Coolier - 新生・東方創想話

who?

2010/09/20 19:28:34
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桜。
散り際を、地に身体がつく瞬間。
なにを思うのか。

「桜はきっとこう思ってますよ!春が来て、良かった……て。春は蠢く季節ですよ!」





青葉。
揚々と碧く、太陽を浴びる瞬間。
なにを考えるのか。

「育つ、懸命に努力をしてるのよ。育てようとしている主を、悲しませないため、必死にね……。夏は育ちの季節」





紅葉。
変わる、赤い葉が風に揺れる瞬間。
なにを語るのか。

「紅葉が語る。それは外見の美しさではなくて」
「内面の葛藤。落ちるものか……ていう意地の張り合いよ。ね、お姉ちゃん!」
「秋は……」
「葛藤の季節」





木々。
木が、最後の一枚を失った瞬間。なにを泣くのか。

「友を失う涙と、新たな芽吹きを喜ぶ涙。冬は出会いと別れの季節」





文。
私が、死んだ瞬間。
なにを失うのか。

「なにも失いません。いや、失わせない」




……どうして?

「私が居る限り、あなたの意志は心に刻まれてます。あなたの羽の先まで、私の胸に……」





私は……

「あなたは、私の季節」




……


「一緒に、五番目を咲かせましょう!」









私は、泣いた。






















歩く、距離は短い方がいい。

「どうして?」

触る、時間は短い方がいい。

「なんで?」

語る、時間は短い方がいい。

「理由は?」

呼吸する、時間は無くていい。

「何を言ってんだ?」

生きる、時間は無くていい。

私は、人に病気を移す。
私は、人から命を奪う。
私は、人を不幸にする。
私は、……。

「死ねば、全て解決するのかい?」

私は、死ねばいい。

「だったら、私をここで殺してから死ね」

……え?

「どうだ?やってみな!」

……

「出来ないだろ?私は不死身だからな!」

どうして?

「過去は深い。私だって、沢山の人を殺してきた……」

なんで?

「でもな、私はあいつと出会って変わった。あいつとの殺し合いで」

理由は?

「殺せば殺すほど、自分の存在が分かった」

何を言ってるの?

「だから、お前は此処に居ろ。好きなだけ、私を殺してみろ。自分の存在が分かるまでな」

私は、あなたを殺してみる。

「私を殺してみな!」

ありがとう。

あなたに病気を移せない。
あなたは死なない。
あなたは不幸にならない。


私は、此処にいてもいい。



ありがとう。



















シャボン玉
シャボン玉

私の周りをうかんでいる

「助けて……」

シャボン玉
シャボン玉

とってもきれいな

「お願い……」

シャボン玉
シャボン玉

とってもかわいい

「殺さないで……」

シャボン玉
シャボン玉

とっても壊れやすい

「死に……たく……ない」

シャボン玉
シャボン玉

私がにぎると割れてしまう


「ぎゃあああああ!!!!」


私が触れると割れてしまう


「止めてぇえええ!!!!」


どうして割れてしまうの?


「ーっ!……ー……ー……………」


丈夫になって
今度はもっと良いのがほしいな
「紫様?」

「んー?」

「幻想郷を見てるんですか?」

「そうよ。あなた、なんで分かったの?」

「なぜって、式ですから」

「あら、あなたは主の心の偶までお見通し?」

「違いますよ」

「なら、なんで?」

「だって、そんなに真剣な眼を、美しい眼を、開いているんですから」

「何、それ?」

「つまり、私は紫様に感謝しているという事ですよ」

「?」

「ありがとうございます」


「ハァ……」
れっくう
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コメント



0.270簡易評価
3.60名前が無い程度の能力削除
詩的だなぁ
11.80名前が無い程度の能力削除
きれいですね