一
リグル・ナイトバグには不可解なことがあった。
ルーミアに姓がないことである。
妖精じゃああるまいし、妖怪の個のアイデンティティーとして、姓はあってもよさそうなのに、ルーミアは出会った当初から今に至るまでずっとルーミアだった。
「ルーミアよう」
「なにさ」
網の上の肉がじゅうじゅうと音をたてて香ばしい匂いを奏でる。油が網の下にぽとりと落ち、両面が焼けたのを見届けると、箸で掴んで一気に特製ダレのたっぷり入った皿に潜らせる。
この特製ダレはリグルが開発に開発を重ねてきた自家製ダレだ。醤油に味噌に玉ねぎにんにく他もろもろ、そして何よりリグル手ずから採取したはちみつが濃厚さを引き立てる。
満天の星空の下で七輪を囲み、そうした営みを行いながら、リグルはルーミアに問いかけた。
「あんたって、なんで、苗字がないの」
「この肉おいしいねえ、リグル」
焼き肉を頬張って満足げに言ってから、ルーミアはきょとんと首を傾げた。
「苗字?」
「リグル・ナイトバグのナイトバグ部分みたいなやつよ」
「ミスティア・ローレライのローレライ部分みたいな?」
「そう」
「レティ・ホワイトロックのホワイトロック部分みたいな?」
「そうそうそう」
ルーミアの理解度に気を良くしてリグルは肉を頬張った。
「本当においしいねえ」
「リグルってさあ」網の上に生肉を載せながら上目遣いでルーミアは言った。「由緒正しきナイトバグ家のご息女なの?」
リグルは皮肉っぽく笑った。「ナイトバグ家などというものはないわ」
「じゃあ変じゃん。苗字ってのは家のためにあるんでしょ。吸血鬼とかそうじゃん」
「家のためとも限らないよ。あったほうが、その妖怪の出自等をどことなく想起させて恐怖の底が広がるのよ。箔も尽くし。かっこいいじゃない?」
「かっこいいかなあ」
「じゃあ、あんた」皿の上で焼き肉をひらひらとさせてリグルは続けた。「“リグル”と“リグルナイトバグ”だったらどっちの方がかっこいいと思うの」
「“リグルナイトバグ”」反射的に言ってから、ルーミアは得心したような顔をした。「あー。そういうこと?」
「うん。人間って、長い言葉を覚えたら言いたくなるじゃない。それってかっこいいからよ。ルーミアも苗字があればもっとかっこいい存在になれるわ。宵闇の妖怪なんて。そのままでもかっこいいのに。すごいことよ」
焼き肉を食み、トングで網の上の生肉をひっくり返したりしながらリグルが言うと、ルーミアは眉尻を下げて申し訳なさげな顔をした。
「でもー、なんにも思いつかないよ」
「そこはほら。考えんのよ」
「うーん」
焼き肉を頬張り、口の中に広がる濃密なタレと肉汁に思いを馳せ、目の前のリグルをぼんやり見ていると、ルーミアは思いつきを言った。
「じゃあルーミア・ナイトバグにする」
リグルは固まった。
言うまでもないが、二人が七輪に乗せじゅうじゅうと焼いているのは人間の肉である。
調達してきたのはリグルだ。「焼き肉でもしてえなあ、ルーミアでも誘うか。でもどうせあいつ自分じゃ肉持ってこねえだろうなあ。私がやんなきゃなあ。面倒だなあ」と思いながら調達してきたのだ。
そしてこの七輪もリグルの私物であるし、七輪を囲む簡易テーブルと簡易椅子も、食器も酒も、リグルの私物であった。
ここにあるルーミアの私物は、ルーミア自身と、それが身に纏う衣服くらいのものであった。
今ルーミアが言ったことばは、それらの延長線上にあるものに違いなかった。
リグルは固まるのをやめた。
「あんた、私のなんになるつもりなのよ」
「由緒正しきナイトバグ家のご息女の跡継ぎ。あんたの全財産は私が頂くわー」
「ナイトバグ家などというものはないっつってんでしょうが」
「いま作ろう。すぐ作ろう」
「あのねえ。あんたはあんた。私は私。全然別個の妖怪なんだから、私の苗字なんて名乗ったら存在が揺らぐよ」
「うそ……。しぬの……?」
「しぬ」
「いやーーーーーーーーー! しぬまえにもっとおにくたべたかった。合掌。荼毘。享年」
「享年いくつなの」
「五億歳!」
「生きたねぇ」
「生きたねぇ……」
まったく脳の通っていないやり取りをしてルーミアとリグルはぎゃははと笑った。
「おっ。こっちのもう全部焼けてそうかな。ルーミア食べる?」
「食べる〜」
「ほいほい」
ひょいひょいとリグルの箸がルーミアの皿へと肉を運ぶ。
二
ルーミアとリグルはなんとなく一緒にいることが多かった。
虫というのは光に引き寄せられる習性がある、といった一般的なイメージからは逸脱している。ルーミアは光とは真逆の常闇そのものだし、むしろ光っているのは蛍妖怪であるリグルの方だった。
リグルが光でルーミアが虫かもしれなかった。
「だって、虫っていうのはいっぱいいるでしょ」
「それが?」
「いっぱいいるものがどこかへ向かってるの見たら、追いかけたくなるじゃない。そしたらゴールは大体リグルなんだもん。なんとなく一緒にいるのはまあそうでしょ」
「あんた本当に虫なんじゃないの」
「ナイトバグを名乗る権利をもらってあげてもよくってよ」
「よくなくってよ」
「ご息女。ご令嬢ぉ」
「ご令嬢にグレードアップしても駄目」
こうして軽口を叩き合う関係というのは嬉しい。どこからともなくルーミアがやってきて、いつのまにかなんとなくリグルと一緒にいる、という現象は、リグルにとっても殊更に邪険にする理由はなく、心地のよいものだった。
だが、ルーミアと一緒にいると、言いようのない不安に襲われることもあった。
ルーミアが、自らが纏った闇で前後不覚になってなにかに激突していたり、森に迷い込んだ人間を脅かしもせずにただぼうっとしていたり、特に理由もなくリグルの前に現れたりするのを見ると、リグルは胸の奥が粟立って──こいつは本当に大丈夫なのか?──私の気づかぬうちに死んじゃうんじゃないか?──そもそも本当にこいつは妖怪なのか?──私はなにか得体のしれぬ存在と接しているのではないか?──私はいつまでルーミアへの人肉調達行為を続けるつもりなのか?──などといった疑念が次々に去来するのだった。
──いやいや、人間ならば夜の闇黒を誰もが恐れる。闇そのものに対する不特定多数の人間たちの漠然とした恐怖心がルーミアの腹を満たしているのだとしたら、それならまったく問題はない──と思いかけたこともあったが、次に──それは妖怪ではなくもはや信仰を糧にする神か或いは自然現象を寄る辺とする妖精の領分ではないのか──と思い直し、リグルはよくわからなくなった。
夜は深く、月の光は鈍く、雲は厚かった。人間を襲うには絶好の天候だ。夏ゆえの気温の高さは無闇に外出する人間を増やし、尚の事襲いやすくする。
「それで、今日は何の用で、いまどこに向かってるの。リグルの方から私を呼び出すなんて珍しいじゃない」
「行けばわかるわ」
リグルは、ルーミアが人を襲うところを見たいと思った。
見て安心したいと思った。
草の深いこの魔法の森の深部には、疲れ切った人間が、時折ふらりとやってきて、どうぞ食べてくださいとばかりに無防備に立ちすくんでいるので、リグルのお気に入りの調達ポイントだった。
ルーミアを調達ポイントに連れてきて、人間がいたら襲ってもらって、その様子を観察しようという算段だった。
「よし……」
リグルは遣った蟲を通して、周囲に同業者の姿がないことを確認すると、ルーミアに向き直った。
「ここは、私がいつも人間を襲撃しているスポットなの」
ルーミアは目を見開いた。
「え。いいの。そんなこと教えちゃって」
襲っていい人間の数には限りがある。それを妖怪同士で食い合っているのだから、“ここに人間がよく出る”なんて情報は各々の胸にしまっておくのが野良妖怪の常識だった。
「私、ルーミアが人間を襲うところを見てみたいのよ。肉を調達してくるのって、いつも私でしょ」
「ああ、まあ」
ルーミアは曖昧に頷いた。言外に含まれる「今まで私のあらゆることに対しお前からなんの返礼もなかったがそれでチャラにしてやる」を了承した。
二人は、人間がいる方角を妖怪的直感で探り当てて夜空に飛び出すと、その場所に“いかにも妖怪ですよ、これからあんたを襲いますよ”といった気迫を漂わせながら月を背後にして降り立った。
「こんな時間に……」
人間を脅かすための口上を言おうとして、ルーミアは違和感に気付いた。
「……リグル、こいつ死んでんよ」
「ありゃまあ」
仰向けで地面に斃れ、血溜まりに沈む成人女性。人里では見ないような格好をしている。おそらくは外来人だろう。
不思議なのは、そういったことが判ることだった。
おおよそ、妖怪が人間を襲うときはニパターンだ。感情だけ食って、肉体は逃がす。感情も食って、肉体も食らう。
前者の場合は、後者のものに襲われなければ神社や里まで逃げ切れるし、後者の場合、腹を空かした妖怪が皮・肉・臓腑を食い尽くしてしまうから骨しか残らない。骨まで残らない場合もある。
つまり、妖怪に襲われたんならば、ひと目で性別などのプロフィールがはっきりとわかるのはおかしい。
リグルは死体を観察した。損壊しているのは腹部だけのようだ。横っ腹が食い破られたようになっていて、そこだけ衣服が破れ、はらわたが露出して、蛆がたかっている。宝石が嵌められたペンダントの紐が千切れて首の近くに放り出されている。宝石は欠けていて、ペンダントの半分は器が見えてしまっていた。
野盗ではないな、とリグルは思った。衣服や宝石を見逃すはずが無い。野犬でもないな、とリグルは思った。引っかき傷のひとつもない。
──じゃあなんだ?
「なんか……」ルーミアが目を細めて言った。「なんか思い出しそう……」
嫌な予感がして、リグルは横目でルーミアを見た。
「なんかってなに……」
「うーん……」
ルーミアは死体を観察しながら腕を組み、ペンダントを見てはっとした。
「はっ」
モゾモゾと自分の黒いベストの下に手を突っ込み、シャツのポケットをまさぐる。ポケットから出てきたルーミアの手はグーチョキパーのグーの形をしていて、ペンダントの上でパーに開かれた。
こつんと音がしてペンダントの隣に宝石が落ちた。
ルーミアの手から落ちた宝石は、欠けたペンダントにぴったりとはまる形をしていた。
リグルの視界の天地がひっくり返った。
「これ、朝方に私が襲った人だよー。お腹齧ったら死んじゃったんだよね。少し食べたら逃がそうと思ってたんだけどね。なにも死ななくてもねぇ。ペンダント落ちてたから綺麗〜と思って触ってみたらパキって割れちゃってさ。なんか悪いことしたみたいな気分になっちゃって、なんでか慌てて割れた宝石をポケットに入れて逃げるようにその場をあとにしたのよ。捕まる! と思って。バカだよねえ、捕まる! て。余計捕まるつうの。アハハ。……リグル? なんでなにもないところで転んでんの?」
「バカだよねえ!」リグルは絶叫した。「アハハ!」
ルーミアは顔を顰めた。
「こわいからやめて」
三
この件によって、リグルはルーミアのことがますますわからなくなった。
なぜならこの件によってリグルが得たものは、
「なーんだ。ルーミアもちゃんと人間を襲うんじゃん。あーよかった」
ではなく、
「普段あんなに腹を空かせて肉食いたい肉食いたい言っているのに少し食べて逃がそうとしたの……? なんで……?」
だったからだ。
死んでから半日も経過して鮮度の落ちた死体をすすんで食う気にはなれず、なにより蛆がたかっていたので、先客に譲ってやろうということで、リグルとルーミアは結局死体を放置してその場をあとにした。
二人ともとばりが降りて起きたばかりだったので、そのまま陽が昇り昼になるまで、場所を転々としながら弾幕ごっこをしたり、叩いて被ってジャンケンポンをしたり、相手の手を触ったら指が増えて五本になったら消滅するアレをしたり、しりとりをしたり、唄を詠んだり、腕相撲をしたり、お酒のおともに菜食を試したりして、遊んで過ごした。“昼更かし”だ。
魔法の森の上空で、二人とも陽にあてられてうつらうつらとしてきて、そろそろ解散かなぁというムードが漂い始めた頃、リグルは危ない! と思い、急激に目が冴えた。
「忘れるところだった。帰る前に一個だけ聞いていい?」
「なんですの?」
「あんたさ、ルーミア、なんであの人間ぜんぶ食べちゃわなかったの? 腹の皮と少しの肉くらいしか食べれてないでしょアレ。そんなんで満足できんのあんた」
眠そうにルーミアは言った。
「思ってたのと違ったのよ」
リグルは思った。
──どゆこと?
「どゆこと?」
その瞬間、世界は暗闇に覆われた。
真っ黒で何も、青空も、青い森も、ルーミアも、自らの手も、見えなくなった。
リグルは慌てて発光器のルシフェリンをルシフェラーゼで酸化させて発光した。同時に大量の蛍を呼んだりもした。
しかしまったく明るくならなかった。真っ黒でなにも見えないままだった。蛍の黄緑色の光はどこにも発せられていなかった。
ルーミアの闇のなかでは、あらゆる光が吸収される。そこにいる者の視界ではなく、そこにある物の光が消えるのだ。だからリグルが光っても見えないのは普通の事象だ。リグルはそのことは何度も体験していたから既知のことだ。なんとなくいつも一緒にいるのだから。
しかしこの時リグルの頭からはそのことがすっぽり抜け落ち、あってはならぬ強大な感情に全身を支配されていた。
恐怖である。
「リグル」
音までは吸い込まない闇の中でルーミアの声を聞いたリグルは、ようやくこれはルーミアの闇だということに気付き、声でルーミアがいる方向もわかったが、恐怖心は拭えなかった。
なぜ?
「たくさん蛍を呼んだのね。くすぐったいわ。アハハ……」
「急になんなのよ。なにも見えないんだけど」
「だってリグル、なにかに怯えてるみたいだったから。日の光が怖いのかと思って」
「怯えてた? 私が?」
「違うの?」
リグルは思った。
──たしかに、恥ずかしいことに突如として広がった闇には恐怖心を感じたが、それ以前はべつになにも思っちゃいない。私がルーミアの闇に怯えて、それを光に怯えていると思ったからルーミアが闇を出したというのは、明らかに前後関係がおかしい。
「前も言ったけどね。私、この闇の中にいるとなんにも見えないんだけど、闇が光を吸い込むのはなんというか肌感覚で感じるのよ」
──どゆこと?
「こないだ知ったんだけどさ。蛍が発光するのって、暗闇の中でも交尾相手に見つけてもらうためなんでしょ」
──なぜ?
「リグル、たくさん光ってるね。リグルが操ってる蛍も、たくさん光ってる」
──“こわいからやめて”?
「私、頑張って見つけるね。頑張って、リグルのこと見つけてあげるね」
すべての点と点が線で繋がって、リグルはすべてを理解した。
──ルーミアは妖怪の恐怖心から生まれた“妖怪を怖がらせる妖怪”なんだ。
──妖怪にとって不条理で意味不明な行動を取ることで妖怪を恐れさせてきたんだ。
──妖怪の恐怖心を喰って生きてきたんだ。
──喰われる!
「あのさ、何も感じなかった? 私がルーミア・ナイトバグって言った時。リグルは何か感じた?」
「──そんなわけがあるか!」
全然点と点が線で繋がってなんかない、なにもかもしっちゃかめっちゃかなままだ!
リグルは勢いよく蛍たちとともに頭上に向かって飛び出した。眩しい! 闇から抜け出したのだ。背後を振り返り、輪郭のない黒い球体がうろうろしているのを見てリグルは滑稽だと強く念じた。そのうちに恐怖心は薄らいでいった。
「あれーリグルー、もしかして出ちゃったー?」
リグルはまだ自分と蛍たちが真っ昼間にも関わらず愚かにもぴかぴかと発光しているのに気付き、発光器の働きを抑え、蛍たちを解散させた。
そのうちに闇はほどけ、ルーミアの姿が目視された。
「うわっ、眩しい!」
現れるなりルーミアはそう叫ぶと、ふらっと倒れ込むようにして森の中へと落下した。
「えっ、ルーミア!?」
ずざざざざと葉がこすれる音がする。
猛スピードでリグルはルーミアのもとへと降下した。考えるより早く、接地して頭蓋が飛散する前にルーミアの体を抱きかかえていた。
妖怪なんだから頭蓋が飛散したところでなんともないのだが、痛いものは痛いし、やっぱりもしかしたら死んじゃうかもしれない。リグルはルーミアに痛い思いをしてほしくなかったし、死んでほしくもなかった。
葉がいっぱいついたリグルの腕の中で、葉がいっぱいついたルーミアは深く息を吐いた。
「うわー、死ぬかと思った」
リグルも深く息を吐いた。
「急に明るくなってびっくりしちゃったの?」
「そうなの。日の光も怖いし」
まだルーミアは目の奥がちかちかしてくらくらしている。リグルは脱力感で緊張を失った。
「アホねえ」
笑いながらルーミアを地面に下ろそうとするリグルの腕に、ルーミアはしがみついた。文句を言おうとするリグルにルーミアは言った。
「リグルは私の導線なの。それだけは忘れないで」
しっかりとリグルの目を見ると、ルーミアは自力で地面に降り立った。
リグルは思った。
「どゆこと?」
「そゆこと」
「ふーん」
結局、リグルはなにひとつとしてルーミアのことはわからないらしいということしかわからなかった。
まあそのうちわかるかも知らん、と思うのが関の山だった。
リグルはもう疲れたのと眠くてとてもルーミアのことに気を回していられなかった。
「帰るね」
「うん」
バッと宙へと飛び出し、マントを翻してリグルはいずこかへ去った。
森の奥へと消える背中を見送りながら、ルーミアは思った。
──リグルがそうしたいんなら、リグルがそうしてほしいなら、私はリグルに助けられる私でいてあげる。お肉を調達させてあげるし、お肉を取り分けさせてあげるし、教えさせてあげるし、心配させてあげるし、地に足をつけさせてあげるし、忠告させてあげるし、守らせてあげるし、世話させてあげるし、私の……
【了】
いきなり専門用語的な言葉が出てくる一方でずっとバカをやってるだけ、というのがまさしく1ボスだと思います
末の「あげる」「あげるし」の乱打から、逸脱しそうな表現で終わる雰囲気のピリオドが好きです
どこか頭の足りない二人の会話と、地の文の表現の上手さも前日の得体の知れなさを引き立たせているように思えます。
面白かったです。
最後までルーミアがなんなのか分からないのが怖くもあって可愛くもあって。
二人のやり取りが面白おかしいのが本当に良かったです。
肉の描写は最高でした。
焼肉食べながら益体のない話してる姿が面白く、起きている事象を冷静の分析しようとしているリグルに知性を感じ、急に明るくなってびっくりしちゃうルーミアに微笑ましくなりました。
地味に緊急事態慣れしてるリグルが素晴らしかったです。