私はいつも一歩引いた立場。
出過ぎた真似などしない。
薄暗い部屋の中で、正座をしている。
一本調子に流れるメロディが私の鼓膜を緩く刺激する。
昔からそうである。
一歩引いた立場から。
広いけど、浅い。
それが私のモットーだ。
通う学校に好きな人がいる。
そのことは誰にも言わない。
関わりはある。
だけど深く知り合わない。
ゆらゆらと蝋燭の火が揺れている。
その陽炎で、奥の景色も揺れている。
私は話される。
私の好きな人にもまた、好きな人がいる。
それ知って、私は受け流す。
本当は気になる。
その人物はどんな人なのか知りたい。
だけど私は言わない。
私は話される。
私の好きな人と、私の好きな人が好きな人が付き合っている。
それを知って、私は受け流す。
本当は悔しい。
どんな人かも知らない人と付き合うことに。
だけど私は言わない。
足がじんわりとしてくる。
触ってみると、感覚はない。
私は好きな人と会えなくなる。
今頃二人で楽しくしているのかもしれない。
それを思って、私は啜り泣く。
本当は悲しい。
手元の携帯を使えば、いつでも声が聞ける。話ができる。
だけど私は使わない。
私にメールが来る。
『4%_]│』
私には意味がわからない。
でたらめに打ったように感じる。
私は返信しない。
写真の好きな人は、いつも笑顔。
誰に対しても、同じ笑顔。私にも、誰でも。
また、メールが来る。
『4%_] }+~*~]』
私には意味がわからない。
この前のに付け加わっている。
私は「ふざけるな」と返信する。
また、メールが来る。
『.-</]:4*3.』
さすがの私も怒る。
こういう人なんだ、と見なす。
私は「がっかりした」と返信する。
私の番が回ってくる。
足が痺れていて上手く立てない。義足を履いたようだ。
また、メールが来る。
『 %\7^+]*~4 :`*.]%4*3.~+]*~7.7%』
私は「さよなら」と返信する。
私は電話帳から名前を消す。
不思議と胸のつかえが取れない。
もう、メールは来ない。
好きな人は学校で見なくなる。
私の不安は大きくなる。
好きな人の席は、からっぽ。
私は初めて行動する。
私の前に、煙が立つ。真っ直ぐに、どこまでも。
足の痺れは、感じない。
好きな人の家には入ったことはない。
遠巻きに見ることはある。
だから場所は知っている。
だけど近づけない。
私は知る。
私の好きな人は死んだ。
好きな人は、もういない。
私を置いて。遠く。
私は元の座席に戻る。好きだった人の母親がハンカチを渡す。
私は頬を伝う涙を拭く。
私が好きな人が好きだった人は、もういない。
昼ごはんを食べているとニュースが流れる。
その人は捕まったそうだ。
棺の上には私が好きだった人―宇佐見蓮子―の遺品である、スマートフォンが置いてある。
私―マエリベリー・ハーン―は、遺体のもとを後にする。
なぜ早く気づいてあげられなかったのだろう。
出過ぎた真似などしない。
薄暗い部屋の中で、正座をしている。
一本調子に流れるメロディが私の鼓膜を緩く刺激する。
昔からそうである。
一歩引いた立場から。
広いけど、浅い。
それが私のモットーだ。
通う学校に好きな人がいる。
そのことは誰にも言わない。
関わりはある。
だけど深く知り合わない。
ゆらゆらと蝋燭の火が揺れている。
その陽炎で、奥の景色も揺れている。
私は話される。
私の好きな人にもまた、好きな人がいる。
それ知って、私は受け流す。
本当は気になる。
その人物はどんな人なのか知りたい。
だけど私は言わない。
私は話される。
私の好きな人と、私の好きな人が好きな人が付き合っている。
それを知って、私は受け流す。
本当は悔しい。
どんな人かも知らない人と付き合うことに。
だけど私は言わない。
足がじんわりとしてくる。
触ってみると、感覚はない。
私は好きな人と会えなくなる。
今頃二人で楽しくしているのかもしれない。
それを思って、私は啜り泣く。
本当は悲しい。
手元の携帯を使えば、いつでも声が聞ける。話ができる。
だけど私は使わない。
私にメールが来る。
『4%_]│』
私には意味がわからない。
でたらめに打ったように感じる。
私は返信しない。
写真の好きな人は、いつも笑顔。
誰に対しても、同じ笑顔。私にも、誰でも。
また、メールが来る。
『4%_] }+~*~]』
私には意味がわからない。
この前のに付け加わっている。
私は「ふざけるな」と返信する。
また、メールが来る。
『.-</]:4*3.』
さすがの私も怒る。
こういう人なんだ、と見なす。
私は「がっかりした」と返信する。
私の番が回ってくる。
足が痺れていて上手く立てない。義足を履いたようだ。
また、メールが来る。
『 %\7^+]*~4 :`*.]%4*3.~+]*~7.7%』
私は「さよなら」と返信する。
私は電話帳から名前を消す。
不思議と胸のつかえが取れない。
もう、メールは来ない。
好きな人は学校で見なくなる。
私の不安は大きくなる。
好きな人の席は、からっぽ。
私は初めて行動する。
私の前に、煙が立つ。真っ直ぐに、どこまでも。
足の痺れは、感じない。
好きな人の家には入ったことはない。
遠巻きに見ることはある。
だから場所は知っている。
だけど近づけない。
私は知る。
私の好きな人は死んだ。
好きな人は、もういない。
私を置いて。遠く。
私は元の座席に戻る。好きだった人の母親がハンカチを渡す。
私は頬を伝う涙を拭く。
私が好きな人が好きだった人は、もういない。
昼ごはんを食べているとニュースが流れる。
その人は捕まったそうだ。
棺の上には私が好きだった人―宇佐見蓮子―の遺品である、スマートフォンが置いてある。
私―マエリベリー・ハーン―は、遺体のもとを後にする。
なぜ早く気づいてあげられなかったのだろう。
けどわからん。
正座ということは和室に座布団での葬儀ですね
全くわからないです。
完敗です
誰か解読してくださいっ