Coolier - 新生・東方創想話

東方星記録

2010/01/08 01:07:36
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これは仮面ライダーWのアイテムが出てきます。そういった二次創作でも大丈夫だと言う方はこのまま進んでください。

旧作分ありです。
















東方星記録





幻想郷でない世界、湖に建つ大きな屋敷があった、そこには薄暗い霧が立ちこめ人気のない洋館により一層の不気味さを醸し出させている。



そんな広大な館の一室、明かりも点けず椅子に腰を掛け、窓の外をぼんやりと眺めている人影があった。




「ねぇ、貴女はどうして帰って来てくれないのかしら?寂しいわ」


まるで誰かに話しかけているように独り言を呟いている。



「昔はよくここで、一緒にお茶を飲んで、お話して、フフ…殺しあったりもしたわね、
…ホント、寂しいわ、」


手にしている長方形の物体を弄びながら憂いを秘めた視線を外の景色へとおくる、
いやその景色のずっと向こうにいるであろう人に向けてかもしれない。


―― 静寂、しかしその静けさを破るように、今まで一人しかいなかった筈の部屋にもう一人の声が響いた。



「姉さん…」




いつの間にか傍らにはメイドの服装に身を包んだ瓜二つの人物が立っていた。



「準備は?」


「出来たよ」



そうメイドの返事を聞くと姉と呼ばれた片割れは勢いよく立ち上がると白く天使を思わせるような純白の翼を広げた。




ここは夢幻館、夢幻世界と現実世界の狭間にある屋敷、二人はこの夢幻世界の主である双子の悪魔、幻月と夢月である。



幻月「それじゃあ、…行きましょう? ――“幻想郷”―― へ」



夢月「ええ、ねえさん…。」



そう言うと二人は腰に何かの差込口が付いた機械の様なベルトを巻いた、スロットは幻月の方が右に一つ、夢月の方は左に一つずつ付いている。


そして今まで手にしていた物をそこに挿し込む。




幻月「まっててね…、 -幽香- 」








幻月

『―――夢幻-Phantasms――』





夢月

『―――幻想-Illusion―――』



次の瞬間、二人は眩しい光に包まれた。――――
































―――――――ラスベガス―


時刻は現在夜中の2:00、このホテルではもう起きている宿泊客はいないだろう。

しかしとある客室にて同室の相手を必死で起こそうとしている人がいた。



「ねぇ、ねぇってば、起きてよ、蓮子!」



蓮子「うーん、何よメリー?今日はちょっとはしゃぎ過ぎちゃって、眠いのよ……。」


と蓮子と呼ばれた方は当然の如く迷惑そうに返事ををする。



メリー「もう、蓮子ったら!」



メリーという方は悪びれる気は全くなく、未だに蓮子の事を起こそうと奮闘中であった。




ちなみに今二人は福引で当たったペアの旅行券で休みの間のバカンスに来ていたのだった。



蓮子「もう、一体何なの?」



親友の為に何とか睡魔を払いのけ話を聞こうとする。




メリー「それがね、夢を見たの!変わった夢だったわ、天使みたいな女の子とその子に瓜二つのメイドさんが出てきて私に話しかけてきたのよ。」



蓮子「うそ!本当に!?」



蓮子は一気に眠気が吹き飛びメリーの話を聞く姿勢に入った。


普通ならこんな真夜中に起こされて夢を見て、それが天使だとかメイドさんだのと言われれば、誰でも怒りたくなり拳骨の一発でも入れてやりたくなるがメリーの場合は特別だった。



メリーは偶にだが正夢を見る、その回数こそ少ないが的中率は今のところ100発100中、これは正夢と言うよりもはや予知夢とも言える代物であり、オカルトマニアの蓮子からすれば大スクープネタなのである。



蓮子「それで?詳しく教えて頂戴。」



メリー「ええ」


とメリーは答えた。メリーは何故か自分がその夢を見るときこれは予知夢であると理解できるのだ。さらにその内容はとても鮮明に覚えていられる。


メリー「そこには私と蓮子以外誰も居なくてね、深い霧に包まれていたの、ちょっと不気味で、私たちは怖がっていたわ、するとね、そらからおおきな羽を生やした子とメイドの格好した子が降りてきて、私たちに話しかけてきたのよ。ただ…。」


蓮子「ただ?」



メリー「うん…その会話の内容だけ憶えてないんだ、」


蓮子「えぇ~?一番重要なところじゃないの?そこって。」



メリー「うん、ごめん、なんていうか話しかけられたのは憶えてるんだけど、どんな声だったかも憶えているわ。なのにそこだけ憶えてないんだ…。」



蓮子「う~ん、まぁ夢だしね、仕方ないよ。」




蓮子「ただいつものとはまた大分違うのね、
今までは事故だとかの現場を見たりしてるだけっだたりしたのに、
今回みたいにそうやって私やメリー自身が夢に出た事って一度も無かったわよね。」



メリー「えぇ、そうね、それどころか逆に周りには人が誰も居ないなんて、
ちょっと怖いわ。」



蓮子「特にその二人も気になるわね、いよいよメリーったら神のお告げでも聞いちゃうんじゃないかしら。」



メリー「ちょっと蓮子、変な事いわないでよ。」



蓮子「いいじゃない、別に悪い事じゃないし。もしかしてそのお告げで世界を救っちゃたりするわけ?。」



と蓮子は冗談交じりでその夢の事を冷やかす。



メリー「もう、やめてよ蓮子ったら、兎に角あれはいつもの正夢のに違いないわ、気をつけましょう。」



蓮子「天使かぁ…会えるってことだよね?楽しみだなぁ。」




蓮子「…あっ!そうだ、その夢で見た風景と二人をを絵に描いてみてよ!」



メリー「ええ、いいわよ、ただもう遅いから朝にね。」



蓮子「ええ、そうしましょ、それじゃおやすみメリー。」



メリー「おやすみ、蓮子。」






「「よい夢を」」





             



           ――つづく――
今回が初投稿になります。ジャッカスというものです。
この度は私なんかの作品を読んでいただきまことに感謝です^^。


ちなみに無理があるかもしれませんが東方ガイアメモリーと読んでください;
今後とも宜しくお願い致します。
ジャッカス
[email protected]
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コメント



0.170簡易評価
4.80名前が無い程度の能力削除
短かったけど面白そうですね。続きに期待します。仮面ライダーは存じませぬが。
あと自分を卑下しないように。気持ちはわかりますが。
ついでに登校→投稿です
6.無評価名前が無い程度の能力削除
メリーの『夢』について違和感が消えない
7.70名前が無い程度の能力削除
続きが気になる
でもセリフの前に名前はいらないかな
11.無評価ジャッカス削除
評価の程誠に有難うございます。

幻月と夢月は旧作ですし蓮子とメリーは原作中には登場していないキャラでしたのでこれほど評価して頂けるとは夢にも思いませんでした。つづきも頑張らせていただきます。


まさかあとがきにも誤字があったとは、\(^o^)/


セリフの前の名前ですが無いと誰が喋っているのか分からなくなるのでは、と思いましたが、次回からはセリフだけにしていこうかと思います。アドヴァイスありがとうございました。
14.80名前が無い程度の能力削除
仮面ライダーの変身グッズみたいなアイテムを本編中で軽く説明してもらえたらうれしいです。
続きを期待しています。