰してしまうことだって、できてしまうに違いない。

「お好きなように。……家に着いたら、今度こそ叩き起こすけどね」

 鼻先をシャツ越しの鼓動にうずめたかった。彼女の裸を抱き締めたい。大きな私と小さな彼女。体格の差は願いを無言のうちに処断していく。さらりとした髪の毛がくすぐったい。私はそれを手の中で梳くだろう、夢と懸命にじゃれつきながら。引き倒してひざまずかせたいと、自分も妹紅にそうされたいと一心に願いながら。それから、地面を進む心地よい振動が、眠りによく似た感覚を造るのに役立った。深い夜にはありがちな不安を思い出すと、声を殺して泣くことができた。すゥ、息を吸う。はァ、息を吐く。眠るような息遣いは、感情を偽るには最適だ。ああ、そうか。涙も出ない哀しさは、ときにはこんなに辛いのだ。

「ねえ、慧音。もう寝てるかい……」

 問われても何も答えない。大好きなきみの唇が遠慮深げに動いても、今だけは世界を偽るだろう。きみは今度こそ、私のものだから。
 本当のことを言ってしまえば、ぷらぷら揺れる金魚――彼のように、何も心配しなくていい水の中から追い出される感覚。それがとても恋しいから。ぬるい水を掻きわけていく不安が、何だかひどく好いものだと思えてしまったから。

「寝ちゃったのか。しょうがないなあ」

 家に着くまで起こさないでおくか。そう言って、きみは鼻を鳴らした。ありがとうとは、ひとことだって伝えてやらない。私はもう眠っているから。そういうことにして、卑俗な欲望が結実するのを待っている。妹紅が騙されている限り、私は私で在り続けられる。きみのことを大好きな私。きみと一緒に居るために、またひとつ、つまらない嘘をつく。すべての偽りが綻んだときの、そのときの泣き顔が無性に見たい。ふたりきりの空想の中で、死産してしまいたい赤ん坊だと私は自覚しているんだよ。きっと意地悪いのは自分の方だと思わなければ、きみとふたりで生きることは、あまりに寂しすぎるから。いつか終わりの来るそのときまで、私は自分にだって嘘をつき続けよう。嘘をつくのが嫌いなのだと、騙り続けることにしよう。だから今日もまた、私は子宮の中の胎児のように偽りに守られるのを――それから、すべてが破綻する瞬間を――望みながら、きみを絞め殺す夢を見る。
いろいろと練習を兼ねた習作かもしれません。

夏の夜というのは暗みが喚起する怖気と、それからどこへ向かっているのかもよくわからない安堵が、どうしてか、ひと繋がりになっているような気がします。ひとまず、別段、近くに森があるわけでもない道端でカブトムシが死にかけているっていう唐突な光景は、夏の風物詩と言っていいものかどうか判断に困るところではあります。
こうず
http://twitter.com/kouzu
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コメント



0.650簡易評価
1.70桜田ぴよこ削除
けーねかわいいな!
12.100名前が無い程度の能力削除
とても良かったです。ふたりの夜だからふと考えてしまう相手への想いだと感じました。
流石に毎度想われてたら、表現されてしまったら、私ならこの女こえーって思ってしまいそうですがww
背中越しなのがなんとも風情といいますか、素晴しかったです。ロマンチックな絵になりますね~
「すべてが破綻する瞬間」っていうのは、お互いの別れですよね?
この物語のお二人はむしろちゃんとお別れできそうな気がしますし、もしかすると妹紅は脆いのかな?
って、そこは読み返すたびに二人の印象が変わりますね。そこもイイ。

すみません。なんかまとまった文章になってませんが、ともかく楽しませて頂きましたww
作者さんの作風もなんとなくわかってきましたし、これからも様々なジャンルのご活躍楽しみにしております。
失敬かもとは思いますが早くも次回作を楽しみにお待ちしております。
ありがとうございました。
14.無評価作者削除
>1.

ありがとうございます。
ひたすら悶々としてるだけの話ですが、
可愛いといわれるのならけーねも嬉しいんじゃないでしょうかw


>12.

長文ありがとうございます。
とっさに思いついたシチュエーションですが、楽しんでいただけたのであれば幸い。

>「すべてが破綻する瞬間」っていうのは、お互いの別れですよね?

何らか含みを持たせたつもりですが、
そこは読者さんのご想像におまかせしておきますw
激励を受けて色々と励まされました。
ご期待に沿えるよう、頑張りたいと思います。
16.80コチドリ削除
『地獄色慕情』と『ひとりぼっちのエゴイスト』を未読状態で本作品を読んだと仮定すると、
うーむ、流石にディープ過ぎるかもしれませんね。匙は投げないですけど評価は変わっていたかも。

慧音はまるで嘘や快楽、恐怖や嫉妬なんかを牌にしたドミノを並べているようだ。最後に倒すことを前提とした。
並べ終えたドミノに彼女が触れたときに一体何が起こるのでしょうね。
全て一気に倒れてカタストロフとカタルシスを味わうのか、途中で途切れてやるせなさを噛み締めるのか。

私はとても気になるのです。
19.80保冷剤削除
殺したいほど愛してるって心理はディープであると同時にチープでもあると思うのです。
上白沢慧音は藤原妹紅っていう存在を、つまりは不死性に代表される属性諸々をまとめたコンプレックスを愛しているようにも見えるけれど、その実蓬莱山輝夜に向けられる妹紅の関心に嫉妬めいた感情を抱いているところを見ると、結局すべてを知りたい、というよくある恋愛行動の中でマシマシのウェイトを閉めてしまう破壊衝動は結局慧音の性分でしかなく、ああなるほどお堅そうに見えて結構な趣味をお持ちですねと思うしかない。
しかしながら、おそらく、そういう凶暴さってのは容易く飼い慣らされてしまうんでしょうね。慧音可愛いよ慧音。