魔法の森 人間や妖怪さえあまり近づかないと言われるそんな魔法の森に
一軒の看板がなければ初めて見たものはそこが店だと気づかないだろう。
「香霖堂」変わり者の店主である「森近 霖之助」が経営するお店である
幻想郷の昼下がり店番をしつつ読書をしているころにカランカランとドアのベルがなる
どうやら誰か来たようだ。
どうせ霊夢か魔理沙だろうと思いつつ読みかけの本を閉じて来客の対応をする。
「霖之助―いるかー?」
どうやら違うようだ久しぶりの売り上げが期待できそうだ
「やぁ いらっしゃい慧音先生」
「毎回言っているがその慧音『先生』はやめろ前みたいに
慧音でいい」
彼女は上白沢慧音里の守護者と寺子屋で教師をしている
また僕と同じ半人だが半獣だが僕とは違い自分の意思でなったらしい。
どうして彼女が人間をやめ自分と同じ半妖になったかは彼女から話そうとしないので僕から積極的に聞こうとはしようとはしないことにしている
「また接客中になにか変なことでも考えているようだがそれはいったい何回注意すればなおるんだ?」
はぁとあからさまなため息が聞こえたが下手に対応するとうるさいので聞こえなかったことにする
「で 今日はなにかご希望のものは」
「なんだか無理やり話を変えられた気がしてしょうがないんだがまぁいい
今日はこれを頂こうと思ってな」
どうやら今日はちゃんと客としてきたみたいだ
店の中にソロバンの音が鳴る
どうやら今日は寺子屋の買い出しのようだ
「そうだね まぁこの商品ならこれくらいかな」
「むぅ どうしたものか」
どうやら判断を決めかねているようだ
たしかに僕が提示した金額は里で売っている品の金額よりはわずかに高いと言えるが品質は外の道具のためもあり確実にこちらの品のほうが品質は上であることは明確なためになおさら決めかねているようだ。
「はぁ仕方ない
その値段で買ってやるから何かサービスしろ」
暗にさもなくば別の店に行くと言ってくる
商人としてはこれは厳しい 断じて貴重な支払いをしてくれる客が離れるのが怖かったり
断ったりしたらやたら長い説教させられるのが面倒だからでは断じて違う
「わかった わら半紙10枚でいいか」
「まぁ それでいいだろう」
会計を終えお茶を飲みながらまったりした時間が過ぎる
「どうやら明日の授業は書写みたいだね」
「あぁ 最近は里でえんぴつが増えつつあるから評判があまり良くないのが悩みどころだがな」
「そういえば 習字といえば」
「あぁ面倒だからその話はまた今度な
墨汁で思い出したんだがおまえは覚えているか」
覚えてるいるもなにもその当事者である僕が忘れるはずがあるわけがない
ずいぶんなつかしい話になる
僕や慧音がまだ幼くまだ慧音が半獣になっておらず
里ではまだ妖怪に対して強い警戒がされていたころである
今もだが力が弱かった僕は当時妖怪から身を守るために人間として偽って過ごしていた
だが昔から髪の色が銀髪だったためどうしても目立ってしまうために髪を黒く染めていた
まぁお金がなかったから 墨汁と灰を混ぜたものを使っていたのだが
日々寺子屋で勉強し帰りに本屋に立ち寄り人の目を避けながら過ごす日々を送っていた
そんな充実していた日々が一転するような事件が起きたのだ
その日はいつものように寺子屋での授業が終わりいざ本屋に寄ろうとしたときである
たまたま隣の席である慧音が顔を真っ赤にしながら話しかけてきたのである
どんな内容を話したかは詳しく覚えてないが要約すると
「今日家に泊まりに来ないか」
ということらしい まぁただの気まぐれだろうと内心決めつつ二つ返事で承諾した
どうやら両親に紹介したいらしい
その日の夜僕は上白沢家にお邪魔することになり慧音と慧音のご両親と夕飯を頂いた
まぁいろいろ聞かれはしたがここまではこれといって問題はなかった
問題はこの後にお風呂を頂くことになったのだが
なぜか慧音と一緒に入ることになっていた
曰く「永い付き合いになるんだから問題ないだろ」とのこと
まさか慧音の親父さんがいうとは
とはいえ女子の後に入るというのも問題があるため先に頂くことにした
先に体を洗い髪は少しだけ濡らして出ようとしたときに
ガラッと扉が開く音とともに慧音が入ってきた
どうやら背中を洗うために来たみたいだ
この時に驚いて振り返ってしまったのは不可抗力としか言えないだろう
体はもう洗ったから必要ないと断ると
「髪を洗ってやる」と言い始めた
僕が半妖であることもあり断ったのだが結局洗われることになってしまった
髪をあらえば当然墨汁は落ち僕が人間ではないことがばれてしまったのだ
慧音と慧音のご両親には素直に自分が半妖であること
そして今までの境遇や今日誘ってくれたことがどんなにうれしかったかを正直に話すことにした
その時の慧音の表情はいまでも鮮明におぼえている
結局その日は泊まることになった
どうも僕の身を案じてくれたようだ僕自身もいろいろと混乱していたのでそのことはありがたかった
翌日寺子屋の授業はない休日で上白沢一家はかわらずに接してはくれてはいたが
慧音さんの親父さんが里の長と話に行くのを知ってしまった
のちに知ったことだが親父さんはどうやら僕を里に残れるようにかけ持ってくれたらしいが当時の僕は自警団のものに追われることを恐れ急いで里から出て行くことをきめた
だがさすがに一言も言わずに出て行くのは泊めてくれた上白沢一家に悪いと思い悩み
なけなしのお金でハガキを買い時間がないにもかかわらず一生懸命に手紙を書いて里から離れて行った
これが僕が里から離れる原因の一件である
「全くお前は昔から勝手に決めて出て行くんだ
しかも手紙に必ず帰ってくるから待っててくれと書いておいて普通30年も待たせるか?」
「いやそれを言われると悪かったとしか言えないが君もどうかと思うがなぁ
30年ぶりの再会だってのにいきなり頭突きをしてくるなんて普通はないと思うが」
「それは隣に女を連れてきたお前が悪い」
全くなぜ道案内を頼んだだけなのに慧音がそこまで怒るかがわからない
「しかし本当に驚いたよまさか君が半獣になっているなんてね」
「それは まぁ なんというか そのぉ」
「どうしたんだい慧音そんなに赤くなって熱でもあるのかい」
さらに慧音の顔が赤くなる
「いい加減に しろー」
慧音の怒号とともに頭突きをあびながら意識が遠くなるのを感じながらふと思う
どうしてこうなった と
此処では一旦省略して後日談で書くんですか?
『これが僕が里から離れる原因の一軒である』
一軒 → 一件
原因の一軒(ひとつ?)と書くと、じゃあ他にも離れる原因はあるのか?
というふうにも考えさせてしまうので、少し考えた方が良いと思います。
コメントありがとうございます
霧雨の親父さんのほうは慧音先生視点の後日談として書こうと思っていま
>>5
報告ありがとうございます訂正させていただきました
やはり慣れないものをするものではありませんね
これからはより細かい設定を考えてから投稿するようにします
>>7
そうですね改めて自分が読み返しても展開が少々急過ぎました
これから日々精進です
↓
「また接客中になにか変なことでも考えているようだが」の方が自然に感じるような気がします。
面白かったですよ、次回作に期待します
楽しみにしています
ご指摘ありがとうございます
訂正させてもらいました
でもけーねが可愛いからこの点数で
正直、句読点がテキトー過ぎて読みづらいです
ただ、句読点がないので読みづらいですね。
少々アクが強かったみたいですか次からはタグに入れるようにします
慧音先生のかわいさをどう表現しようかが実はかなり悩んだのでそう言ってもらえるとうれしいです
>>26-27
コメントありがとうございます
句読点はあえて使わなかったのですが読みづらかったですか申し訳ございません
現在後日談を書き始めたため訂正する余裕があまりないのでご勘弁下さい
次回作では入れていこうと思いますのでよろしければコメントお願いします