ある雪の降る日のことである
窓を見ると雪が降り注ぎとても寒そうな日である。門の前には美鈴がこんな寒い日にも関わらずその場を動かずに立っている
その光景を見て少し給料を上げるかなと思いながら紅魔館の食堂でフランと咲夜と朝食を取っていた時
「お姉様、教えてほしいことがあるんだけど聞いていい?」
と、ケチャップを口に付けながらかわいい妹が聞いてきたのだ。フランからこの様な事を聞いてくることはあまりなかった故に姉として、答えられる限り答えたいと姉心とでも言うのか、ちなみに今日の朝食はオムライスである
「ええ、いいわよ、どんな事かしら」と言いながらトマトジュースを口に含んだ
「え~と赤ちゃんはどこからくるの?」
口に含んだトマトジュースを思わず隣の咲夜に不夜城レッドしたのであった
「.....お嬢様」
「何かしら?」
「本望です」
「何が!?」
なぜかわからないが嬉しそうな顔をしてるが上半身が真っ赤に染まった状態で笑われると非常に怖いのだがというかどこに喜ぶ要素が!?
「...一応聞くけど、どうしてそんな質問を?」
「ん~魔理沙が昔話をしてくれた時に赤ちゃんの話をしていたからどうやって赤ちゃんはできるのかな~って」
・・今度来たらあの黒白にお灸でも据えようかしら
「そ、そうね咲夜答えてあげなさい.....咲夜?」
咲夜の座っていた席を見てみるとトランプが1枚置かれていただけ
...逃げたようである。本当に従者なのかしらあの子
仕方ないので考えてみたが、1つ案が浮かんだ
コウノトリが運んで来た説...これだ!小さい頃の私も教えられたこの伝統と実績のこの説なら質問に答えられよう、そしてお姉様博識だね~となんて言われた日には...見える見えるわ!この運命掴み取ってみせるわ!
「フラン、赤ちゃんはね、コウノトリが運んでくるのよ」
さあ、かわいい妹よ運命は変えられないわ、さあ言って頂戴!
「....お姉様、コウノトリに乗ってたら私たちお日様の光で灰になると思うんだけど」
・・・あれ?見えた運命とまったく違うわ、いいえそれよりもそんな盲点があったとは、その事に気づくなんてさすが私の妹ね私が教えられた時は素直に信じてたというのに。
「え~とお姉様もしかしてそれで終わりじゃない..よね?」
うわ~今まで見たことないほど憐みの目で見られてるわこれはこれでこんな顔のフランが見れただけで満足だけど姉として答えなくてはいけないわよね。
ふと、視線をおろしてよくよく見たら先の程のトランプにこう書かれていた
「赤ちゃんの来方」と
さすが私の従者ね先ほどは失礼なことを思ってしまったが撤回してあげるわ
で、なんて書いてあるのかしら何々
「赤ちゃんはコウノトリが運んできます by咲夜」
しかもご丁寧にコウノトリの絵まで描いてある、しかも微妙にうまい
...やっぱり、人間って使えないわね、
所変わってある神社
くちゅん
「あら、霊夢風邪でもひいたのか、腋を出してるからじゃないのか」
「腋をださない巫女はただの巫女よ」
「昔のお前に言ってやりたいぜ」
...
..
.
「...お姉様結局赤ちゃ」
「パチュリーに聞きに行くわよ!」
やっぱりお姉様知らなかったんだね~まあ、わかってて聞いたんだけどね焦る姿を見てると楽しいし。もちろん口には出さないが。
一先ず朝食を食べてから図書館にフランと一緒に行ってみることにした
そこにはいつも見慣れた紫色の親友と小悪魔がいた
「...というわけでパチュリー、赤ちゃんがどこから来るのか教えなさい!」
「永遠亭にでも行ってウサギ達を見t」
これ以上言ったらいけないと言うかのようにすばやくレミリアはパチュリーの口をふさいだ、もごもご言っているがかわいい妹にこんなことを聞かせてはいけないのである。だが
あ~兎の性欲は激しいらしいからね~と姉の思いと裏腹に博識な妹であった。やはり口には出さないが
「仕方ないわね、小悪魔S-172の本を取ってきて頂戴」
「了解いたしました」
と一つ返事で言うとこの広大な図書館を走り去って行った
2分ほどすると足音が聞こえてきた
とたとたとたとた、ゴン!♪
...とてもいい音がしたが大丈夫なのだろうか具体的に言うと階段で降りてる時に最後の段を下りたと思ったらもう一段あって踏み外して床にでこをクリティカルにぶつけたような音だ。
「パチュリー様持って参りました」
笑顔でこうは言っているが鼻血が出ているが、そこは司書らしく本には一切血が付いていない
「ほら、レミリアこれ貸してあげるから、一応言っておくけれど死んだら返すなんてどっかの魔法使いのようなことを言わないでよね。本居宣長も言っていたわ、すべて人の書をかりたらむにはすみやかに見てかへすべきわざなるを久しく...」
「要約すると?」
「「本を借りたらすぐ本を返せ」 ね」
と言われ一冊の本を渡された。
タイトルは「おしべとめしべの関係」という本だった。
まあ、これならと自室に戻りフランと読んでみることにした。
本の内容はこうである。
・おしべ花粉放出
・めしべ受粉
・実がなる
3行でまとめるとすごい内容だが大体あってると思う。フランも思うことがあるらしく読んでいる最中に「ふむふむ」やら「なるほど」等呟いていた。
「どうかしらフランこれで赤ちゃんがどこから来たのか分かったかしら?」
と聞くと
「つまり木から生まれたということ?」
...さすがは私の妹ね素直すぎてほうずりしたいほどだわ。でもらちが明かなそうだし、まあいいか
「ええ、そうよ私たちはみんな木から生まれたのよ!」
自分で言うのもあれだがここまでのうそはついたことがない、でもこれで問題が解決するなら..
「初めの木ってどうやって生まれたの?」
解決するはずがなかった。それと質問するときに頭を傾げる動作をしてるけどかわいすぎて明日を生きるのがつらいわ
仕方ないのでまた図書館へ
「たしかにすぐ返せとは言ったけど一刻もたってないわよ」
呆れたような顔をしながら言われたがまあ、いいわ
「それより、初めの木はどうやって生まれたのか知りたいんだけど」
「?なんでそんな話になったのよ」
「いろいろあったのよで、初めの木ってどうやって生まれたの?」
「知らないわよ」
「パチュリーでも?」
「パチュリーでもよ」
「ほんとに?」
「本当よ」
「魔理沙がここに来た回数は?」
「146回よ」
1秒もかからずに言ったよ、この魔女一先ず偽物ではないらしいパチュリーが知らないとなると知っている人はそうは居なかろう..う~むどうしたものかと考えていると
「.....レミリア、そういえば妹様は?」
「へ、そこにい、ない...?」
そのころ
フランはと言うと咲夜と永遠亭にウサギを見に行かせてもらい丁度出産するという兎の出産に立ち合わさせてもらい無事生命の神秘を知ったとさ。
めでたしめでたし
あとこの従者はもうダメだwww(褒め言葉)
フランの可愛さを具体的にしてほしかったな~
でもかわいいから
そして咲夜さんは末期www
相変わらず凄いですね紅魔館はw
黒い妹様もいいなぁ。