ガタンゴトンと定期的に揺れる車内。宇佐見菫子は、目を開き、辺りを見回した。
(煩いなあ……。何かあったのかしら)
喧噪、と言うには、あまり大勢が騒いでいる様では無い。しかし、大声を出している誰かが居る事、そして、何やら悲鳴のようなものが時々聞こえる事は、寝起きのぼんやりとした頭でもはっきりとわかった。
どうやら、騒ぎの原因は、前の車両にある様だ。
普段からよく眠っている彼女ではあるが、夢も見ない程に熟睡していた――熟睡してしまっていた、と言った方が正しいか――所を起こされたのだ。寝起きは最悪である。
周りに居る人間に文句を言いたい気分ではあるが、とりあえず、何が起きているのかを知る事が先決だ。
「あのー、すいません。何かあったんですか?」
小声で、近くに居た人に話しかける。すると、壮齢の女性が囁き返した。
何か大変な事が起きたのだろうとは予想していたが、しかし、それはその予想のはるか上を行く答えだった。
「……この電車に、爆弾が仕掛けられているんですって。この電車が止まったら爆発する様な爆弾が」
「…………え?」
不運にも、彼女が乗っている電車には、爆弾が設置されていた。そして、それを仕掛けた張本人もまた、その電車に乗っていた。
列車は時速60Km以上を保ち、走り続ける。それを下回った瞬間、爆弾は爆発する。
残された時間は、列車がどうあがいても止まらざるを得ない終着駅に着くまでの間。
「果たして、少女の運命や如何に……」
「いや、如何に、じゃないですよね? 放っておいたら死にますよね」
東風谷早苗は、冷静にツッコミを入れる。
女性の話を聞き終わった後、菫子は大胆にも再び眠りに就いたのだ。疲れを癒す為では勿論無く、幻想郷へと向かう為に。
「そうなのよ。なんとかならないかしら」
少なくとも、運転手が何らかの行動を起こすか、或いは、終点へと到着し、列車に乗っている犯人諸共爆破されるか。このどちらかが起こらない限りは、安全であるはず。菫子はそう考えた。前者は確率としては低いはず。ならば、タイムリミットさえ導き出せれば、何をしなければならないかも、自ずと見えてくるはず。
携帯端末のGPSを利用し、現在地と列車の速度を割り出し、終点までにかかる時間を計算しきった彼女は、とりあえず一眠りするだけの時間がある事を確信して眠りに就いた。
そして、列車と言う物に理解がありそうな人物であるところの、早苗の下へと降り立ったのである。
「なんとか、と言われましてもねえ。私は幻想郷から出られませんし」
「でも、私みたいに、外から入って来たんでしょう? だったら、また出られたりしないの」
早苗は少し困った様な顔をする。
「それは、まあ、どうにか出ようとすれば、不可能ではないのかもしれませんけれど。しかし、よしんば私が外へ出られたとして、私には何もできないと思いますよ? 私はただの現人神ですから」
人でありながら神でもあるのに『ただの』も何も無いとは思うが、しかし、彼女に言わせると、信仰心の薄い外では、神の力を行使するような事は出来ないのだという。
(そう言う物なのかしら?)
しかし、生身のまま宇宙空間にまで進出出来ていた事を鑑みれば、信仰心が低い場所に出たからと言って力が使えなくなるとは限らないだろうが、菫子はそのことを知らない。
「っていうか、テレポートして脱出したらいいんじゃないですか? 少なくとも貴方は助かりますし」
「私だけはね。でも、救えるなら他の人も救いたいじゃない」
「それはそうかもしれませんけど……」
確かに、超能力者である彼女にとって、この様な状況から脱する事だけならば、何も問題なく行えるのだ。トイレにでも入って、そこから電車の外へと飛ぶだけならば、造作も無い事だ。しかし、だからと言ってはいサヨナラと立ち去る事が出来る程、彼女は非情では無かった。と言うよりも、方法さえあれば、乗客を救えるはずだという、根拠の無い自信が、彼女を突き動かしていたと言った方が正しいか。
現に、彼女は、下手をすれば自分が危険な目に合うという事実を、一切考慮していない。そして、考慮する必要が無かった。
「どちらにせよ、先程言った通り、私が直接外の出来事に干渉するのは難しいので、外に干渉出来る方に合った方がまだ良い意見が聞けると思いますよ?」
「と言うと?」
「それはもう、この幻想郷に結界を張った、文字通り張本人にですよ」
そうして菫子は、大妖怪、八雲紫の下へと向かったのであった。
時間はあまり残されていない。菫子は果たしてこの事件を解決することが出来るのだろうか……。
「と言う事なんだけど」
「いや、私に言われても知らないわよ」
菫子が此処に来た経緯を、博麗霊夢は長々と聞かされていた。
ただでさえ残り少ないはずの時間を、彼女は贅沢に使っていた。
「まあ、その列車が何なのかはよく知らないけど、紫を呼べば良いのね?」
「ええ、貴方に頼めば会えるからって聞いたから」
「その必要は無いわ。そして、話は全て聞かせて貰ったわ」
空間に隙間が開き、そこから紫が身を乗り出す。
「あんた、いつから居たのよ」
「私は何処にでもいて、何処にもいないのよ」
よく分からない事を言いながら、紫は菫子の方へと顔を向ける。
「私に人助けをして欲しいんですって?」
「ええ、時間はあまり残されていないし、列車は止まれないから警察も当てにならない。なんとかならないかしら」
紫は少し微笑んで、菫子に問いかける。
「それって、私に何の得があるのかしら」
「え?」
「だって、別に貴方が死にそうだから何とか助けて欲しいっていうお願いでも無い訳だし。そんな不特定多数の人間なんかの為に、なんで私がわざわざ出張らなければいけない訳? そもそも、貴方を助けることだって、本来やりたくないことだって、貴方分かってる? 大体自分の力量でどうにもならない様な事に手を出そうとしているだけなのだから、素直に諦めたらいいのよ。最初から貴方には人は救えませんでした、ちゃんちゃんで終わり。それの何がいけないっていうのかしら」
微笑んだまま、菫子に対してまくしたてる紫。その迫力に、思わずたじろぐ。
「じゃ、じゃあ、他の人達は死ねばいいとでもいうの?」
「死ねばいい。そうよ。私には関係の無い事よ」
あっさりと言い切る紫。その絶対的なまでに簡潔な返答に、菫子はその場にへたり込んだ。
「じゃあ、あの人たちは死ぬしかないの……?」
改めて突き付けられた現実。人が、大勢の人が死ぬ。今までに経験した事の無い事件を、漸く彼女は真に理解した。
「死ぬしかないかどうかは、貴方が考えて決めたらいいんじゃないかしら?」
「でも、私には何もできないし……。誰も手伝ってくれないんだったら、もう……」
「あら、手伝わないとは言ってないわよ?」
口角を歪ませ、彼女は言う。
「対価さえ頂ければ、嫌いで嫌いで仕方の無い貴方の手伝いだってしてあげるわよ」
そうして、彼女は戻って来た。
ガタンゴトンと車両を揺らしながら、進み続けている電車の中へと。
「さあ、犯人をとっちめるわよ」
「頑張ってねー。適当に応援してるから」
――――数日の後、幻想郷某所にて、小型の銃の様な物を持った八雲紫の姿が目撃された。
「紫様、それは?」
八雲藍は、紫に対して問いかける。
「これ? 外の世界の技術で作られた、素人でも量産できる銃って所かしら」
紫は、菫子を手伝った対価として手に入れたそれを、眺めながら言う。
「試し打ちをした限りでは、人だって殺せそうよ。物騒ねえ」
そして、それを投げ捨て、何処かへ歩いて行く。
藍は、主が投げ捨てたそれを拾い、紫の後に続く。
「香霖堂にでも売り払っておいて頂戴。きっと喜んで買い取るでしょうから」
「宜しいのですか?」
「ええ。別にそんなものが欲しかった訳じゃないのだから。それはあくまで口実として要求した物よ。本当の所は……何年後かしらね? アレが此方に来るのは。来ない可能性の方が高そうだけど」
時を同じくして、菫子は唸っていた。
新聞記事を眺めながら、今回の事件の顛末を見、改めて実感していたのだ。今回しでかしてしまった事の大きさを。
「まさか、私自身が都市伝説になっちゃうなんてね……」
記事には、『顔の見えない交渉人』について書き連ねられていた。事件の犯人への交渉を買って出、その後、犯人を鎮圧した、顔の無い人間について。
紫に手伝って貰い、彼女は犯人に爆弾の在処や解除方法を聞き出す為の交渉を行った。その際、紫が「貴方が英雄視されるのは面白く無い」と言い、人の記憶に彼女の顔が残らない様に細工をしたのだ。
また、鎮圧を終えた後、彼女は彼女自身の力によって、列車から脱出した為、警察が彼女の姿を見る事は無かった。その結果、彼女の存在を示すのは、犯人と乗客の証言のみとなり、捜査は混乱を極める事となった。
そして、当の爆弾に関しては、紫が解除を面倒がり、宇宙空間へと投げ捨てた為、今回の事件は狂言であったと結論付けられている。
「誰も怪我をせずに済んだから、良かったと言えば良かったのだろうけど」
今回の事件は、その奇妙さも相まって、数日たった今でも世間を賑わせ続けている。
この都市伝説と化した事件が皆に忘れ去られるまで、菫子はむず痒い思いを続ける事になるのだった。
(煩いなあ……。何かあったのかしら)
喧噪、と言うには、あまり大勢が騒いでいる様では無い。しかし、大声を出している誰かが居る事、そして、何やら悲鳴のようなものが時々聞こえる事は、寝起きのぼんやりとした頭でもはっきりとわかった。
どうやら、騒ぎの原因は、前の車両にある様だ。
普段からよく眠っている彼女ではあるが、夢も見ない程に熟睡していた――熟睡してしまっていた、と言った方が正しいか――所を起こされたのだ。寝起きは最悪である。
周りに居る人間に文句を言いたい気分ではあるが、とりあえず、何が起きているのかを知る事が先決だ。
「あのー、すいません。何かあったんですか?」
小声で、近くに居た人に話しかける。すると、壮齢の女性が囁き返した。
何か大変な事が起きたのだろうとは予想していたが、しかし、それはその予想のはるか上を行く答えだった。
「……この電車に、爆弾が仕掛けられているんですって。この電車が止まったら爆発する様な爆弾が」
「…………え?」
不運にも、彼女が乗っている電車には、爆弾が設置されていた。そして、それを仕掛けた張本人もまた、その電車に乗っていた。
列車は時速60Km以上を保ち、走り続ける。それを下回った瞬間、爆弾は爆発する。
残された時間は、列車がどうあがいても止まらざるを得ない終着駅に着くまでの間。
「果たして、少女の運命や如何に……」
「いや、如何に、じゃないですよね? 放っておいたら死にますよね」
東風谷早苗は、冷静にツッコミを入れる。
女性の話を聞き終わった後、菫子は大胆にも再び眠りに就いたのだ。疲れを癒す為では勿論無く、幻想郷へと向かう為に。
「そうなのよ。なんとかならないかしら」
少なくとも、運転手が何らかの行動を起こすか、或いは、終点へと到着し、列車に乗っている犯人諸共爆破されるか。このどちらかが起こらない限りは、安全であるはず。菫子はそう考えた。前者は確率としては低いはず。ならば、タイムリミットさえ導き出せれば、何をしなければならないかも、自ずと見えてくるはず。
携帯端末のGPSを利用し、現在地と列車の速度を割り出し、終点までにかかる時間を計算しきった彼女は、とりあえず一眠りするだけの時間がある事を確信して眠りに就いた。
そして、列車と言う物に理解がありそうな人物であるところの、早苗の下へと降り立ったのである。
「なんとか、と言われましてもねえ。私は幻想郷から出られませんし」
「でも、私みたいに、外から入って来たんでしょう? だったら、また出られたりしないの」
早苗は少し困った様な顔をする。
「それは、まあ、どうにか出ようとすれば、不可能ではないのかもしれませんけれど。しかし、よしんば私が外へ出られたとして、私には何もできないと思いますよ? 私はただの現人神ですから」
人でありながら神でもあるのに『ただの』も何も無いとは思うが、しかし、彼女に言わせると、信仰心の薄い外では、神の力を行使するような事は出来ないのだという。
(そう言う物なのかしら?)
しかし、生身のまま宇宙空間にまで進出出来ていた事を鑑みれば、信仰心が低い場所に出たからと言って力が使えなくなるとは限らないだろうが、菫子はそのことを知らない。
「っていうか、テレポートして脱出したらいいんじゃないですか? 少なくとも貴方は助かりますし」
「私だけはね。でも、救えるなら他の人も救いたいじゃない」
「それはそうかもしれませんけど……」
確かに、超能力者である彼女にとって、この様な状況から脱する事だけならば、何も問題なく行えるのだ。トイレにでも入って、そこから電車の外へと飛ぶだけならば、造作も無い事だ。しかし、だからと言ってはいサヨナラと立ち去る事が出来る程、彼女は非情では無かった。と言うよりも、方法さえあれば、乗客を救えるはずだという、根拠の無い自信が、彼女を突き動かしていたと言った方が正しいか。
現に、彼女は、下手をすれば自分が危険な目に合うという事実を、一切考慮していない。そして、考慮する必要が無かった。
「どちらにせよ、先程言った通り、私が直接外の出来事に干渉するのは難しいので、外に干渉出来る方に合った方がまだ良い意見が聞けると思いますよ?」
「と言うと?」
「それはもう、この幻想郷に結界を張った、文字通り張本人にですよ」
そうして菫子は、大妖怪、八雲紫の下へと向かったのであった。
時間はあまり残されていない。菫子は果たしてこの事件を解決することが出来るのだろうか……。
「と言う事なんだけど」
「いや、私に言われても知らないわよ」
菫子が此処に来た経緯を、博麗霊夢は長々と聞かされていた。
ただでさえ残り少ないはずの時間を、彼女は贅沢に使っていた。
「まあ、その列車が何なのかはよく知らないけど、紫を呼べば良いのね?」
「ええ、貴方に頼めば会えるからって聞いたから」
「その必要は無いわ。そして、話は全て聞かせて貰ったわ」
空間に隙間が開き、そこから紫が身を乗り出す。
「あんた、いつから居たのよ」
「私は何処にでもいて、何処にもいないのよ」
よく分からない事を言いながら、紫は菫子の方へと顔を向ける。
「私に人助けをして欲しいんですって?」
「ええ、時間はあまり残されていないし、列車は止まれないから警察も当てにならない。なんとかならないかしら」
紫は少し微笑んで、菫子に問いかける。
「それって、私に何の得があるのかしら」
「え?」
「だって、別に貴方が死にそうだから何とか助けて欲しいっていうお願いでも無い訳だし。そんな不特定多数の人間なんかの為に、なんで私がわざわざ出張らなければいけない訳? そもそも、貴方を助けることだって、本来やりたくないことだって、貴方分かってる? 大体自分の力量でどうにもならない様な事に手を出そうとしているだけなのだから、素直に諦めたらいいのよ。最初から貴方には人は救えませんでした、ちゃんちゃんで終わり。それの何がいけないっていうのかしら」
微笑んだまま、菫子に対してまくしたてる紫。その迫力に、思わずたじろぐ。
「じゃ、じゃあ、他の人達は死ねばいいとでもいうの?」
「死ねばいい。そうよ。私には関係の無い事よ」
あっさりと言い切る紫。その絶対的なまでに簡潔な返答に、菫子はその場にへたり込んだ。
「じゃあ、あの人たちは死ぬしかないの……?」
改めて突き付けられた現実。人が、大勢の人が死ぬ。今までに経験した事の無い事件を、漸く彼女は真に理解した。
「死ぬしかないかどうかは、貴方が考えて決めたらいいんじゃないかしら?」
「でも、私には何もできないし……。誰も手伝ってくれないんだったら、もう……」
「あら、手伝わないとは言ってないわよ?」
口角を歪ませ、彼女は言う。
「対価さえ頂ければ、嫌いで嫌いで仕方の無い貴方の手伝いだってしてあげるわよ」
そうして、彼女は戻って来た。
ガタンゴトンと車両を揺らしながら、進み続けている電車の中へと。
「さあ、犯人をとっちめるわよ」
「頑張ってねー。適当に応援してるから」
――――数日の後、幻想郷某所にて、小型の銃の様な物を持った八雲紫の姿が目撃された。
「紫様、それは?」
八雲藍は、紫に対して問いかける。
「これ? 外の世界の技術で作られた、素人でも量産できる銃って所かしら」
紫は、菫子を手伝った対価として手に入れたそれを、眺めながら言う。
「試し打ちをした限りでは、人だって殺せそうよ。物騒ねえ」
そして、それを投げ捨て、何処かへ歩いて行く。
藍は、主が投げ捨てたそれを拾い、紫の後に続く。
「香霖堂にでも売り払っておいて頂戴。きっと喜んで買い取るでしょうから」
「宜しいのですか?」
「ええ。別にそんなものが欲しかった訳じゃないのだから。それはあくまで口実として要求した物よ。本当の所は……何年後かしらね? アレが此方に来るのは。来ない可能性の方が高そうだけど」
時を同じくして、菫子は唸っていた。
新聞記事を眺めながら、今回の事件の顛末を見、改めて実感していたのだ。今回しでかしてしまった事の大きさを。
「まさか、私自身が都市伝説になっちゃうなんてね……」
記事には、『顔の見えない交渉人』について書き連ねられていた。事件の犯人への交渉を買って出、その後、犯人を鎮圧した、顔の無い人間について。
紫に手伝って貰い、彼女は犯人に爆弾の在処や解除方法を聞き出す為の交渉を行った。その際、紫が「貴方が英雄視されるのは面白く無い」と言い、人の記憶に彼女の顔が残らない様に細工をしたのだ。
また、鎮圧を終えた後、彼女は彼女自身の力によって、列車から脱出した為、警察が彼女の姿を見る事は無かった。その結果、彼女の存在を示すのは、犯人と乗客の証言のみとなり、捜査は混乱を極める事となった。
そして、当の爆弾に関しては、紫が解除を面倒がり、宇宙空間へと投げ捨てた為、今回の事件は狂言であったと結論付けられている。
「誰も怪我をせずに済んだから、良かったと言えば良かったのだろうけど」
今回の事件は、その奇妙さも相まって、数日たった今でも世間を賑わせ続けている。
この都市伝説と化した事件が皆に忘れ去られるまで、菫子はむず痒い思いを続ける事になるのだった。
唐突に始まって唐突に終わった
解決に向けての描写を丁寧に書けば、もう少しワクワク出来たんじゃないかなと。
話の流れ自体は面白かったです。
いや人助けを馬鹿にする風潮はファックだけど
あまり好きじゃないようで好きなようなゆかりんでした
それでその落とし所も保守的な価値観を優位にしつつリベラルな目的を達成させてて妙によかったです
短いながらいや短いからこそ見事でした
菫子が幻想郷にこなくなるというのなら外の世界が保守的な価値観であることに気づきウンザリしてた時に幻想郷を見つけ、リベラル的な側面しか見えなかったから引き込まれたけど
その幻想郷のトップも実のところ保守的な価値観だったから幻滅したというか悟ったというか