Coolier - 新生・東方創想話

ある手紙の話

2018/05/13 19:01:14
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 ある日、パチュリー・ノーレッジの元に一通の手紙が届いた。

  「…何コレ」
 彼女は見覚えの無い封筒を見つめ、言葉をこぼした。

 彼女はその手紙が不快だった。

 というのも、その封筒が彼女の蔵書の一冊からこぼれ落ちてきたからだった。

  …気味が悪い。どうやって本の中に入り込んだのかしら…

 パチュリーは床に落ちていた封筒を手に取り、じっくりと見回した。

  書かれている宛名は自分の物だった
  やはり、自分に宛てられた手紙のようだ

  しかし、差出人の名前が書かれていない

  それに、自分の蔵書の中から覚えの無い手紙が出てくるのもおかしい

 パチュリーは次々に思考を巡らせるが、答えは出てこない。

  魔理沙って手紙とか書かないと思うし…
  「パチュリー様!」

 彼女の思考を遮って、後ろの方から声が聞こえてきた。

  「食事が出来上がったようなので、呼びにきました」

 パチュリーが声の方へ顔を向けると、声の主である小悪魔が手を振ってきた。
 そしてパチュリーが手を振り返すと、小悪魔は一度微笑み、そして去っていった。

  「…」

 月明かりの射す机上に封筒を置くと、
 パチュリーも静かに大図書館から去っていった。



 便せんは月明かりを浴びて、淡く輝いていた。
 封筒の上からでも中身が少し透けて見えた。
 そこには、幼児が書いたような拙い字でこう書いてあった。


  みらいのぱちぇへ
  あなたがこのおてがみをよんだとき、あなたはわかるはずよ。
  うんめいはあるわ。        レミリア
クッソかっこつけて書いたので自分でも読めたものじゃないです。
手紙の中身が決まったので内容を少し付け足しました。
Kozo
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