Coolier - 新生・東方創想話

狂ってる狂ってない出会い

2022/04/27 00:15:00
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私は別に狂ってない
お姉さまともエレガントに話せるし、館の住民とも普通に話せる。
一体、どこが狂っているというのか。

私はきっと狂ってる。
1人で495年も地下室にいたんだもの。狂っていて当然でしょ?
あれ、でも本当に495年も1人でいたんだっけ?
まぁ、そんな些細なことはどうでもいいっか。

私は多分狂ってない。
私は何回か外に出たことある。
そとの世界は狂っていた。
日光が降り注ぎ、空から水が落ちてくる。
そとの世界が狂っている。
だから私は狂っていない。

私はもしかしたら狂ってる。
ほとんど他人と話さない。
話さない訳じゃない。
けど、ずっと1人でいたことが多い。
それは、自ら好んで?他者に誘導されて?

そもそも、何故私は狂っているとか、狂っていないとか考えている?
別に意味ないことじゃないか。

あぁ、何を考えているのか、何故考えていたのかわからない。

「『禁忌 フォーオブアカインド』」

「私は多分一番狂ってないよね」
「私が一番狂っているとは思えないよ」
「え?私が一番狂ってないよ」
「うーん、私は一番狂っているかも」

こういう時はこうして1人になるまで殺し合うに限る。





あはははは。

何しているんだろうね、私?
私は狂っているのか、狂いたいのか、狂っていることに酔っているのか、私は、

「こんにちはー」

……びっくりした。
何この子。
こんな子、紅魔館にいたかしら?

「わー、なんか素敵なお部屋だった跡ー?……なんか凄い荒れ模様で血なまぐさいー。」

……敵意はない。

「ん-、そういうお洒落なのかしら?後でお姉ちゃんに聞いてみようかしら」

一体、いつからいた?どこから来た?

「ねー、私と一緒にあそぼー」
「はぁ?」

なんだこいつ?突然、振り向いて話かけてきた。
「というか、貴女誰よ?」

「はい、じゃー、鬼よろしくねー」
「ちょっと、話を聞いて、」

その子の存在感が消える。
驚いた。全く感知できない。

というか、何よ、鬼よろしくねー、って。
鬼ごっこでもやりたいの?ってか、私吸血鬼よ?
そもそも鬼だって。

「はぁ」

訳がわからない。だが、このままで鬼として負けてやるのは癪だ。
だから、本気を出す。

「『秘弾 そして誰もいなくなるか?』」

私の部屋から追い出してやる。


「ストップ-ストップー」

……ほんと、何なのこいつ。

「はい、ストップしたわよ。で、もう終わり?私の部屋から出ていって欲しいのだけれど?」
「うーん、貴女って狂っているわね?」

ほんと、なんだこいつ。藪から棒にすぎんだろ。
「あんたの方がよっぽど狂っているわよ?」
「ほんと?じゃあ、仲間—。やったー」
「はいはい、仲間仲間。これでいい?」
「うん、うん。」

はぁ、何かどっと疲れた。
まぁ、でも、私より狂っている奴がいるとは思わなかったけど。

……いや、人間のスペックでお姉さまをしばき倒した霊夢も大概狂っているよな。
お姉さまもお姉さまでたまにポンコツで狂った考えしてるし。

あれ、もしかして、私って常識人?

「ん?変な顔してるね?貴女はもしかして、狂った常識人?」
「何よそれ、ってか人の心を読むな」
「?私はお姉ちゃんじゃないから読めないよ?」

話が通じない。
どうしよう。こんなに困ったのは初めてかもしれない。

「あっ、そろそろ帰るねー。また遊ぼうねー」
「いや、だから名前……」

気配が消える。跡形も無く。

「……寝るか」

なんか疲れた。
さっきまで私は自身が狂っていると思っていた。
でも、意外とそうでもないかもしれない。

そもそも狂っていて何が悪いのか。
いつのまにか、狂っていることが良くないことだと思っていたのかもしれない。

そもそも異常でもいいじゃない。狂っていてもいいじゃない。
第一、私はそこまで狂っていないのだから。
そう、狂っていていいのだから。

ところで、あいつは一体何だったのかしらね?
















「今日は楽しかったなー」

ふらふらふらとお出かけして、気が付いたら変な地下にいた。

そこには、変わった女の子。
狂った狂った女の子。

私も 一緒に狂って しまいそうな女の子。

「ふふ、こういうのお友達って言うのかなー?」

お姉ちゃんに報告しよー。ふふ、なんかお姉ちゃん喜んでくれそうなんだよね。

今日も一日、楽しい、一日。ふふふ。
あはははは。
タイトル名と、最後の心情をつけるかどうかで小一時間ぐらい悩みました。
やまだん
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コメント



0.100簡易評価
1.30名前が無い程度の能力削除
もう少し頑張りましょう
2.無評価能力がない程度の名前削除
小一時間あればわりと色々なことができ、やまだん様もおそらくそういう思いで小一時間もかけて悩んだというニュアンスであとがきをかいたのだと思います。
しかし物語を書く上で小一時間なんていうものはほんのわずかの時間でしかなく、人によっては1作を何十日はおろか何ヶ月もかけて書く方々もおられます。
別に作品にどれだけ時間をかけるかは自由であり、それどころかいい作品を書けるのであれば筆が早いに越したことはありません。
もちろん時間をかければその分だけ名作が生まれるなんてこともありません。
しかしながらその小一時間を使うのであれば、作品を書く前に他の作者様方の作品を読んでみて自分との違いや自分に足りない部分、どういう作品がウケるのかどういう作品が酷評されるのか。
そのあたりを考えてみてはいかがでしょうか。
何が良くて何がダメなのかをきちんと把握してからでも作品を書き始めるのは遅くないと思います。
筆を執り、作品を書いて、それを投稿する。この一連の作業はとてもパワーが必要です。
それができたやまだん様を始め他の作者様方なら、きっと他の文章から学び、もっとより良い作品を書くことができると思います。
もう少し焦らずゆっくり進んでもいいと思います。
成長したやまだん様をはじめ、作者の皆様方の素晴らしい作品を心より楽しみにしております。
3.90名前が無い程度の能力削除
二人ともかわいらしくて良かったです。