Coolier - 新生・東方創想話

甘ナズー

2017/11/24 19:09:39
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 ナズーリンは事ある毎に甘納豆を食べている。仕事の合間に、一服代わりに、よく働き、よく食べている。すべてナズーの手作りで、鍋がデカいからと専ら命蓮寺の厨房で豆を煮詰めている。大豆に小豆、金時、花豆、ひよこ豆。時には栗や薩摩芋まで使う。そのこだわりの味の前にはさしもの私も舌を巻くしかない。対抗心を燃やした村紗が、ナズーの隙を見てカレー味にしようとしたがすぐに見つかり、追い出されていた。
 食欲旺盛なナズーは売るほど作る。そこで試しに売りに出してみると、これがまた売れた。しかし調子に乗って看板にナズーとルビを振ったところ、ナズーは照れて、ロッドで看板と村紗を真っ二つにしてしまった。それでも私は諦めず、次はナズー対策に正体不明の種を仕込むのだった。
 お勤めが終わり、ナズーは星と縁側に座って月を見上げていた。私たちもまた暇を持て余し、部屋の中からふたりを眺めて過ごす。お供はもちろん甘納豆。渋くて熱いお茶もある。ふたりの間にも甘納豆の袋が置いてあり、ふたりで段々と数を減らしている。そしてその手が同時に伸びた時、ふたりの視線も交わった。甘すぎる口の中を私は流そうとして、お茶を飲んだら火傷した。





おお、熱い熱い。
ナズーリンって実は大食いらしいですね。

500字縛り。その3。
前中後でバランス良く仕上がった感。
しょうもないタイトルだけどナズーと略すにはちょうどいい言い訳。
石71
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コメント



0.220簡易評価
6.無評価名前が無い程度の能力削除
せめてまとめて投稿したほうが良いよ
8.無評価名前が無い程度の能力削除
ナズーリンは火傷した。
9.80名前が無い程度の能力削除
私は甘ナズー党です