Coolier - 新生・東方創想話

習作

2012/07/04 00:04:14
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※物語の主観として男性の主人公が出てきます。
それでも大丈夫!という方は、よろしければしばしの間お付き合いください
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・・
・・・




夏、夏、夏・・・そう、それ以外の言葉もない
吸い込む外気は熱く湿り、じっとりとした水気が肌にまとわりつく──

額からじんわりと浮かんでくる汗を、
僕は布団から重くけだるい手を伸ばし、枕元に置かれたぬるい水手ぬぐいで拭き取る。

じんわじんわ響くセミの声が、まるで後押しのように
拭った先の額から汗をにじませる・・・

あぁ、なぜこの蒸し暑い夏の日中に、こんな布団の中で過ごす羽目になったのか──

原因に見当はついている
あの土蜘蛛に付き合って半日近くべえごま遊びをしていたせいだろう。

聞けばあの妖怪、人間には特に良くない類だそうで、
そういった知識のない僕はそうと知らず、
命を削りながら、その道楽に付き合っていたのだ。

「・・・だるい。」

おもわず漏れる一言は、端的に、しかし的確に今の心境を表していた。

土蜘蛛からもらった病魔は3日の後に臓腑が焼けたように爛れ死に至る病──

だが幸いなことに、僕には死ぬまでに3日の猶予があった。
さらに言えば、ここから半日の距離にどんな病もたちどころに直してしまう
奇跡のような名医が住んでいるという。

呼びに行くので半日、来てもらうので半日。
都合一日で残りは二日・・・命の勘定としてはこれ以上ないくらい
破格である。

しかし、そうなると誰がその名医を呼びに行くのか──

それもまた巡り合わせというものであろうか
今僕がいるこの部屋の・・・正確には、僕がいるこの部屋のある神社の持ち主は
そういった人物に顔が効くらしい。

僕が土蜘蛛と別れて意識を失い、
紫色の服の妖怪にこの神社の縁側に放り投げられてから

やれ病気が移る、やれお茶の途中だ、やれあんたが直接運べだ、という誰かの愚痴を
ぼやけつつある意識の中、右から左に聞き流していたのをかすかに覚えていたが

気がつけば、この部屋で布団に寝かされていた──
留守番兼看病役を言いつかったというあの紫色の服の妖怪もおまけにつけて・・・

「ふふふ、貴方って見てて本当に飽きないわ。なんと言いましょうか・・・そう、典型的。
 それも嫌味のない、素直なまでの・・・まるで読み物の登場人物みたいですわ。」

口元に、これ以上ないくらいの笑みを浮かべながら、
紫の服の妖怪は、上半身だけのその姿で僕を覗き込んでいた。

「でも、はじめに言ったでしょう?気を許してはダメ・・・ここはそういうところだって・・・」

・・・あぁ・・・意識がはっきりしない。
このにやけ笑いの妖怪に一言位反論したい所ではある・・・
例えば、見てるだけじゃなくて手ぬぐいくらい変えて欲しいとか・・・

だめだ・・・上がってきた熱に頭の中を掻き回されて、言葉もまともに纏まらない。

「それでもしぶとく生きているんだから、貴方。
 本当に読み物にするなら最高の逸材だと思いますわ。」

上半身だけのそのにやけ笑いの妖怪は、


手間のかかる子ほど可愛いものですもの──


なんて最後に付け加えていたような気がするが・・・


それと同時に、僕の意識は溶けるように闇へ落ちていった──



・・・
・・

夏、夏、夏・・・いや、夏だから暑いのか、僕自身が熱いのか・・・

熱く火照った額に、冷やされた風が涼を運ぶ・・・
うっすらと開いた目に、茜色の光が差し込む・・・

・・・本当に、なんて素敵な場所なんだろう
僕はまだぼやける意識の中でそんなことを考えていた。

子供の頃に、田舎の祖父母の家に遊びに行ったとき
目の前に広がる山々や、流れる小川の煌きに、
心の中で感じた言いようもない感動・・・

そういった・・・いうなれば、無くしてしまった思い出とでも言うのだろうか・・・
そういう言葉にできないものが、ここには溢れていた。

少し日に焼けた畳の、その青臭い藺草の香り・・・
水桶に浮かぶ、西瓜の瑞々しさ・・・
どこまでも青く澄んだ空に、ふくふくと膨らんだ入道雲の雄大さ

・・・たとえ、知っていても知らなくても・・・
きっと誰もが心打たれるその風景は

まるで当たり前のようにそこにはあったのだ。

「あぁ・・・」

そうだ、ここは美しい・・・
心の奥底にあったものが、堰を切って溢れ出すように
とりとめない郷愁の情に似た何かは、例え命の瀬戸際にあっても
僕に感嘆の意をもたらしてやまなかった。

なにより──

「 ──。」

夏の夕の風が運ぶ涼しさが、熱に喰われた意識を少しだけ戻してくれる

思い出すのはあの時・・・
夏の日に焼かれた畦道の、少しそれた林の影で、鈍色のべえごま片手に
不器用にあしらえた御座の切れ端と独りにらめっこしていた少女・・・

それと目があったとき・・・

確かにそれには関わるべきではないと感じた・・・

でもそれ以上に・・・

僕はその光景に惹かれていた・・・

「──。」

何故かって・・・なんだか少し悔しかったんだ・・・
彼女は僕では届かないくらいこの風景に馴染んでいて

それを見た時に、僕は気づいてしまったんだ・・・

──僕は、やっぱり此処に居場所はないんだと・・・

「・・・。」

ここは夢幻の集う場所・・・
人が捨て、今は最早、人の手に余る何かを宿して揺蕩う夢か何か・・・

あの紫の服の妖怪は、曖昧にはぐらかした様な調子でそう言っていた気がする

あぁ──

そうだ、これは唯の横恋慕。
ぱっと出の余所者が、簡単に手を伸ばせるようなものではない・・・

でも・・・それでも・・・少し位はいいじゃないか・・・
溢れるその少し位を手にしても・・・

だから、僕はその儚く微睡む、決して触れてはいけないものに手を出して──

・・・・・・しっかり罰が当たったのだった。

「・・・情けない。」

今更、命が惜しいとは思わない。
いや、手を出してはならないモノに手を出してすぐに命を落とさなかったのだ
鑑みて見れば、神様の寛大すぎる裁量というものではないだろうか。

自分勝手な嫉妬心から
勝手にその美しい夢の中に自分の席を置こうとした愚か者に
しかし、命を取り留める猶予と機会まで与えているのだ・・・

考えれば考えるほど、本当に自分が小さく見えて情けなくなってしまう。

「・・・・・・いっそ手を伸ばしたまま死んでしまえば、ただの笑い者で済んだかもしれないのに。」

気恥かしさか、届かなかった未練か・・・
結局僕という人間は、恩赦も容赦も喉元すぎればなんとやら・・・

茜色と濃紺に揺らめく空と山の隙間を・・・
その曖昧な一瞬を・・・

ただ恨めしく、弱々しい視線で見留めるしかできないのだ・・・


「そうね、そのまま死んでてくれれば、この暑い中、私が死ぬような思いをしながら
 外に出ることもなかったわ・・・ほんっと。」

スッと、小気味よいキレのある音を立てて麩が開く

「あぁ・・・お帰りなさい。本当に迷惑をかけて・・・申し訳ないです。」

僕の気力を振り絞った労いの言葉も、左手を小さく振って一蹴される

──この突然の闖入者こそ、この神社の持ち主。
名前を・・・なんだったか・・・その響きは聞けば耳に心地よかった筈なのだが・・・

僕のこれまでの人生からは遠く離れたその音は、
すっぽりと頭の中から抜け落ちていた・・・。

それでも、赤と白で纒められたその可愛らしい衣装と、
気だるげな、それでいて凛とした光の宿る瞳、可愛げのある整った顔立ちは
しっかりと覚えている。

そう、彼女もまたこの世界に相応しい・・・
夢がそのまま形を得たような、なんとも浮世離れした少女だった。

「で、連れてきてあげたわ、お医者様。」

その赤と白の服の少女の裏から

「こ、今晩は・・・はじめまし・・・て。」

おずおずと姿を現すのは、年の頃は赤と白の服の少女と同じくらい・・・

印象的なその腰まである長い、うっすらと葡萄色に色づいた髪の

──兎の耳をつけた少女だった。

・・・ここの住人たちはどうしてこうも、歪なのだろう・・・

いや、歪なのはこの場合僕の方で、
この場所にとっては彼女たちこそ端正に整った、然足り得るものなのだ
僕なんかでは・・・僕の人生で今まで見てきた見識なんて物差しにすらならないような
そんな容姿の、そんな形の彼女たちは、でもどこまでも手の届かない夢そのものだ

「・・こんば・・・んは。」

掠れ声で僕は応じる。
どうにもこうにも、僕はどうしようもない馬鹿者らしい

夜の帳が落ち始め、暗闇があちらとこちらと顔を出すその中で・・・

彼女の薄赤く仄めく瞳が・・・

ほんとにどうしようもなく噛み合っていると感じて・・・

あぁ、本当に・・・ただ僕は此処に加わりたいなんて思ってしまっているのだ

「じゃ、後は頼んだわよ。私は居間の方にいるから何かあっても呼ばないで頂戴。」

ぼんやりと、その兎耳の少女を眺めているうちに、赤と白の服の少女はいつの間にか
古びた行灯に火を灯しながら気だるげにそう伝えてきた。

「あ、はい・・・で、では失礼しますね・・・」

面倒事はもう結構、とでも言いたげにストンッと麩が締まる・・・

兎耳の少女は、紅の渋く色付いた大きな担ぎ箱を
僕の枕元近くに静かに下ろした。

行灯の火が揺らめき、がちゃがちゃと何かを探る音が響く
時折鼻をつくこの香りは、土の香りだろうか・・・

「・・・。」

言葉もなく、ただ静かな夏の虫の羽根音だけがどこからとなく響いている

そのうち暫く、ゴリゴリとなにか陶器のようなモノを擦り合わせるような音も響きはじめる
そう言った知識のない僕には、それが何をしているかはわからなかった・・・

わからなかったけど、何故だかその響きは、救われるであろう命を感じさせる
とても優しいものだと思った。

「・・・。」

ぼんやりと薄橙の光に照らされた天井板・・・
その揺らめく、不確かな形は本当に見ていて飽きない。

「・・・ん。」

ふと、鈴が鳴るような声が響き、思わず僕はその方を見やった──

「・・・。」

──これでもう何度目だろうか、僕はどうやら本当に大馬鹿者らしい。

僕の枕元で何かをしていた兎耳の少女は、どうやらその作業に滞りのない光を得るため
後ろにあった行灯を動かしていたようだった。

そう、つまりは今、彼女は僕に対して後ろを向き、つまりその──

初対面の印象ばかりに目がいっていたが、
彼女の服装は僕でもよく見る少女のそれであった

白くシワのない清潔感のあるブラウスと──

萌黄色の丈の短いスカート──

──この命の瀬戸際に本当に・・・
男の助兵衛根性は呆れるほど正直である。

スカートの下から伸びる薄明かりに照らされた太もも・・・
もう少しで・・・この重たい頭のしたでずんぐりと居座っている竹編みの枕をどかせば

もう少し・・・

・・・
・・

そこまで考えて、僕は目を再び天井へ戻した。

本当に、僕は大馬鹿者だ。

あれほど心惹かれるこの夢への恨み言を飲み込みながら
これではその実、ただ彼女たちが愛らしいから取り入りたいだけに思えてしまう。

いや、実際今までに出会ってきたこの住人たちは、
誰もが本当に魅力的な少女のそれであった

あの土蜘蛛も、この神社の主も、紫の服の妖怪も、
氷の妖精も、この兎耳の少女も

容姿としてみれば、絵に描いたような素敵な面持ちであった。
けど、僕が本当にこの夢に焦がれたのは、そうではなく──

「・・・。」

いや・・・やめよう。
これではまるで言い訳だ、そもそも誰に対しての言い訳なのか

・・・僕か・・・いや、僕しかいなかった
まったく、ほとほと自分に呆れてくる

静かに目を閉じる
なんとも情けない心持ちを、ただただ憤りと冷めた内情で塗りつぶしていると

「あ・・・の・・・大丈夫で・・・しょうか?」

件の兎耳の少女が僕を覗き込んでいた。

まるで心を見透かしそうなその薄紅の瞳を
先ほどの下卑た自分を隠したい気持ちから少しだけ目線をそらしつつ

「大丈夫・・・ですよ。」

かすれた声で答える。

「あの・・・お薬が処方できましたので・・・その・・・飲み・・にくいでしょうから
 身体を起こしてもよろしいでしょうか?」

えぇ・・・と、力のない頷きを返す。

本当なら、自分の力で起こしたいところではあったが、
精魂の削ぎ落とされたこの身体では彼女の好意に甘えることしかできなかった・・・

・・・熱気の残る布団の中に冷気が流れ込む。
背中に、ほんの小さな、その冷気が残ったような少しだけ冷んやりとしたものが当たり
次に僕の見る世界は、僅かだが傾きを見せる


目の前の少女より、頭一つ半は大きい大の男が、
その少女の細腕で支えられている絵というものは考えても情けのないものであった

それも、自業自得で身を滅ぼしかけたような者の、
全ての後始末を少女たちに任せきりと来た日には、本当に泣きそうになった。

「あの・・・あの・・・飲みにくかったり・・・しませんか?」

おどおどとした口調で、おずおずと水差しを口元に持ってきてくれる兎耳の少女

あぁ・・・本当に此処は、どこまでも穏やかで、優しい場所なのだと
虚ろな面持ちになりながら、水差しの口から水を飲み、薬粉を嚥下していく・・・
如何な目の前の人間がどのようなものでも、ここは本当に全てを深くは問い質さない

この優しさは─

だが、どうあっても・・・僕は道理と言う名の確固たる、がんじがらめな不条理に成り立つ場所に生まれ、
不条理と言う名のあやふやで、心地の暖かい道理が通るこの場所には立ち代われない・・・

本当に、本当に、だがそれは何処までも現実なのだ。
現実は何処にいようと現実だ。

それは常に突きつけられる・・・
だからせめて、本当にこの夢が覚めないうちは・・・

「・・・。」

静かに、僕の体が再び横たえられる。
程よく外気に冷やかされた掛け布団は、
心地よさを伴って、僕に再びのしかかってくる。

「・・・ひとまずは・・これで・・・後で・・・残りのお薬をお渡ししておきます。
 何かあったときはまず・・・」

あぁ・・・意識が重い・・・本当に・・・
滾滾と、湧き出るように頭の中が虚無に塗り替えられてゆく──

せめて・・・

「お医者・・・様。有・・難う・・ござい」

そこから先は真っ暗闇だった──

ただ分かることは、朝霧の中、
何とも言えない清々しさで身を起こしたということだけ

枕元には、水差しと、薬包が4切れ程。
それと、細かい薬の用法と──

──お大事に。

と、筆で書かれた、丸い文字の、短い文章が添えられていた。

ほんとに、本当に、ここは何処までも優しい夢なのだと

夢にどうあっても馴染めない僕という余所者は、
その夢の残したわずかな優しさの余韻を

突然部屋に入ってきた赤と白の服の少女に
朝餉の支度として、歩いて半刻程の小川で釣りをするように

療養中であるという私情は決して挟ませずに

釣果が上がるまでは決して帰ってくるなというお達しを宣告され、
追い立てられるように追い出されるまでは

確かに噛み締めていた




・・・
・・

その後、僕がどうなったかはまた別のおはなし。

縁があれば、いずれまた・・・
 初投稿です。 巌(いわお)と申します。

東方Projectという作品には最近になって心惹かれ、足を踏み入れました。
私のこの作品に対する第一印象を、試行錯誤と思いつきを入れ混ぜて書き綴ってみました。

ここに投稿されていらっしゃる先達の方々に、敬意を払い、
この分野に関する知識と、物書きとしての経験の薄い身ではありますが
何卒よろしくお願いいたします。

では、長々と失礼いたしました。
またご縁がありましたら。
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コメント



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1.無評価名前が無い程度の能力削除
見やすさよりも、小説の常識に従って書いてください
読点で改行は御法度ですよ
2.無評価削除
1さん>>

早速のコメント、有難うございます。
初手から手厳しい指摘を受けてしまい、お恥ずかしい限りです。
小説の常識に従って、というご指摘、誠に申し訳ございませんでした。
私、そういった常識を知らない上で書かせて頂いてしまい、本来ならば書き直すところではございますが
どう、どこをどうしたほうがよいか、無作法ではございますが他の皆様からもご指摘を受けて
学ばさせていただきたいと思いますので、今しばらくのお目汚し、何卒ご容赦くださいますればと
思う次第にございます
3.70名前が無い程度の能力削除
結構読ませる文章だと思います。
ただ、この作品で何を伝えたかったのかが、私には残念ながらつかめませんでした。
二次創作ですから、日常の点景を表現しただけでも良いのですが。
4.無評価名前が無い程度の能力削除
3さん>>

コメント本当に有難うございます。
まずはお褒めの言葉をいただき、私、至極感激であります。
こういった話を練る事は初めての手探りでしたので、至らない点も出てはしまいましたが
少しでも見るべき点があったと評価されたことには、これからの原動になると励みになりました。

しかし、何を伝えたいか伝わらない。
この点におきましては、確かに反省すべき点だと痛感いたしました。
三時間ほど、下書きもせずにつらつら書き進め、物語の集結の結を見失っていてしまった事を
自覚とともに改めて痛感いたしました。

まだこの界隈に入りたてで、キャラクターたちが一体何を目的にどう考えて動くのか
考えにくい次第でございましたので、恐らくそう言った部分も出てしまったのかと思います。

ご指摘いただいた点を踏まえまして、一層精進してまいりますので、何卒今後共よろしくお願いいたします。。
5.70名前が無い程度の能力削除
幻想郷に入った人間をこう描く作品はあまりなく、新鮮な気分で楽しませて頂きました。
ただ、ラストがやや投げっぱなしとも感じられました。
次回作も楽しみにしております。
10.無評価名前が無い程度の能力削除
5さん>>

大変今更ながら、コメントありがとうございます。

また、励ましの言葉まで頂いて、感激と感謝の気持ちでいっぱいでございます。

しかし、最後の投げやり感、誠におっしゃるとおりでございます。
上記にも上げましたとおり、何も考えず、ただ気持ちのままに書いてしまったことが
物語の本題を見失い、物語の行き着く先を見失ってしまった結果を産んでしまったと
反省する次第であります。

ご指摘いただいた多々のご意見を参考に
もう一度新しい作品に挑戦してみようと思いますので
もし、ご縁がありましたら是非一読していただければと
思う次第であります。
12.60名前が無い程度の能力削除
礼儀正しく向上心ある姿勢は大いに好感触でござんす。ただ先達に敬意を払うと仰る割には、創想話でよく叩かれる失敗パターンが散見する辺り、一体果たして敬意とはどれほどのものなの?と穿った見方もしてしまいます(ごみんね)。

とは言え若さ故の過ちは若さ故に気付かないもの。失敗と反省を重ねて上達すればなんの問題もありません。(自称)先達の立場の人間は後進には寛容であるべきだと、どのような界隈でも思いますので。



指摘をあげるとすれば、例えば俗に言う小説の作法。主に句読点や三点リーダーなどの記号の使い方を指すのですが、(個人的には執拗なほどここを指摘し減点する人がいて変な奴だなぁ、と思わないでもないのですが)単純に字面が汚くなって見栄えが悪く読み辛いので、先達の方法を真似るが吉でしょう。
そう言った初歩的なところが出来てない辺り、グーグル先生に「小説 書き方」みたいな事すら打ち込んだことがないと思われます。小説指南サイトなら腐るほどあるので、どこか気に入ったところで学んでいってください。

それと記号の多様が目立ちます。特に三点リーダーですね。(――もですが)。音読してみると分かりますが、三点リーダーが多いとテンポが悪くなります。「なんか、こう、含みを持たせたい!」っていう感じはヒシヒシと伝わりますが、恐らく思っているほどの効果は上がっていません。普段マンガを多読している人が小説を書くとよく見られる現象の一つのようです。これはプロが書く小説をよく読んで経験値を増やすしかないと思います。小説に対する知見が増えれば自分のおかしな文章に気付けると思います。


内容については、辛口にはなりますが少しだけ。

自分は大袈裟な幻想郷賛美があまり好きではありません。原作作中にあまりブラックな描写はありませんが、結構キャラクターの言ってることはダークなものがあるし、実際ゲスい奴らも結構います。

なぜ主人公がやたらと幻想郷が綺麗に見えている理由が、この作品には見当たらんのです。つまり感情移入が出来ない。

景色が綺麗なだけなら俺らの世界にだってあるし、なにを持って主人公は幻想郷を美しいと感じているかがさっぱりです。もしかしたらなんらかの壮絶な過去があったのかもしれませんが、そんな描写もないですし。

携帯なので字数制限の問題でここまでですが、アナタの向上心に期待し、次の作品を期待しています。(なんかすげぇ中途半端で申し訳訳ない)