Coolier - 新生・東方創想話

東方恐々怖

2007/06/04 02:16:29
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注意:この小説にはホラーな内容が含まれています





悲劇の七日間 零日目

ココは夏の幻想郷
昼間のうるさいセミの声も聞こえなくなった満月の綺麗な夜に事件は起こった。
「今日も月がきれいね。」
そんな事言いながら神社の前を掃除をしている巫女は博麗霊夢である
ガサッと近くの茂みが揺れる
「誰かいるの!?」
「・・・」
「何だルーミアか、どうしたの?」
「・・・」
ルーミアは何も言わずただ震えていた。
(なにかあったわね・・・
 仕方ない、明日訳を聞いて事件を調査するか)
「今晩、特別に私の神社で泊めてあげるから、
 朝になって落ちついたら事情を話してくれる?」
ルーミアは黙って震えていたが少しだけ頭を縦に下げた
「さて、とっとと寝て明日に備えるか」
しかし彼女に明日はこない・・・




悲劇の七日間 壱日目

「霊夢~あそびにきたぜ~」
博麗神社には珍しい普通の人間の客だ
ただ、彼女は賽銭を入れていかないのでそういう意味では妖怪と変わらない
「霊夢~?いるんだろ?返事くらいしろよ~」
あろうことかこの黒魔女は霊夢の捜査と言う名の物色を始めた
「みつかんねぇなぁ」
散々境内を荒らした魔理沙は神社の裏に回った
「霊夢!?」
そこにいたのは血まみれの霊夢だった
うつ伏せで倒れているその姿は血で紅白の服をさらに紅く染めていた
「おい何があった!?」
返事一つしないその巫女はピクリとも動かない
「まさか・・・冗談だろ・・・?」
すぐに近づいて霊夢をの様子を観察する
「まだ息はある。永琳のところにいけばまだ助かるかな」
今だ驚きを隠せない魔理沙の視界に入ってきたものはルーミアのリボンだった
「これって・・・ルーミアの髪についていた札だよな?
 あいつ自分ではずせるはずが無いから・・・霊夢がはずしたのか?」
ルーミアのリボンを拾い上げた魔理沙はしばらく立ち尽くしていた。
「・・・永琳の所に連れて行かなきゃな。」
魔理沙は霊夢を持ち上げて箒に乗せた
そしてそのまま物凄い勢いで発進した


所変わって永遠亭

「こういうときこの竹林がめんどくさいだよな」
ぶつくさ言いながら竹林から現れたのは魔理沙と霊夢である
「霊夢さん大怪我してますね」
「おお、永琳か、早速だがこいつ見てくれ、どう思う?」
「すごく・・・大きいです・・・(傷口が)」
「神社裏で倒れていたんだ。弾幕ってた様子も無いし霊夢の結界が簡単に破れるとも思えない」
「失血量はそれほど多くないからすぐ治ると思うわ、ちょっと待ってて」
そういうと永琳は霊夢を抱え奥の部屋に消えていった
「大丈夫かな。」
「人の心配するのはじめて見たぁ。」
「うぉ!?てゐいきなりあらわれるな!!」
「悪い~?」
「せめてもうちょっとましな現れ方してくれ!」
「いいじゃん~」
そこに現れる黒い物体
「1000㌧ハンマー!!」
「うどんげ!?」

巨大ハンマーを持ち上げているウサギがいた
目は赤くご立腹のようだ
「ったく銃弾どこにやったのよ・・・代わりに座薬置いていくなんて悪質にもほどがあるわ」
いたずらした本人は紙のようにぺちゃんこになっていた
「これに懲りたら、二度といたずらしない事ね」
(怖ぇぇぇぇぇぇぇ)
「まぁ、ゆっくりしていって、魔理沙」
赤くなっていた瞳が少し落ち着いていた
そしてそのまま部屋から出て行った
「どうすんだよ、これ・・・」
床に開いた大きな穴とぺちゃんこになったてゐをみて魔理沙はつぶやいた
「大きな音がしたけど何かしら?」
「げ!蓬莱にぃと!?」
「誰がにぃとよ。それよりも鈴仙がまたやったのね」
「え?また?」
「かなりの頻度で喧嘩してるわよ。大体はてゐのいたずらが原因だけどね」
「なんか外が騒がしくないか?」
魔理沙と輝夜は外を見た

「号外!号外!」
そういいながら射命丸文が新聞を空からばら撒いていた
何事かと兎達が号外を拾い上げ読んでいた
魔理沙も近くにあったのを拾い上げ、驚いた
「美鈴が血まみれに!?」

―――――――――――――――――――――――
文文。新聞(号外)

今日、朝九時頃、紅魔館の門番である紅美鈴さんが負傷。

犯人はわかっておらず、紅美鈴さんは意識が無く危険な状態の模様

なお犯人はなぜか紅魔館には一切入らず、美鈴に私怨があったのでは?との憶測が出ている

―――――――――――――――――――――――

「治療終わりましたよ。おや?何か有ったんですか?」
医療用手袋をはずしながら永琳が出てきた
「美鈴が殺されかけたみたいだ・・・」
「本当ですか?彼女には一度手合わせしてもらったのですが、簡単にやられるとも思わないのですが」
意外な一言をいう永琳の横で魔理沙がうつむく
「もしかして本当にルーミアなのか?」
「心当たりがあるの?」
輝夜が心配そうに顔色をうかがう
「霊夢が倒れていた横にこれがあった」
そういってルーミアのリボンをみせた
「強い霊力を感じますね。妖怪の彼女が触るのは不可能かと」
「ああ、そう思ったんだが、何かの拍子に外れたとしたらルーミアが暴走してもおかしくは無い」
「紫さんにルーミアさんを探させた方がいいのでは?どちらにしろ事件に関係してるはずですし」
「ああ、そうするぜ」

魔理沙は永遠亭に霊夢を残し箒でまた飛び立った

紫のところに行く途中で紅魔館のメイドたちが永遠亭に紅美鈴を運んでいるのを魔理沙は見たが
腕や腹や足に巻かれた包帯が痛々しかった
しばらく飛んでいると
途中で藍を見つけた魔理沙
「おお、ちょうど良かった。紫に会いたいと思ってな。」
「紫様に?今ならちょうどお昼ねの時間かと。」
「じゃあ伝言頼むわ。ルーミアを探してくれって」
「ルーミアがどうかしたの?」
「実はかくかくしかじかで・・・」
「なるほど、それで探しているのですね。それにしても霊夢がやられるとは」
「ああ、事件のにおいがしまくりだぜ。」
「お前も気をつけろよ」
「ああ、じゃあな」

そんな話をしている間にもう一つの事件が起きていた
これは二時間後の新聞である

―――――――――――――――――――――――
文文。新聞(号外)


本日正午頃新聞記者の射命丸文さんが

美鈴大怪我の号外の配達途中に

何者かに襲われ大怪我を負った

また、博麗神社の博麗霊夢も早朝に大怪我をしている事が分かった

これらの事件には傷のつき方が似ているなどいくつか共通点があり

博麗霊夢の事件後行方不明になっているルーミアが何らかの事情を知っていると見て

八雲紫が捜索中とのこと
―――――――――――――――――――――――

これらの知らせに驚いた妖怪達や人間たちは自衛を始めた
あるものは家にこもり
あるものは姿を隠し
あるものは常に警戒していた

にぎやかな幻想郷が静まり返っていた


永遠亭


「今日は怪我人が多いわね」
「全員ココに運ばれてきたけどみんな強い妖怪や人間だしどうなっているのかしら?」
疲れた様子で永琳がつぶやく
「戸締りと警備を強化しなきゃね。鈴仙、てゐ、兎達に永遠亭の警備を」
「「ハイ、かしこまりました」」
声をそろえた兎二人は司令を伝えに向かった


紅魔館
「新米門番を臨時に五人雇いましたがどうでしょうか?お嬢様」
瀟洒なメイドが頭を抱えている主人に報告した
「あの美鈴がやられたほどだ。また同じやつが来たら全滅すると思うな」
「屋敷の警備を強化しておきましょう」
「何話してるの~?」
いつの間にか現れたフランドールが二人に質問する
「難しい話よ、フラン。話が終わったら遊んであげるから自分の部屋で待ってて」
「は~い」
そういうと部屋から出て行くフランドール
「・・・なんだか嫌な予感がするわ。」
「お嬢様、口から血が。」
口角から赤い液体が流れ出ていた。
「すまん、ハンカチを」
咲夜は思った。洗濯する身にもなってくれ、と


場面は変わって幻想郷上空
「これだけ探しても見つからないなんて。」
スキマ妖怪こと八雲紫が浮いていた
「もう夕方か・・・これ以上探しても無駄ね。相手は闇を操る妖怪だし、明日に回しましょ」
そういうとスキマを開いて入っていた

もうすぐ日が暮れようとしている

漆黒の中で妖怪たちは動き出す

その漆黒が更なる悲劇を生む



「森の中~遠くから~聞こえくる歌声~♪」
気持ちよさそうに歌いながら夜の森を飛んでいるのはミスティアである
「まさかルーミアもこの暗闇の中私を見つける事なんてできないわよね。」
「本当にそうかしら。」
「だって、私は敵を鳥目に出来るのよ。見つかるわけ無いじゃない。ってあれ?」
「いただきます。」
「きゃあああああああああああああああああ!!」

森の中に響くその悲鳴を誰一人として聞くものはいなかった


壱日目~終~
ココに投稿するの初めてになります。
初めての作品がホラー長編という難しい題材で早速四苦八苦しています
アドバイスなどあったらよろしくお願いします
題名が手抜きなのは禁句(あ
ロクシン
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コメント



0.360簡易評価
1.-10名前が無い程度の能力削除
あまり偉そうなことを申すほど文才があるわけではないですが、
一言だけ疑問を言わせていただきます。
文文。新聞は射命丸文が発行する新聞です。
しかし、本作品の中では射命丸文が号外の配達中に襲われたという号外あります。
発行者が襲われているのにどうして文文。新聞の号外が発行されるのでしょうか?
初めて投稿されると聞きますが、一度完成させた作品は更正してから投稿されることを僭越ながらおすすめします。
点数は辛めにさせていただきます。
3.-10ルエ削除
求聞史記等参考資料を確かめる事をおすすめします
手抜き等と自分で言ってはいけません。作品価値が下がります

点数辛めですが期待してます。頑張ってください
私からは以上。偉そうな事を申し上げた事をお許しください
5.無評価名前が無い程度の能力削除
……作者が襲われるという新聞が出た、というのがホラーなのかも……?
6.無評価名前が無い程度の能力削除
四人目になってしまうのですが・・・・・・うん、文と新聞が気になりました。

12.無評価名前が無い程度の能力削除
>発行者が襲われているのにどうして文文。新聞の号外が発行されるのでしょうか?
そこがこの話の・・・ん?誰か来たようだ・・・