「レミリア! また、よくわからないわがままで異変を起こしたわね」
「寝た子はフランだけで十分よ! 霊夢も魔理沙みたいにピチューンする?」
「……その生意気な態度、ぶつわよ」
「うぅ。ぶたないで」
「兎角! 異変を起こしたこの事実! 弾幕ごっこで勝負」
「ヤダ」
「え? なんで、力ずくで爆発したいの?」
「うぅ。ヤダ!」
「じゃあ、だんま」
「ヤダ!」
「なに? じゃあ、普通に暴力で退治されたいの?」
「暴力反対。それに、暴力……純粋な力だと、霊夢より美鈴の方が強いと思うわ」
「あー。そうね。そういう時は買収するから大丈夫」
「忠誠心はお金で……」
「ギャオオオ!!!」
「うぅ! な、なに? うぅ」
「なんだ。吸血鬼もしょせんは、ふふ、ちょっとすごんだだけで、泣いちゃうね」
「泣いて、無い」
「そうねえ。いいわ。泣いてない、言い方が悪かったわね。ビビっちゃうのねえ」
「ない。そんなことない」
「そんなことは、まあどうでもよくて、この異変どうする気なの?」
「新聞紙を紙聞新って読むようにしたかっただけなの」
「上から読んでもしたから飛んでも?」
「飛んでない」
「あー、つまり、飛んで出る杭は打たないとって事で、紙聞新は異変ということで却下」
「チェ、チェスで! 勝負!」
「チェス?」
「だって、弾幕ごっこだとお洋服が汚れちゃう」
「チェストー!」
「言うと思った」
「でしょうね」
「うぅ」
「退治される?」
「ヤダ」
「じゃあ、どうするの? 本当に私とチェス出来ると思っているの?」
「飛車角落ちで勝負」
「それは将棋!」