Coolier - 新生・東方創想話

活字遊び

2010/02/09 08:29:13
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 ~霊夢と萃香~

「はー、掃いても掃いても終わらないわ」
「おーっす霊夢ー、飲んでるか?」
「萃香……飲んでる訳ないでしょ、暇ならあんたも掃くの手伝ってくれない?」
「んっ、わかった、んで何を穿くんだ?」
「何って落ち葉を掃くに決まってるでしょ」
「落ち葉を穿くのか!?」
「落ち葉を掃くのよ」
「最近の巫女は変わってるなぁー」
「何も変わってないわよ、ほら早く掃いて」
「私も穿くのか!?」
「掃いてくれるんでしょ?」
「……わ、わかったよ、霊夢がいうなら穿くよ」
「わかったらちゃったと掃いてちょうだい」
「うん、でも落ち葉をどうやって穿くの?」
「……今更それを私に説明させるの?」
「え、だって……オロロロロ!」
「下に吐くなぁーーー!!」
「うぇっぷ……穿いちゃダメなの?」
「吐いちゃ駄目に決まってるでしょ!?」
「分かったよ、脱ぐよ」
「なんでパンツを脱ぐの!?」
「え、だって穿いちゃ駄目って」
「穿いてていいから!」
「オロロロロ」
「吐くなぁぁぁ!!」
「なにさ! さっきから吐けといったり吐くなと言ったり!」
「穿いてもいいけどそれは吐くな!」
「オロロロロ」
「だぁぁぁかぁぁぁらぁぁぁ!」
「分かった! 吐くなってことだね!」
「パンツは穿け!」
「落ち葉は?」
「掃け!」
「オロロロロ」
「この酔っぱらいがぁぁぁ!!」
「ごめんごめん、置いてあったお神酒がおいしくさ、つい飲みすぎちゃって」
「勝手に飲まないでよ! 吐け! 吐きなさい! 吐けー!」
「オロロロロ」
「やっぱり吐くなぁぁぁ!!」



 ~星とナズ~

「ナズーリンナズーリン」
「なんだねご主人様」
「ちょっとこの書物を見て欲しいんだ」
「書物?」
「ほら、ここの所……聖、戦ってあるんだけど」
「ひ、ひじりいくさ?」
「そう、ひじりいくさ」
「本当だなご主人様、しかしひじりいくさとは一体……」
「聖が将軍をやった戦なのかな?」
「……右翼、前進、といった感じなのかな」
「いや、もしかしたら聖こそ真の戦国無双じゃ! かもしれないよ」
「あ、だが待ってくれご主人様、ここにこんな一文が」
「どれどれ? えーと……聖なる戦」
「……ひじり、なる、いくさ」
「聖成る戦!?」
「そ、そうかご主人様、私たちは勘違いしていたんだ」
「どういうことだいナズーリン!?」
「聖とは人物名ではない、聖なる戦の勝者が名乗る役職名みたいな物なんだ!」
「な、なんだってー!」
「ああ、何ということなんだ、聖様になる為にあらゆる人間や妖怪が争ったのだろう」
「では聖が人でありながら妖怪を敬っているのは……」
「ああ、弔い、みたいなものかもしれないな」
「聖……あなたにそんな過去があったなんて……」
「(ご主人様はからかうと本当に面白いなー)」



 ~お燐とお空~

「地上に出てみたけど、空の調子が悪いみたいね」
「え? 絶好調だけど?」
「お空のことじゃないよ、空のことだよ」
「やだなぁお燐、いきなりそんなかしこまって呼ばないでよ」
「だから空のことだって!」
「だから私が何なのよ!?」
「ああもう! あれのことよあれの!」
「フィーバー?」
「確かに天を指さしてはいるけど! 大空よ大空!」
「おおうつほ!? なにそれ!?」
「ああもう埒があかない!」
「わ、私が究極だと思っていたのに、さらに上があったなんて」
「そうだ、逆なら……お空の調子が悪いって言ってるのよ」
「え? 絶好調だけど?」
「フシャァァァァァ!!」
「痛い痛い痛い痛い!! ひどいよお燐!!」
「だから空だって言ってるでしょ馬鹿ぁ!」
「酷いよ! お空って呼んでよ! お燐は私が嫌いになったの!?」
「えっ!? そ、そんなことないわよ、愛してる、けど……」
「お燐……」
「お空……」
「ん? 空がどうかしたの?」
「フシャァァァァァ!」
「クァー!?」



 ~衣玖と天子~

「ねぇねぇ衣玖、天使って何?」
「はい?」
「だから天使って何?」
「……総領娘様のことでは?」
「違うわよ、天使のことよ」
「質問の意味がよくわかりませんが」
「だからー! 白い羽がついててー!」
「ついてませんが」
「天使の事だって言ってるでしょう!」
「ですから総領娘様のことを申し上げてるじゃないですか!」
「そっちの天子じゃなくてこっちの天使よ!」
「双子だったのですか!?」
「なんで双子になるのよ……」
「え、では分身体ですか?」
「違うわよ! 天使の事よ!」
「はぁ……天人、ではないのでしょうか?」
「いや確かに天人かもしれないけど……」
「違うのですか?」
「厳密には違うんじゃない?」
「違うのですかっ!!」
「えっ、違うんじゃないの?」
「違いません! 絶対に違いません! 総領娘様は天人です!」
「だーかーらー……」
「誰ですか総領娘様を天人でないと言ったのは!」
「その天子じゃないってば……」
「許せません! 絶対にその者を許すわけにはいきません!」
「い、衣玖?」
「行きましょう! その者には仕置が必要です!」
「ちょ、ちょっと待って! 違うんだってばぁぁぁーーー……」



 ~文と椛~

「椛が綺麗ですねぇ」
「確かに見事な紅葉ですね」
「いえいえ、椛の事ですよ」
「ええ、紅葉のことですよね?」
「……鈍感」
「それで文様、新聞のここの文についてですが……」
「あら、写真写り悪かった?」
「文様のことではありません、文についてです」
「あ、文だなんて……駄目よ椛、カラスが見ているわ」
「落ち着いてください、ここの文に間違いが……」
「私に間違い!? ああ、一夜の過ちというわけですね!」
「違います、誤字です」
「五時まで!? 私を寝かさない気ですね!」
「ですから、この文は直さないと……」
「ちょ、調教する気ですか!? 待って、まだ心の準備が!」
「……直しておきますね」
「直して置く……放置プレイ……!」
「あ、それとこちらの紅葉の記事についてですが」
「椛の記事!? まさかの写真集!?」
「あの、ですから……」
「いいですよ! 私はいつでも準備万端です!」
「文様、先程心の準備できてないって言ってませんでした?」
「文って、呼んでください」
「……文」
「椛……」
「はい、ですからその紅葉についてですが――」
「あやややや」



   ~完~


.
    _, ._
  ( ゚ Д゚) 9日回ってから9作品投稿……?
  ( つ旦O
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ Д゚)   ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。

では皆様、記念の第100作品集の世界へどうぞいってらっしゃいませ。
幻想と空想の混ぜ人
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コメント



0.2760簡易評価
2.80○○●削除
もどかしい感じが面白かったです。
聖戦のところが笑えました。
それでは100品集の世界へ旅立ってきます。
4.100名前が無い程度の能力削除
了解した

また第100作品集で
待ってますよ

というわけで100
5.100名前が無い程度の能力削除
シンプルでいい! 腹抱えました。
100の世界の扉を開いたお見事なお手前に100点満点。
6.100名前が無い程度の能力削除
お空とお燐がなんとも言えず素敵でした。
7.80名前が無い程度の能力削除
なんという殺し屋さん。
笑ったところでちょっと作品集100に行ってくる。
8.100名前が無い程度の能力削除
ぉけぃ
9.100名前が無い程度の能力削除
いいか、自分の今までの作品数を見てくるんだ……100品集には何本投稿すべきか解るね?
15.100名前が無い程度の能力削除
これはいいお燐
17.100名前が無い程度の能力削除
ンモゥ紛らわしい
18.100名前が無い程度の能力削除
文をフミと読み、空をソラと読んだのは絶対俺だけじゃないはず。
30.100名前が無い程度の能力削除
>18
よかった俺だけじゃなかった
100の旅行ってきます
32.100奇声を発する程度の能力削除
逝って来ます!!!
>18さん
ナカーマ
34.100名前が無い程度の能力削除
最近いつも〆が混ぜ人さんな気がするwww
41.100名前が無い程度の能力削除
ああ、しばらく文のことをふみって思ってたよ。
44.100名前が無い程度の能力削除
なにそれこわい
50.90ずわいがに削除
なんじゃこの作品wwハイセンスだwww
いや、確かに紛らわしいけどね、うん、日本語ってムズカチイ、ホントに
62.100こーろぎ削除
作品のアイデアがすごいなー