Coolier - 新生・東方創想話

夏の偽者

2019/01/15 13:17:55
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 眠るわけでもなく目を瞑って横になっていた体を起こす。
 霊夢はふと、机の上を見る。写真が一枚置かれていた。
 うだるような暑さの中、境内を掃除している巫女が名前を呼ばれて、不機嫌そうな顔で振り返った、そんな一枚。
 縁側から外へと出た。
 「真」を「写」すから写真。そんなのは都合の良いでたらめだ。そうで無いならば、写っている巫女が心から、写真を、写真を撮った彼女までも、不愉快に思っているようにしか見えない。
 太陽に、それを裏返してかざした。やっぱり、真などどこにも無い。
 なぜか、シャッターの切られる音の向こうに見えた素直な笑顔は無く、そこにはただ、不機嫌な顔をした巫女が、透けて見えるだけだった。
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コメント



0.80簡易評価
1.80奇声を発する程度の能力削除
短いけど雰囲気は良かったです
2.10名前が無い程度の能力削除
ただの手抜きだな。短い歌として楽しませたいなら音楽的な美しさがあるものだがそれもない。
まずは書ききる体力をつけろ。話はそれからだ
4.無評価あああ削除
感性は伝わってきます
8.100名前が無い程度の能力削除
いいと思います
綺麗です
9.無評価名前が無い程度の能力削除
ジェネリックの方に投稿した方が無難だったかも
10.10名前が無い程度の能力削除
気の利いた文章を思いついて力尽きたといったところですか。そこから広げて『話』を紡ぐ努力をしましょう
できそうにないならリアルチラシの裏にでもどうぞ
11.無評価名前が無い程度の能力削除
置かれていた。霊夢?の隙を突いて置いたのかな?
12.無評価 削除
>>12さん
 誠に勝手なことではありますが、ご指摘として受け取らせていただきました。
 私は、物語の1から10まで全て説明してはつまらない、という考えが強くあったのですが、客観的に見ると、読者の想像に任せている部分が殆どで、目に余りました。
 推敲、と言える程のものではありませんが、文章を多少改めてみました。ただ、写真を裏返したところは、どうしても読んでくれる方に考えていただきたくて、理由を書きませんでした。自分で言うのもなんですが、そこがこの文で表したかったところです。文も改めたので、多少なりとも分かり易くなっているのではないでしょうか…どうでしょう。
 文字通りの拙著ではありますが1分もかからない短い文章なので、それも踏まえてもう一度読んで戴けたら幸甚です。
14.無評価 削除
>>15さん
 沢山のご意見、有難うございます。名前に関して、少し考えることがあって空欄のままでしたが、荒らしと思われることは望まないので近いうちに何か考えておこうと思います。
 まったく、自分は浅はかなものでついつい点数にも目が行ってしまいますが、良いと言って下さるコメントも、厳しいコメントも、有難く拝見させていただいております。初投稿に際して、文章が短過ぎるものはよろしくなかったりそういう物はジェネリックにすべきだったりと、いくつか間違いを指摘して頂けたので、今後は配慮していく所存です。
 解釈についてですが、もし私が持っているイメージを完全に伝えたいならもっと長文にすべきで、けれど文章を短くしたのは私自身ですので、文に表れていない部分は読んでくださった方が各々感じたものが正しい、と思います。
 ただ、1つ共通認識として持ってもらいたい前提がありまして。以前の文章では読み取ることが非常に難しかったので、前回の改変でこの文章の主語が「霊夢」である、ということを明言しました。今までのものと、少し違う目線から読んでいただけたら嬉しい限りです。
15.無評価ラビィ・ソー削除
>>17
そうですね。あまり今作の細部を修正することよりも、ぜひ次回作を拝読したいですね。
点数については、有名なカフカの変身の解釈の一つに、主人公が虫となり既存の価値基準に一喜一憂する卑小な存在から抜け出で、前衛的な芸術作品に自分自身がなるというものがあります。
私は作家の到達するべき目標の一つがこれだと考えています。もちろん文筆家の多くが賞を獲るのに躍起になっている姿は誰もが見慣れたものですが(笑)
17.60名前が無い程度の能力削除
雰囲気はいいのでこの感じでもう少し起承転結付けていくと面白いと思います!
18.90名前が無い程度の能力削除
情景が鮮やかに浮かび上がる、お手本にしたいような超短編でした。
好みの問題ですが、「霊夢」という人物名まで切り取ってしまったほうがより好きかな、と思いました。