あの人と初めて出会ったのは、果たして何時の日だっただろうか――そうだ、あの人が異変解決で神社を飛び出した時だ。
ふと、そんな事を考えてしまう。
妖怪の山の守矢神社に住む、風祝の少女・東風谷早苗。
初めて出会った時から、私の心は彼女に釘付けになってしまっていたのだ。
外の世界から幻想郷を訪れたと言う彼女の存在が、私の心を掴んでは離さない。
朗らかに微笑む彼女の素敵な表情が、私の心を一度捕らえては逃がしてくれない。
美しい唇がそっと開かれて、小鳥の囀る様な声が紡がれる度に私の意識はそれに夢中になってしまう。
エメラルドの様に澄んだ翠色の髪が風になびく度に、私の鼓動が早鐘の様になるのが感じられて――ああ、もう駄目だ!
これ以上彼女の事を考えていては、冷静なままでいられない。
身体の奥から感じられるこの熱気は、彼女に対する想い……恋の炎だとでも言うのだろうか?
だとすれば、胸の奥で燃え上がるこの恋の炎が私の心を焼き尽くしてしまいそうになる!
願わくば、彼女と結ばれたいと思う。
けれども、それは絶対に適わない恋なのだ――
私は、人の身ではないのだから。
物が化けたバケモノ。
そう――私は付喪神なのだ。
偽りの命に、偽りの肉体。
命と命が愛し合い、やがて結ばれて育まれた命ではない。
モノが化けた存在。偽りの生命。うすっぺらな存在。
こんな私の肉体はきっとスカスカで、貴女に愛して貰えるとは思えない。
気高く美しい彼女に触れ合う事なんて、絶対に許されるとは思えない。
そんな、偽りの生命。
そんな私に、彼女に恋をする資格はあるのだろうか?
否。あるはずが無い。
付喪神でしか無い私には、高嶺の花を遠くから眺め、その美しさに心惹かれているのが精一杯。
だから、私は今日も彼女に恋焦がれるこの気持ちをそっと胸の奥に秘める。
私に出来る精一杯の我侭。
この気持ちを、抱き続けても良いですか?
何時の日にか、愛おしい貴女に少しでも近付ける事を願って――……
ああ、やっぱりダメだ!
止められない! この気持ちが! 胸の奥で燃え上がる炎がもう止まらない!
愛おしい貴女――東風谷早苗さん。
この胸の思いを、どうか受け止めて下さい!
「ねーねー早苗ー。何だかさ、今日の非想天則って思い悩んだ様な表情してない?」
「ああ、そう言えば確かにそんな気もします。奇妙な物ですね」
「どうしたんだろうねえ。非想天則が表情を変えるだなんて、そんな風に作った記憶は無いんだけど」
「心配なら一度メンテナンスでもしたらどうです? 地下の地獄鴉の方も含めて」
「あー、そうだねぇ……それが良いや。
間欠泉の方でおくうちゃんが火力調節を間違えていたら大変だしねぇ」
「確かに。あの子、火力バカですし」
「うんうん。それにね、神の炎の扱いを間違えると、生命が生まれる可能性だってあるんだよ」
「そうなんですか? それは初耳です」
「炎ってのはつまり熱。熱は命の始まりだからね。爆発ってのは即ち、すべての生命が生まれいずる場所なのさ。
宇宙だって、ビッグバンから生まれたワケだしさ」
「へぇー。勉強になります」
「…………ん? 非想天則が動いた?」
「へっ? そうですか?」
「うん。顔がゴゴゴゴゴって……う、うわぁ――っ!? ちょ、ちょっと! 動いてる! めっちゃ動いてる!」
「わわわわわっ!? 歩いてます! 歩いてますよアレ!」
「あ、うん。歩いて――……って早苗ぇ!?」
「腕がこっちにっ――って、い、いやぁぁぁぁ!?!?!?」
「ああっ、早苗が掴まれた! まるでキング○ングのあのシーンみたい!」
「言ってる場合ですかー!?」
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
早苗サァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!! オラノキモチ、受ケ止メテクレェエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!』
「喋った!? 非想天則が喋ったよ!」
「言ってる場合ですかッ! 早く何とかして下さい!」
『オラハァァァァァ!!!!!! 早苗サンガ、好キダァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!』
「嫌ぁぁぁぁぁ!?!?!? 食べられるぅぅぅぅぅぅ!?!?!?!」
ふと、そんな事を考えてしまう。
妖怪の山の守矢神社に住む、風祝の少女・東風谷早苗。
初めて出会った時から、私の心は彼女に釘付けになってしまっていたのだ。
外の世界から幻想郷を訪れたと言う彼女の存在が、私の心を掴んでは離さない。
朗らかに微笑む彼女の素敵な表情が、私の心を一度捕らえては逃がしてくれない。
美しい唇がそっと開かれて、小鳥の囀る様な声が紡がれる度に私の意識はそれに夢中になってしまう。
エメラルドの様に澄んだ翠色の髪が風になびく度に、私の鼓動が早鐘の様になるのが感じられて――ああ、もう駄目だ!
これ以上彼女の事を考えていては、冷静なままでいられない。
身体の奥から感じられるこの熱気は、彼女に対する想い……恋の炎だとでも言うのだろうか?
だとすれば、胸の奥で燃え上がるこの恋の炎が私の心を焼き尽くしてしまいそうになる!
願わくば、彼女と結ばれたいと思う。
けれども、それは絶対に適わない恋なのだ――
私は、人の身ではないのだから。
物が化けたバケモノ。
そう――私は付喪神なのだ。
偽りの命に、偽りの肉体。
命と命が愛し合い、やがて結ばれて育まれた命ではない。
モノが化けた存在。偽りの生命。うすっぺらな存在。
こんな私の肉体はきっとスカスカで、貴女に愛して貰えるとは思えない。
気高く美しい彼女に触れ合う事なんて、絶対に許されるとは思えない。
そんな、偽りの生命。
そんな私に、彼女に恋をする資格はあるのだろうか?
否。あるはずが無い。
付喪神でしか無い私には、高嶺の花を遠くから眺め、その美しさに心惹かれているのが精一杯。
だから、私は今日も彼女に恋焦がれるこの気持ちをそっと胸の奥に秘める。
私に出来る精一杯の我侭。
この気持ちを、抱き続けても良いですか?
何時の日にか、愛おしい貴女に少しでも近付ける事を願って――……
ああ、やっぱりダメだ!
止められない! この気持ちが! 胸の奥で燃え上がる炎がもう止まらない!
愛おしい貴女――東風谷早苗さん。
この胸の思いを、どうか受け止めて下さい!
「ねーねー早苗ー。何だかさ、今日の非想天則って思い悩んだ様な表情してない?」
「ああ、そう言えば確かにそんな気もします。奇妙な物ですね」
「どうしたんだろうねえ。非想天則が表情を変えるだなんて、そんな風に作った記憶は無いんだけど」
「心配なら一度メンテナンスでもしたらどうです? 地下の地獄鴉の方も含めて」
「あー、そうだねぇ……それが良いや。
間欠泉の方でおくうちゃんが火力調節を間違えていたら大変だしねぇ」
「確かに。あの子、火力バカですし」
「うんうん。それにね、神の炎の扱いを間違えると、生命が生まれる可能性だってあるんだよ」
「そうなんですか? それは初耳です」
「炎ってのはつまり熱。熱は命の始まりだからね。爆発ってのは即ち、すべての生命が生まれいずる場所なのさ。
宇宙だって、ビッグバンから生まれたワケだしさ」
「へぇー。勉強になります」
「…………ん? 非想天則が動いた?」
「へっ? そうですか?」
「うん。顔がゴゴゴゴゴって……う、うわぁ――っ!? ちょ、ちょっと! 動いてる! めっちゃ動いてる!」
「わわわわわっ!? 歩いてます! 歩いてますよアレ!」
「あ、うん。歩いて――……って早苗ぇ!?」
「腕がこっちにっ――って、い、いやぁぁぁぁ!?!?!?」
「ああっ、早苗が掴まれた! まるでキング○ングのあのシーンみたい!」
「言ってる場合ですかー!?」
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
早苗サァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!! オラノキモチ、受ケ止メテクレェエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!』
「喋った!? 非想天則が喋ったよ!」
「言ってる場合ですかッ! 早く何とかして下さい!」
『オラハァァァァァ!!!!!! 早苗サンガ、好キダァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!』
「嫌ぁぁぁぁぁ!?!?!? 食べられるぅぅぅぅぅぅ!?!?!?!」
でも付喪神つくまで早すぎる気がするが……神様が作ったんだし仕方ないかw
良い意味でこれはひどいwwwww
「本棚整理で発見した極楽大作戦で、横島がホレ薬を像にぶっ掛けてしまう話を読んでいたら思いつきました」
家の掃除を予定していた週末が読書で終わってしまうじゃないかwww
大仏が動き出す話を思い出したわけで。
ちくしょおおおおーーーーー!
そそそんなわけあるわけないじゃないですか
最初から気付いてましたよぉぉ
あはっあははははははぁぁ・・・......
絶対引っかからないぞ、って思ってた。
うん。負けました。
そうだよな。誰も付喪神=小傘とは言ってないもんな。
勝手に期待して、勝手に裏切られたと思い込んでる俺が一番悪いんだよな……。
。・゚・(ノД`)・゚・。ヂグジョー
見事にたばかられたわ!
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5行で違うと気付いた
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(´Д`)えええええぇぇぇぇぇ
トラップには気付いたけど完敗ですorz
作者!あんたは……あんたは、生き残ってこがさなをもっと書いてくれ!!