――夕刻の白玉楼――
陽が傾きかけ遠くでは鴉達が鳴いている。魂魄妖夢も1日の掃除を終え夕餉の支度にかかっている。
「今日のお夕飯は何にしましょうか。そうだ! この間、紫様が持ってこられた筍とお魚ですね」
トントン…包丁のここちよいリズムが聞こえる。幽々子様のことだからきっと「肉をだせぇー!」とか言うに決まっているけれども冥界ではお肉はなかなか手に入らない高価な物なのだ。何せ肉がついてる生き物なんてめったにいないのだから。食材だってわざわざ冥界から幻想郷の人間の里まで買出しである。
「どれだけあっても幽々子様のお腹にはかないませんね。きっと妖怪の山がお菓子だったら一夜でなくなる気がします」
「あら? ひどいわねぇ。そんなに食べないわよ」
「おぅあ!?」
妖夢が後ろを振り返るとそこにはお腹が空きすぎてずるずると這いずってきた幽々子様がまるで亡霊のように扉を少し開けて覗いていた。
「ゆ、幽々子様! もう少しで出来ますのでお待ちください」
「まてないわよぉ…。今日は妖夢が忙しそうだったから声かけづらくておやつも食べてないのよぉ…」
今日は特別な日。一日そのことばかり考えながら作業をしていたのだ。前に幽々子様が紅魔館の食事会によばれた時に両者の食い違いでいざこざがあり、紅魔館のメイド長の十六夜咲夜と手合わせすることになった。 結果は惨敗だったのだが向こうもいい暇つぶしになったとのことで今でもレミリアの計らいもあり、月に一度だけ十六夜咲夜と手合わせすることになっている。
「…すいません。幽々子様…いま筍が茹で上がりましたので和え物にしてすぐにだしますのでもう少しだけおまちください」
おねがいよ~っと言うとずるずる…とまた部屋に戻っていった。あれでも白玉楼の姫である。おかげで人見知りの妖夢でも初めてあったときから気兼ねなく接することができたのでいい面だとおもっておく。
「よしっ! 完成っと…幽々子様ーすぐお持ちしますねー」
――コト。綺麗な小鉢に入れられた筍をひとつ箸でつまみあげ、口へと運ぶ。コリコリと歯ごたえのよい食感。若干甘めに仕上げて幽々子様の好みの味わいになっている。
「…おいしぃ~~。ほっぺが落ちそうだわ。ここが天国ねぇ。さっすが妖夢だわ」
「いえいえ…幽々子様仮にも亡霊なのですから天国とか縁起でもないとこはおっしゃらないでくださいよ」
「縁起でも演技でもないのよ。ほんとうにおいしいだもん♪」
たれゆゆこ様は満足そうな笑みで筍をほおばる。この様子では10分と持たず落城してしまうだろう。その前に、新しい料理をもってこなくてはならない。
「では、また料理の続きにいきますね」
一礼をして襖を閉め台所に向かう。
「うまいぞぉ~~~~!」
部屋からは味王ばりの叫びが聞こえた。光っていたかは振り返ってないので定かではないが幽々子様ならやりかねないであろう。
―コトコト…煮魚と筍ご飯ができる。明らかに量が多い。まるで8人分はゆうにある。
「よし! これで幽々子様のお腹は満足されるでしょう。よいしょっと…うわ!」
バランスと崩しご飯の入った桶が宙を舞い中身がこぼれそうになる。走馬灯が走り周りの風景がゆったりと流れる。あぁ…幽々子様…私はなんということを…死んでお詫びしなければ…。
「「時符「プライベートスクウェア」!」」
ぽふっ…やわらかい。いい匂い。ここは天国かなぁっと思いながら妖夢はゆっくり眼を開けると十六夜咲夜の腕の中で抱えられていた。反対の手には桶がある。無事だったのだ。
「あぁ…あれ? 咲夜さん?」
「こんばんは。妖夢」
その瞬間に妖夢は耳まで真っ赤になる。
「あ、ああのどどうして?ここに?」
心の準備ができていない妖夢はまともにろれつが廻らずにいた。
「今日は館の仕事が速く片付いたのでレミリアお嬢様の許可を得て来ました。それといつも紅魔館でやっているので今日は白玉楼でと。」
「ななるほどー…レミリアさんも来られてるんですか?」
「今日は私だけだ。レミリアお嬢様はたぶん人間の里に行ってらっしゃる。」
「そうなんですか。と、りあえず立ってもいいですか?落ち着かなくて…」
咲夜はすまないと言うと妖夢を立たせて服の乱れを直し桶を渡した。
「これから幽々子様のお食事がありますので、少しだけまっててくださいね。すぐに準備しますから」
「いや…今日は手合わせではなくて…そのな。わかるだろ?」
「~~~!?」
ようやく落ちついた妖夢は今度は頭から湯気でるのではないかというほ真っ赤になっていた。
「お嬢様には朝まで帰らないと伝えてある。あとは幽々子殿の宿泊の許しがでれば…」
「いいわよ~?レミリアちゃんがいいって言ったならうちだって歓迎よぉ。」
「幽々子様!いつからそこに!?」
今度は亡霊のようではなく台所の入り口に立っていた。
「スペルカードの発動があったあたりかしらね~」
「あわわわ…」
ふふっと幽々子様は笑うと私の炊き込みご飯の桶をもって部屋に戻っていった。
「どうやら全部バレバレのようだな」
「…。」
妖夢はうつむいて震えている。咲夜が優しく包み込むように抱きしめる。
「泣いているのか?」
「いいえ…うれしくて恥ずかしいだけです…」
妖夢は今にも消え入りそうな小さな声で答えた。咲夜が腰を落とし視線を合わせる。妖夢は眼を閉じて唇を差し出す。
妖夢の鼓動、吐息を感じるほどに近くに居る。咲夜も眼を閉じゆっくりと唇を近づけて行く。
「あ! お魚もってきてねぇ~」
と壁をすり抜けてくる幽々子様。
「うわあああああああああああああああ!」
一度ビクッとした妖夢が弾けたように大きな声をあげる。咲夜はやれやれというジェスチャーをしている。
「あら? お邪魔だったかしら?クスス…」
白玉楼の夜は始まったばかりだ。妖夢は咲夜に期待をしながらも幽々子様への忠誠心を忘れない。
ストーリーは面白かったです。
絵でなく文字である以上キャラの口調などはいっそう気をつけないといけないですよね。
次は原作をなるべく崩さないように努力します。
同じく、咲夜さんとは思えない話し方でした。お嬢様までいるのかと思いましたよ。
話の内容も薄い気がします。必ずしも盛り上がりとオチが必要とは思っていませんが、ただ咲夜さんが白玉楼に来ただけと言ってしまえばそれまでなので。ついでに、最後の「幽々子への忠誠心を忘れない」みたいな感じの一文は、この話の中のどこをどうとって纏めたのかわからないので、意味がわかりません。
ただ、ギャグ成分は薄い気がします。で、百合成分は若干ではない気がします。キーワードは気をつけた方がよさげ?
この形式なら、咲夜さんの男前さ加減をもっと強調するといいかも知れませんね。
魔理沙が男前なのは、喋り方などではなく生き方がその理由なのですから。
話の展開が飛びすぎてて、不自然すぎる。
書きたい事をゴチャ混ぜにしたって感じでグダグダです。
ギャグの部分も、ここで笑わせたいんだろうなってのは察するけど、全然笑えない。
なんにせよ、最終的に何を一番に伝えたいのかサッパリ分からないです。
妖夢の日常、忠誠心、百合、ギャグ、それぞれを整理して筋の通ったストーリー展開に出来ないのなら、詰め込み過ぎずにテーマを絞って書くといいよ。
口調は変えないほうがいいと思います。
あと百合関係に至る経緯も書いたほうが面白いかと。
初めてだったので褒められることはないけどもコメントがつくとも思っていなかったので
こんなにも意見もらえて幸せです。
今後も参考にしてがんばっていきたいと思うのでまた読んでください!
あと、セリフの文末に「。」を付けるか付けないかも統一した方が良いですよ。
幽々子様のほほんとし過ぎww
二人の仲はレミさんも公認なのかしらん