※一発小ネタです。
元旦 博霊神社
新たな年を迎えた博霊神社。
しかし相変わらず参拝客はいない。
「はぁ……今年もお賽銭は少なそうね……」
冷やかしでやってきた魔理沙が1銭を一枚投げ込んで。
同情で来た霖之助さんが10銭投げて。
そのあと誰かきたかしら。
「毎年毎年こうだと寂しいわね……」
と思っていると箒に乗って魔理沙が飛んできた。
「おぉ。やっぱりガラガラだぜ」
「何よ。また冷やかしに来たの?」
魔理沙が賽銭箱を覗こうとしたので頭をはたく。
「いいや。新年だからどこも騒がしいんだ。ここなら静かだと思ってな」
「思いっきり馬鹿にしてるじゃないの」
と言うと魔理沙はそうだと手をついた。
「早苗のとこもみてきたけどあそこもガラガラだったぜ」
「へぇ。やっぱこの前の騒動で暴れ過ぎたせいよね」
……そう考えると異変解決=参拝客減少なのかしら。
そんなことないわよね。
「まぁ、他のとこなんで関係ないわ。今年は駄目だった。それだけよ!」
「おぉ、良い心がけだぜ? そんで? 元旦一発は何をするんだ?」
元旦 守矢神社
妖怪の山の守矢神社。
元旦だというのに参拝客はいない。
「なぜでしょう……お正月なのに」
去年は結構来たような気がするのに今年はどうだ。
天狗さんが写真を取りつつ5銭入れて。
河童が6銭をマジックハンドで投げ込んだ。
あとは……。
「何で今年は来ないんですかね神奈子様? 諏訪子様?」
私が聞くとお二人は手を顎に付けて考えてこういった。
「う~ん。よくわからないけど何かあったからだよね。やっぱ」
「非想天則のせいか……? あれは河童の仕業なんだけど……」
でもあれでびっくりしない妖怪もいませんよね。
「新年だってことはわかってるよね? 冬眠してるとか」
「諏訪子様じゃないんですから。この辺の妖怪にそういう類はいませんよ」
諏訪湖様はすこし不機嫌そうな顔をした。
「聞いた話じゃ博霊神社もガラガラだって話だ」
「あそこは年中ガラガラですけど……元旦ですしねぇ」
「まさかあの騒動のせいじゃないよね?」
まさか。そんなことはないでしょうよ。
「まぁ去年は色々ありましたし、仕方ないかもしれませんね。前向きに行きましょう!」
「それでこそ守矢の巫女だ。それでどうするんだい? 元旦最初の神事は」
チャリン、ガラガラガラ。パンパン
「「来年こそは参拝客がいっぱいきますように!!」」
その日の文々。新聞号外
『本日お昼頃、伊吹萃香(年齢不明)氏と星熊勇儀(同)氏が気絶、永遠亭に運ばれるという事件が発生した。
医師の八意永琳氏によると軽い酸欠状態になっただけでアルコール中毒の疑いはない模様。
付近の人間の情報によると「やつらはいきなり笑いだした。しばらく笑い続けたらそのまま倒れた」とのこと。
酒は萃香氏の持参の瓢箪酒であり毒性はなし。つまみに関しても笑いダケの類はなかった。
スキマ妖怪である八雲紫氏によると「彼女らの気絶理由はわかっていないが大きな異変のような部類ではない」とのこと。
文々丸新聞は事件の究明を迅速に行う予定である』
これは鬼じゃなくても笑うわww
誤字報告 八心>八意
×文々丸新聞
○文々。新聞
霊夢なら「元旦はのんびりする」とか思ってただけにそういう行動にでるとは思ってなかったですねぇ。
あと文々。新聞の鬼の爆笑記事とか面白かったです。
新年早々(?)うまいこと笑わせてもらいました。
参拝客は皆命蓮寺に行ったんですね。わかります。
誤字
諏訪湖→諏訪子
「自分の神社にお願いごとかよw」って笑っちゃったんだけど、よく考えたら当たり前のことだった