****
ごきげんよう、みなさま
さて、今回も黒白服の魔法少女とキノコのお話
前回見つけたのは人の性格をおかしくする・・・いや狂わせるキノコでした
はてさて、今回はどのようなキノコを見つけるのでしょうか
胸躍らせ絶望にひれ伏さぬよう、そして・・・
さぁ開幕の時間です
****
「あ、あつい・・・・」
森の中を歩く少女が1人
しかし、その姿はどこから見ても今に溶けそうな雰囲気を漏らしている
「ちくしょー・・・こんなんだったらもっと薄着にしとけばよかったぜ・・・」
ダルそうな顔でだらだらと歩く白黒服の少女
彼女の名前は霧雨 魔理沙
今日はキノコ採集のために森に来たのだが
どうやら暑いようである
「たしか、この先に川があったはずだな・・・そこで休もう・・・ぐへぇ」
今にも崩れ落ちそうな勢いである
肝心のキノコ採集も暑さのためあんまり袋に入っていない
少し歩くと川の音が聞こえ始める
その音を聞いたとたん少女の顔が輝き始めた
~川~
「ふー・・・冷たいなぁー。生き返るぜ~」
両足を川に刺し込み幸せそうな顔をしている
「しかしまいったなぁ・・・このままじゃキノコ採集がうまくいかないぜ・・・」
足で水をパシャパシャさせつつ、どうするか考えていた
「しかし夜まで待つのもアレだしなぁ・・・」
仰向けになりさらに考え込む
そして結論が出た
「よし、帰ろう」
結論、というより妥協である
「また明日にでもくればいいしな」
ヨッと立ち上がり川から出ようとしたとき
川の対岸で何かが光った
「んぁ?なんだあれ」
川を渡り光った場所に向かう
「・・・おー、なんだこのキノコ」
そこにあったのはなんと
冷凍されたキノコ
もとい
氷漬けになっているキノコ
「なんで凍っているかわからないけど珍しいキノコだな、よしGETだぜ!」
意気揚々とキノコに触れると
「うわっ!つべた!」
この暑さの中、これだけの冷たさを誇るキノコが目の前にある
「こりゃー神様からの贈り物だな!いただくぜー!」
嬉しそうな表情で氷キノコを採り
ホウキにのって家に向かった
~魔理沙の家~
「さぁーてキノコはどうなってるかな」
いくら冷たいとはいえ氷漬けのキノコである
溶けているか心配になる
しかし、その心配は安心へと変わる
「すげー、全然溶けてないし溶けたあともない」
マジマジとそのキノコを見つめる魔理沙
「涼しいキノコだけど・・・やっぱり効能がきになるよなー」
顔が悪魔笑顔になりはじめた
手っ取り早く道具を使い
氷漬けキノコを粉末にする
粉末にしてもほんのりと冷たい
「さてと、誰で試すかな。アリスは以前やったから警戒されてるし・・・んー・・・」
魔理沙の脳裏に生贄・・・もとい友人の顔がルーレットのように回る
そして止まった顔
巫女である
「霊夢にするかな」
ニマーと顔を歪め神社に向かう
~神社~
「いよぅ霊夢。遊びに来たぜ」
すぅーとホウキで降りてくる魔理沙を見て霊夢の一言
「いらっしゃい、魔理沙さん」
「へ?」
魔理沙の目が点になった
はて、霊夢ってこんなおとなしくて礼儀正しい奴だっけ?
と首をかしげる
すると
「・・・ごほん。いまのは忘れて。紫に飲まされた変な粉の後遺症がたまに出るみたいなのよ、まったく・・」
すこし頬を赤くしてムスッ顔で霊夢が言う
それを聞いて魔理沙は、あーなるほど。とものすごい納得
「(こりゃちとやりづらいな、しかしこんなことはあろうかと・・!)」
魔理沙は荷物の中から箱を取り出す
「まぁ霊夢、饅頭でも食わないか?いい物が手に入ってよー」
悪魔の笑顔で箱を見せる
もちろん饅頭ときいて黙っている巫女ではない
「すぐにお茶用意するね!」
とものすごい勢いで神社の中へ走りこんでいった
「ちょろいもんだぜ・・・・」
~神社・居間~
ちゃぶ台の上にはお茶in湯のみ、そして饅頭が置かれている
「まぁ遠慮せずに食べていいぜ」
「じゃあお言葉に甘えて♪」
巫女・霊夢は幸せそうな顔で饅頭を手に取り
パクリ と食べた
その瞬間、魔理沙の脳裏に
「計画通り」
というイメージが流れた
「(さて以前の例もあるし逃げる準備はしておくか」
わからないように手でホウキをもつ
「ん~やっぱおいしいー」
「む?」
「ん?どうかしたの魔理沙?」
「え?い、いやなんでもないない。はははは」
「?まぁいいわ、それにしてもおいしー」
とくに変化もなく饅頭を食べ続ける霊夢
はて?という顔をしている魔理沙
どれどれと魔理沙も口にして見る
「・・・とくになんともないな」
「んーおいしいー」
「そんなにおいしいか?」
「おいしいわよ」
「安物なんだがなぁ・・・」
「そんなことないわよ、とってもおいしい『ミカン』じゃない」
「・・・へっ?」
はて、霊夢が食べているのは饅頭
しかし霊夢はミカンと答えた
「・・・大丈夫か?これ饅頭だぞ?」
「饅頭じゃないわ、スイカよ」
「・・・お?」
「あー冷たくておいしいニンジーン」
「まてまて、これはキャベツだぜ」
「ちがうわよ、オニギリよ」
「いや飴玉だ!」
「もうなんでもいいわぁおいしー」
「それもそうだな、しびれるー」
「はふぅーホカホカー」
「あー癒されるー」
どんどんおかしくなる2人
あげくのはてには
「霊夢、おまえオイシソウだな」
「魔理沙こそ、食べごろじゃない」
怪しい空気を出しつつどんどんエスカレートしていく
「はるきげにあー」
「おぱびにあー」
「かんぶりあー」
「れすみーけるふぉるあー」
「まりしゃーなるはがるておーあ」
もはや会話すら成り立っていない
~数時間後:神社・居間~
「ぐ・・・・」
「ま・・・魔理沙・・・」
「な、なんだ・・・」
「なにか盛ったわね・・・ぐへ」
「・・・す、すみません・・・ぐは」
「ま・・・まぁ・・・いいわ・・・ぐぎぎぎ」
全身がしびれて動けない2人
全身の痺れが取れたのは遊びに来た紫が気づいたときだった
~後日:魔理沙の家~
「まったくひどい目にあった・・・しかしなんだったんだろうなーあのキノコ。」
本を開きつつ氷漬けキノコを調べるが
やはり詳細はない
「まぁ毒キノコってわかったからヨシとするか」
そう言ってメモに書きつつ別のキノコの調査に入った
~湖~
「そーいえばこの前、紅天狗タケを凍らせたのどうなったかなー。あんな美しいもの作るなんて、あたい天才ね!」
TheEnd
ごきげんよう、みなさま
さて、今回も黒白服の魔法少女とキノコのお話
前回見つけたのは人の性格をおかしくする・・・いや狂わせるキノコでした
はてさて、今回はどのようなキノコを見つけるのでしょうか
胸躍らせ絶望にひれ伏さぬよう、そして・・・
さぁ開幕の時間です
****
「あ、あつい・・・・」
森の中を歩く少女が1人
しかし、その姿はどこから見ても今に溶けそうな雰囲気を漏らしている
「ちくしょー・・・こんなんだったらもっと薄着にしとけばよかったぜ・・・」
ダルそうな顔でだらだらと歩く白黒服の少女
彼女の名前は霧雨 魔理沙
今日はキノコ採集のために森に来たのだが
どうやら暑いようである
「たしか、この先に川があったはずだな・・・そこで休もう・・・ぐへぇ」
今にも崩れ落ちそうな勢いである
肝心のキノコ採集も暑さのためあんまり袋に入っていない
少し歩くと川の音が聞こえ始める
その音を聞いたとたん少女の顔が輝き始めた
~川~
「ふー・・・冷たいなぁー。生き返るぜ~」
両足を川に刺し込み幸せそうな顔をしている
「しかしまいったなぁ・・・このままじゃキノコ採集がうまくいかないぜ・・・」
足で水をパシャパシャさせつつ、どうするか考えていた
「しかし夜まで待つのもアレだしなぁ・・・」
仰向けになりさらに考え込む
そして結論が出た
「よし、帰ろう」
結論、というより妥協である
「また明日にでもくればいいしな」
ヨッと立ち上がり川から出ようとしたとき
川の対岸で何かが光った
「んぁ?なんだあれ」
川を渡り光った場所に向かう
「・・・おー、なんだこのキノコ」
そこにあったのはなんと
冷凍されたキノコ
もとい
氷漬けになっているキノコ
「なんで凍っているかわからないけど珍しいキノコだな、よしGETだぜ!」
意気揚々とキノコに触れると
「うわっ!つべた!」
この暑さの中、これだけの冷たさを誇るキノコが目の前にある
「こりゃー神様からの贈り物だな!いただくぜー!」
嬉しそうな表情で氷キノコを採り
ホウキにのって家に向かった
~魔理沙の家~
「さぁーてキノコはどうなってるかな」
いくら冷たいとはいえ氷漬けのキノコである
溶けているか心配になる
しかし、その心配は安心へと変わる
「すげー、全然溶けてないし溶けたあともない」
マジマジとそのキノコを見つめる魔理沙
「涼しいキノコだけど・・・やっぱり効能がきになるよなー」
顔が悪魔笑顔になりはじめた
手っ取り早く道具を使い
氷漬けキノコを粉末にする
粉末にしてもほんのりと冷たい
「さてと、誰で試すかな。アリスは以前やったから警戒されてるし・・・んー・・・」
魔理沙の脳裏に生贄・・・もとい友人の顔がルーレットのように回る
そして止まった顔
巫女である
「霊夢にするかな」
ニマーと顔を歪め神社に向かう
~神社~
「いよぅ霊夢。遊びに来たぜ」
すぅーとホウキで降りてくる魔理沙を見て霊夢の一言
「いらっしゃい、魔理沙さん」
「へ?」
魔理沙の目が点になった
はて、霊夢ってこんなおとなしくて礼儀正しい奴だっけ?
と首をかしげる
すると
「・・・ごほん。いまのは忘れて。紫に飲まされた変な粉の後遺症がたまに出るみたいなのよ、まったく・・」
すこし頬を赤くしてムスッ顔で霊夢が言う
それを聞いて魔理沙は、あーなるほど。とものすごい納得
「(こりゃちとやりづらいな、しかしこんなことはあろうかと・・!)」
魔理沙は荷物の中から箱を取り出す
「まぁ霊夢、饅頭でも食わないか?いい物が手に入ってよー」
悪魔の笑顔で箱を見せる
もちろん饅頭ときいて黙っている巫女ではない
「すぐにお茶用意するね!」
とものすごい勢いで神社の中へ走りこんでいった
「ちょろいもんだぜ・・・・」
~神社・居間~
ちゃぶ台の上にはお茶in湯のみ、そして饅頭が置かれている
「まぁ遠慮せずに食べていいぜ」
「じゃあお言葉に甘えて♪」
巫女・霊夢は幸せそうな顔で饅頭を手に取り
パクリ と食べた
その瞬間、魔理沙の脳裏に
「計画通り」
というイメージが流れた
「(さて以前の例もあるし逃げる準備はしておくか」
わからないように手でホウキをもつ
「ん~やっぱおいしいー」
「む?」
「ん?どうかしたの魔理沙?」
「え?い、いやなんでもないない。はははは」
「?まぁいいわ、それにしてもおいしー」
とくに変化もなく饅頭を食べ続ける霊夢
はて?という顔をしている魔理沙
どれどれと魔理沙も口にして見る
「・・・とくになんともないな」
「んーおいしいー」
「そんなにおいしいか?」
「おいしいわよ」
「安物なんだがなぁ・・・」
「そんなことないわよ、とってもおいしい『ミカン』じゃない」
「・・・へっ?」
はて、霊夢が食べているのは饅頭
しかし霊夢はミカンと答えた
「・・・大丈夫か?これ饅頭だぞ?」
「饅頭じゃないわ、スイカよ」
「・・・お?」
「あー冷たくておいしいニンジーン」
「まてまて、これはキャベツだぜ」
「ちがうわよ、オニギリよ」
「いや飴玉だ!」
「もうなんでもいいわぁおいしー」
「それもそうだな、しびれるー」
「はふぅーホカホカー」
「あー癒されるー」
どんどんおかしくなる2人
あげくのはてには
「霊夢、おまえオイシソウだな」
「魔理沙こそ、食べごろじゃない」
怪しい空気を出しつつどんどんエスカレートしていく
「はるきげにあー」
「おぱびにあー」
「かんぶりあー」
「れすみーけるふぉるあー」
「まりしゃーなるはがるておーあ」
もはや会話すら成り立っていない
~数時間後:神社・居間~
「ぐ・・・・」
「ま・・・魔理沙・・・」
「な、なんだ・・・」
「なにか盛ったわね・・・ぐへ」
「・・・す、すみません・・・ぐは」
「ま・・・まぁ・・・いいわ・・・ぐぎぎぎ」
全身がしびれて動けない2人
全身の痺れが取れたのは遊びに来た紫が気づいたときだった
~後日:魔理沙の家~
「まったくひどい目にあった・・・しかしなんだったんだろうなーあのキノコ。」
本を開きつつ氷漬けキノコを調べるが
やはり詳細はない
「まぁ毒キノコってわかったからヨシとするか」
そう言ってメモに書きつつ別のキノコの調査に入った
~湖~
「そーいえばこの前、紅天狗タケを凍らせたのどうなったかなー。あんな美しいもの作るなんて、あたい天才ね!」
TheEnd
きのこにはいろんな種類がありますから
色々んな話が出来てますね。
そのうち素晴しい物が出来ますよ、魔理沙。
だんだん理科になってきてますな
これ普通は「こんなこともあろうかと」って使うと思うんですよね。
それはそうと…
ちょwwwwwバージェス頁岩動物群www