Coolier - 新生・東方創想話

昔の方が文章にキレがあったと言われても

2007/06/11 07:27:11
最終更新
サイズ
3.39KB
ページ数
1
閲覧数
1275
評価数
39/66
POINT
3490
Rate
10.49





そして彼女は「死ね」と言った。










「死ねばいいのに。みんな死ねばいいのに」

 私が待ち合わせに指定された、喫茶店に行くと、彼女は物騒な言葉を吐いて、テーブルに突っ伏していた。
 取り合えず彼女が死ねば、世界は安泰だ。彼女の死で世界が救われるなら、それもいい。

「ねぇ、メリー?」

 彼女は突然顔を上げ。私に同意を求める。

「そうね、私はアールグレイにショートケーキがいいかしら」

 彼女は世界を憎み。私は「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」と、過去形で聞き返すウェイトレスを憎んだ。ただそれだけの違いだ。

「そもそも、何故人は生きるのかしら?命、夢、希望。どこから来てどこへ行く?」

 今日の蓮子の発想はフリーダムだ。しかし決してジャスティスではない。
 そして私は、ショートケーキの上に乗せられているのが苺ではなく、季節の果物。メロンであったことに憤慨した。

「あぁ、人類なんて滅べばいいのに」

 滅ぶべきはお前の頭だ。
 私の席は窓際で、その位置からは国道が見えた。大型トラックが白黒の国家の犬とカーチェイスを繰り広げ、向かいの百貨店に衝突、爆発、炎上するのが見えた。
 今日も平和の一言に尽きる。蓮子の頭以外は。

「メリー」

 彼女は私の耳元に顔を寄せ囁く。魅力的で蠱惑的な声。

「愛してる」

 私もよ、蓮子。だから胸から手を離してくれ。

「だけど、この乳が憎い」

 憎み、憎まれ。そして人は死ぬ。人は業を背負って死ぬ。
 しかし、彼女の手に揉みしだかれる私の乳に罪はあるのだろうか?
 存在していること自体が罪という事は有り得るのだろうか?
 彼女の指は花山 薫の様にギリギリと、私の胸を締め付ける。



 これが――          恋。

「あぁ、乳が憎い」

 蓮子は呪詛を吐きながら、アグレッシブに私の服のボタンを一つ一つ外していく。
 私はプリンシパルな感じに抵抗するが、彼女は止まらない。

「駄目よ、蓮子」
「大丈夫、みんな見てないわ」

 私の拒絶の言葉は届かない。元より彼女を止めることなど、ミッション・イン・ポッシブルだったのだ。
 そして窓からは、炎に包まれ、のた打ち回るトラックの運転手が見えた。



 なんて――          平和(ピンフ)。

「凄いわメリー……まるでメロンね」

 ショートケーキに乗っていたメロンを食べながら彼女は言った。別に私の胸がショートケーキに乗っている訳ではない。
 そしてお前の頭は腐ったトマトだ。

「蓮子ばかりずるいわ、貴女のも見せてくれなきゃ」
「そんな、恥ずかしいもの」
「恥ずかしがることは無いわ、乳に貴賎は無いのだもの」

 私の言葉に納得したのか、蓮子はアグレッシブにネクタイを解き、その柔肌を顕にする。
 しかし、そんな瑣末な事はどうでも良く。私は窓から炎の吹き出る百貨店を見ていた。



 なんて――          ラヴ・アンド・ピース

「メリー」

 向き直ると、そこには一人の天使がいた。
 白い決め細やかな肌。細く長い指。女性らしい艶かしさを持ちながら、同時に少女の様な儚さを持つ四肢。
 決して大きいとは言えない、むしろ小さい部類に入るだろう、ぶっちゃけ無乳としか言いようが無い胸の先端の二つのアメリカンチェリーは、ショートケーキに乗っていても許せるような気がした。
 そして、恥ずかしげに頬を赤らめる蓮子。
 それはまさに天使としか形容できないものであった。まぁ、嘘だが。

「抱いて」

 究極の口説き文句をアグレッシブに言い放つ彼女。その言葉で私の頭はグラビティビートブードしてしまった。
 たっぷり五分の間を置いて、私の意識がブーメルクワンガーしてくると、炎に追われた一般市民が、助けを求めて百貨店の窓から飛び降り、腐ったトマトの様に潰れる所だった。



 なんて――          グリーン・ピース

 ショートケーキを口に頬張り、アールグレイで流し込むと、蓮子を見据え言い放つ。










「やっぱり、チーズケーキにすればよかったわ」
「みんな死ねばいいのに」





もうネタの引き出しが無いので誰か下さい

マイナスドライバー
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.980簡易評価
1.40名前が無い程度の能力削除
よくわからないけど、取り合えずアナタに妖星乱舞
2.70リコーダー削除
なんか物凄く納得いかないけど笑いました。
4.60乳脂固形分削除
乳と聞いてあるいてきたら、なぜか吹きました。
5.50名前が無い程度の能力削除
後で私のオフィスに
6.10ルエ削除
ごめんついていけない
7.40名前が無い程度の能力削除
どんなにアレでも笑ってしまった私の負け
8.80名前が無い程度の能力削除
だが断る
9.70名前が無い程度の能力削除
ピンフで吹いたw
コメントまでネタにするとは、恐ろしい子…
10.70七氏削除
どんだけ・・・笑いの話として取るなら文字の中の二人に突っ込みいれたくなったが。
13.40翔菜削除
何と言うカオス。
気付けば笑っていた。
14.80名前が無い程度の能力削除
ちょ喫茶店でケーキ食べながら何やってるの?www
15.70名前が無い程度の能力削除
カオスすぎるw 何やってんだ2人してw
16.100名前が無い程度の能力削除
もう何も言うまいと思っていたのに……

本人がキレ杉
17.70名前が無い程度の能力削除
グリーンピース不覚にも吹いた
19.60つくし削除
悔しいっ……! でもっ……笑っちゃうっ……!
20.20反魂削除
シュールもここまで来ると笑えるなあ……
実に不思議空間を楽しませていただきました。
21.無評価名前が無い程度の能力削除
ごめんなさい文章にキレがないなんてごめんなさい。
正直なめきってました超ごめんなさい。

とりあえずカブトとクワガタの兄弟は自重しろw
22.80名前が無い程度の能力削除
点入れ忘れたーたーたーたー…orz
25.70fr削除
なんと言うカオス。紅茶と一緒にピンフ吹いた。
ここが喫茶店であったという事を途中から忘れ、最後にふと思い出してまた吹いた
26.60η゛ルフラーム削除
ケフカ・・・・ww
29.-10名前が無い程度の能力削除
こういうの見ていつも思うけど、
別に東方でやる必要なくね?
30.-10名前が無い程度の能力削除
こういうの見ていつも思うけど、
東方でやる意味や必要が一切なくね?
33.50名前が無い程度の能力削除
「大丈夫、みんな見てないわ」
な~るほど
34.20名前が無い程度の能力削除
うわぁ、すげえカオス
35.80名前が無い程度の能力削除
これはヒドイイ!
38.80名前が無い程度の能力削除
ありえなさ過ぎるので楽しい。
39.70名前が無い程度の能力削除
ふいた
41.40ウェスカー削除
ちょっと待てこれは酷すぎるだろ!
というか花山 薫で吹いた俺はもうダメなのかも知れないwww
48.70名前が無い程度の能力削除
抜いた
50.70名前が無い程度の能力削除
なんというシュール
51.80名前が無い程度の能力削除
抜いた
53.100名前が無い程度の能力削除
成る程。素晴らしい。感動した。
54.90名前が無い程度の能力削除
おもすれえ。
55.100名前が無い程度の能力削除
>恥ずかしがることは無いわ、乳に貴賎は無いのだもの
間違いなくこれは名言だ。
57.100名前が無い程度の能力削除
ああ、なんて――          カオス
59.100名前が無い程度の能力削除
何をどうして欲しいのか分からない
61.100名前が無い程度の能力削除
これは酷いカオスw
62.100カミソリの値札削除
イイ……。この対比具合……。
マジ見習いたいっす!
もうね、混沌と清純は表裏一体なんですね!!どぶのヘドロ共と、美しい少女たち。
これが上と下に描かれている、一枚の絵画を想像しました。マジ鳥肌。
63.無評価カミソリの値札削除
忘れたけど、マジリスペクトっす!!
66.903削除
笑った地点でこちらの負けです。
有無を言わさずというのはこういうことなのでしょうか。
68.50名前が無い程度の能力削除
ずっと我慢してたのにっ…グリーン・ピースでっ…
一生の不覚っ!