※ぴんぽんぱんぽーん......
当SSは東方妖々夢の行き当たりばったりな妄想を具現化したSSです。
こんなの俺の○○じゃねぇ! とか、こんな○○はいらないわっ! と思っちゃったらすぐに戻っちゃって結構です。
しかも長編ぽいので飽きっぽい人も見切りを付けるならお早めに。
ここは博麗神社。主に暇な人間とか妖怪とかが寄り付くほかには、巫女さんが一人いるだけの寂れた神社です。
今日も参拝客は無く、お賽銭もすっからかんです。
「う~…… いつもならもう桜も咲いてるはずよね?」
縁側でお茶を啜りながら呟くのは、この神社の主にして唯一の巫女さん、博麗霊夢です。
「そうなのか? もうそんな時期なのか。あまりに寒かったから気付かなかったぜ」
「はぁ、気付いてなかったの? もう五月なのよ?」
その隣で一緒にお茶を啜っている黒白の少女は霧雨魔理沙。自称普通の魔法使いです。
「……で、何のために私はこんな所まで呼ばれてるのかしら?」
その奥で毛布に包まりながらガタガタと震えているのがパチュリー・ノーレッジ。なぜ自分がこの場に呼ばれたのかわからずに不機嫌なようです。
「だ、そうよ。あんなむらさきもやしまで引き連れて来たんだから私にも説明ぐらいしてくれるわよね?」
こちらも寒い中ご苦労様、とは全く思わずに不機嫌さを隠そうともしません。
「ただの暇潰し」
「今すぐ帰れ」
「………のつもりだったけど気が変わった。もう五月なんだろう? だったら春をここから奪った奴がいるはずだ。そいつを私達でとっちめに行こうぜ」
「今が五月だって気づいてなかったの?」
「……私は紅魔館に帰るわ」
いい加減に外にいるのも限界なパチュリーは、暖かい図書館を思い出しながら一抜けを表明します。
「まあ待て、パチュリー。このまま春が来なかったらどうなるかわかるか?」
「そんな事私には関係ないわ。図書館に四季は関係ないもの」
夏の湿気には辟易するけど、と言ってさっさと帰ろうとします。
「甘いな、パチュリー。甘納豆よりも甘いぜ」
「私のどこが甘いのかしら?」
「第一に図書館はなぜ暖かいと思う?」
「それは暖房を入れているからよ。当然じゃない」
それがどうしたの、とパチュリーは答えます。
「図書館は私の家と違って暖炉に薪をくべるタイプだったはずだ」
「ええ、そうだけど何か?」
「その薪は冬に入る前に仕入れたはずだ。そろそろストックが無くなるはず頃だろう!」
びしぃっ! と魔理沙は指を指しながらパチュリーに言います。
パチュリーはそれを聞いて少し動揺しましたが、それでも反論を続けます。
「で、でもいざとなったら私の魔法でそれくらい……」
「ちっちっち、それだけじゃないぜ。このまま冬が続けば、下手したら雪で図書館の屋根が抜けるかもしれないぜ?」
「な、何ですって!? それは困るわ今すぐ行きましょうさあ早く立って霊夢はいつまでお茶を飲んでるの!」
図書館が潰れるかもしれないとわかったら、パチュリーはもういても立ってもいられません。
さっきまでの消極的な姿勢はどこへ行ったのでしょうか? 今まで二人の会話を傍観していた霊夢を急かしています。
「ふぅ、わかったわよ。いい加減この雪景色にも飽き飽きしてたし」
ようやく湯呑みを縁側に置いて、重い腰を上げます。
「それじゃ、博麗神社シスターズ、出陣よ!」
「おー!」
霊夢とパチュリーは勢い良く飛び……
「ちょっと待て! 何だそのグループ名は!」
立とうとしてこけました。顔面から思いっきり雪に突っ込んでいて痛そうです。
「……私の考えた名前のどこに不満があるのよ」
むくりと立ち上がった霊夢は鼻をさすりながら魔理沙に問い返します。
ま、即興だしどうでもいいけど、とぼそりと言いましたが誰にも聞こえなかったようです。
「他にもいろいろあるだろ! 霧雨魔法店同盟とか、魔理沙と愉快な仲間たちとか!」
「はい、それじゃ多数決取るわよー。魔理沙の考えた名前がいい人ー」
挙がった手は一つ。もちろん魔理沙のものです。
「それじゃ博麗神社シスターズがいい人ー」
二つの手が挙がりました。霊夢とパチュリーのものです。
……パチュリーはまだ雪に頭を突っ込んだままですが。
「ええーい! 納得がいかん! 再審を要求するっ!」
「棄却します。それじゃ行きましょ、パチュリー」
「そうね、こうしている間にも図書館が軋みを上げているかもしれないもの」
ここでようやくパチュリーは起き上がりました。そしてぽつりと呟きました。
「雪が保温性に優れているのは本当だったのね」
さすがはパチュリーさん。転んでも知識はしっかりと溜め込みます。
「……私が言い出したのに扱いが酷いぜ………」
ま、貸しを作って本が借りれりゃいいか、と魔理沙も二人の後を追って飛び立ちました。
さて、こうして春を取り戻すために旅立った三人ですが、物事はそう順調に運べるわけも無く、さまざまな苦難が彼女たちの前に立ちはだかります。
果たして彼女たちは無事に春を取り戻すことができるのでしょうか。
当SSは東方妖々夢の行き当たりばったりな妄想を具現化したSSです。
こんなの俺の○○じゃねぇ! とか、こんな○○はいらないわっ! と思っちゃったらすぐに戻っちゃって結構です。
しかも長編ぽいので飽きっぽい人も見切りを付けるならお早めに。
ここは博麗神社。主に暇な人間とか妖怪とかが寄り付くほかには、巫女さんが一人いるだけの寂れた神社です。
今日も参拝客は無く、お賽銭もすっからかんです。
「う~…… いつもならもう桜も咲いてるはずよね?」
縁側でお茶を啜りながら呟くのは、この神社の主にして唯一の巫女さん、博麗霊夢です。
「そうなのか? もうそんな時期なのか。あまりに寒かったから気付かなかったぜ」
「はぁ、気付いてなかったの? もう五月なのよ?」
その隣で一緒にお茶を啜っている黒白の少女は霧雨魔理沙。自称普通の魔法使いです。
「……で、何のために私はこんな所まで呼ばれてるのかしら?」
その奥で毛布に包まりながらガタガタと震えているのがパチュリー・ノーレッジ。なぜ自分がこの場に呼ばれたのかわからずに不機嫌なようです。
「だ、そうよ。あんなむらさきもやしまで引き連れて来たんだから私にも説明ぐらいしてくれるわよね?」
こちらも寒い中ご苦労様、とは全く思わずに不機嫌さを隠そうともしません。
「ただの暇潰し」
「今すぐ帰れ」
「………のつもりだったけど気が変わった。もう五月なんだろう? だったら春をここから奪った奴がいるはずだ。そいつを私達でとっちめに行こうぜ」
「今が五月だって気づいてなかったの?」
「……私は紅魔館に帰るわ」
いい加減に外にいるのも限界なパチュリーは、暖かい図書館を思い出しながら一抜けを表明します。
「まあ待て、パチュリー。このまま春が来なかったらどうなるかわかるか?」
「そんな事私には関係ないわ。図書館に四季は関係ないもの」
夏の湿気には辟易するけど、と言ってさっさと帰ろうとします。
「甘いな、パチュリー。甘納豆よりも甘いぜ」
「私のどこが甘いのかしら?」
「第一に図書館はなぜ暖かいと思う?」
「それは暖房を入れているからよ。当然じゃない」
それがどうしたの、とパチュリーは答えます。
「図書館は私の家と違って暖炉に薪をくべるタイプだったはずだ」
「ええ、そうだけど何か?」
「その薪は冬に入る前に仕入れたはずだ。そろそろストックが無くなるはず頃だろう!」
びしぃっ! と魔理沙は指を指しながらパチュリーに言います。
パチュリーはそれを聞いて少し動揺しましたが、それでも反論を続けます。
「で、でもいざとなったら私の魔法でそれくらい……」
「ちっちっち、それだけじゃないぜ。このまま冬が続けば、下手したら雪で図書館の屋根が抜けるかもしれないぜ?」
「な、何ですって!? それは困るわ今すぐ行きましょうさあ早く立って霊夢はいつまでお茶を飲んでるの!」
図書館が潰れるかもしれないとわかったら、パチュリーはもういても立ってもいられません。
さっきまでの消極的な姿勢はどこへ行ったのでしょうか? 今まで二人の会話を傍観していた霊夢を急かしています。
「ふぅ、わかったわよ。いい加減この雪景色にも飽き飽きしてたし」
ようやく湯呑みを縁側に置いて、重い腰を上げます。
「それじゃ、博麗神社シスターズ、出陣よ!」
「おー!」
霊夢とパチュリーは勢い良く飛び……
「ちょっと待て! 何だそのグループ名は!」
立とうとしてこけました。顔面から思いっきり雪に突っ込んでいて痛そうです。
「……私の考えた名前のどこに不満があるのよ」
むくりと立ち上がった霊夢は鼻をさすりながら魔理沙に問い返します。
ま、即興だしどうでもいいけど、とぼそりと言いましたが誰にも聞こえなかったようです。
「他にもいろいろあるだろ! 霧雨魔法店同盟とか、魔理沙と愉快な仲間たちとか!」
「はい、それじゃ多数決取るわよー。魔理沙の考えた名前がいい人ー」
挙がった手は一つ。もちろん魔理沙のものです。
「それじゃ博麗神社シスターズがいい人ー」
二つの手が挙がりました。霊夢とパチュリーのものです。
……パチュリーはまだ雪に頭を突っ込んだままですが。
「ええーい! 納得がいかん! 再審を要求するっ!」
「棄却します。それじゃ行きましょ、パチュリー」
「そうね、こうしている間にも図書館が軋みを上げているかもしれないもの」
ここでようやくパチュリーは起き上がりました。そしてぽつりと呟きました。
「雪が保温性に優れているのは本当だったのね」
さすがはパチュリーさん。転んでも知識はしっかりと溜め込みます。
「……私が言い出したのに扱いが酷いぜ………」
ま、貸しを作って本が借りれりゃいいか、と魔理沙も二人の後を追って飛び立ちました。
さて、こうして春を取り戻すために旅立った三人ですが、物事はそう順調に運べるわけも無く、さまざまな苦難が彼女たちの前に立ちはだかります。
果たして彼女たちは無事に春を取り戻すことができるのでしょうか。
待ってます(ぉ
それから後ろに速度制限呪文をかけた妹様を置く。
これがどういう意味だか
(エンディング辺りを見るかのごとく遠くを見ながら、
わかるな?
なんだこれぇw
新鮮だったな・・・
どっかのクズが投稿した作品よりはもの凄く良かったぜww