Coolier - 新生・東方創想話

魔理沙のしりとり

2004/10/21 08:10:16
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 ある雨の日の紅魔館…

魔理沙「しりとりしないか?」

霊夢 「は?」

 外観を支配する雨は、例えるなら雨ではなかった。

妖夢 「幽々子様が心配です…。」

咲夜 「何より掃除が進まないわ。」

 一瞬だけ紅魔館が影で暗くなる。

魔理沙「だーかーらーしりとりするぞ。」

霊夢 「苦いわ。甘くして魔理沙。」

妖夢 「魔理沙さんが雨を降らしてるのですか。」

魔理沙「あー?んな………、
    ………、止ましてやってもいいぜ。」

妖夢 「早く止めてください。」

咲夜 「違うわ、即刻でよ。」

魔理沙「私の頼みを聴くのなら、止めてやる。」

霊夢 「なに。欲求不満なら手加減してあげるけど。」

魔理沙「しりとりしようぜ。」

咲夜 「私が雨を止めましょうか?」

妖夢 「結局帰れません。」

 …窓から衝撃音が鳴り響く。

霊夢 「…何でしりとりなんかしたいの?」
          
魔理沙「私はしりとりなんか卒業してる。」

咲夜 「違うの?」

妖夢 「応えになってないじゃないですか。」

魔理沙「お前は限りなく春に近いな。
    ただのしりとりじゃないぜ。」

 金色のナレーターが、轟音で盛り上げる。

魔理沙「名前しりとりだ。」

咲夜 「な、名前しりとり…!?」

妖夢 「ノリがいいですね、咲夜さん。」

魔理沙「伝説だぜ。」

霊夢 「何が違うの?」

魔理沙「しりとりはしりとりだ。最後に共通の名前を入れる。」

霊夢 「共通…?」

妖夢 「同じ名前で続ける、ということですか?」

魔理沙「だから頭が春な奴ほど詰まりやすくなる。」

咲夜 「面白そうね。」

妖夢 「本気ですか?」

霊夢 「なんだっていいわ。早く始めて早く終わる。
    さっさと帰りたいんだから。」

魔理沙「そうだな…。御手つきは三回だ。
    名前は………、なんつったけか、あの門番してる奴。」

妖夢 「私は知りません。咲夜さん?」

咲夜 「中国よ。」

魔理沙「極まりだな。じゃあ中国だ。」

霊夢 「酷い前戯ね…。」

 …情景が尽きない中、魔理沙の口が早々と開かれた。

魔理沙「しりとりチューゴク♪」

霊夢 「ちょっと待った。…本気ね。」

魔理沙「いや。八割方弱だぜ。」

咲夜 「何でもいいわ。」

魔理沙「……始めるぜ。
    
    しりとりチューゴク♪」

霊夢 「くじを引いた中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

魔理沙「腐れ中国!」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

妖夢 「く、紅の中国…!」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

咲夜 「クッキーを焼く中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

霊夢 「くじ運がいい中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

魔理沙「首吊った中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

妖夢 「え!?く、え…!?」

魔理沙「~やっぱり春だな。」

霊夢 「そうね。」

妖夢 「ち、中国さんに失礼です、魔理沙さん!」

魔理沙「あー?関係ないぜ。
    それより後二回だ。
    いくぜ。

    しりとりチューゴク♪」

妖夢 「栗を拾う中国…。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

咲夜 「栗を食べる中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

霊夢 「くじ運の悪い中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

魔理沙「串刺し中国!」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

妖夢 「く、国を支配する中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

咲夜 「国を支配された中国。」

妖夢 「早っ!?」

魔理沙「御手つきだ。」

妖夢 「え?あ、あ…!
    咲夜さんのあれはいいのですか!?」

咲夜 「いいのよ。」

魔理沙「そうだな。
    次からは御手つきにするぜ。」

霊夢 「これじゃあ夏にならないわね。」

魔理沙「しりとりチューゴク♪」

咲夜 「クールな中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

霊夢 「クリエーター中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

魔理沙「くつした中国!」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

妖夢 「苦痛に耐える中国…!」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

咲夜 「苦悩に耐える中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

霊夢 「苦戦する中国。」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

魔理沙「臭い中国!」

魔理沙「はいっ、はいっ。」

妖夢 「………………。」

魔理沙「…罰ゲームだぜ。」

妖夢 「………ぎます。」

魔理沙「あ?」

妖夢 「理不尽過ぎます!
    霊夢さんも咲夜さんも
    御手つきじゃないんですか!?」

魔理沙「とことん春だな、おまえ。
    意味が違う。それより罰ゲームだぜ。」

霊夢 「以外に早かったわね」咲夜 「罰ゲームって何するのよ。」

魔理沙「ふっふっふ。まず…」

妖夢 「み、認めません!」

魔理沙「ふんっ。お前の方が理不尽だぜ。諦めろ。」

妖夢 「あ!」

魔理沙「そんな手に引っかかるのは霊夢くらいだ。」

妖夢 「違います!う、うしろ!」

魔理沙「えっ?」

 ひゅんっ!と、高速な弾が魔理沙の頬をかすめる。
 そこには見慣れた誰かが立っていた。

魔理沙「…よう!奇遇だな。何時からいた?」

美鈴 「必然ですっ!最初からいましたわっ!」

 雨上がり、紅魔館の中の中
 紅い紅い舘の惨事録を知るものは誰もいない

 ただはっきりしていることは
 雨が止んだにも関わらず誰も館をでなかったことだった…
中国好きの方、申し訳ございません…

なんとなーく書きました、考えました。

まだまだ努力する課題は多い現状に



眩暈ですね(笑)
錬藍
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コメント



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2.50rk47削除
笑えた。
少しかわいそうな中○。
22.30いち読者削除
ちょっと考えてみた。
曲者中国、くだを巻く中国、苦労人中国……
なんでこんなのばかり出てくるんだろう。
26.無評価名無し削除
うう・・・。美鈴可哀相。