ヒトの形をしながら、ヒトならざるモノ。
其の存在を、人知では解明出来ない異様な物体と解釈する。
ヒトは、それを妖怪と定義した。
この美しく、呆れる程平和な世界は、人類と妖怪が共存する地である。
生物学上、アフリカ北東部の一女性を共通の祖とする、食物連鎖の頂点たる現生人類。
そして、未だその生態系が定かでは無い現生妖怪。
その魑魅魍魎な存在は、ふわふわと夜空を飛んでいた。
ゆらり、ゆらり、自由気ままに、飛んでいく。
ふわり、ふわり、自由を愛して、飛んでいく。
これといった目的も無く、これといった意思表示も無く、本能の赴くままに空を舞う。
まるで無重力の海を漂うかのように、その少女は空を舞っていた。
静かに、音も立てずに、ゆっくりと飛行する。
悠々と、莫迦に暢気そうであると言われようが、それは彼女には全く関係の無い事だ。
何故なら、その少女は自由を愛する旅人でもあるからだ。
行きたいわけでもないのに、唐突にやってくる。
闇夜と同化しているため、彼女の姿を簡単に捉える事は出来ない。
けれども、決して姿を消しているわけではない。
一応、生きている生物であるため、肉体を霊体に変化させることは無い。
故に、彼女は大木に激突してしまった。ごつん、と、鈍い音が響いた。
「あううううううう……………」
忽ちのうちに少女は落下し、その姿を現した。
セミロングの金色の髪に、結わえられた赤いリボン。
あどけない幼女と言った方が妥当であった。実際、彼女は邪心が無く、可愛らしい外見をしている。
しっかりとした意識を持つ瞳が綺麗に輝いていたが、当の本人はそれどころではなかった。
両手で額を抱え、痛みに耐える。
風に任せて飛んでいた結果、前方不注意により額を木に強打してしまっていたのだ。
「ひぐぅ……、痛いよぉ」
「あらあら、そこな可愛いお嬢さん、どうしたのかしら?」
「…えう、…だ、誰……?」
不意に現れたのはひとりの女性だった。
暗くてよくわからないが、夜だというのに日傘を差し、そして西洋風の衣装を着ている。
傘は右手に差されており、左手は僅かな明かりを灯すカンテラが握られていた。
女性は、まっすぐ少女の方へ歩んでいく。
正体不明の存在に、少女はただ身が竦むだけだった。
「別に、襲って食べようとしているわけじゃないわ」
その女性は少女に恐怖心を植え付けないよう、少女と同じ目線になって話した。
少女には、その女性の姿がはっきりと見えた。
自分より綺麗で、紫色の瞳がこちらを見ている。
「ほら、私を信じて……ね?」
「…う、……うん」
「それじゃ立って。まずは土を払わなきゃ」
少女は恐る恐る立ち上がる。女性は何もしてこない。
女性はにこやかに少女を見て、手で優しく少女に付着した土を払ってやった。
「あううう…」
「あら、…どうしたの?」
途端に少女が何処か疼く動作をしたため、女性は優しく尋ねた。
「さっき木にぶつかって、……おでこが痛いの」
「あらあら、それは災難だったわね。それじゃあ、お姉さんがおまじないをかけてあげる」
「…おまじない?」
涙目で訴える少女。其れに対して、笑顔を絶やす事無く接する女性。
「痛いの、痛いの、飛んでけーっ」
女性は少女の額を優しく触れると、そう呟いた。
まるで自分の子をあやす母親のように、優しい声で呟いた。
「……………」
少女は呆然とした様子で、女性を見ていた。
何の動作も出来なくなってしまった少女に、女性は口を開いた。
「さあ、行きなさい。貴女は貴女の道を往くのでしょう?」
「………う、うん…」
しかし実際はそうではない。
少女の額の痛みが、それで取れるわけではない。
だが、少女は本当に痛くないような感覚を得ていた。
「あ、…あの……」
「どうしたの?」
少女は、女性に向かって恐る恐る言った。
「名前、…なんていうの?」
「…………紫、八雲紫よ。また会えるといいわね、お嬢ちゃん。
そういえば、貴女の名前は聞いてないわね。なんていうの?」
八雲紫と名乗った女性は、少女に問い掛けた。
「……ルーミア。私の名前は、ルーミアっていうの」
八雲紫がルーミアと名乗る少女に会って、一週間が過ぎていた。
幻想郷の天気は、朝から一面の霧の世界であった。
この唐突な日常の変化は、今に起こったわけではない。既に霧が発生してから半月は経とうとしている。
この世界―――幻想郷―――に存在する大きい湖、その奥に建つ赤い屋敷から、霧が噴き出していたのであった。
その霧は幻想郷中を覆い、太陽の光ですら殆ど遮断していた。
元来、妖怪という種族は極端に日光を嫌うきらい(というか、殆どの妖怪が日光を苦手としている)があるため、
太陽光がまんべんなく入らなくなったこの霧を、神の恩恵とも言い出す妖怪さえいた。
無論、誰もがこの異変を察知したのだが、誰も行動を起こす事は無かった。
幻想郷で定期的に発行されている『文々。新聞』ですら、
『紅夢異変の直截要因は不明。されど、未だ調査に向かう猛者無し』
という論調で一面が飾られていた。
「紅夢異変の直截要因は不明、………ねぇ」
住居部分の居間で座りながら、長い金色の髪に紫色の瞳を持つ女性、八雲紫は『文々。新聞』を眺めていた。
紅夢異変とは、その霧が微妙に紅みを帯びているため、人里の人間が「紅い霧の異変だ」と叫んだ所から名付けられていた。
紫は左手に新聞を持ち、右手で丁寧にトリートメントされた髪を弄ぶ。
これだけで十分に絵になる光景である中、迷惑そうな表情を浮かべる男性がひとりいた。
「紫。人の家の新聞を、家主より前に読むのはやめてくれないかい?」
両腕を組み、紫を睨むような視線で見る男性。
古道具屋『香霖堂』店主、森近霖之助その人であった。
彼女、八雲紫は森近霖之助に好意があるのかわからないが、香霖堂を良く訪れていた。
「別に良いじゃない。お礼として、今日の夕飯は私が作るわよ」
「それとこれとは話が別だと思うけどね」
霖之助は思わず額に手を当てていた。
ペースを乱されるのは嫌いではないが、ここ数日、この女だけにはどうしても狂わされっぱなしだった。
彼が八雲紫という女性と出会ってから、半年は経とうとしているこの時期。
思えば、最近は毎日のようにこの妖怪美女は自宅兼店を訪れていた。
「で、君はこの濃霧事件に興味はあるのかい?」
霖之助は言った。
彼自身は、争い事に巻き込まれるのは真っ平御免の構えである。
「無いわね。仮にあったとしても、私が出るべき幕じゃないわ」
紫はその一言で斬り捨てた。
「何故なら、勝手にあの子が片付けてくれるからね」
紫は言った。
其れに対し、霖之助は「ああ」という返事だけを行った。
「思い出せば、何でもかんでも霊夢だけが総てを片付けている。
別に彼女以外でもいいのに、何でだと思う?」
紫は紫色の瞳を霖之助に向け、言った。
「…誰も動かないから、かい?」
「そうね。誰も関心を向かないのよ。だからいつもあの子が解決する羽目になってるの。
だからといって、何人も責めもしないし、賞賛もしない。
まあ、この世界の自由は、博麗一族による正義によって保たれていると考えても過言では無いわね」
「その世界を、君は愛しているのだろう?」
優しい口調で霖之助は言った。
毎日家にやってきては、素人には理解出来ない哲学をばら撒く彼女に対して、自分はこの程度の言葉しか言えないが。
「ええ、私という存在を生み出してくれた、この美しい世界をね。
そして、自由と正義こそが、私達が求めうる最高の真実。
けれど、自由と正義と真実は、結局自らの手で見つけ出すのに他に方法は無いのよ」
「君らしい言葉だ」
霖之助が言うと同時、紫は新聞をたたんで立ち上がった。
「誰かと待ち合わせかい?」
「いいえ、わざわざ早起きしてここに来たのは時間潰し。
会うべき子に会ってくるわ」
紫はその辺に建て掛けておいた八雲卍傘を手に取ると、霖之助の方を向いた。
霖之助は何も言わなかった。彼はあまり詮索をしない性格である。
「じゃあ行ってくるわね。ああ、約束通り、夕飯は私が作るから」
「律儀な妖怪さんだ。行ってらっしゃい、紫」
八雲紫が昼間に外出する事は、本当に珍しい事であった。
この、ありとあらゆる境界を操る程度の能力を持つ妖怪は、強大な力を行使すると同時、その反動も計り知れないのである。
故に彼女は回復手段として、睡眠を用いる。1日12時間睡眠は当たり前。冬に至っては冬眠する。
そんな彼女が、太陽が隠れている影響で、長月にもかかわらず非常に涼しいこの幻想郷を歩いていた。
仮にも八雲紫は妖怪(それも、範疇的に不明な種族)であるため、日光はあまり好まない。
しかし今日は行かなくてはならない。それは彼女の些細な興味であった。
「こんにちは、そこな可愛いお嬢さん。相変わらず、自由気ままに生活しているわね。
貴女と出会ってから今日で丁度一週間が経つわね。
時間にして168時間、距離にして1万80歩、秒にして60万4800秒………、
と言っている間にも、23秒が過ぎてしまったわね」
かくして、紫はその少女と出会った。
少女の名はルーミア。少なくとも、八雲紫にはそう名乗っていた。
「あれー、いつぞやのお姉ちゃん? どうして私がいるってわかったの?」
その声は紛れもなくルーミアのものだった。
紫はクスリと笑う。声は小さな闇から聴こえているからだ。
「霧で多少の日光が遮られているとはいえ、白昼堂々丸い闇があれば、すぐにあなたってわかるわよ」
「さっすがー。…あれ、でもお姉ちゃんが声をかけた時、私は闇を出してなかったよ」
「新聞で貴女の事を知ったのよ。情報は時に銃より強力ね」
「ああー」
ルーミアは思い出した。
「あの烏天狗のこと?」
「そうそう、これでも毎日読んでるのよ」
「へー、そーなのかー」
同時、小さき闇が消滅し、幼き少女の姿が現れた。
女性の中でも身長が高い紫からすれば、まるで娘のようだった。
「あら、闇を出さなくていいのかしら?」
「こんなに昼が暗いなら、別に闇の中にいなくてもいいやー。それに、最近涼しいしねー」
紫はそれもそうだと思った。
未だ解決の兆しを見せない紅霧異変。
霧の濃度は非常に濃く、太陽光ですら遮り、夏だというのに秋のように肌寒い。
「ふふ、貴女って本当に可愛いわね」
「え、そーお?」
「本当に、食べちゃいたいくらいに」
「食べるー? 食べるのは好きだよー」
その一言を聞き、紫は思わず失笑した。
あくまで喩えで言ったのだが、この娘は自分が何かを食べたいという欲求が現れている。
まあ、そういう事も悪くは無いが。
「ルーミア、貴女は……………この世界を愛しているかしら?」
遥か遠くを見、突然紫は言い出した。
「へ? …この世界?」
「そう。この美しい世界を」
「…んー、私には難しいかなぁ……。でも、美味しい物が食べられるから、どちらかというと好きだなー」
ルーミアは言った。
基本的に本能で動く彼女にとっては、好きなだけ好きな事をして、食べたい物が食べられればそれでいいのだ。
紫は満足そうに笑顔を作った。
「美味しい物は好きかしら?」
「大好き! 食べている時はしあわせー。…あー、でも寝ている時も、ふよふよ浮いている時も好きかなぁ…」
「ふふ、好きな事がたくさんあっていいわね」
「うんっ。……でも、私ね、たまに思う事があるの」
ルーミアは、過去の記憶を思い出すかのように言った。
其れに対し、紫は冷ややかな視線でルーミアを見た。
「思う事?」
「…何だろう。……んーとね、……あー、やっぱり思い出せないやー」
「そう。でも、思い出せない事を無理に思い出さない方がいいわ」
「だよねー」
ルーミアは無邪気に言った。
しかし、紫にとって先程の一言は、かなりきわどい発言であった、
(……まさか、彼女は)
紫は心の中で思った。
そして、思い出す。今から何年も前の話だった。
そこは、まさに暗黒であった。
血で血を洗う、破滅と憤怒と戦慄が支配し、憐憫なんて信じる方が莫迦な場所。
ありとあらゆる部分を赤黒い物で汚した遺骸の傍らで、紫色の瞳を持つ女は、胃の内容物を地面に吐き出していた。
「ふっ……、ふふ。何回も見ているというのに、今日はどうしてこんなにも絶好調なのかしらね」
それは彼女自身が耐え切れなくなったからだ。
物凄い死臭と鉄分の臭いだけが一面を支配し、視神経に強烈な情景を突き付けられる現実。
まさに戦場。せめて、火薬の臭いだけが充満してくれればいいのに、と、彼女―――八雲紫は思っていた。
辺りを見ると、背格好が自分自身と似ている者が倒れていた。
脇腹が裂け、内臓の殆どが対外へと露出している。
その光景を見、紫は感情そのものが消失したような感覚に襲われた。
第一の理由は、その亡骸が女性であった事だ。
この世界は、女ですら無残に殺される。
亡骸は彼女だけではなかった。
下半身が吹き飛ばされていたり、白い脳髄が飛び散っていたり。
唯一の救いが、彼女達が比較的に楽に死ねた(恐らく一撃で即死である)事であった。
斃れている者達が性的暴行を受けていない事だけでも、彼女達は救われた方なのかもしれなかった。
が、問題はそこではない。
この者達は一体誰で、この者達を殺したのは誰か、という事であった。
紫は周囲を警戒しながら、身を隠す事ができる木々の合間を縫いながら前進した。
転々と、同じ服装をした女性―――いずれも死体―――が転がっている。
そうしたモノには目もくれず、紫はひたすら走り続けた。
そこで、彼女はひとつの光景を目の当たりにした。
黒き翼を持った少女がひとり。金色の髪が靡いている。
少女の前方には無数の同じ服を着た者達。その数は、紫が視認しただけでもかなりいた。
黒き翼の少女に一斉射撃が加えられたのは、紫がそれを視認してすぐだった。
銃口から何発もの銃弾が少女に向かって浴びせられるが、少女の目の前で総て掻き消される。
何をやっても無駄である事は、紫が良くわかっていた。
少女の右手がゆっくりと上げられる。
黒き何かの塊が、右手に収束された。
少女に攻撃を加える者達は、それでもなお抵抗を続けていた。
紫は目を瞑っていた。何が起こるか、予想できたからであった。
「虚空の彼方へ―――――消え去りなさい」
黒き翼を持つ少女は、それだけ呟いて右手を攻撃者へと向けた。
瞬間、黒い収束光線が異国の服を纏った者達を次々と押し潰し、少女が言った通り「消え去った」。
地形ですら変化させた一撃を見舞った後、少女はその場に倒れた。
紫は思わず飛び出す。
「ルーミアっ!!!!!」
ぐったりと倒れる少女の名を叫び、紫は小さい少女の身体を抱えた。
傷付き、身体も精神も風前の灯に近かった。
「……紫、…やったわよ、私。…総代近衛軍とか名乗る莫迦連中を叩き潰したわよ」
「総代近衛軍……。ついにあそこまでの兵力をここに遣わしたのね…」
紫は瞬時に答えを導き出した。
幻想郷で突如勃発したこの大乱。元々は人間と妖怪の地域紛争が拡大化したものであった。
人間は自らの領分を侵す妖怪に攻撃を開始し、妖怪は自らの領分を侵す人間に攻撃を開始した。
長く続く戦乱は泥沼化したが、その戦争に介入したのが、絶対正義の軍勢、すなわち、閻魔庁であった。
ルーミアという黒き翼の少女と、八雲紫という結界師が知り合ったきっかけは、
自由奔放に暮らす数少ない妖怪が、大量殺戮劇を演じなければならない戦場での出会いだった。
開戦劈頭は単なる殺人ゲームを楽しんでいた彼女達は、話しているうちに妙にウマが合った。
例えば、今日の収穫はどれどれだとか、強い妖怪を倒したとか、大層下らない事であった。
しかし、何時の日か、2人はこの戦いに疑問を抱くようになった。
この戦いが、何のための戦いで、誰のための戦いだと。
言葉を話す妖怪、つまりは人間の姿をした妖怪という者は、かなり異質なケースであった。
通常、幻想郷に住み着いている妖怪は自らの本能で動く動物のようなものであるからだ。
紫やルーミアのような妖怪は、人間とそのようなカテゴライズの妖怪は、勝手に潰し合っていればそれでいいと思っていた。
しかし、それを赦さないのが現実である。
人間だろうが妖怪だろうが、容赦無く襲いかかってくる。だから殺すしかないのだ。
「………何人も味方を殺しても、かの者達は、なお懲りないようですね………」
不意に、ひとりの女性が現れた。
周囲から、銃を持った集団が現れる。汗止めとして使用していると思われる鉢巻には『正義』と書かれていた。
「……懲りないのは、貴女の方よ。……………四季映姫!」
ルーミアを抱えながら、紫は鋭い眼光をひとりの女性に向けた。
其の者こそ、四季映姫。本来は地獄に住む死者を裁く神であるが、物事の善悪の基準を自分の内に持つ身として、
人間と妖怪の戦乱は見過ごせる問題ではなかった。
「四季様、今すぐ彼女達を!」
「落ち着きなさい」
銃口を紫とルーミアに向ける総代近衛軍兵士が映姫に呟いた。
総代近衛軍というのは、数多くいる閻魔を纏める存在、すなわち総代閻魔直属の精鋭である。
その精鋭部隊が、たったひとりの少女によって壊滅に近い打撃を受けていた。
(……総代近衛軍を出しておきながら、この損害を喰らっているではないか)
映姫は押し黙っていた。幻想郷という任地へ派遣されて、日が浅いわけではない。
判決というのは、被告に有罪・無罪あるいは免訴その他を言い渡すものである。
人間は生きているだけで罪。しかし、その罪と向き合わせ、絶対的正義を―――――。
いや、そもそも正義とは何だ?
「落ち着くですと!? 何ですか、四季様!?
我々は罪深き囚人を打倒する責務がある。故に彼女達を倒さなければならないはずです!
今すぐにでも―――――」
次の瞬間、その総代近衛軍兵士の首が吹き飛ばされていた。
映姫が握っている笏から、鮮血が垂れている。それで首を刎ねたのだ。
「政治屋は、閻魔に向かって命令するのですか?」
映姫はそれだけ言った。
他の総代近衛軍兵士は何も言わなかった。
「八雲紫、ルーミア」
映姫は口を開いた。
「ありとあらゆる世界において、自由と正義とは何なのでしょうか?」
「……自由と正義は、私達が求めうる最高の真実です」
紫は言った。ルーミアの呼吸が荒い。
一層ルーミアを抱き締めつつ、紫は映姫を睨み付ける。
「…私にとって、貴女方に一切の罪などありません。罪があるのは、この世界なのです」
「……………」
紫は押し黙っていた。
「2人とも、どうかこの世界を罪の無い世界に創り変えて欲しい…。
それは貴女達の正義でも構いません。愚かな閻魔からの願いです」
「……映姫殿、ならば貴女の御身分は―――――」
「わかっています。総代閻魔殿からの命令ですが、私は義を貫くため、あえて不義を貫きます。
…あの莫迦には言っておきますよ。手前の命令なんて、くそ喰らえ、ってね」
それだけ言うと、次の瞬間には、四季映姫以下、紫とルーミア以外の人間が消えていた。
「……終わったの?」
「終わったのかもしれない。けれど、終わりは次の始まりに繋がる言葉。
ねぇ、ルーミア。………平和って、なんだろうね」
「………平和。…紫は何だと思う?」
「………そうね、戦いと戦いの間に行われる騙し合い。そう思うわね」
「お姉ちゃん…?」
「ん? ああー、ごめんなさい。ちょっと考え事してた」
そうか。あの時出会った娘が彼女だったのね。
すぐに手当てをして、その日はずっと護っていたけれど、翌朝になればいなかった。
何処を探しても彼女を見つける事は出来なかった。
だけど、ルーミアはここにいる。記憶を失って、ここにいるのだろうか。
「考え事?」
「まあね。…そうだ。立ち話もなんだし、香霖堂でも来る? 美味しいご飯、お腹一杯食べさせてあげるわよ」
「食べる? 食べるのは好きだよー」
「なら、話は早いわね」
紫はそう言うと、ルーミアの手をぎゅっと握った。
「お姉ちゃんの手、暖かい……。……何だか、お母さんみたい」
「ふふっ、そう言われると、嬉しいわね」
紫は微笑を浮かべ、ルーミアと共に歩き出した。
お母さん……か。私も彼女も、親と呼べる者は存在していなかった。
いずれ私が母親になる時は、果たしてくるのだろうか。
でも、経緯がどうであれ、生まれてきた命は命。
私も、ルーミアも、罪のある世界で生きているのに変わりは無い………。
ちなみに次に期待しているわけじゃないので悪しからず。
正直言ってマイナスにもプラスにも傾けられません。ゼロ。
総代近衛軍?総代騎士?なんですかそれ
何の脈絡もない純度100%の俺妄想を恥ずかしげもなく堂々と人前に晒して
そしてどうやらそれが自分の意志の強さだと勘違いなさっているようですけれど、正直見るに堪えません。
滝にでも打たれて性根叩き直して来る事をおすすめします。
んで次はその俺設定の為に俺設定を重ねますか?その度一次設定を破壊して。
-30点も勿体無いです
皮肉をこめた高評価も、あなたを必要以上に傷つけるだけの低評価も、つけません。
私があなたの作品を読んだ上での率直な感想を述べるとするなら、評価の対象とならない、それに尽きます。
あなたのSSが決して劣っているという意味ではありません。そこは誤解無き様。
あなたはバナナの評品会にチョコバナナを持ってきてしまった。それだけの事です。
今後益々敷居が高い事でしょうけど、それが東方のSSであればその活動を否定する事は絶対にありませんので、今後方向性を修正した上で頑張ってください。
マイナス評価をつける必要性は感じませんが、トップにオリキャラ注意などの
注意書きは必須かと思います。それは、読み手への配慮かと思いますが。
また、不当に評価されるのが嫌であれば、ご自身のHPを作って公開された方が
角が立たずよいでしょう。
見てるのも不愉快な生き恥を更に重ねる前にとっとと目を醒ますか、そうでなければお引取り頂ければと思いました。これはあくまで私個人の感想ですけどね。
ご自分の考えた設定を披露したいのであれば、どうぞ自身のサイトなどで存分になさるとよろしいかと。
東方キャラも全て書き換えて一次創作として発表してみてはいかがですか?
皮肉等ではなく、感じたままのことを書かせて頂きますが、気を悪くなさったら、申し訳ない。
さて、一つ目に思ったのは他の方が仰っているように、オリジナル設定、所謂俺設定ですね。こちらの方は意見が分かれますが二次創作では嫌われることが多いです。一次設定だけで作れとは言いません、むしろ二次設定こそがこういったSSの醍醐味のようにも思います。しかし、やはりここまでの改変が加わっている以上、注意書きは必要だと思います。
二つ目は、一次設定を上手く繋げられていないように思います。二次設定を妄想して書き下ろす以上、一次設定に癒着することが大切です。相手を納得させるだけの理由、それが無ければ妄想ではなく、それは空想となってしまうでしょう。二次創作は空想を妄想に昇華させて初めて作れるものだと、僕は思うのです。
因みに山田や褌はギャグだから許される妄想です。一発ネタですね。コレを今作品の空想と混同してはいけません。アレはよくてコレは駄目には理由があるものです。
三つ目は、文章ですが、表現が少し硬い気がします。考えさせるSSと言うことでそうしようとしているのかもしれませんが、考えさせる、理解してもらうには分かりやすい表現が必要になってきます。先ずは一般的に公式の場でしか使わないような漢字や表現は、それがテーマというとき以外は、常用のものに変えるといいと思います。
あとは、意味の二重ですかね。最初の方で言うと、「静かに、音も立てずに、ゆっくりと飛行する。」ですかね。
他には主語が多用されていたり。例に挙げると「その女性は少女に恐怖心を植え付けないよう、少女と同じ目線になって話した。」最初に少女と書いてあるのですから、同じ行にもう一度来ると、読者は既に少女を認識しているので辟易としてしまうものです。他にも……まぁ長くなるので、あとは慣れていけば自ずと分かっていくと思います。沢山書いて慣れることですね。
あとは、他の作家の作品をよく読んで、真似をするのもいいかもしれませんね。二次創作というジャンルですから、やり方というものがあります。築き上げられてきた見えないルールを把握することが大切です。(因みに僕は、昔の作品を見たら転げまわるほどに空気が読めていなかったことが……orz
それと、やはりよく文章を知らないまま書いてらっしゃるように見えるので、そこまでの情熱があるのならば、一度小説の表現について勉強すると上達します。先ずは基礎知識、とにかく書きたいという気持ちは分かりますが、基礎を勉強してから書くと、更に書くことが楽しくなるのです(僕は、でしたが;;
技法に関しては「原稿用紙の使い方」というのが検索すると出てくるので、そこを一読すると色々と変わってくるかもしれません。
と、此処までは欠点の指摘です。
見たところまだ文章に慣れていないように思いますが、ここまで長い文章や設定を考えられることは凄いと思います。僕は頑張っても短くなることが多かったですしね。これから慣れていけばきっと良いものが書けると思います。
いろいろと勉強もなさってるようなので、技法を身につけて上手く活かせれば心強い武器となることでしょう。
僕も最初はゼロから挑戦して、酷いものを書き上げたことがあります。それでも、今は本当に僅かですが面白かったと言ってくださる方が出てきました。その喜びは言葉では表せないものです。批判は素直に受け止めて、何故こうなったのかを考え、学んでいってほしいです。
ようは慣れればいいんじゃねぇのかなってことを細かく言ってみました。
すみません、頭悪いんで、分かりづらいことしか言えないんです。
最後に総合評価。文章は頑張って練られています、句読点も気になるほどではありません。あとは表現技法、二次設定の活かし方です。後の期待を籠めて30点です。
僕もまだまだ未熟な身、教えることも恐れ多いような者ですが、お互い頑張っていきましょう。
長文コメント、失礼いたしました。
結果もこんなんだしさーいい加減成長したらどうだね
何を考えて書き続けてるのかは知らんが稚拙な作品ばっかじゃん
まさかとは思うが自分は既に完成してるとか思ったりしてない?
あとアンタの思想さー、申し訳ないけどどこも崇高じゃないわ
コンビニか100均辺りで売ってそうだよ。お安いお安い
まあここまでのコメントはアンタへの正当な評価だ
ありがたく噛み締めときなさいよ?
設定がさっぱり理解できず、話の展開に全くついていけませんでした。
もしかして、これが「何かを考えさせる小説」ということなのでしょうか?
訳が分からなくなりました。
シリーズとかなら分かるけれども、いきなりなんとか騎士とか言われても困ります。
なんか戦ってるところをちゃんとしたらまだ読めるものにはなるかもしれません。
あと、この程度で考えさせる作品を騙らないで下さいませんか?
作品もヤバイが後書きはもっとヤバイと思います。
後書きで暴走しなきゃ、後ほんのすこしましだったとおもいます。
元ネタをそのまま拝借するならば、『分にして1万80分』ではないかと…
意図的になされたのなら失礼。
読み進めている時も、読み終わった後も、この感想しか頭にありません。
登場人物が東方キャラクターである必要が無いなんて、技術力以前の問題なんじゃないかと思います。
こういった文章を書けない人間が言うのもなんですが、作品を生み出せる技術を持ちながら、このような結果に終わってしまった事が一番悔やまれます。
作品を見て欲しいという気持ちを先走らせず、投稿する前に
「これは本当に東方二次創作なのか?」
と、冷静になって確認する事をお勧めします。
>「作品は作品であり作品に上下は存在しない」
こんな事を言ってるうちは、いつまで経っても成長しませんよ。
驕るには何もかもが足りていません。
気にしてください。顰蹙を見れば自分の悪い点が必ず載ってます。
良い評価だけが自分の糧になるとは思わないことです。
>ありとあらゆる人達の顔を潰せるような文章を書く、これが理想系。
顰蹙を買われても気にしないなんて考え方では、その理想は永遠に理想のままで終わるでしょう
と言うか顔を潰す文章っという表現自体変だと思います。
大体の言いたい事は他の方と同じです。
とりあえずこれだけは覚えて置いてください。
『読者を置いてけぼりにしない事』
これを守るだけで質が大分上がると思います。
なので、そういった意味で期待の作家。
>ありとあらゆる人達の顔を潰せるような文章を書く、これが理想系。
自分の理想を追うの勝手ですが、それは自サイトでやってください。
ここはそういった文章を投稿する場所ではありません。
話の内容がいまいちどころか全く掴めません。
ぶっちゃけ騎士とかどうでもいいです。
にしても閻魔がそう簡単に人間を殺して良いのでしょうか?
裁く立場が(死刑等除く)裁かれる立場になってしまうと思われるのですが。
そんな事だったら今頃小町は映姫に殺されて死んでいると思いますが。
理想系とか言っているのは勝手ですが、
貴方は自分の理想郷で満足しているに過ぎません。
もう帰って来なくて結構ですよ。
こんな酷いのは久し振りに見た・・・
オリキャラ使うのは勝手だが、せめてちゃんと辻褄が合うようにしてほしいトコロ。
さすがにあとがき読んだ後に次に期待はできませんので。
他の方がおっしゃってることをしっかり受け止めてください。
物作りとして基本中の基本ですよ、これは!!
過去の作品を見たら結構良い評価の物が多かったのに…
文章も書き方はいいかもしれないけど、内容は酷いし・・・
まあほめれるといえば今回は、言い訳をMIXIの日記で書かなかったことやね。
つっても、書き方やその不遜な態度は止めた方がいいと思いますが。
つ~か顔を潰すって何よ?
ちゃんと言葉の意味分かって使ってる?
総代にしても、騎士とかにしても
ちゃんと言葉の意味を理解してからもどって、というか戻ってこなくてもいいけど。
後生ですから自分が管理する東方紫霖党とかいう狭い世界でやって置いてください。
「どう感じてくれるか」でなく「こう思わせたい」が、その癖そう思わせる要因が薄っぺらかったり蔑ろになっていたり、さらには「俺は俺は」
これでは顰蹙を買っても仕様がないですよね。
しかしながら考えさせる文章を書こうというのはいい心がけです。ただそれにはもう少々修行が必要と思われます。次に期待!
これらを表現したいって事はわかりました。
しかし好きなキャラクターにそのまま話させてはいけません。
SSというものは物語であるので、キャラクターを動かさなければならないからです。
まずは紫がなぜ戦争に参加しているのか。敵はどういった相手なのか。そしてどういう理由で戦争が始まったのか。
そうしたところを説明しましょう。
感想欄が荒れていますが、これは愛の鞭だと受け取ってください。
これをばねにすれば十年後にはきっと、あなたはすばらしい作家になっているでしょうから。
創想話でここまでのレベルのものは初めてと言い切ってもいいかもしれません。
東方をなんだと思ってるんだ!?と問い詰めたい気持ちで一杯です。
おまけに、あとがきのこの書き方は…
自分の事を神か何かと勘違いしてないですか?完全にトリップ入ってますよ。
東方をお前の自慰行為に使うな。
お前の思想はお前だけで持ってろ。せめて東方キャラに語らせるな。
不愉快です。
なんすかコレ。
近衛軍?はあ?
脳内設定垂れ流し。文章作法はメチャクチャ。
どこを評価すればいいのやら。
マイナスポイントだらけの小説もどきで「俺すげー」したいなら、サイト作って一次創作でもやってくださいね。
最後に。あなたの作品は好き「でした」よ。
・・・訳わかんないssでした・・・貴方は何が書きたいんでしょう?
ありとあらゆる人達の顔を潰せるような文章を書く、これが理想系。
ファンサイトにおける投稿板というのは、原作好きな人達がそれぞれの楽しみ方を発表し、分かち合う為にあるもの。
それを根本から否定して、一人で汚い自慰をし続けたいなら、自サイトでも作ってろ。
>八雲卍傘
卍傘なんて、そんな傘ありません。八雲卍傘はあくまでスペルカードの名前です。
グーグル先生やヤフー先輩で検索してください。
>総代近衛軍
説明が足りません。
閻魔が何故その様な軍団を所持しているのか?軍団の目的は?
又、その軍団を送り込んだ理由が分かりません
近頃の三流ゲームですら、そこら辺の説明はちゃんと筋が通ってますよ?
>映姫様関連について
総代近衛軍なんて精鋭を持つくらいなら映姫の代わりなんて腐るほど居ます。
身分が降格所ではありませんね。クビにされて代わりの閻魔が来る事確実ですね。
サラリーマン金太郎じゃないんですから。命令無視とか、そんな自分勝手がそう許される訳ないでしょう。
動かない歯車は余程の事情が無い限り、交換されるのが普通です。
>期待の作家
多分そろそろ期待を通り越して呆れられてます。
某スレで言われた事や、ここで言われた事の本当の意味をちゃんと理解してください。
>総代騎士
誰ですかそれは。自己設定も出ていないのに分かる訳無いじゃないですか。
過去作に出ているなら出ているで、何らかの誘導をするべきでしょう?
「この作品は作品集○○にある○○○○の設定を受け継いでいます」とか。
出てないなら意味が全く分かりません。
>俺の頭には褌も変態も存在しない。ついでにいえば、山田という人は幻想郷に存在しない。
ジョークに真剣に反応する人ですか?貴方は。
褌こーりんや山田ネタはギャグのみで使われる表現ですので、存在しなくても構いませんが。
公言するような事でもありませんし、頭に無いって事は眼中に無いって事ですよね?
そんなジョークをジョークとして受け止められない頭では、ロクな作品が出来ないと思います。
もっと頭を柔軟にしましょう。
>別に顰蹙を買われようが気にもならない。
大丈夫です、既に顰蹙を通り越して「誰手前、視界に入るな、失せろ」な人が増えてるみたいですから。
そも、顰蹙を無視する様な人にまともな作品が作れるとは私は思えません。
むしろこれだけ酷評を貰っているのに次回作が出てきたら厚顔無恥のレッテルが張られますね。
>ありとあらゆる人達の顔を潰せるような文章を書く、これが理想系。
一生理想ですね。他の方も言ってますが、そんな姿勢では理想は永遠に理想のままです。
むしろそんな思考をもってる貴方の顔面を破壊したいです、物理的に。
おっと失礼、本音が少し漏れました。
そして、こういう場に投稿する以上は、読む人を楽しませなければいけません。
しかし貴方の作品は読者を置いてけぼりにして、勝手に突っ走っているだけに思えます。
手はじめに自分の作品と他者の作品を見比べてみては如何でしょう?
誰かの作品と見比べる事により、自分の何処が悪かったかを痛感できるでしょう。
練習として、某板の某投稿するまでもない場所に投下するのも良いかもしれません。
もう誰からも見向きがされないなんて嫌でしょう?
いくら温厚な人が長い目で見てくれても、限度と言うものはあるものです。
なぜなら、それが人間と言う物です。我慢をする許容量なんてたかが知れてます。
苦しんで作品を作ってください。
悩んで作品を作ってください。
ルートはそうやって自分で作る物なのですから。
勘違いをしたままでは、駄目作家の烙印を押されたままですよ?
作品?噂通りだったと思うぞ。今更評価する必要なんて無いだろう?
読み手を愚弄するくらいなら、御自分の脳内に留めておくべきでしょう。
点数をつける価値もありません。
本当にありがとうございました。
こういう独りよがりな自慰作品を公表しても平然としていられる、そのあまりにも醜い鈍感さに、最大限の敬意を表して。
総代騎士とか近衛軍とか、もう何? 読んでて訳分からん。俺設定を出すなら、読者の目を意識してきちんと説明してくれよ!
あと、あとがきが気持ち悪かった。本当に気持ち悪かった。
作者の今後の成長に期待してこの点数を。
自分の出した小説はきっと貴方よりは相当レベルが低いと思うんですけど、
読む人から見た立場では、微妙でした。
もし、創想話で、小説を書き続けるのなら、もう少し他の方の小説を読むようにしてください。20点というのは、
80点(書くほうの立場的な意味で)-60点(読者のほうの立場的な意味で)=20点
という付け方です。
貴兄が何を書かれようが、それは貴兄の自由に違いない。ですから、貴兄の書きたいようにお書きになればよい。
評価はフリーレスで。理由は…まぁ判って頂けるかと。
途中で馬鹿馬鹿しく思いながらも期待しながら読んでいました。
しかし、読み終えた後には怒りが込み上げてきました。
自惚れるな。
だがそれは間違っていない、作者は特別に頭が悪い
確かに考えさせられましたね。
後書きより上では、それでその後幻想郷は映姫の言う”罪の無い世界に創り変え”られたのか、そもそも戦争?は何時の間に終結したのか、について。
そして後書きより下では、そこまで絶望的に悪い作品でもないはずなのにここまでの酷評、もとい罵言が殺到したことについて。
総代云々については、特に非難する気はないですよ。オリジナルかな?程度に受け止めてます。ただ、唐突に出てきた感は否めませんが。
何と言うか、冒頭に一言”オリジナル設定がありますよ”とでも断り入ってたりすれば、また違ったのかもしれませんね。そう言う心構えで読めるので。
全体的に、作者の方の試験的な色合いは強く感じられました。
霖之助の口調にはそれほど違和感を感じなかったので、ご安心を(笑
ただ、織り交ぜたい作者の方の思想というものが、ちょっと露骨に表れ過ぎているような気はしました。荒削りと言うんでしょうか、もう少しこなれていけば違和感なく作品の流れの中に溶け込めるようになると思います。
何よりも、”幻想郷”って世界と”血みどろ戦場”とのイメージのギャップについていけない人は多いんじゃないでしょうか。
”幻想郷”自体が平和ありきで成り立っている世界観のような気がするので、その辺が。
もっとも作者の方は、今のように平和になる以前の混沌殺伐とした妖怪と人間の抗争の時代を描きたかったんじゃないかなと、僕なりに何となく解釈することにしますが。
それでもやっぱり気になるのは、それであの後妖怪と人間はそれなりに和解したのか、平和になったのかってことで。
ルーミアと紫の会話やその他場面を見るに、ほのぼのとした現在の幻想郷らしい空気が流れているようだし、
その”殺伐”から現在にいたるまでの過程が釈然としないため、真面目な意味でこの点数です。
これレートが限りなく0に近いじゃん!まじでウケタw
話はカスみたいにつまんないけど。