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ゲームセンター永遠亭 妹紅の挑戦 #3 「ゼルダの伝説 夢をみる島」漂流記

2010/01/06 15:36:27
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輝夜『しまをだっしゅつするのよ』
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 今回もこの八意永琳がナレーションを務めさせていただきます。

「こんにちは、ゲームセンター永遠亭、課長の妹紅です。3回目なんでね、そろそろ慣れてきた感があるね」

 ここまで二連勝の妹紅。今回挑戦するソフトは?

「今回またゲームボーイだな。『ゼルダの伝説 夢をみる島』だそうで」

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『ゼルダの伝説 夢をみる島』1993年 ゲームボーイ 任天堂

 マリオと並ぶ任天堂の人気シリーズの初のゲームボーイ作品。
 コホリントという島に流れ着いた主人公が島を脱出するために冒険するアクションアドベンチャー。
 ゲームボーイの隠れた名作と言われるこのゲーム、はたしてクリアなるのか?

 ちなみに今回は1998年にリメイクして出された「夢をみる島DX」で挑戦。
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「今回はさくっとクリアしてやろうと思います」

 はたしてそう上手くいくのか?
 今回もスーパーゲームボーイを使用して挑戦スタート。

「ゲームセンター永遠亭…妹紅オーン!!」

 まずは主人公の名前の入力。

「あー名前決めなきゃいけないのか。うーん…確か剣使うヤツがこの幻想郷にいたよな?名前は…えーと…そうだ、妖夢だ!よし『ようむ』でいこう」

 主人公の名前を白玉楼の半人半霊の少女にしてゲーム開始。

 スタート地点は島にある民家のベッドから。
 ここでまず盾を手に入れ家の外へ。

「剣を探さなきゃいけないのか」

 浜辺に行って剣を探してくる事に。
 浜辺には敵が存在するが剣を持っていないので攻撃ができない。
 盾で防御しながらなんとか先へと進む。

「あった!」

 しばらくして剣を発見。
 しかしそこに謎のフクロウが登場し森へ行けと指示される。

「今度は森へ行くのか」

 剣を手に入れた妹紅は森を散策する。
 ところが。

「あれー…なんか戻されてるなぁこれ」

 森のタヌキにいたずらされ森の奥に進めない。

「くそっ、このやろう」

 剣で斬りつけても効果なし。
 やむなく別ルートの洞窟へ。

「あ、行き止まりだなぁ」

 しかし洞窟の奥は岩でふさがれ行き止まり。
 それでもなんとか進めないかと調べてみると…

「おぉ、岩動かせるじゃん」

 岩を動かして道を開き先へと進むとキノコを発見。

「巨大化してパワーアップか?」

 それは前回のゲームである。
 この後キノコで魔法の粉を作ってもらい、それをタヌキに使うことでようやく先に進めるように。

「今回はこんな謎解きあるのかー」

 ゼルダシリーズの最大の特徴がこの謎解き。
 敵と戦うアクションだけでなく、謎を解く発想力も必要となってくる。

 森の中でカギを見つけた妹紅のもとに再びフクロウが登場。
 今度は「テールのほらあな」へ行けとの指示。

「なんかあっちこっち行かされるなぁ」


<レベル1 テールのほらあな>

 ついに本格的なダンジョンに突入。
 敵の数は外よりも格段に多く、謎解きも多い。

「通れないところがあるなぁ」

 途中に穴で道が途切れている箇所があり、先へと進めない。

「なんか謎解かなきゃいけないんだろうな」

 ダンジョンを徘徊し、宝箱からアイテム「ロック鳥の羽根」を獲得。
 これでジャンプができるようになる。

「あ、これで飛び越えろってことか」

 穴を飛び越え先に進むと、中ボス(ローラ)とのバトルが。
 中ボスが転がしてくるトゲの棒をジャンプでかわし剣で攻撃。
 さほど苦戦する事なく勝利をおさめる。

「あとはボスだけか?」

 いよいよダンジョンのボス戦。
 ボス部屋に入ると、

「うわでかいの来たー!」

 巨大なボスとのバトル開始!!
 しかし剣で斬りつけても効果がない!

「あれ?どうすんのこれ」

 ダメージを与えられる方法を探す。すると、

「あ、しっぽか」

 しっぽが弱点である事が判明、ところが…

「めっちゃ暴れてる!」

 ボスが怒って猛反撃!ボスの体当たりを受けて妹紅、場外へ!

「落ちたー!これどうなんの?」

 穴から上がってボス戦再開。
 しかしボスのダメージは回復してしまっている。

「最初からかー」

 今度は落ちないように慎重に戦う。
 しかしボスの体当たりをうまくよけられず…

「死んだーっ!!」

 体力がなくなりゲームオーバー。

「最初のボスのくせに強くないか?」

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輝夜『いきなりきょうてきね』

テールのほらあなのボス「デグテール」
巨体をいかした体当たり攻撃をしかけてくる。
穴に落とされると最初からやり直しになる厄介な相手。
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 この後何度もデグテールに挑むものの、穴に落とされるか体力がなくなるかの連続で一向に倒せない。

「こんな序盤でつまりたくないんだけど」

 序盤でまさかの大苦戦。
 そして3回のゲームオーバーを重ねたところで姫様が動き出す。

「妹紅、回転切りを使ったらどうなの?」
「回転切り?何それ?外人?歌?」
「真面目に聞きなさいよ」

 姫様いわくボタンを押し続けて離せば強力な「回転切り」という技が使える、この技ならデグテールを二回で仕留める事が可能とのこと。

「やってみるか」

 いざ挑戦。
 まずは開始して早々に回転切りを一発くらわせる。

「ここ大事!」

 その後の猛反撃をなんとかしのぐ。
 そしてついに…

「勝ったぁー!しんどかったぁー」

 二回目の回転切りがヒットしデグテールを撃破!
 レベル1のダンジョンをクリア!


<レベル2 つぼのどうくつ>

 二つ目のダンジョン。
 ここでまた新たなアイテムを獲得。

「パワーブレスレット…あぁこれで物を持てるってことか」

 重いものを持てるようになるパワーブレスレット。
 これで道をふさぐツボをどかす事ができる。
 しかしその先で新たな難問が。

「ここなんかあるはずなんだけどなぁ」

 アイテムのあるはずの部屋で探索を続けるが一向に見つからない。

「そういやなんかヒントあったなぁ」

 ここに来る途中、フクロウの石像からヒントを得ていた妹紅。
 「最初 大耳の魔物 最後 ドクロナイト」
 はたしてこの意味は。

「あ、もしかしてこうか?」

 大耳の魔物、すなわち大きな耳を持つ敵を最初に倒し、ガイコツの敵は最後に倒す、すると、

「(宝箱が)出てきた!こんな謎解きもあるのか」

 あのヒントは倒す敵の順番を指していたものだった。
 妹紅、見事にカギを獲得。

 そしていよいよボス戦。
 次の相手は。

「『このツボがある限り不死身』?こっちはそんなのなくても不死身だっつーの」

 奇妙な姿のボスとバトルスタート。
 まずは剣で切りつけるも効果なし。
 しばらくしてボスが火の玉を投げて反撃。

「あーだめだだめだ逃げないと」

 火の玉攻撃が終わるとボスはツボの中に逃げ込む。
 その隙にツボを剣で叩いてみるがダメージはなし。
 しかし気になるメッセージが。

「『ここの壁の方がよっぽど硬い』…あ、わかった」

 妹紅がボスのツボを壁に叩きつけるとツボにダメージが入った!

「おー、私賢い」

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輝夜『つぼをこわすのよ』

つぼのどうくつのボス「ツボ魔王」
ツボがある限り倒す事ができない。
まずはツボを壊す事が最優先となる。
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 この後ボスの攻撃をかわしながら隙を見てツボを壁に叩きつける。
 そしてついにツボの破壊に成功!

「よしっ!ツボ壊れた!」

 この後怒ったボスの攻撃をかわしながら剣で攻撃。
 なんとかボスを倒す事ができた!

「勝ったぁー、一発で勝てたー」


<レベル3 カギのあなぐら>

 ここでは厄介な敵が登場。

「あれこいつどうやって倒すの?」

 中ボス「ドドンゴ」。剣でいくら切りつけても倒せない相手。

「他のアイテムかなぁ」

 剣をあきらめ別のアイテムを試してみる。
 最初は魔法の粉を試してみたが効果なし。
 続いては爆弾。

「これかなぁ…もう他に思いつかないけど」

 しかし爆風を当てても効果なし。
 これも違うのか…と思いきや。

「あ、こいつ爆弾食べた!」

 ドドンゴが爆弾を食べ、中で爆発!
 これが弱点なのだろうか?

「爆弾食べるってすごいな。白玉楼の主じゃあるまいし」

 さすがにあの亡霊も爆弾は食べない、と思うけど…

 その後同じように爆弾を食べさせ、ついにドドンゴを撃破!
 その先にあった宝箱から「ペガサスの靴(ダッシュができるようになる)」を入手する。

 続いてはボス戦。
 しかしボスの姿が見当たらない。

「え?ボスどこ?」

 全くわからないままバトルスタート。
 天井からザコ敵が次々と降って来る。

「これ倒せってことかな?」

 しかしいくら倒してもボスが現れる気配はない。

「えー、どうしたらいいの?」

 ここで妹紅、手に入れたばかりのペガサスの靴を使ってみる。
 猛ダッシュして壁に激突!すると、

「おぉ、落ちてきた!でかっ!!」

 ボスが天井から落下。すかさずボスを剣で切りつけるとボスが二つに分かれていく。
 しかしその後攻撃を続けてもあと一歩のところで完全に切り離す事ができない。

「えーと、またこれか!?」

 そこに再びペガサスの靴でダッシュ体当たり!
 ついにボスを二つに斬る事に成功。
 しかしボスが反撃を開始!

「ちょっとしつこいなこいつ」

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輝夜『おおきいめだまね』

カギのあなぐらのボス「デグゾル」
剣で攻撃すると二体に分裂し体当たりをしかけてくる。
二体同時に相手し、倒さなくてはいけない。
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「跳んだっ!?」

 ボスの大ジャンプからの体当たり攻撃でダメージをうける。
 妹紅もすかさず反撃。

「斬れ斬れ斬れっ!」

 なんとか一体を撃破。

「よしあと一匹!」

 体力ギリギリまで追い込まれながらも残る一体も撃破。
 レベル3のダンジョンクリア!

「おぉー、あぶなーい」


<レベル4 アングラーのたきつぼ>

 ここではダンジョン内に水が入り込んでいて、深いところは先に進む事ができない。

「妖夢カナヅチかー」

 ちょっと失礼な事を言いながらダンジョンを探索。
 宝箱から「アングラーの水かき」を入手。
 これで水の深いところを泳げるようになる。

 そうして迎えたボス戦。舞台は水中。

「うわー、またでかいなー」

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輝夜『すいちゅうせんよ』

アングラーのたきつぼのボス「アングラー」。
水中で戦う事になるボス。体当たり攻撃が厄介。
弱点は頭にある触手の先端。
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「もう速攻で倒してやる」

 ここで妹紅、ボスにまさかの特攻!
 弱点を剣で滅多切り!!

「死ね、はやく死ね」

 ボスの攻撃でダメージは受けたものの、なんとそのままボスを撃破!
 まさかのスピードクリア。

「やった!ぶっちゃけ弱かったな」

 これでいよいよ半分をクリアした妹紅。
 その勢いは止まる事無く、この後レベル5の「ナマズのおおぐち」レベル6「かおのしんでん」を謎解きにはやや詰りつつも、さほどの苦戦はせずにクリア。

「ペース上がってるなー。これはサクサクいけるかなぁ?」

 余裕を見せている妹紅。

 ところが次のダンジョンではそうはいかなかった…


<レベル7 オオワシのとう>

 このダンジョンはなんと4階だての高層ダンジョン。
 謎解きもハイレベルになり、かなりの難関。

「難しいなー…」

 次第に口数が減る妹紅。
 ここで2時間もの足止めをくらってしまう。

 そしてとうとう…

「妹紅。時間よ」
「え?」
「ほら、時計」
「げ!?もうこんな時間!?」

 姫様からタイムアップの宣告が下される。
 妹紅の挑戦、ここで終了か?

「でもここまで来たのに…」
「…やっぱりこんな所で終わるのは納得いかないみたいね。いいわ、あなたさえ良ければ延長して明日この続きからやるわよ。どうする?」
「やるに決まってるだろ!!」
「決まりね。部屋用意するから今日はうち泊まっていきなさい」
「え?」

 挑戦延長が決定。
 決着は翌日に持ち越される事になった。



 翌日。挑戦二日目。
 挑戦部屋に妹紅が姿を現す。

「妹紅。調子はどう?」
「…布団がすごい暖かかった。おかげでよく眠れたけどちょっと悔しい。輝夜に借り作りたくないんだけどなぁ」

 少々複雑な気分ながら体調は万全の様子。
 いざ挑戦再開。

「やっぱり難しいなぁ…」

 やはり難解な謎解きに苦しめられなかなか先へと進めない。

「あそこの柱壊したいんだけどどうしたらいいのか…」

 ダンジョン内にある柱を壊したいがやり方がわからない。
 30分ほどダンジョンを徘徊し、何か良い手はないかと探索する。
 そして、

「あ!!ここ壊せるじゃん!!」

 隠し通路を発見!
 それを利用してついに柱を壊す事に成功する。

「あぁ、やっぱり一回寝ると頭が冴えるね」

 暖かい布団で眠れた事が妹紅にとって大きな助けとなった様子。

 その後もなんとか進み続け、やっとのことでボス戦へ。

「あー、やっとボスかー」

 ボスとのバトルスタート。

「さっさと倒したいな」

 しかし今度のボスは空を飛び回り、なかなかダメージを与える事ができない。
 さらに、

「あっ!落とされた!」

 ボスの羽ばたきで下に落下!
 再び上に上がってボス戦を仕切り直しに。

「やばい。これはまた落ちたらやり直しパターンじゃないの?」

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輝夜『おちたらダメよ』

オオワシのとうのボス「アルバトス」。
空中を飛び回る大きな鳥のボス。
羽ばたきで下に落とされると与えたダメージがリセットされてしまう難敵。
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 この後妹紅は何度もボスに挑むものの、羽ばたきで落とされいつまで経ってもボスを倒す事ができない。

「腹立つなー」

 何の打開策も見出せないまま30分が経過。
 見かねた姫様がついに登場。

「妹紅、実はまた助っ人を用意してるんだけど」
「慧音が?」
「いえ、あの人は忙しいから今日は来てないわ、かわりにサポートするのはこの子よ。来て」
「はいはーい」
「え?」

 登場したのはまさかのてゐ。
 はたして妹紅の窮地を救う事になるのか?

「コントローラー貸して」
「あ、あぁ…」

 てゐがボスに挑戦。その実力は?

「いつ気づくかなーと思ってたけどいつまで経っても気づかないんだもんなぁ」

 てゐのこの言葉の意味は?
 しばらくしてボスが羽ばたき攻撃を使ってきた!
 それをてゐは盾で飛んでくる羽根を防御しながら踏みとどまる!

「これこうやって防ぐんだよ」
「えぇー、マジで!?」

 この後てゐがしばらくボスと戦闘し、ダメージを3回与えたところで妹紅と交代。

「じゃ頑張って」
「…助かったけどちょっとむかつくなぁ」

 ともあれ対処法はわかった。
 あとは慎重にやるだけ。

「こわいなー」

 緊張の続く場面、そして…

「おぉぉぉ!!勝ったーっ!!」

 ついにボスを撃破!
 苦しんだレベル7のダンジョンをようやくクリア!!


<レベル8 カメイワ>

 いよいよ最高レベルのダンジョン。
 当然ながら難易度はこれまでの最高クラス。

「すごい広いなぁ」

 広大なダンジョンをさまよう妹紅。
 苦戦を強いられながらボスにたどりついたのは1時間半後。

「うわ、狭い」

 ボス部屋は辺り一面の溶岩地帯で足場が非常に狭い。
 はたしてここのボスとは。

「出てきた!」

 溶岩の中からボスが出現。

「どうやって攻撃するの?」

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輝夜『あつくなれよ』

カメイワのボス「デグフレム」
巨大な火の玉のボス。
飛んでくる溶岩のしぶきは当たると大ダメージ。
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 相手が溶岩の中では近づく事ができない。
 そこで、

「これでいけるか?」

 このダンジョンで手に入れた「マジックロッド(火の玉を飛ばす)」で応戦。
 これが見事にヒット!しかしボスも体当たりで反撃!

「びっくりした!」

 なんとかかわした妹紅、今度は火の玉を連射!

「よし、このまま死ね!」

 連続攻撃で反撃の隙を与えない作戦。
 見事にボスの本体を引きずり出す事に成功!
 その後ボスも反撃はしてきたものの、そう手こずる事もなく見事に撃破。

「勝ったー。あんまり強くなかったな」

 これで全てのダンジョンをクリア。
 いよいよ残るは島を脱出するのみ。

 エンディングは間近なのか?

 島を脱出するには眠りについている「風のさかな」を目覚めさせる必要がある。
 妹紅、風のさかなの眠るたまごの中へ。


<せいなるたまご>

 たまごの中は怪しい雰囲気…

「なんか気持ち悪いな」

 おそるおそる奥の部屋へ。すると…

「誰だ!?」

 謎の敵と突如戦闘開始!
 敵はスライムに変身し襲い掛かってきた!

「あー、これボスか」

 剣で攻撃してみるがいまいち手ごたえなし。
 他のアイテムを試してみる。

「これかな?」

 魔法の粉を使うと反応が変化!
 これが弱点か?

「効いたっぽいな」

 魔法の粉で攻撃しているとボスの姿が変化。
 今度は人型になり、弾を打ち出してくる。

「今度はなんだ?」

 またしても剣が通じない。
 他のアイテムを使うも効果なし。
 はたして倒す方法は…

 と、ここで姫様が登場。

「妹紅」
「わ!いきなりなんだ?」
「ちょっとここはわかりにくいと思うから説明するわね。これはね、このゲームの前作にあたる「神々のトライフォース」に出てくるアグニムってボスが元ネタなの。そして倒し方も同じなの。相手の攻撃を利用するのよ」

 それだけ言い残して姫様は退散。
 「相手の攻撃を利用する」
 はたしてその意味とは?

「あ、こうか!?」

 妹紅、ボスの打ち出してくる弾を剣で叩いてみると、弾が跳ね返りボスにダメージ!

「そういうことかー」

 この後いくらかダメージを受けながらもなんとかボスに攻撃を続ける。
 するとまたしてもボスが変化!

「あ、一番最初のヤツだ」

 それはテールのほらあなのボスだった「デグテール」。
 以前はさんざん苦しめられた相手だが、

「穴に落ちる心配ないから楽でしょ」

 以前よりも簡単な状況なためさほど苦戦せずにクリア。
 しかし…

「まだやんの!?」

 ボスが第四形態に突入!
 その姿はゼルダシリーズおなじみのボス「ガノン」の姿。
 いよいよ最終決戦か?

「強そうだなー」

 ボスの攻撃は格段に激しくなり妹紅は体力を減らしていく。
 それでも果敢に挑み剣で斬りつけて行く。

「はやく、はやく死んで」

 もう残り体力はわずか。
 はたして、勝負の結末は!?

「どうだ!」

 妹紅の攻撃がボスにヒット!
 ついに、ボスが倒された!

「やったぁーーー…あ?」

 妹紅が手を上げて喜んだその瞬間、信じがたい光景が!!

 倒されたと思ったボスがまさかの第五形態に変形!!
 体当たりを受け体力が0になり、あえなくゲームオーバー。

「うそー…」

 妹紅、第四形態を倒したところで勝ったと油断し、コントローラーから両手を離していたため対応が遅れてしまった。
 まさに油断大敵。

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輝夜『かげのしはいしゃ』

ラスボス「シャドー」。
さまざまな姿に変身して襲い掛かってくる。
全ての形態でそれぞれ弱点をつかないと倒せない。
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 妹紅、意気消沈しながら再度ラスボス戦に。
 今度は弱点がわかっているため第三形態まではあっさりクリア。
 第四形態で苦戦したもののなんとかこれも勝利。

「ここで油断したらダメだ」

 同じ手は二度とくわない。
 第五形態になり突撃してくるボスを回転切りで撃破!
 すると…

「もう終わりか?」

 終わりではない。
 ボスが第六形態に変身!

「しつこいなー」

 ボスのふりまわす巨大な腕をかわしながらボスの弱点を探る。
 しばらくしてボスが目を開いたところに妹紅は攻撃をしかけてみる。

「弓矢かな?」

 弓矢のアイテムで矢を発射。
 するとボスの目に矢がヒット、ボスにダメージを与える。

「これいけるんじゃない?」

 だがボスの攻撃をかわしながら目を狙うのは困難で何度も矢を外してしまう。
 そして…

「あ!もう矢がない!」

 なんと矢がなくなってしまうという非常事態に。

「これ詰んだんじゃないの?」

 もうボスを倒す事はできないのか?
 しかしあきらめない妹紅は奇策にうって出る!

「ブーメランまだ試してなかったよな」

 今まで使用してこなかった武器「ブーメラン」を選択。
 はたしてボスに通用するのか!

「効いてくれ!」

 ボスの目にブーメランを投げつける!すると、

「おぉぉっ!!?」

 ボスがついに完全消滅!

「勝ったぁー!なんか最後あっさりだったな!」

 『ゼルダの伝説 夢をみる島』ついに攻略!

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エンディングはこちら。
風のさかなが目覚め消滅するコホリント。
気がつくと「ようむ」は海の上で船の残骸に捕まっていた。
あれは夢だったのかと思うその頭上に風のさかなの姿が!

「せっかくクリアしたけどなんか切ない気分にさせられるなー」
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 クリアして一息つく妹紅のもとに姫様が現れる。

「妹紅、クリアおめでとう。と言いたいところなんだけど…じつはこのゲーム隠し要素があってね。一度も死なずにクリアすると真のエンディングが見られるの」
「…お前終わってからそんな事言うなよ」

 姫様が言うには一度もゲームオーバーにならずにクリアすると真のエンディングが見られるとのこと。

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姫様が出した真のエンディングはこちら。
最後の「THE END」が出る画面に羽のついたヒロインの少女マリンが飛んでくるという演出が追加されている。

今回真のエンディングは出せませんでしたが一応クリアはしたので挑戦は成功といたしましょう。
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『ひめさまはなにかつぶやいた』

『やつぱりこの
 げえむはめい
 さくですよね』

『このじゅもんをもってえいえんていへいくのよ』

『じかいはファミコン…カプコンのにんきシリーズ…』
ノーコンティニュークリア最大の壁は
最初のボス「デグテール」だと思います。

作中ではストーリーにはあまり触れませんでしたが
このゲームのエンディングの切なさは今見てもすごいです。

補足。
作中ではスーパーゲームボーイでプレイしているという設定のため
真エンディングがちょっと地味になってしまいましたがゲームボーイカラーなら
「『THE END』と出た後、青空にマリンの姿が映し出される。
そしてその姿はカモメに変わり鳴きながらどこかへと飛び去っていく」
という演出に変わります。一見の価値はあり。
よしむら
簡易評価

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コメント



0.790簡易評価
1.10名前が無い程度の能力削除
ゼルダなりゲームセンターCXネタのSSとして、それに相応しい場所に送った方がよいのでは?
5.90名前が無い程度の能力削除
謎解きで詰む描写が欲しい…とは思うんだが
要はアテもなくダンジョン内をブラブラするってことで
それを文章だけで描写するのはやはり難しいだろうか
6.50名前が無い程度の能力削除
一発ネタとしては良いと思いますがシリーズ化するようなネタではないと思います
ここで一旦このシリーズは中断し別のテーマを模索しては如何でしょうか?
9.80名前が無い程度の能力削除
個人的に好きですよ、このss。ゲームにのめりこみまくる妹紅が可愛い。
ただゼルダの謎解き要素を文で表現するのは難しいのかもなあ。
11.90名前が無い程度の能力削除
確かにゼルダは文にしづらいかも。
アクションやシューティングのがしやすいか。
夢をみる島は小中学校でプレイすると…甘酸っぱい思い出が作れますね。

…もしや次は青い人?
12.60名前が無い程度の能力削除
うーん、どーも謎解きの描写が薄い気がしますねぇ。
所々で妹紅が謎解きに詰まっているのはわかるのですが、文章の進行が早く、妹紅の勘や偶然を引き寄せる運が強いためか、それほど苦労してクリアしているように見えにくいです。
初プレイらしいガムシャラさや、謎が解けない事で迷走する描写も欲しかったところです。
PS.ゼルダならば、ニワトリの逆襲に遭って逃げ惑う妹紅を見たかった…。
17.60名前が無い程度の能力削除
ただこれ謎解きを全部書いちゃうと、未プレイかつ遊びたいと思った人に
全ネタばれになっちゃうからねぇ。

なつかしのゲームの発掘を、これからも期待してます。
19.100SIOコンブ削除
妹紅オーン!!
22.80名前が無い程度の能力削除
そのうちロケハンしてた鈴仙がマップを持ってきたりするんですね。

よし!音声のてゐさんに聞いてみよう!
23.80名前が無い程度の能力削除
やったことある人にはたまらないw
ゲームセンターCXらしさがすごくよく出てて面白いですね。
27.80ずわいがに削除
夢をみる島は何故か四コマ漫画だけ持ってたなぁ

それにしてもこの妹紅、ノリノリである
あつくなれよぉー!
28.無評価カレーうどん削除
真のエンディングの存在をこの小説を読んで初めて知ったよ……