オッス! オラ白楼剣!
今日は珍しくオフの日で、お嬢にゃ内緒で人里に一人で降りてきたんだ。
おっと、勘違いされちゃ困るけど、別にドラ●ンボール探しに来たわけじゃねえぞ?
ちなみに「お嬢」ってえのは白玉楼の庭師――つまりはオラの持ち主、魂魄妖夢のことだ。
まだまだ青臭さが抜けないし瀟洒とは言い難えが、その分人一倍努力してる。
若い身空で、オラたちを立派に使いこなしてるってんだから大したもんだ。
っと、話が逸れたな。
オラが人里に下りてきた理由、それは――
「白楼剣先生! どうかワシの迷いを解き放ってくだされえええええ!」
「慧音先生のおっぱいがけしからんくて授業に集中できんのです! この煩悩を斬って下されえ!」
「アリスとパチュリー、どっちに昼飯をたかったらいいんだぜえええああああ!」
――こんな迷える子羊たちの、迷いを断ち切るためなんだ。
◆
「ワシは迷いから解き放たれ……解脱したのじゃ……ぐふう」
オラに斬られた最初の男は、花屋のオヤジ。
血がびゅーびゅー出てて倒れ臥したまま動かないんだけど、
こいつ現世からも解脱しちまったんじゃねえのか?
「おお……慧音先生への劣情が消えてゆく……しかしあのプリンプリンの尻がまた堪ら(ry」
よくわかんねーけど、一回斬っても駄目っぽかったから二回斬っちまった。
まーおっぱいと尻の煩悩断ち切ったらもう大丈夫だろう……。
「よし決めたぜ! やっぱり霊夢のところにたかりにいくぜ!」
どうやら別の者のところに昼飯たかりに行くらしいな。
こんな知り合いがいたらさぞかし迷惑だろうなあ。
一仕事終えたので、刀身についた血糊を布でぬぐう。
疲れたけど、この仕事はいろんな人間に出会えてめっちゃおもしれえ。
こないだのオフの日なんかは、恋愛相談持ちかけてきた人間もいるぐれえだ。
こんなオラみたいな刀に相談するよりも、もっと相談する相手がいると思うんだけどなあ。
友達いねえのかなあ。
ま、そいつはさて置き、人間ってえのは大抵がみんな、何かしら迷いを抱えているもんだ。
それは些細なものだったり、人生を大きく左右するようなものだったり、千差万別だ。
でも、その迷いを持ったままでは先に進めないことが、人生では多々ある。
オラの役目は、そういう迷いに直面した人間を助けることだ。
それはオラにしかできないことだし、このことに誇りも持ってる。
オラの嫁の楼観剣は、
「また面倒なことに首突っ込んで! 少しは自分の身の心配をしなさいよ!」
とか言って、ウサ晴らしに幽霊十匹をいっぺんに斬ってやがる。
そっちの方が絶対面倒ごと作ってると思うけどなあ。
また話が逸れたな。
兎に角、人の迷いを断ち切ることがオラの使命だと思ってる。
おや、こんな一人語りをしてたら客が来たみてえだ。
次の人間はどんな奴かねえ……って、誰か来たの!?
「妖夢~入るわよぉ~」
ガラッと襖が開き、幽々子様が部屋に入ってきた。
「……? 妖夢、部屋の中で白楼剣なんか握っちゃってどうしたの?」
い、いやいや幽々子様、刀の手入れをしてただけですよ。
「なんか妖夢がぶつぶつ言ってるのが聞こえたから気になって来てみたのだけど……。
気のせいだったのかしらね」
はい、それはゆゆ様の気のせいです。
「そうかしら」
そうなのです。
「ふぅん、まぁいいわ」
ゆっくりと部屋を出て行く幽々子様に安堵する私。
すると、幽々子様がゆっくり振り返って、にんまりと笑った。
「ひとりあそびも、ほどほどにね♪」
ウワァァァァァァ! 私は恥ずかしすぎて爆発した。
と思ったら夢でしたちくしょう。
そこからのテンポいい展開がまたたまらないというか
なに颯爽と人のトラウマ抉ってんだあんた!
畜生、あるある過ぎて噴いたよこの畜生!
テンポが良過ぎるのも短く感じる原因かな?
んな事どうでもいいやwww最高だwww
と思ってたら、この破壊力だよw
そうか夢だ、これは夢だな。
出だしから大爆笑www
つまりそんなお話です。
オチで大爆笑でした!!
どうか先生の御力を、御指導の程をお願いしますッ! ずばんとやっちゃってください!
乳、尻ときたら次はふとももでしょう