*オリジナル設定有り?
「あー。これは・・・」
こんにちは、文々。新聞記者、射命丸文です。
「どうしましょうか・・・」
今私、記者生命が脅かされているんですが、
「完全にイっちゃってますね・・・」
河童製カメラがあろうことか、
「完全に壊れてしまいましたか・・・」
「にとりー、居るー?」
まずは製作者に聞くのが一番です。
「にとりー?」
・・・居ないのでしょうか。
「・・・にと」
「なんですか、文さん?」
「わひゃぁ!?」
背後に、にとりが立っていました。
「ふむふむ!その反応、完全に気付いてませんでしたね?」
「なんだっての一体?」
「新しい装置ができたんですよ。それでつい試したくなって。これ、いままでの問題をほぼ全てクリアした自信作なんですよー!」
こちらは真面目な話をしに来たのに、迷惑な話。
「そんな話は置いといて、」
「そんな話!?」
「カメラが壊れたんだけど、どうにかできない?」
「・・・壊れた?」
かなりのショックを与えてしまったみたいだけど、ちゃんと話は聞いてくれたみたい。
やっぱり頼りになる。
「このカメラが壊れるなんて、一体何があったんです?」
「え、いやぁ、その~・・・」
言えない。まさか酔った勢いで放り投げちゃって(超高速移動中)、
「このカメラは文さんの移動速度を考慮して、」
しかもその先に巫女が居て、ものすごい速さで回収したはいいものの
「ちょっとやそっとじゃ壊れないものでできてるんですが・・・」
鬼もびっくりの腕力で投げられた陰陽玉でやられたなんて!
「ちょっと文さん聞いてます?」
「え!? ああ、うん!そうだよね!」
「ええ。そうなんですよ。一体なんで壊れたんでしょう・・・こころあたりは無いんですか?」
「な、無い、なー・・・」
「そうですか・・・ではまあ、原因究明は置いといて修理の話です。一つ二つ交換が必要な部品があるんですが、あいにく持ってないので・・・そうですね、香り」
「分った今すぐ行ってくる!」
早く直さなければ、そう一刻も早く!
「文さん、行っちゃいました・・・お決まりのパターンですねー」
空に残る直線を見ながら呟くのでした。
「古道具屋、出番よー!」
「なんだい騒々しいな。おや射命丸。」
「あのね、今私のカメラが壊れてて一刻も早く直さないといけないんだけどにとりに聞いたら必要な部品があってだけどにとりは持ってなくてだから来たの部品頂戴!?」
「・・・・・・」
何黙ってんのこいつは!
「記者にあるまじき脈絡の無い台詞だな・・・。」
「ぐっ・・・い、今はそんな事気にしてる場合じゃないの!」
「で、何が要るのかさっぱり分らないんだが?」
「部品よ部品!」
ああもう!いい加減にして!
「はぁ。・・・だからどんな部品だ?」
「え・・・カメラの、部品・・・?」
「何も聞かずに来たんだろう。まったく。」
「・・・あ。」
(は、恥ずかしー!やっちゃいましたよ文さん!)
(ど、どうしましょう射命丸さん!)
(ここは三十八計逃げるに如かずです文さん!)
(・・・なにそれ!?)
(はぁ!?貴女は私でしょ、なんで知らないの!?)
(し、ししし知らないよ射命丸さん!)
(あっ、こら、混乱しちゃだめ!文!)
(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!?)
(貴女が混乱すると私まで・・・っ!)
「大体君は、いつも詳しく事情も聞かずにスクープにして、」
「・・・きゅう」
「・・・おい、どうした射命丸?おい!」
ああ・・・だめだ・・・意識が・・・遠く・・・
『・・い、・・・まる!』
でも、これで、誤魔化せる、かな・・・?
『どう・・・しゃめ・・・!』
・・・おやすみ。がくっ。
・・・あれ?
ここ、どこ?
ああ、そうだ、カメラ。
カメラ、わたしのカメラ。
わたしのカメラどこ?
―――こわれた。
?
―――こわれた。
え?
―――壊れた。
こわ、れた・・・?
―――そう。完璧に、完全に、だ。
そんな、うそでしょ。
―――いいや、真実さ、偽り無く。
うそ!
―――嘘?私が?・・・あはははは!
うそにきまってる!
―――『記者』の私が?
え?
―――『記者』は真実を、客観的に述べるべき。そうだろう?
あんた、
―――なあ、「わたし」?
「っ!」
「射命丸・・・目は覚めたか?随分うなされていたが。」
「カメラ・・・カメラは!?」
「か、カメラなら、今、にとり自身が来て直してるよ。」
直してる。直る。私のカメラが。
「っ!」
「ど、どうした!?」
「ありが、ぐすっ、ありがとう・・・!」
「お、おい射命丸?お礼ならにとりに、うわっ!」
「射命丸さん~、直りましたよ・・・っとと?」
「・・・見逃してくれ。」
「見出しを付けるなら、『天狗の文屋、某古道具屋専属記者に転身!?』ですかね?尤も、私は新聞は作りませんが。」
「後生だ、見逃し」
カシャッ!
「あ!?」
「さて、現像して射命丸さんの家にでも貼ってきましょうか~♪」
「お、おい!?冗談だろう!?」
「~♪」
後日談。
「射命丸さん、居ますかー?この間のカメラのチェックに来ましたー。」
「に、にとり!?ちょっと待って!」
「上がりますよー?おじゃましますー。」
「ちょ、まっ、ああっ!」
「あっ射命丸さんその写真は!」
大きく引き延ばされたあの写真があったそうな。
「あー。これは・・・」
こんにちは、文々。新聞記者、射命丸文です。
「どうしましょうか・・・」
今私、記者生命が脅かされているんですが、
「完全にイっちゃってますね・・・」
河童製カメラがあろうことか、
「完全に壊れてしまいましたか・・・」
「にとりー、居るー?」
まずは製作者に聞くのが一番です。
「にとりー?」
・・・居ないのでしょうか。
「・・・にと」
「なんですか、文さん?」
「わひゃぁ!?」
背後に、にとりが立っていました。
「ふむふむ!その反応、完全に気付いてませんでしたね?」
「なんだっての一体?」
「新しい装置ができたんですよ。それでつい試したくなって。これ、いままでの問題をほぼ全てクリアした自信作なんですよー!」
こちらは真面目な話をしに来たのに、迷惑な話。
「そんな話は置いといて、」
「そんな話!?」
「カメラが壊れたんだけど、どうにかできない?」
「・・・壊れた?」
かなりのショックを与えてしまったみたいだけど、ちゃんと話は聞いてくれたみたい。
やっぱり頼りになる。
「このカメラが壊れるなんて、一体何があったんです?」
「え、いやぁ、その~・・・」
言えない。まさか酔った勢いで放り投げちゃって(超高速移動中)、
「このカメラは文さんの移動速度を考慮して、」
しかもその先に巫女が居て、ものすごい速さで回収したはいいものの
「ちょっとやそっとじゃ壊れないものでできてるんですが・・・」
鬼もびっくりの腕力で投げられた陰陽玉でやられたなんて!
「ちょっと文さん聞いてます?」
「え!? ああ、うん!そうだよね!」
「ええ。そうなんですよ。一体なんで壊れたんでしょう・・・こころあたりは無いんですか?」
「な、無い、なー・・・」
「そうですか・・・ではまあ、原因究明は置いといて修理の話です。一つ二つ交換が必要な部品があるんですが、あいにく持ってないので・・・そうですね、香り」
「分った今すぐ行ってくる!」
早く直さなければ、そう一刻も早く!
「文さん、行っちゃいました・・・お決まりのパターンですねー」
空に残る直線を見ながら呟くのでした。
「古道具屋、出番よー!」
「なんだい騒々しいな。おや射命丸。」
「あのね、今私のカメラが壊れてて一刻も早く直さないといけないんだけどにとりに聞いたら必要な部品があってだけどにとりは持ってなくてだから来たの部品頂戴!?」
「・・・・・・」
何黙ってんのこいつは!
「記者にあるまじき脈絡の無い台詞だな・・・。」
「ぐっ・・・い、今はそんな事気にしてる場合じゃないの!」
「で、何が要るのかさっぱり分らないんだが?」
「部品よ部品!」
ああもう!いい加減にして!
「はぁ。・・・だからどんな部品だ?」
「え・・・カメラの、部品・・・?」
「何も聞かずに来たんだろう。まったく。」
「・・・あ。」
(は、恥ずかしー!やっちゃいましたよ文さん!)
(ど、どうしましょう射命丸さん!)
(ここは三十八計逃げるに如かずです文さん!)
(・・・なにそれ!?)
(はぁ!?貴女は私でしょ、なんで知らないの!?)
(し、ししし知らないよ射命丸さん!)
(あっ、こら、混乱しちゃだめ!文!)
(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!?)
(貴女が混乱すると私まで・・・っ!)
「大体君は、いつも詳しく事情も聞かずにスクープにして、」
「・・・きゅう」
「・・・おい、どうした射命丸?おい!」
ああ・・・だめだ・・・意識が・・・遠く・・・
『・・い、・・・まる!』
でも、これで、誤魔化せる、かな・・・?
『どう・・・しゃめ・・・!』
・・・おやすみ。がくっ。
・・・あれ?
ここ、どこ?
ああ、そうだ、カメラ。
カメラ、わたしのカメラ。
わたしのカメラどこ?
―――こわれた。
?
―――こわれた。
え?
―――壊れた。
こわ、れた・・・?
―――そう。完璧に、完全に、だ。
そんな、うそでしょ。
―――いいや、真実さ、偽り無く。
うそ!
―――嘘?私が?・・・あはははは!
うそにきまってる!
―――『記者』の私が?
え?
―――『記者』は真実を、客観的に述べるべき。そうだろう?
あんた、
―――なあ、「わたし」?
「っ!」
「射命丸・・・目は覚めたか?随分うなされていたが。」
「カメラ・・・カメラは!?」
「か、カメラなら、今、にとり自身が来て直してるよ。」
直してる。直る。私のカメラが。
「っ!」
「ど、どうした!?」
「ありが、ぐすっ、ありがとう・・・!」
「お、おい射命丸?お礼ならにとりに、うわっ!」
「射命丸さん~、直りましたよ・・・っとと?」
「・・・見逃してくれ。」
「見出しを付けるなら、『天狗の文屋、某古道具屋専属記者に転身!?』ですかね?尤も、私は新聞は作りませんが。」
「後生だ、見逃し」
カシャッ!
「あ!?」
「さて、現像して射命丸さんの家にでも貼ってきましょうか~♪」
「お、おい!?冗談だろう!?」
「~♪」
後日談。
「射命丸さん、居ますかー?この間のカメラのチェックに来ましたー。」
「に、にとり!?ちょっと待って!」
「上がりますよー?おじゃましますー。」
「ちょ、まっ、ああっ!」
「あっ射命丸さんその写真は!」
大きく引き延ばされたあの写真があったそうな。
もっと色んな表現を探した方が良いと思います。
キャラ作りや設定、会話などは面白いのでもったいない感じがします。
もうちょっと長めで肉付けをしたものが読みたいなぁと。
にとりが修理上がり品で試し撮り~最後の下りが良かったです。