紅魔館の一角に在る図書館。
そこでは引きこもった魔法使いとドジな司書がまったり暮していた。
さて、この司書のドジっ娘ぶりを見てみよう。
茶をよこせと言えばコーヒーを持ってくる。
たまに紅茶を持ってくる事もあるが、大抵こける。
一年近く続いたがなおる気配もない。
当の主も紅茶に期待をするのではなく萌えに期待をしているようだ。
次に本を持ってこいと言う。
例えば『賢者の石の作り方』なんて本を頼む。
すると何を間違えたか『世界の歩く萌え要素全集』なんて物を持ってきた。
主は思う。狙ってないか?…と。
食事を食べれば必ずこぼす。
ケーキを食べれば何をどうすればそうなるのか、頬に苺をつけた事もあった。
主はせめてクリームだろう…と思う。
さて、この魔法使いと司書の話は本編に全く関係のない事だ。
よって割愛させていただく。
魔法の森に住むアリス・マーガトロイドは友達のいない事を悩みの種にしていた。
ちなみに彼女の生業は養鶏だ。
魔法の森の気候と魔力が美味しい鶏を作る。
ブランド鶏として人里では高く取引されていた。
副業で人形劇をしたり、人形を売ったりしているが、大した収入にはなっていない。
元々人形を扱うのが本業だったのでアリスはとても嘆いている。
さて、アリスは友達がほしいと願った。
流れ星に百回くらい願ったし、短冊にも書いた。
サンタにもお願いした。しかし、叶う事はなかった。
やはり引きこもってばかりでは駄目なのだろう。
そう思いアリスは行動を始めた。
まず、博麗神社に行こう…と。
~博麗神社~
博麗神社に行ったら縁側に倒れている霊夢を見つけた。
「…大丈夫?」
「心配するなら賽銭頂戴…」
博麗霊夢は妖怪退治を生業としていた。
回数は少ないものの、一回の報酬が多く、四ヶ月前に来た時には玉露を振舞ってくれた。
「前来た時にはお金持ちだったじゃないの」
「妖怪退治って大変なのよ。狭い範囲に同業者多すぎでさ…」
尚、一番人気は上白沢慧音のようだ。超格安で仕事も早く態度もいいと大人気だ。
霊夢に依頼する人は大抵『博麗』というものを見たかっただけだろう。
「…大変そうね」
そう言ってアリスは財布から一枚のお札を取り出す。
そこには大きく外界で有名な著名人の姿が書かれていた。
誰もが知っている人。そう、福沢諭吉である。
そして霊夢に渡す。
「…!!こ、これは!」
活力を一気に取り戻し一万円札をひったくるように取る霊夢。
「あ、ありがとうアリス!私たちって友達よね?って言うかもう百合色の関係よね!?」
「そうね…」
霊夢は神社の中へ入り、そしてお盆と湯飲みを持ってきた。
「雑草で取ったお茶だけど無いよりマシよね?」
「絶対に美味しくない!」
アリスはお金で友情を買うものじゃないな…と思い博麗神社を後にした。
~永遠亭~
少し前の事。一般的に永夜事件と呼ばれるものが解決した後の事。
八意永琳がアリスの家へ謝罪に来た。
前半は謝罪だったが、後半は薬について盛り上がった。
永琳の研究テーマ『人体に兎の耳を寄生させる薬』というのは興味があった。
ということで永遠亭に行ってみた。
まず最初に見たものはバイト募集中!というものだった。
『農作に興味はないですか?人参栽培…時給六百円』
『試薬に興味はないですか?投薬実験…一回一万円』
『ゲームに興味はないですか?レベルアップ…一回千円』
変な広告も混じっていたが、永遠亭は人手不足のようだ。
後で霊夢に教えてやろう。
ちなみに永遠亭の収入の多くは人参のようだ。
無農薬を訴え『因幡ブランド』を確立し、多額の収入を得ている。
因幡てゐを中心に新しい農具を開発し特許も取得した。
…さて、アリスが永遠亭に行くと紅美鈴に会った。
「…あれ?紅魔館の門番よね?」
「……あはははは、クビになっちゃいました。ぐすん」
「それは…ご愁傷様」
「でも、ここ待遇いいですよ?給料三倍で食事も安定してますし」
「…でも悲しそうな顔ね」
「うぅ、メイド長に会いたいです。咲夜さ~ん」
泣き出した美鈴は愚痴をこぼし始めた。
鬱陶しいので私は強引に突破した。
中に入ると大きな看板を見つけた。
『八意医院、この先』と書かれていた。
矢印の方を見ると行列が目に入り、上を見ると別棟が大きく聳えていた。
「あれ?アリスさんじゃないですか」
後を振り返るとそこには鈴仙・優曇華院・イナバがいた。
「鬱病の診察ですか?」
「違うわよ!」
酷い言われようだ。
「ただ永琳に会いにきただけ」
「師匠にですか。分かりました。ちょっと待っててくださいね」
鈴仙は別棟の方に走っていった。
数分そこで待つと息を切らした鈴仙が戻ってきた。
「特別に許可を貰いましたよ。裏口からどうぞ。案内しますね」
鈴仙についていくと裏口と書かれた表札が会った。
「入りますね」
ドアをノックして中へ入る。
「いらっしゃい。うどんげ、下がってなさい」
「分かりました。師匠」
中は白衣や医療用の道具が並んでいた。
「…あれ?仕事中だったんですよね?」
「えぇ、でも今は休診の看板出したわ」
「…気まぐれな医者って迷惑じゃないですか?」
「近くに他の病院があるからそっちに誘導したわ」
「…分かったわ」
「で、何のようなの?」
「同じ趣味を持つもの同士仲良くやって行こうと思ってやってきたの」
「…あぁ、友達少ないものね」
「本人の前で言うな!…で、これ差し入れ」
「へぇ……何これ?」
「博麗神社より産地直送の雑草で取ったお茶よ」
八意永琳は顔をしかめた。
「霊夢に今日貰ったの。研究の対象にどう?」
「…ごめん。貴方との友情を育むのは無理みたいね」
「…え?」
「因幡、追い出しなさい」
「待って、ちょ、ちょっと待って!」
見事に永遠亭の敷地外に追い出されたアリス。
「結局私に友達なんて出来ないのかな…」
肩を落とし溜息をつく。
半泣きのアリスに一つの手が差し出される。
「何だ、そんな事を気にしていたのか?」
顔を上げて声の主を確かめる。魔理沙だ。
「私たちって友達じゃなかったのか?」
「えっ…?」
「今日博麗神社で宴会があるんだ。一緒に行かないか?」
アリスは強く頷いた。
「うん!」
そこでは引きこもった魔法使いとドジな司書がまったり暮していた。
さて、この司書のドジっ娘ぶりを見てみよう。
茶をよこせと言えばコーヒーを持ってくる。
たまに紅茶を持ってくる事もあるが、大抵こける。
一年近く続いたがなおる気配もない。
当の主も紅茶に期待をするのではなく萌えに期待をしているようだ。
次に本を持ってこいと言う。
例えば『賢者の石の作り方』なんて本を頼む。
すると何を間違えたか『世界の歩く萌え要素全集』なんて物を持ってきた。
主は思う。狙ってないか?…と。
食事を食べれば必ずこぼす。
ケーキを食べれば何をどうすればそうなるのか、頬に苺をつけた事もあった。
主はせめてクリームだろう…と思う。
さて、この魔法使いと司書の話は本編に全く関係のない事だ。
よって割愛させていただく。
魔法の森に住むアリス・マーガトロイドは友達のいない事を悩みの種にしていた。
ちなみに彼女の生業は養鶏だ。
魔法の森の気候と魔力が美味しい鶏を作る。
ブランド鶏として人里では高く取引されていた。
副業で人形劇をしたり、人形を売ったりしているが、大した収入にはなっていない。
元々人形を扱うのが本業だったのでアリスはとても嘆いている。
さて、アリスは友達がほしいと願った。
流れ星に百回くらい願ったし、短冊にも書いた。
サンタにもお願いした。しかし、叶う事はなかった。
やはり引きこもってばかりでは駄目なのだろう。
そう思いアリスは行動を始めた。
まず、博麗神社に行こう…と。
~博麗神社~
博麗神社に行ったら縁側に倒れている霊夢を見つけた。
「…大丈夫?」
「心配するなら賽銭頂戴…」
博麗霊夢は妖怪退治を生業としていた。
回数は少ないものの、一回の報酬が多く、四ヶ月前に来た時には玉露を振舞ってくれた。
「前来た時にはお金持ちだったじゃないの」
「妖怪退治って大変なのよ。狭い範囲に同業者多すぎでさ…」
尚、一番人気は上白沢慧音のようだ。超格安で仕事も早く態度もいいと大人気だ。
霊夢に依頼する人は大抵『博麗』というものを見たかっただけだろう。
「…大変そうね」
そう言ってアリスは財布から一枚のお札を取り出す。
そこには大きく外界で有名な著名人の姿が書かれていた。
誰もが知っている人。そう、福沢諭吉である。
そして霊夢に渡す。
「…!!こ、これは!」
活力を一気に取り戻し一万円札をひったくるように取る霊夢。
「あ、ありがとうアリス!私たちって友達よね?って言うかもう百合色の関係よね!?」
「そうね…」
霊夢は神社の中へ入り、そしてお盆と湯飲みを持ってきた。
「雑草で取ったお茶だけど無いよりマシよね?」
「絶対に美味しくない!」
アリスはお金で友情を買うものじゃないな…と思い博麗神社を後にした。
~永遠亭~
少し前の事。一般的に永夜事件と呼ばれるものが解決した後の事。
八意永琳がアリスの家へ謝罪に来た。
前半は謝罪だったが、後半は薬について盛り上がった。
永琳の研究テーマ『人体に兎の耳を寄生させる薬』というのは興味があった。
ということで永遠亭に行ってみた。
まず最初に見たものはバイト募集中!というものだった。
『農作に興味はないですか?人参栽培…時給六百円』
『試薬に興味はないですか?投薬実験…一回一万円』
『ゲームに興味はないですか?レベルアップ…一回千円』
変な広告も混じっていたが、永遠亭は人手不足のようだ。
後で霊夢に教えてやろう。
ちなみに永遠亭の収入の多くは人参のようだ。
無農薬を訴え『因幡ブランド』を確立し、多額の収入を得ている。
因幡てゐを中心に新しい農具を開発し特許も取得した。
…さて、アリスが永遠亭に行くと紅美鈴に会った。
「…あれ?紅魔館の門番よね?」
「……あはははは、クビになっちゃいました。ぐすん」
「それは…ご愁傷様」
「でも、ここ待遇いいですよ?給料三倍で食事も安定してますし」
「…でも悲しそうな顔ね」
「うぅ、メイド長に会いたいです。咲夜さ~ん」
泣き出した美鈴は愚痴をこぼし始めた。
鬱陶しいので私は強引に突破した。
中に入ると大きな看板を見つけた。
『八意医院、この先』と書かれていた。
矢印の方を見ると行列が目に入り、上を見ると別棟が大きく聳えていた。
「あれ?アリスさんじゃないですか」
後を振り返るとそこには鈴仙・優曇華院・イナバがいた。
「鬱病の診察ですか?」
「違うわよ!」
酷い言われようだ。
「ただ永琳に会いにきただけ」
「師匠にですか。分かりました。ちょっと待っててくださいね」
鈴仙は別棟の方に走っていった。
数分そこで待つと息を切らした鈴仙が戻ってきた。
「特別に許可を貰いましたよ。裏口からどうぞ。案内しますね」
鈴仙についていくと裏口と書かれた表札が会った。
「入りますね」
ドアをノックして中へ入る。
「いらっしゃい。うどんげ、下がってなさい」
「分かりました。師匠」
中は白衣や医療用の道具が並んでいた。
「…あれ?仕事中だったんですよね?」
「えぇ、でも今は休診の看板出したわ」
「…気まぐれな医者って迷惑じゃないですか?」
「近くに他の病院があるからそっちに誘導したわ」
「…分かったわ」
「で、何のようなの?」
「同じ趣味を持つもの同士仲良くやって行こうと思ってやってきたの」
「…あぁ、友達少ないものね」
「本人の前で言うな!…で、これ差し入れ」
「へぇ……何これ?」
「博麗神社より産地直送の雑草で取ったお茶よ」
八意永琳は顔をしかめた。
「霊夢に今日貰ったの。研究の対象にどう?」
「…ごめん。貴方との友情を育むのは無理みたいね」
「…え?」
「因幡、追い出しなさい」
「待って、ちょ、ちょっと待って!」
見事に永遠亭の敷地外に追い出されたアリス。
「結局私に友達なんて出来ないのかな…」
肩を落とし溜息をつく。
半泣きのアリスに一つの手が差し出される。
「何だ、そんな事を気にしていたのか?」
顔を上げて声の主を確かめる。魔理沙だ。
「私たちって友達じゃなかったのか?」
「えっ…?」
「今日博麗神社で宴会があるんだ。一緒に行かないか?」
アリスは強く頷いた。
「うん!」
いかにも初心者っぽいですけど、それでも頑張りましたって感じで何かが伝わってきますし。
ちなみに、どこらへんが初心者っぽいかというと、博麗ではなく博霊なところとか、永淋に追い出される理由がちょっと勢いが足りないとか、そんなところです。
自戒は素晴らしいことですが、この界隈では「そんなものを俺に読ませるのか」と捉える方が非常に多いので。
すっきりとまとまっていて話の流れはつかめやすいのですが、その反面、登場人物が何を考えているかがわかりにくく、話を読んでいるのではなく読まされているような気になりました。
次回作に期待しています。頑張って下さい。
でも色々な描写が足りないせいか展開が早すぎる気がする。
投稿前に何度か読み返してみたりするといいかも。がんばって。
・ちょっと場面が少ない気が。
最初の図書館の話を本編に組み込みつつ話を展開したらもう少しよくなったかも。
・自覚あるなら、もう少し文章を練って地の文を増やすべきかと。
ジャンルや場面によっては会話ばっかりにしてテンポを上げるというのも手だと思いますが。
・特にラストのアリスの落ち込みっぷりをもう少し深く書くといいと思います。
あと最後の最後にひっくり返すようなオチをつけるのもいいかもしれません。
・自虐はほどほどに。あとがきを反省文にするのはあんまり印象はよくないですよ。
悪い作品ではないので、次もう少しがんばってみてください。
という事で期待点。つ70点
ですね 次に期待してます
やはり場面が少ないとの指摘が多いのでそこのところを頑張ろうと思います。
>>脇役様
完全歩合制で侵入者一人の迎撃につき2000円だそうです。
この数字だけ見るとわりと高いかもしれません。
しかし吸血鬼のすむ紅魔館に喧嘩を売る妖精なんてそうはいません。
なので主な侵入者は魔理沙やチルノとなっています。
しかし、魔理沙にはほぼ無傷で突破されますし、チルノの来る頻度は一週間に一回程度なので大体月収は良くて1万円といった所でしょう。
一方永遠亭も歩合制なのです。
こちらは基本給1万円に売れた人参の本数×100円、侵入を防いだ回数×1000円となっています。
と言ってもこちらの侵入者はほぼ藤原妹紅だけで当然無理なので人参を月に200個近く売っている事になります。
>「博霊神社より
>「今日博霊神社で
私も良くやりました。博麗で御座います。辞書登録すると便利です。
アリスと友達、というよりはアリスを通した幻想郷経済事情ですね。
もう少し東方について調べて妄想に浸ると、色々ネタも浮かんで書きたくなってしまうと思います。書き留めて、使えるか使えないか判別して、短文でも長文でも纏めてみると良いと思います。
して、それを眺めながらああだこうだと考えまして、話を組み立ててみたらいかがでしょうか。深みも出るでしょうし、SSとしてもっと形になったものが出来上がると思います。
語彙や表現を増やすには、もう小説読んで辞書引いて書いて書いて書くしかありません。もし今後も創想話に投稿なさるなら、その辺りを心に止めておいて貰いたいなと思います。偉そうにすみません。
頑張って下さいね。妄想力にこの点数で失礼します。
お金の単位が現代のものなので、そこは違和感ありましたけど。あと誤字。
次回作、期待してます。
描写がすくないという事は>八意永琳は顔をしかめた。 等の簡素なものは会話文に流されて印象が薄くなってしまいます。
>書いた後に気付いたことも他者が言うように、気付いてるなら直しましょう
タイトルと内容が中途半端に噛み合ってないと思います。
あとマリアリ成分が薄すぎる。(←ここ重要。
とりあえず数をこなしてがんばってください。
永遠亭の求人ネタとかは面白かったですよ
あとレイアリ成分が薄すぎる。(←ここ重要。