赤い月が、紅魔館のバルコニーを照らす。
吸血鬼が椅子に座り、メイドがその横で給仕をする。
そんな、いつもの光景。
「今宵も月が赤いわね」
月を見上げて、レミリアが独り言のように呟いた。
「そうですね、お嬢様」
咲夜が、同じ月を見上げる。それは点ほどは小さくなく、円と呼ぶには小さすぎる。
「あの月みたいに、真っ赤な点になってしまいたい……そう思うこと、貴女にもあって?」
レミリアの独り言。
「……無いといったら、嘘になりましょうが」
咲夜は上を向いたまま答える。
「貴女らしい応え方ね。……そんなんだからいつまでも嫁に行けないのよ」
レミリアは視線をメイドに戻し、口元をくすりと歪めた。
「放っておいてください。私にはお嬢様が居るだけで十分です」
「……なぜ背を向けるの」
咲夜は一瞬立ち止まったが、再び目を背けてバルコニーの縁へ歩いていく。
「……夜風が目に染みるからです」
「そう。今日は遅いからそろそろ寝ようかしら」
レミリアはあくびをして、椅子から立ち上がる。
「おやすみなさいませ。寝室は既に整えてありますので」
咲夜は顔が見えないよう、主人に深く礼をした。
「有難う。貴女も、ずっとそんなところで飲んでないで早く寝なさい」
幻想郷の月は、今日も赤い。
バルコニーに佇むメイドが古き日に見た月とは、いかように異なっていたのだろうか。
吸血鬼が椅子に座り、メイドがその横で給仕をする。
そんな、いつもの光景。
「今宵も月が赤いわね」
月を見上げて、レミリアが独り言のように呟いた。
「そうですね、お嬢様」
咲夜が、同じ月を見上げる。それは点ほどは小さくなく、円と呼ぶには小さすぎる。
「あの月みたいに、真っ赤な点になってしまいたい……そう思うこと、貴女にもあって?」
レミリアの独り言。
「……無いといったら、嘘になりましょうが」
咲夜は上を向いたまま答える。
「貴女らしい応え方ね。……そんなんだからいつまでも嫁に行けないのよ」
レミリアは視線をメイドに戻し、口元をくすりと歪めた。
「放っておいてください。私にはお嬢様が居るだけで十分です」
「……なぜ背を向けるの」
咲夜は一瞬立ち止まったが、再び目を背けてバルコニーの縁へ歩いていく。
「……夜風が目に染みるからです」
「そう。今日は遅いからそろそろ寝ようかしら」
レミリアはあくびをして、椅子から立ち上がる。
「おやすみなさいませ。寝室は既に整えてありますので」
咲夜は顔が見えないよう、主人に深く礼をした。
「有難う。貴女も、ずっとそんなところで飲んでないで早く寝なさい」
幻想郷の月は、今日も赤い。
バルコニーに佇むメイドが古き日に見た月とは、いかように異なっていたのだろうか。
>レミリアの独り言。
これは明らかに返事を期待した呼びかけのように思えます。
>「そう。今日は遅いからそろそろ寝ようかしら」
宵の刻では早いのではないでしょうか。
異見があるかも知れません。
短い文章は構わないのですが、それが故違和感しか目に付きませんでした。
とはいえ、確かに短くても良い作品はありますが、この話はこの長さでは足りないと感じます
「それはそれで可哀想な人生だと想います。」のそれはそれでというのがどういうことなのかがよく分かりません。
雰囲気を伝えるのか、あるいは何かのメッセージを伝えるのか。
その何かしらのテーマが伝わりません。
ぜひ長い作品にもチャレンジしてみてください。
レスありがとうございます。
こんな自己満足を読んでいただけるとは有り難い。
思いつきで書いてしまうのは良くないですね。
最近小説から離れていたのですが、皆さんのレスみてやる気になってきました。
私は文章力があってどうこうと思っている人間ではありませんから、面白みで読者をひきつけるような作品を一度書いてみようと思います。ここで発表できるかどうかは疑問ですが;;
長編に期待します。