(何日眠ってないだろう……なんだか疲れた。)
黒と白、二色の魔法使いの笑顔が離れない。
(もう、届かないのに。)
赤と白、二色の巫女に魔法使いは惹かれた。
(何も言えてないのに。)
虹の七色、人形遣いは自分が持っていない色を求めた。
(もう言えない……。)
惹かれあう二色に七色の混ざる領域は無かった。
(私がいなくなったら……泣いてくれるだろうか?)
七色は、流れ止まぬ青へ進んでいく。
深く底の見えない青へ……。
「ちょっと待った~!」
「へ……っ?」
沈みかけた七色を、赤と青、二色の死神が引き揚げる。
「三途で自殺なんてやめときなって、あたいの仕事も増えるし」
死神が白黒と似たように笑う
「……う……っく……」
「ん……?どこか痛む――」
「ふあぁぁぁっ……!……っく……っく……」
不意に泣き出してしまった私を死神はそっと抱きしめてくれた。
死神の暖かさに、私はそのまま7日ぶりの眠りに堕ちた。
――――――――――――――――――――――――――――
「……ますたーすぱーく。ますたーすぱーく」
「……出来た……やっと出来た」
今朝、一体の人形が完成した。
黒と白に身を包んだ一体の人形。
誰にも操られぬ、自律人形。
身を粉に、思いを情熱へ変えて4日の徹夜の末完成させた。
いや、このあとのことを考えて、3日の徹夜、1週間は寝ていない。
「あとはこれを魔理沙に……すぐ用意しなくちゃ……フフッ」
疲れも抜けぬうちに微笑を浮かべた私。
クマを化粧で誤魔化して、洗いたての洋服に着替えて。
全てはうまくいく……確信を持って魔法使いの元へ。
待っている現実を知らないままに……
「よう、アリス、どうしたんだ?」
玄関で魔法使いが出迎えてくれた。
私が大好きな笑顔を浮かべて。
「少し魔理沙に用があって……霊夢も来ているようだしお邪魔したかしら?」
「別にいいぜ……っと、まだアリスには言ってなかったな。」
「……?」
「実は……その……霊夢と付き合うことにしたんだよ」
胸が締め付けられる、なぜか急に自分が恥ずかしくなり、人形の口を必死に抑える。
「へ……っ……本…当に……?」
「ああ、って言っても昨日からだけどな」
「そうだったの……おめでとう、きっとお似合いよ。……わたし、少し用事を思い出したから……帰るわね」
「おぉっ?そうか、じゃ、またなアリス。」
魔法使いの笑顔を直視することも出来ないままに私はその場を去る。
伝える筈だったことも忘れ、必死に作った自律人形も忘れて。
「ますたーすぱーく……ますたーすぱーく…」
「ん……?アリスの奴、人形を忘れるなんて……用事ってこれの事だったのか?」
思いの片割れを拾い上げる魔法使い。
されど、思いが伝わることは無かった。
――――――――――――――――――――――――――――
「ん……ここは……?」
私が目を覚ますと見覚えのない天井が目に映る。
それに、何だか眩しい。朝日でも昇ったのだろうか?
「おっと、ようやくお目覚めだね」
聞き覚えのない声に顔だけをあげる。
不意に二色の死神が目に入り、自分のしたことを思い出す。
「私……私……」
「落ち込むのも良いけど、とりあえず何か食べなって、一日寝てたんだから。ちょうど朝食の時間だからねぇ。」
「あ……うん……そうよね……って、一日?」
「一日だよ。いきなり泣いたかと思うと、アンタいきなり寝るもんだから、驚いたんだぞ?」
「ありがとう……でも、もう大丈夫だから……」
ベッドから出ようとするがやけに体が重たい。
「あぁ、無理しない方がいいって、アンタ……相当まいってるんだろ?そんなクマ作って、自殺未遂なんて、普通じゃないからね」
そう言うと死神は肩を貸してくれた。
「ゆっくりしていけば良いよ。アンタのおかげで映姫様から休みがもらえたんだ。
……吐いて楽になるなら、あたいが聞いてやるからさ。」
「……良いの?」
「これも何かの縁だからねぇ……遠慮はしなくて良いよ。」
私がほしがった笑みを死神が与えてくれる。
拒否する理由もなかった私は死神の好意に甘えることにした。
ふと、自己紹介がまだだったと思いだす。
「私、アリス。アリス・マーガトロイド」
「へぇ……綺麗ないい名前じゃないか。あたいは小町。小野塚小町だよ。」
名前を教え合って、お互いに笑った。
ヒトと言うものを久々に感じられた気がする(もっとも小町は死神のようだが)。
たどり着いた湯気の籠った居間で、私は小町に一部始終を話す。
初めて会った死神に。だけど……不思議と信頼できた。
――――――――――――――――――――――――――――
「へぇ……事実上はあの白黒に振られたって訳か……タイミングが悪すぎたねぇ」
二人分の空の食器を前に私はすべてを話した。
予想はしていたが、死神の口から聞こえた答えは「運が悪かった。」との事。
分かってはいても、納得が出来なかった私は続ける。
「だけど……だけど……何も言えないままなんて……哀しいの……」
「う~ん……」と死神が首をひねる。
「だけど死んだら本末転倒だと思わないかい?もう、何も言えなくなるって事だよ?」
「理屈は分かってるわよ……でも、そんなに簡単に割り切れるものじゃ無いでしょう…?」
「それはそうだね……ま、ゆっくりのんびり考えなって、急ぐ必要はないさ。」
そう言うと、死神はニコリと笑みを浮かべる。
「死神のおせっかいだ。好きなだけここにいて良いよ。今、アンタを一人には出来ないからねぇ。」
「へっ……悪いわ……昨日会ったばかりの人に……」
「言っただろう?何かの縁だって。遠慮もいらないって」
「ありがとう……本当に……」
私は思わず礼をしながら言った。
いま、一人で普通にしていられる自信は無かったから。
「そうと決まれば、話は早い。せっかくの休みだ、彼岸を案内してあげるよ?」
「ええ、お願いするわ」
嬉しくて、恥ずかしかった。
私には、小町が眩しすぎたから。
――――――――――――――――――――――――――――
小町に連れられて、彼岸見学に向かう。
辺りは彼岸花の紅、一色に包まれ、綺麗で儚げで、どこか寂しかった。
三途の川では死神が霊魂を運んでいた。
小町に仕事の事を聞くと「変わった奴にも会えて楽しい」と言ったあと
「でも、ここに来た奴は大体後悔してるんだよ。まだやりたい事があった…なんてね」
と言った。その時の小町は初めて暗い表情をしていた。
彼岸の奥の方へ進んでいくと、一人の少女の姿。
小町の方を向くと
「あれが、幻想郷の閻魔様、四季映姫様だよ。」
小町にそう言われて、再び少女を見ると、静かに少女が振り返った。
―――――――――――――――――――――――――――――
「貴女が小町の言っていた少女ですね」
穏やかとも無表情とも言える表情で少女は尋ねてきた。
「はい。閻魔さまにもご迷惑をおかけしました、小町さんがいないと仕事が遅れますし…」
「いえ……大変お恥ずかしいのですが、問題がないのです。」
「へっ?」
「そこの小町と言う死神はどうも人を怒らせるのが好きなようなのです……
昨日も昼寝をしていましたから、一昨日も、その前も」
私は真偽を問うように、小町を見上げる。
「あぁ~……映姫様……失礼いたします。」
そんな私をよそに小町はこの場を去ろうとするので、仕方なくついていく。
その時、一言、映姫様と呼ばれる閻魔に言われた
「たまには止まっても良いのです、また歩きだすために。ただし、逃げないでください、それが貴女に積める善行です」
「はい……ありがとうございます」
閻魔に礼をすると、私は小町を追って行った。
私が望んだ「死」が逃げ道だと分かって、少し痛かった。
―――――――――――――――――――――――――――――
「でも意外だったわ、小町がサボりだなんて」
「幻滅したかい?」
三途の河原を流れとは逆に歩いていきながら、私が言うと
小町が苦笑を浮かべながら尋ねてきた。
「ううん……だって、そのおかげで私は助けられたもの。閻魔様には悪いけど、私は嬉しいわ」
「そうかい……そう言われると、ますますやめられないねぇ」
柄にもなく本音を漏らすと、小町は少し嬉しそうに笑った。
「もう大丈夫かい?」
「えっ……!?」
小町に尋ねられて、私は少し戸惑う。
何かを察したのか小町は何も言わずに微笑んで私を抱きしめた。
「その様子じゃまだ心配だねぇ……安心しな、追い出したりしないよ」
「もぅ……意地悪……」
そう言いながらも、私は知らないうちに微笑んでいた。
まだ、整理はつかないけど、小町が支えてくれるから。
小町が耳元で言う
「ここには、あたいと映姫様と彼岸花くらいしかないけど我慢してくれるかい?」
「バカね……それだけあれば十分よ」
「そりゃ、良かった。と言っても彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」…よろしくないねぇ」
「良いわよ……小町がいれば。彼岸花だって、私は好きよ」
まぎれもなく本当の事だ。
それに……彼岸花は他の名前がある。
相思華といつか霖之介さんに聞いた。
花は葉を思い、葉は花を思う。
今は小町が私を思ってくれている。
だから、今度は。
この傷が癒えたなら。
誰かを大切に思えたなら。
真っ直ぐに見つめ、真っ直ぐに伝えたい。
七色の人形遣いは揺れる彼岸花の前でそう思う。
二色の死神は七色を包み、支えることを決める。
七色が鮮やかに色めくのは、また別のお話
黒と白、二色の魔法使いの笑顔が離れない。
(もう、届かないのに。)
赤と白、二色の巫女に魔法使いは惹かれた。
(何も言えてないのに。)
虹の七色、人形遣いは自分が持っていない色を求めた。
(もう言えない……。)
惹かれあう二色に七色の混ざる領域は無かった。
(私がいなくなったら……泣いてくれるだろうか?)
七色は、流れ止まぬ青へ進んでいく。
深く底の見えない青へ……。
「ちょっと待った~!」
「へ……っ?」
沈みかけた七色を、赤と青、二色の死神が引き揚げる。
「三途で自殺なんてやめときなって、あたいの仕事も増えるし」
死神が白黒と似たように笑う
「……う……っく……」
「ん……?どこか痛む――」
「ふあぁぁぁっ……!……っく……っく……」
不意に泣き出してしまった私を死神はそっと抱きしめてくれた。
死神の暖かさに、私はそのまま7日ぶりの眠りに堕ちた。
――――――――――――――――――――――――――――
「……ますたーすぱーく。ますたーすぱーく」
「……出来た……やっと出来た」
今朝、一体の人形が完成した。
黒と白に身を包んだ一体の人形。
誰にも操られぬ、自律人形。
身を粉に、思いを情熱へ変えて4日の徹夜の末完成させた。
いや、このあとのことを考えて、3日の徹夜、1週間は寝ていない。
「あとはこれを魔理沙に……すぐ用意しなくちゃ……フフッ」
疲れも抜けぬうちに微笑を浮かべた私。
クマを化粧で誤魔化して、洗いたての洋服に着替えて。
全てはうまくいく……確信を持って魔法使いの元へ。
待っている現実を知らないままに……
「よう、アリス、どうしたんだ?」
玄関で魔法使いが出迎えてくれた。
私が大好きな笑顔を浮かべて。
「少し魔理沙に用があって……霊夢も来ているようだしお邪魔したかしら?」
「別にいいぜ……っと、まだアリスには言ってなかったな。」
「……?」
「実は……その……霊夢と付き合うことにしたんだよ」
胸が締め付けられる、なぜか急に自分が恥ずかしくなり、人形の口を必死に抑える。
「へ……っ……本…当に……?」
「ああ、って言っても昨日からだけどな」
「そうだったの……おめでとう、きっとお似合いよ。……わたし、少し用事を思い出したから……帰るわね」
「おぉっ?そうか、じゃ、またなアリス。」
魔法使いの笑顔を直視することも出来ないままに私はその場を去る。
伝える筈だったことも忘れ、必死に作った自律人形も忘れて。
「ますたーすぱーく……ますたーすぱーく…」
「ん……?アリスの奴、人形を忘れるなんて……用事ってこれの事だったのか?」
思いの片割れを拾い上げる魔法使い。
されど、思いが伝わることは無かった。
――――――――――――――――――――――――――――
「ん……ここは……?」
私が目を覚ますと見覚えのない天井が目に映る。
それに、何だか眩しい。朝日でも昇ったのだろうか?
「おっと、ようやくお目覚めだね」
聞き覚えのない声に顔だけをあげる。
不意に二色の死神が目に入り、自分のしたことを思い出す。
「私……私……」
「落ち込むのも良いけど、とりあえず何か食べなって、一日寝てたんだから。ちょうど朝食の時間だからねぇ。」
「あ……うん……そうよね……って、一日?」
「一日だよ。いきなり泣いたかと思うと、アンタいきなり寝るもんだから、驚いたんだぞ?」
「ありがとう……でも、もう大丈夫だから……」
ベッドから出ようとするがやけに体が重たい。
「あぁ、無理しない方がいいって、アンタ……相当まいってるんだろ?そんなクマ作って、自殺未遂なんて、普通じゃないからね」
そう言うと死神は肩を貸してくれた。
「ゆっくりしていけば良いよ。アンタのおかげで映姫様から休みがもらえたんだ。
……吐いて楽になるなら、あたいが聞いてやるからさ。」
「……良いの?」
「これも何かの縁だからねぇ……遠慮はしなくて良いよ。」
私がほしがった笑みを死神が与えてくれる。
拒否する理由もなかった私は死神の好意に甘えることにした。
ふと、自己紹介がまだだったと思いだす。
「私、アリス。アリス・マーガトロイド」
「へぇ……綺麗ないい名前じゃないか。あたいは小町。小野塚小町だよ。」
名前を教え合って、お互いに笑った。
ヒトと言うものを久々に感じられた気がする(もっとも小町は死神のようだが)。
たどり着いた湯気の籠った居間で、私は小町に一部始終を話す。
初めて会った死神に。だけど……不思議と信頼できた。
――――――――――――――――――――――――――――
「へぇ……事実上はあの白黒に振られたって訳か……タイミングが悪すぎたねぇ」
二人分の空の食器を前に私はすべてを話した。
予想はしていたが、死神の口から聞こえた答えは「運が悪かった。」との事。
分かってはいても、納得が出来なかった私は続ける。
「だけど……だけど……何も言えないままなんて……哀しいの……」
「う~ん……」と死神が首をひねる。
「だけど死んだら本末転倒だと思わないかい?もう、何も言えなくなるって事だよ?」
「理屈は分かってるわよ……でも、そんなに簡単に割り切れるものじゃ無いでしょう…?」
「それはそうだね……ま、ゆっくりのんびり考えなって、急ぐ必要はないさ。」
そう言うと、死神はニコリと笑みを浮かべる。
「死神のおせっかいだ。好きなだけここにいて良いよ。今、アンタを一人には出来ないからねぇ。」
「へっ……悪いわ……昨日会ったばかりの人に……」
「言っただろう?何かの縁だって。遠慮もいらないって」
「ありがとう……本当に……」
私は思わず礼をしながら言った。
いま、一人で普通にしていられる自信は無かったから。
「そうと決まれば、話は早い。せっかくの休みだ、彼岸を案内してあげるよ?」
「ええ、お願いするわ」
嬉しくて、恥ずかしかった。
私には、小町が眩しすぎたから。
――――――――――――――――――――――――――――
小町に連れられて、彼岸見学に向かう。
辺りは彼岸花の紅、一色に包まれ、綺麗で儚げで、どこか寂しかった。
三途の川では死神が霊魂を運んでいた。
小町に仕事の事を聞くと「変わった奴にも会えて楽しい」と言ったあと
「でも、ここに来た奴は大体後悔してるんだよ。まだやりたい事があった…なんてね」
と言った。その時の小町は初めて暗い表情をしていた。
彼岸の奥の方へ進んでいくと、一人の少女の姿。
小町の方を向くと
「あれが、幻想郷の閻魔様、四季映姫様だよ。」
小町にそう言われて、再び少女を見ると、静かに少女が振り返った。
―――――――――――――――――――――――――――――
「貴女が小町の言っていた少女ですね」
穏やかとも無表情とも言える表情で少女は尋ねてきた。
「はい。閻魔さまにもご迷惑をおかけしました、小町さんがいないと仕事が遅れますし…」
「いえ……大変お恥ずかしいのですが、問題がないのです。」
「へっ?」
「そこの小町と言う死神はどうも人を怒らせるのが好きなようなのです……
昨日も昼寝をしていましたから、一昨日も、その前も」
私は真偽を問うように、小町を見上げる。
「あぁ~……映姫様……失礼いたします。」
そんな私をよそに小町はこの場を去ろうとするので、仕方なくついていく。
その時、一言、映姫様と呼ばれる閻魔に言われた
「たまには止まっても良いのです、また歩きだすために。ただし、逃げないでください、それが貴女に積める善行です」
「はい……ありがとうございます」
閻魔に礼をすると、私は小町を追って行った。
私が望んだ「死」が逃げ道だと分かって、少し痛かった。
―――――――――――――――――――――――――――――
「でも意外だったわ、小町がサボりだなんて」
「幻滅したかい?」
三途の河原を流れとは逆に歩いていきながら、私が言うと
小町が苦笑を浮かべながら尋ねてきた。
「ううん……だって、そのおかげで私は助けられたもの。閻魔様には悪いけど、私は嬉しいわ」
「そうかい……そう言われると、ますますやめられないねぇ」
柄にもなく本音を漏らすと、小町は少し嬉しそうに笑った。
「もう大丈夫かい?」
「えっ……!?」
小町に尋ねられて、私は少し戸惑う。
何かを察したのか小町は何も言わずに微笑んで私を抱きしめた。
「その様子じゃまだ心配だねぇ……安心しな、追い出したりしないよ」
「もぅ……意地悪……」
そう言いながらも、私は知らないうちに微笑んでいた。
まだ、整理はつかないけど、小町が支えてくれるから。
小町が耳元で言う
「ここには、あたいと映姫様と彼岸花くらいしかないけど我慢してくれるかい?」
「バカね……それだけあれば十分よ」
「そりゃ、良かった。と言っても彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」…よろしくないねぇ」
「良いわよ……小町がいれば。彼岸花だって、私は好きよ」
まぎれもなく本当の事だ。
それに……彼岸花は他の名前がある。
相思華といつか霖之介さんに聞いた。
花は葉を思い、葉は花を思う。
今は小町が私を思ってくれている。
だから、今度は。
この傷が癒えたなら。
誰かを大切に思えたなら。
真っ直ぐに見つめ、真っ直ぐに伝えたい。
七色の人形遣いは揺れる彼岸花の前でそう思う。
二色の死神は七色を包み、支えることを決める。
七色が鮮やかに色めくのは、また別のお話
その心の在り方?それとも別の何か?
気になりますがそれは野暮かな。
傷心のアリスを小町が何かと世話を焼いて?いるのがちょっと微笑ましかったですね。
何れアリスの心も徐々に小町と接していくうちに癒されていったんですね。
彼女たちが今後どうなっていくのかが楽しみなお話でした。
アリス達の関係が動いた場面があまりにあっさりしすぎていたというかなんというか……。
なんだか淡々としすぎててアリスの自殺未遂になんの感情移入もできませんでした。
ただ小町と映姫様の役どころは良かったと思います。これからも頑張ってください。