「こーの棒ッきれ! お前なんか生きていく価値などないんだ ばかぐや!」
「そのセリフを不老不死の私に言うか! 今日こそ息の根止めてやるからな! もっこし!」
「お前こそ不老不死の私の息の根を止めるなんてバカなの? 死ぬの?」
「死なねえよ!!」
今日も今日とて二人は憎しみあっている。憎しみと愛は紙一重。まさかこれが禁断の恋愛にまで発展するなんてありえないし。きっと誰も期待してない。
二人は枯れ木が揺れる乾いた荒野にたたずんでいる。まるで二人の心の中を映し出しているかのようだ。幻想郷にそんな場所があったかというのは野暮な質問である。
「この際弾幕勝負なんてちゃちい事は止めよ! 規則なんてくそ喰らえよ! 決まりごとは破るためにあるのよ!」
「おまえは不良かっつーの! ま、いいわ! 受けてたとうじゃないの! 私も弾幕には飽きてたとこだし。で、何で勝負する気よ!?」
「ここに用意したお饅頭の中に一つだけ激マズの饅頭があるわ!」
「おー。なるほどな。そいつを食べた奴が負けってわけか! よしいいだろう。じゃまずは私からだ!」
妹紅はひょいと饅頭をとって口に放り込み咀嚼する。すると見る見るうちに表情が凍りついた。
「ばーか! ひっかかったわね。この饅頭は全部マズイのよ」
「……くぉのやろぉお!! 骨の髄まで温めてやるよぉお!!」
妹紅の怒りの炎が輝夜を骨まで焼き尽くす。しかしすぐに元通り。
「ばかじゃねーの? 私を燃やしたって殺せやしないのよ?」
「ふん。知ってるよ!このばかぐや!」
「ばかっていうな!」
「じゃああほ! ドジ! マヌケ! おたんちん!」
「ふん。子供のケンカじゃあるまいしそんなんいくら言ったところで私は動じないわよ」
「ニート」
「黙れっ! ニートって言うな!」
「……めっちゃ動じてるじゃないか」
「しかし、このままじゃ収拾つかないわ! 何とかしなさいよ」
「なんで私が何とかしなくちゃいけないんだよ!?」
「ノリよ!」
「ふざけるな! お前が何とかしろ!」
「何とかしろって言ったって何をどうしたらいいのか知らないわよ」
「なら私に言うな! この支離滅裂ニート!」
「お黙りなさい! 貧乏人!」
「その腕サブミッションでへし折るぞ!?」
「その頭蓋骨を鈍器のようなもので打ち砕くわよ!?」
そして二人はくんずほぐれつの取っ組み合いになる。彼女らにとってはお互い出くわした所がバトルフィールドとなるのだ。居酒屋であろうと同人ショップであろうと。
「しねや。おらぁああああ!!」
妹紅渾身のキャメルクラッチが輝夜に決まった。普段鍛えていない輝夜の固い体にこの技はよく効く。というか威勢良くボギッという音が聞こえた気がする。
それっきり彼女は動かなくなった。多分背骨が折れたんだろう。どうせすぐ復活する。
死と隣りあわせという恐怖がないプロレスなんて面白みもなんともない。二人は組み合うことを止めた。ついでに生きる事も止められばいいのに。と思ったとか思わないとか。
大の字になって寝そべっている二人。いつの間にかあたりは日が暮れていた。
「ばかぐや。飽きた。次の勝負は?」
「しりとり」
「いいだろう! 受けてたつ!」
「しまうまぁああ!」
「まいうぅー!!」
「宇津木ぃい!」
「きつつきぃい!!」
「霧吹きぃいい!!」
「え、えーと、喜屋武」
「……それなんて読むのよ」
「う、うるせー! ばかぐや! お前のかぁちゃんでーべそー!」(夕日に向かって逃走)
「そのセリフを不老不死の私に言うか! 今日こそ息の根止めてやるからな! もっこし!」
「お前こそ不老不死の私の息の根を止めるなんてバカなの? 死ぬの?」
「死なねえよ!!」
今日も今日とて二人は憎しみあっている。憎しみと愛は紙一重。まさかこれが禁断の恋愛にまで発展するなんてありえないし。きっと誰も期待してない。
二人は枯れ木が揺れる乾いた荒野にたたずんでいる。まるで二人の心の中を映し出しているかのようだ。幻想郷にそんな場所があったかというのは野暮な質問である。
「この際弾幕勝負なんてちゃちい事は止めよ! 規則なんてくそ喰らえよ! 決まりごとは破るためにあるのよ!」
「おまえは不良かっつーの! ま、いいわ! 受けてたとうじゃないの! 私も弾幕には飽きてたとこだし。で、何で勝負する気よ!?」
「ここに用意したお饅頭の中に一つだけ激マズの饅頭があるわ!」
「おー。なるほどな。そいつを食べた奴が負けってわけか! よしいいだろう。じゃまずは私からだ!」
妹紅はひょいと饅頭をとって口に放り込み咀嚼する。すると見る見るうちに表情が凍りついた。
「ばーか! ひっかかったわね。この饅頭は全部マズイのよ」
「……くぉのやろぉお!! 骨の髄まで温めてやるよぉお!!」
妹紅の怒りの炎が輝夜を骨まで焼き尽くす。しかしすぐに元通り。
「ばかじゃねーの? 私を燃やしたって殺せやしないのよ?」
「ふん。知ってるよ!このばかぐや!」
「ばかっていうな!」
「じゃああほ! ドジ! マヌケ! おたんちん!」
「ふん。子供のケンカじゃあるまいしそんなんいくら言ったところで私は動じないわよ」
「ニート」
「黙れっ! ニートって言うな!」
「……めっちゃ動じてるじゃないか」
「しかし、このままじゃ収拾つかないわ! 何とかしなさいよ」
「なんで私が何とかしなくちゃいけないんだよ!?」
「ノリよ!」
「ふざけるな! お前が何とかしろ!」
「何とかしろって言ったって何をどうしたらいいのか知らないわよ」
「なら私に言うな! この支離滅裂ニート!」
「お黙りなさい! 貧乏人!」
「その腕サブミッションでへし折るぞ!?」
「その頭蓋骨を鈍器のようなもので打ち砕くわよ!?」
そして二人はくんずほぐれつの取っ組み合いになる。彼女らにとってはお互い出くわした所がバトルフィールドとなるのだ。居酒屋であろうと同人ショップであろうと。
「しねや。おらぁああああ!!」
妹紅渾身のキャメルクラッチが輝夜に決まった。普段鍛えていない輝夜の固い体にこの技はよく効く。というか威勢良くボギッという音が聞こえた気がする。
それっきり彼女は動かなくなった。多分背骨が折れたんだろう。どうせすぐ復活する。
死と隣りあわせという恐怖がないプロレスなんて面白みもなんともない。二人は組み合うことを止めた。ついでに生きる事も止められばいいのに。と思ったとか思わないとか。
大の字になって寝そべっている二人。いつの間にかあたりは日が暮れていた。
「ばかぐや。飽きた。次の勝負は?」
「しりとり」
「いいだろう! 受けてたつ!」
「しまうまぁああ!」
「まいうぅー!!」
「宇津木ぃい!」
「きつつきぃい!!」
「霧吹きぃいい!!」
「え、えーと、喜屋武」
「……それなんて読むのよ」
「う、うるせー! ばかぐや! お前のかぁちゃんでーべそー!」(夕日に向かって逃走)
沖縄には<ん>から始まる言葉があるから知ってるとなかなか終わらない
というより沖縄行ったことあるのか!?
実は扇子に書いてるのか
ん、もしかしてそのギャップがいいのか?!
でも、台詞を一気に書くことで、二人の勢いは伝わってきましたし、ノリもよかったと思います。
掌編、ねえ…。