Coolier - 新生・東方創想話

風船の果実

2011/06/07 10:33:03
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ヨウムは立ち上がり、走った。走って走って走って、いつしか滴る汗で
上半身はぐっしょりといつもの緑色の衣服が張り付いた。
下半身は偶然ふんどしのみだったので、走るにはちょうどよかったのかもしれない。
尻に食い込む白い布が、走る動作によって右の尻、左の尻と交互に寄せるしりの肉によって
こすれ、ヨウムの張りのある丸い尻は白から桃色へとその色を変えていった。
一時間ほども走っただろうか。太陽は空の真上に燦燦と照りつけている。
ヨウムは楢の巨木の下で涼むことにした。



シャムッ・・ シャムッ・・歩を進めるごとに足の形に土が沈み、足を上げるとゆっくりと
元の高さに戻った。ヨウムの尻はやわらかい。汗ばんで紅潮したのも手伝い、
さながらみずみずしい桃であった。巨木の周りの腐葉土は、この炎天下にあっても
湿ったままだ。ヨウムはその木陰の下で、たったまま両膝に手のひらを突いた。


ふっと駆け抜ける川からの涼しい風。灼熱の日光からの逃避という安堵感。

そしてヨウムのぷるんとした尻。




                                 完
>>9さん、助言をありがとうございます。
次は10k程度のを書きましょう。
応援の声が多くて感激です!
ラビィ・ソー
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コメント



0.320簡易評価
3.70コチドリ削除
どういう運命の悪戯が働けば下半身が褌一丁という偶然が発生するのだ……。
とはいえ、なかなか前衛的な空想の文章具現化だと思いました。
特に最後の一文はなんか判らんけど良い。
ちょっとした清涼感を覚えてしまった事に対して若干納得のいかない自分もいるんですけどね。
9.無評価名前が無い程度の能力削除
パス忘れたならメールで管理人さんに聞けば教えてくれるはずですよ。
10.80名前が無い程度の能力削除
なんなのこれ…せめてジェネの方にしたら?

しかしホント何だろうこの爽快さ。
11.10名前が無い程度の能力削除
うーん…なんというか…何だろうこの気持ち…

不愉快なような清々しいような…。
12.10名前が無い程度の能力削除
ポエムじゃのう
17.無評価名前が無い程度の能力削除
自分で100点入れるとかどうやったら間違えられるんだよwww
19.無評価名前が無い程度の能力削除
記憶するのもイヤでしたが、作者名覚えました。
あなたの作品は見ないように気を付けます。