私、鈴仙・優曇華院・イナバはある噂を小耳にはさむ。
この永遠亭の姫 蓬莱山 輝夜が料理上手だという噂を!
「あのぉ、姫ひとつお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「あら因幡、何の用かしら?」
というわけで善は急げ、さっそく輝夜のところに突撃することにした。
永琳がいないときはジャンクフードを貪り食う、ダメな生活を送っているあのニート姫に意外過ぎる特技!
もし本当ならば、天狗が小躍りして喜びそうな内容だ。
まぁ、別にどうでもいいことであるが、人も妖怪も妖獣も天狗も無駄知識を得て快楽を得る生き物だからしょうがない。自分も知りたいし。
というわけで、まずは作戦1(オペレーションワン)…ストレートに事実確認。
最終目的は料理を食べるという物的証拠!
「実は、姫が料理が得意という話を小耳にはさみ、どれくらい上手なのか気になりまして…」
「なによそれ、永琳にでも聞いたの?あと、微妙に私のこと馬鹿にしてない?」
「え……いや、あはは……」
ムスっと輝夜の顔が不機嫌に歪む。
とりあえず作戦1成功!
事実確認と同時に怒りを煽って作戦2に移行!
「…その曖昧な返事はどういう意味かしら」
「い、いえ…別に姫が思っているような意図ではありません」
「…ならどういう意味かしら」
輝夜はますます不機嫌に顔を歪めていく。
よし今だ!押し返すぞ!
私はうつむいたまま少し恥じらうように顔を赤く染める。
「そ、それは…姫が気高く近寄り難いというイメージがあって…その…」
「………」
「でも、料理が得意という…その庶民的な話を聞いて少し親近感がわいて…」
ちらりと姫の顔を盗み見ると、その顔はキョトンとしたかわいらしい顔に変わっていた。
作戦通り!
内心、にやりとほくそ笑む。
ちなみに話の内容は九割方嘘である。
嘘でないところは近寄りがたいというところだけ。
誰だってニート姫に進んで近寄ろうとするやつなどいないだろう。あ、師匠がいたか…
それにしても最近、あのうそつき兎に似てきたのかもしれない。
さて、作戦3作戦3っと…
「す、すみません…姫の料理が食べたいなどと出過ぎたことを……」
「ぷっはっはっはっはっは」
「え、姫?」
想像通りここで笑うか怠惰姫め…
性格ゆがんどるんちゃうか?こいつ。
私自身についてはもちろん棚上げですよ?
「ぷくくくくく…笑わせないでよ」
「べ、別に笑わせるために言ったわけでは…」
「くっくっく…でも、わかった理解したわ」
よっしゃぁ!作戦3完了ぅ!
内心綺麗なガッツポーズ!
最近ハマっている爆弾魔の吉○の物真似をしていたおかげだろう。
右手で勉強をして、左手でノートに書いて、ポテチを……食べる!
……まさか人違いしてる?
まぁいい、これでミッションオールオーバーだ。
「だが断る」
「…はい?」
「この蓬莱山 輝夜の好きなことの一つは、頼んできた仕事にNOと言ってやることだ。正直めんどいし」
だめだこいつ、ここまで怠惰とは思わなかった。
作戦失敗……
後日、別の方法で要求してもだめだなこいつの場合は。
ガラリ
ふすまが開いたと同時にある人物が怠惰姫の室内へと入ってくる。
「し、師匠」
私の師匠八意 永琳が真剣な顔つきで入ってくる。
とても真剣な顔つき。
怠惰姫に対して、遂にキレたのだろう。
「姫……」
「何…永琳?」
SYU・RA・BA空間完成。
とてもやばい状況だってのに、オラなんだかワクワクしてきたぞ。
さぁ、永琳選手どう出るか?
「かぐやん!」
「はっはっは」
「かぐやん!やんっ、もう――どうして手作り弁当作ってくれないの!?えーりん恋しい!」
「はっはっは」
「やんやんっ!えーりんたまにはかぐやんのごはん食べたい、ずーっと作ってくれないなんて、とっても意地悪ぅ!えーりんったらかぐやんがいないと嫌なんだからっ!」
「……はっ!」
私は誰?零戦…いやいや鈴仙・優曇華院・イナバ。
ここはどこ?輝夜の部屋。
私は何を見た?ナニモミテハイナイ。
師匠が、胸元で手を組んで瞳をきらめかせ目を潤ませて……
「ワタシハナニモミテイナイ、ワタシハナニモミテイナイ」
とりあえず突っ立ってるのも何なので部屋から出ることにする。
なんだか体が痙攣しているように感じられる。
キノセイダキノセイダ。
「あら、うどんげ?どうかしたのかしら」
「あ、師匠」
体が引きつる。
耳がピィンと伸びる。
まっすぐ師匠の瞳を見る。
うん大丈夫、うん大丈夫。
周りに輝夜はいないようだ。
おそらく妹紅のところに行っているのだろう。
「あれ、師匠…なんだか綺麗になってませんか?」
「あら?そうかしら?」
それはとてもとても美しい顔だ。
師匠は新しいファンデーションでも作ったのだろうか?
頭の中では、それは地雷だと言ってるような気がするが気のせいだろう。
師匠が少しうっとりと答えてくれる。
「女は…恋を感じると美しくなるものよ」
恋…
恋…
恋…
私は駆けだした。
理由は分からない。
だが、このままいたら何か恐ろしいものを見せつけられる。
だから私は逃げた。
途中、永遠亭に兎っこ一人すれ違わなかったが気のせいだろうか?
私は空を駆けた。
バタン
「質問だ……右の拳で殴るか?左の拳で殴るか?あててみなさい」
蹴破った店の扉の真正面にいた男に対して、質問を繰り出す。
「君は何を言ってるんだい?」
私は本気だ。
本気でこいつを……
それを理解した男はため息を吐く。
「なら、ひと思いに右で……やってくれ」
「NO!NO!NO!NO!NO!」
「ひ…左かい?」
「NO!NO!NO!NO!NO!」
「りょ、りょうほーかい?」
「NO!NO!NO!NO!NO!」
「はいぃ!?」
青ざめたな…
勘のいいきさまは悟ったようだな…
「もしかして座薬かい!?」
「YES!YES!YES!``OH MY GOD``」
なぜか店の中にいた烏天狗の呟きとともに私は行動に移した。
老獪な剣士は川を眺めていた。
そこには一本の菊が流されていた。
ポトリと落ちた菊が川に落ち、ここまで流されて来たのだろう。
老獪な剣士はそれを眺めながら茶を啜った。
「今日も平和だ」
「本当に、すみませんでした」
「まったくだよ…」
「でも未遂に終わってよかったじゃないですか」
香霖堂の店内には店主の森近 霖之助と、天狗のブン屋の射命丸 文がいた。
どうやらネタ集めにためにここ香霖堂に来ているようであった。
それにしても霖之助さんにはほんと申訳がない。
「で、ことに至った原因はなんなんだい?」
原因といえばあれだろう。
あれ?あれってなんだっけ。
オモイダシテハイケナイ。
「よく思い出せないんですが、どうやら私自身に狂気にかかったようで……」
「なんと!?狂気を操る兎が逆に狂気にかかるとは!スクープです!」
こいつまじ五月蠅い。
「原因はわかるかい?」
「いえ、それが思い出せないんですよ」
「ますます事件性を感じますね」
文さんは無駄にリアクションをとっている。
さっきから本当にうざい。
よし!こいつ道づれにしよう。
永遠亭の怪事件を解決するための礎になって貰おう。
うん、それが世の中のためだ。
「…原因を調べに行きますか?」
「是非!」
永遠亭玄関前
あまりにも静かすぎる。
不気味すぎる。
「さぁ、行きましょうか文さん」
「……行かなくちゃだめですか?」
「だめ!」
さて、文さんが逃げる前にさっさとダンジョン内に突入するとしよう。
がらららら
さて突入…
「かぐやん!」
「はっはっは」
「かぐやん!やんっ、もう――どこ行ってたの!?えーりん寂しかった!」
「はっはっは」
「やんやんっ!えーりん置いてどこか行っちゃうなんて、とっても意地悪ぅ!えーりんったらかぐやんがいないと嫌なんだからっ!」
かぐやとえいりんはPKフ○ッシュΩをこころみた
れいせんはきずつきたおれた…。
あやはきずつきたおれた…。
たたかいにやぶれた…。
この永遠亭の姫 蓬莱山 輝夜が料理上手だという噂を!
「あのぉ、姫ひとつお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「あら因幡、何の用かしら?」
というわけで善は急げ、さっそく輝夜のところに突撃することにした。
永琳がいないときはジャンクフードを貪り食う、ダメな生活を送っているあのニート姫に意外過ぎる特技!
もし本当ならば、天狗が小躍りして喜びそうな内容だ。
まぁ、別にどうでもいいことであるが、人も妖怪も妖獣も天狗も無駄知識を得て快楽を得る生き物だからしょうがない。自分も知りたいし。
というわけで、まずは作戦1(オペレーションワン)…ストレートに事実確認。
最終目的は料理を食べるという物的証拠!
「実は、姫が料理が得意という話を小耳にはさみ、どれくらい上手なのか気になりまして…」
「なによそれ、永琳にでも聞いたの?あと、微妙に私のこと馬鹿にしてない?」
「え……いや、あはは……」
ムスっと輝夜の顔が不機嫌に歪む。
とりあえず作戦1成功!
事実確認と同時に怒りを煽って作戦2に移行!
「…その曖昧な返事はどういう意味かしら」
「い、いえ…別に姫が思っているような意図ではありません」
「…ならどういう意味かしら」
輝夜はますます不機嫌に顔を歪めていく。
よし今だ!押し返すぞ!
私はうつむいたまま少し恥じらうように顔を赤く染める。
「そ、それは…姫が気高く近寄り難いというイメージがあって…その…」
「………」
「でも、料理が得意という…その庶民的な話を聞いて少し親近感がわいて…」
ちらりと姫の顔を盗み見ると、その顔はキョトンとしたかわいらしい顔に変わっていた。
作戦通り!
内心、にやりとほくそ笑む。
ちなみに話の内容は九割方嘘である。
嘘でないところは近寄りがたいというところだけ。
誰だってニート姫に進んで近寄ろうとするやつなどいないだろう。あ、師匠がいたか…
それにしても最近、あのうそつき兎に似てきたのかもしれない。
さて、作戦3作戦3っと…
「す、すみません…姫の料理が食べたいなどと出過ぎたことを……」
「ぷっはっはっはっはっは」
「え、姫?」
想像通りここで笑うか怠惰姫め…
性格ゆがんどるんちゃうか?こいつ。
私自身についてはもちろん棚上げですよ?
「ぷくくくくく…笑わせないでよ」
「べ、別に笑わせるために言ったわけでは…」
「くっくっく…でも、わかった理解したわ」
よっしゃぁ!作戦3完了ぅ!
内心綺麗なガッツポーズ!
最近ハマっている爆弾魔の吉○の物真似をしていたおかげだろう。
右手で勉強をして、左手でノートに書いて、ポテチを……食べる!
……まさか人違いしてる?
まぁいい、これでミッションオールオーバーだ。
「だが断る」
「…はい?」
「この蓬莱山 輝夜の好きなことの一つは、頼んできた仕事にNOと言ってやることだ。正直めんどいし」
だめだこいつ、ここまで怠惰とは思わなかった。
作戦失敗……
後日、別の方法で要求してもだめだなこいつの場合は。
ガラリ
ふすまが開いたと同時にある人物が怠惰姫の室内へと入ってくる。
「し、師匠」
私の師匠八意 永琳が真剣な顔つきで入ってくる。
とても真剣な顔つき。
怠惰姫に対して、遂にキレたのだろう。
「姫……」
「何…永琳?」
SYU・RA・BA空間完成。
とてもやばい状況だってのに、オラなんだかワクワクしてきたぞ。
さぁ、永琳選手どう出るか?
「かぐやん!」
「はっはっは」
「かぐやん!やんっ、もう――どうして手作り弁当作ってくれないの!?えーりん恋しい!」
「はっはっは」
「やんやんっ!えーりんたまにはかぐやんのごはん食べたい、ずーっと作ってくれないなんて、とっても意地悪ぅ!えーりんったらかぐやんがいないと嫌なんだからっ!」
「……はっ!」
私は誰?零戦…いやいや鈴仙・優曇華院・イナバ。
ここはどこ?輝夜の部屋。
私は何を見た?ナニモミテハイナイ。
師匠が、胸元で手を組んで瞳をきらめかせ目を潤ませて……
「ワタシハナニモミテイナイ、ワタシハナニモミテイナイ」
とりあえず突っ立ってるのも何なので部屋から出ることにする。
なんだか体が痙攣しているように感じられる。
キノセイダキノセイダ。
「あら、うどんげ?どうかしたのかしら」
「あ、師匠」
体が引きつる。
耳がピィンと伸びる。
まっすぐ師匠の瞳を見る。
うん大丈夫、うん大丈夫。
周りに輝夜はいないようだ。
おそらく妹紅のところに行っているのだろう。
「あれ、師匠…なんだか綺麗になってませんか?」
「あら?そうかしら?」
それはとてもとても美しい顔だ。
師匠は新しいファンデーションでも作ったのだろうか?
頭の中では、それは地雷だと言ってるような気がするが気のせいだろう。
師匠が少しうっとりと答えてくれる。
「女は…恋を感じると美しくなるものよ」
恋…
恋…
恋…
私は駆けだした。
理由は分からない。
だが、このままいたら何か恐ろしいものを見せつけられる。
だから私は逃げた。
途中、永遠亭に兎っこ一人すれ違わなかったが気のせいだろうか?
私は空を駆けた。
バタン
「質問だ……右の拳で殴るか?左の拳で殴るか?あててみなさい」
蹴破った店の扉の真正面にいた男に対して、質問を繰り出す。
「君は何を言ってるんだい?」
私は本気だ。
本気でこいつを……
それを理解した男はため息を吐く。
「なら、ひと思いに右で……やってくれ」
「NO!NO!NO!NO!NO!」
「ひ…左かい?」
「NO!NO!NO!NO!NO!」
「りょ、りょうほーかい?」
「NO!NO!NO!NO!NO!」
「はいぃ!?」
青ざめたな…
勘のいいきさまは悟ったようだな…
「もしかして座薬かい!?」
「YES!YES!YES!``OH MY GOD``」
なぜか店の中にいた烏天狗の呟きとともに私は行動に移した。
老獪な剣士は川を眺めていた。
そこには一本の菊が流されていた。
ポトリと落ちた菊が川に落ち、ここまで流されて来たのだろう。
老獪な剣士はそれを眺めながら茶を啜った。
「今日も平和だ」
「本当に、すみませんでした」
「まったくだよ…」
「でも未遂に終わってよかったじゃないですか」
香霖堂の店内には店主の森近 霖之助と、天狗のブン屋の射命丸 文がいた。
どうやらネタ集めにためにここ香霖堂に来ているようであった。
それにしても霖之助さんにはほんと申訳がない。
「で、ことに至った原因はなんなんだい?」
原因といえばあれだろう。
あれ?あれってなんだっけ。
オモイダシテハイケナイ。
「よく思い出せないんですが、どうやら私自身に狂気にかかったようで……」
「なんと!?狂気を操る兎が逆に狂気にかかるとは!スクープです!」
こいつまじ五月蠅い。
「原因はわかるかい?」
「いえ、それが思い出せないんですよ」
「ますます事件性を感じますね」
文さんは無駄にリアクションをとっている。
さっきから本当にうざい。
よし!こいつ道づれにしよう。
永遠亭の怪事件を解決するための礎になって貰おう。
うん、それが世の中のためだ。
「…原因を調べに行きますか?」
「是非!」
永遠亭玄関前
あまりにも静かすぎる。
不気味すぎる。
「さぁ、行きましょうか文さん」
「……行かなくちゃだめですか?」
「だめ!」
さて、文さんが逃げる前にさっさとダンジョン内に突入するとしよう。
がらららら
さて突入…
「かぐやん!」
「はっはっは」
「かぐやん!やんっ、もう――どこ行ってたの!?えーりん寂しかった!」
「はっはっは」
「やんやんっ!えーりん置いてどこか行っちゃうなんて、とっても意地悪ぅ!えーりんったらかぐやんがいないと嫌なんだからっ!」
かぐやとえいりんはPKフ○ッシュΩをこころみた
れいせんはきずつきたおれた…。
あやはきずつきたおれた…。
たたかいにやぶれた…。
永琳の恋を感じる云々辺りか
あと、えーりんは「ファンデーションには頼りません」と言う。たぶん
他の兎はどこに逝ってしまったのだろうか…
×道ずれ
○道づれ
ただ、JOJOネタ乙!
とだけ言わせてもらおう