聖が石になった。
さて、私が何を言っているのか分からないだろうね。まあ無理もない。私すらまだ理解が追いついていないのだから。
正直たちの悪い冗談だと思いたい。悪夢であってくれればどれほどよいかとも思っている。
だが悲しいことに、これは現実だ。
何しろ目の前に、その石化した聖がどんと置かれていては、否定したくともしようがない。どうしてこうなった。
いかんいかん。落ち着け私。
通り名は『小さな賢将』、毘沙門天直属の鼠の化生で一流のダウザーとして名を馳せるこのナズーリンともあろう者が
現実逃避などという実に姑息な思考に走ってどうする。前を見ろ。背中を見せるな。退けば老いるぞ、臆せば死ぬぞ。
…とにかくだ。ここは一度冷静になり、現状を整理しよう。うん、そうすべきだな。
事の起こりは今朝にまで遡る。
先日こなした依頼報酬として受け取った至高のブルーチーズを私がワイン片手に賞味しているところに、ご主人が
血相を変えて押しかけてきた。
慌てるあまり寝巻きがはだけ、胸が露出している事すら気付いていなかったご主人の口から飛び出したのが
『聖が石になった』という衝撃的なニュース。
当初、私の反応は淡白だった。何しろあまりにも突飛な内容で、まったく実感が湧かなかったからだ。
…まあ、その時は仮にも私の上司であるご主人があられもない姿を晒し、しかも当人がまったく気付いていないと
いうのに不甲斐無さを感じていたせいもあるのだが。ご主人はもう少し己を省みるべきだ。色々な意味で。
しかしいざ泣き虎ならぬ泣き猫状態のご主人に連れられ、本堂に赴いてみると。
目に飛び込んできたのは文字通り石となった命蓮寺の主、聖とその周りで繰り広げられる阿鼻叫喚の様相だった。
「うわぁぁぁぁぁんっ! 姐さんがっ、姐さんが石になっちゃったぁぁぁぁっ!」
「う、うろたえるんじゃないわ一輪! キャプテン・ムラサはうろたえないッ!
ここは落ち着いてタイムマシンを探し」
「ムラサまずあなたが落ち着けェェェェ――っ!!」
「うぐぐ……し、静まれ私の右手よ……! 駄目……いくら私が悪戯好きだからって、今の聖に『肉』なんて落書きは
しちゃいけない……っ……! でも書きたい!」
「――――、――――!」
「何、ねぇ雲山はなんだって!?」
「『このまま聖様が元に戻らなければ、ワシは聖様と心中するだけだ!』!? 駄目よ雲山! それはけして許早苗な
行為よォーッ!」
「あぁあぁぁああぁあ! 馬鹿! 私の右手の馬鹿! 『*』書いてどうすんのよっ! これだとテリーマンじゃん!」
「おいコラてめぇぬえ、私達の姐さんに何さらしとんじゃワレェェェェッ!」
「えっいやこれはその、条件反射というか悲しき性というか」
「皆聞いてください! 命蓮寺は滅亡します!!」
「「「ナ、ナンダッテー!」」」
いや、この状態が何なんだと言いたいんだが。後ご主人、さりげなく混ざらないでくれ。余計にややこしくなる。
過去にも似たような状況を何度も経験してきたが、未だ私はこういった雰囲気に溶け込めない。
その点ではご主人の方が私より優れているといえるだろう。代償として威厳や高貴さを投げ捨てている気もするが。
むしろ私こそが、この命蓮寺勢最後の良心にして砦なんじゃないかと最近思うようになっている。
やれやれ、いつの時代どこの場所でも良識ある者は苦労性がデフォルトなのか。
「それはともかくとして、だ」
見るに堪えない他連中は放置と決め込み、私はまんじりと石化した聖を眺めた。
一見すると、ただのくすんだ灰色――敢えて例えるなら鼠色か――のみで彩られた冷たい無機質な人の石像。
しかし目の前にあるそれはとても柔らかく、優しい微笑を浮かべ続けている。
髪の毛、衣服には乱れ一つ無く。胸元で組まれた両手は僧侶の祈る姿勢となって荘厳さを増し。
像全体の曲線が絶妙な加減で交差し、このままずっと見つめていたいという欲求を呼び起こす。
以前宝塔を見つけたあの古道具屋にもそれなりの価値がある石像はあったが、この聖像はそのどれよりも
素晴らしい。多少贔屓目はあるかもしれないが、私は一流のダウザーだ。それなりの鑑定眼はあると自負している。
さて、そろそろ頃合いか。
「ナズーリン!」
「分かっているよご主人。みなまで言わずともいい。聖がこうなった原因を突き止め、元に戻すために情報を
集めてこい、だろう?」
「流石はナズーリン、話が早くて助かります」
「場の流れから察すれば、容易い先読みだと思うがね。一応褒め言葉として受け取っておこう」
ほっと安心した様子のご主人だったが、すぐに表情を引き締めるとタイムマシンを求めゴミ箱に頭を突っ込んでいた船長や
何故か実体化し金色のオーラを放ち始めていた雲山、そしてその主であり一番取り乱していた一輪にサブミッションを
かけられ悶絶しているぬえにも同様の指示を出した。
すると皆先程までの混乱状態から一転し、俄然張り切って本堂を飛び出していった。
…ふむ、普段はドジで頼りない面ばかり目立っているが、中々どうしていいリーダーっぷりじゃないかねご主人。
考えてみれば、先の聖復活の件に関しても先に立って行動していたのはご主人だった。
これは少し評価を改めるべきかもしれないな。あくまでも少し、だが。
「さぁ、村紗達ばかりに任せてはいられません。ナズーリン、私達も行きますよ」
「ああ、了解だ。ご主人」
おっといけない。ご主人から指示を与えられたんだった。とりあえずはそれをこなす事に集中するとしよう。
こうして丸一日、幻想郷を東奔西走した私だったが。あまり芳しい成果は得られなかった。
先に戻っていたご主人達のげっそりとした表情から察するに、皆も同様だったらしい。
「やあご主人、首尾はどうだった?」
「永遠亭に行ってみましたが、『石像は診断対象外です』と門前払いされました……」
あの天才薬師なら何とかしてくれる。そう考えていた時期が私にもありました、というわけか。
まあ今回の件はどちらかといえば疾病がらみではなく魔術がらみだろうし、お門違いでも仕方が無いともいえる。
「村紗、あなたはどうでしたか?」
「あー、んー、紅魔館ってとこに七曜の魔女がいるって聞いたから行ってみたんだけどね。相談したらそいつ目を輝かせて『石化した魔法使いですって? 実に興味深いわ。早速サンプルを採取しないと』とか言い出して、でっかい回転ノコギリを出してきたからアンカーでぶん殴って逃げてきちゃった。あはは」
確かに魔術関係の厄介ごとならばその人選は正解だが、別の意味で大間違いだ船長。
本来魔女だの魔法使いだのといった連中は己の知的好奇心を満たす事を何よりも重視し優先している。
相応の見返りが期待できない限り、まともな協力を得られる筈も無いのは自明の理だ。
……しかし、あの紅魔館の魔女がそこまでアクティブだったとは知らなかったな。
喘息持ちで病弱の引きこもりと聞いていたのだが。
「賢明な判断だ。一輪と雲山は?」
「魔法の森に行ってみたけど、人形遣いには『石化魔法は専門外だから無理』って断られちゃった…。白黒魔法使いに尋ねたら『そういうクラシックな魔法にはクラシックな解法だ。つまり王子様のキスだぜ!』って教えてくれたから試そうと思ったけど」
「―――。―――!」
「『だが断る。聖様の唇をどこぞの馬の骨に奪われてたまるか!』って雲山が……」
おいおい雲山よ、気持ちは分からないでもないが、たかだか接吻の一つや二つでいきりたつのはどうかと思うがね。
いや、ここは流石過去の遺物となりつつある由緒正しい頑固親父だなと褒めるべきか?
そもそもだ、それを試そうにも該当する王子様とやらがどこにもいない時点で話にならないだろうに。
「ナズーリンは別行動でしたが、何か分かりましたか?」
「残念ながら、期待に沿えるような情報は得られなかったよ。紅白の巫女に頼んでみたんだが、『やる気がしないから嫌』と一蹴された。ついでに『信仰かっさらいやがって妬ましい妬ましい』とも」
「そうですか……」
確かにこの命蓮寺は出来て間もない割りに多くの信仰を獲得しているが、あの神社に人間の信仰が集まらないのは日頃から信仰を増やす努力を怠っている紅白巫女の自業自得だ。当然こちらに何の非も無い。
「しかし弱りましたね…。まさかまったくの収穫なしとは…」
「ねぇねぇ一輪、何か他に当てとか無いの?」
「あったらとっくに当たってるわよ…。あぁ姐さん、お許しください…。私が無力なばかりに…」
あからさまな絶望の色に染まり、沈み込むご主人達。どこぞの欝な騒霊長女がここにいたら『気圧が下がる…』と言うに違いない。
雲山のサイズが通常の10分の1程にまで縮んでしまっているのがその証拠だ。
普段の大きさが大きさだから、むしろ今くらいの方が丁度いいと個人的には思うがね。
「まあ待ちたまえ。落ち込むにはまだ早い。それに私は巫女は駄目だったとは言ったが、まったく成果が無かったとは一言も言っていないよ」
「ほ、本当っ!?」
「勿論だ。依頼を受けておきながら手ぶらで帰るなど、私のプライドが許さないからね」
「やった! 流石はナズーリン! 私達には出来ない事を淡々とこなしてみせるッ! そこに痺れる、憧れるゥ!」
「ああナズーリン、私は今改めて、貴女が部下でよかったと感じています!」
持ち上げられるのに悪い気はしないが、普段から面倒ごとを任されてばかりいるこの身としては心中複雑だ。
あと船長よ、その一昔前の漫画を彷彿とさせる顔芸は止めた方がいい。イメージが壊れる。
「とりあえず、私の戦利品を見てもらおうか。話はそれからでもいいだろう」
誇らしげに、私は今日という一日で入手したアイテムを取り出しずらりと並べた。
何? そんなにたくさんのアイテムを一体今までどこに隠し持っていたのか、だって?
君は実に馬鹿だな。そんな事、企業秘密に決まっているじゃないか。
「あの…ナズーリン、これらは一体?」
ボロボロの杖を片手に怪訝な表情をし、ご主人が尋ねてきた。
いきなりそれを選ぶとは、流石は宝を引き寄せる程度の能力を持つご主人といったところか。
「以前宝塔を見つけた古道具屋については話したろう? これらは全てそこの店主が見繕ってくれたアイテムだよ。
ちなみに今ご主人が持っているそれはレストの杖といって、対象のポイズン・バーサク・スリープ等の状態異常をかき消す効力を持っているらしい。当然石化も治せる筈だ」
この説明は店主からされたものをそのまま引用している。
しかし懇切丁寧に解説してくれたのは有難いが、派生して与太話に飛躍するのはどうにかしてもらいたい。
私が事情を説明した時間より、店主の薀蓄を聞いていた時間の方が圧倒的に長いのだから困ったものだ。
「す、凄い杖ですね。では早速。えいっ!」
私の説明を聞くが早いか、躊躇い無く聖の石像に向かって杖を振るったご主人。…なんと言おうか、言葉にし難い光景だ。
さて肝心の結果はどうなったかというと。
「………何も、起きてないわよ?」
「そ、そんな……」
まったく変化なしだった。しょぼーんとあからさまに落ち込むご主人だが、生憎これは当然の結果だ。
「やれやれ、人の説明は最後まで聞くものだよ、ご主人。残念だが、その杖はご主人には使えない」
「え? ど、どうしてですか?」
「その杖を使えるのは職業が僧侶系かその上級職と定められているからさ。ご主人はどうみても獣牙族だ。杖が使える道理は無い」
「そ、そうなのですか……」
顔を赤らめるご主人。結果的に先程の行為で恥を掻いてしまったのだから無理もない。まあ、らしいといえばらしいがね。
ところで何故誰も獣牙族に突っ込まないのだろうか。私なりに気を利かせたジョークのつもりだったのだが。
「てぇことはつまり、それを使えるのは一輪ってことね」
「え、何故そこで私!?」
いきなり船長に指名された一輪が飛び上がって驚きを示した。外見とは裏腹に、中々派手なアクションをするじゃないか。
何しろ雲山の印象が強すぎるせいで正直その主は地味……おっと、失言失言。
「何故って、ねぇ?」
「この場で職業:僧侶系なのはどうみても君じゃないか。なあ雲山」
「―――」
「『うんうん』って、雲山まで……」
頭を抱える一輪。少し気の毒とも思うが、恨むなら尼さんにしかみえない自身の格好を恨みたまえ。
『わたしは そうりょいちりん めだった こせいは ありませんが ちりょうのつえを つかえます』
うむ、中々悪くないじゃないか。何? 尼さんと僧侶は厳密には違う? 細かいことはいいのだよ。
「お願いします一輪。この杖を使えるのは貴女だけ。恥ずかしいと思う気持ちは分かります。私もそうですから」
「星……」
「でも、ここは堪えてください。他ならぬ聖の為なのです!」
膝を折り曲げ手を組みながらうるうるしつつ見上げお願いする。
…正直に言おうご主人。その頼み方は反則だ。チートにも程がある。
過去何度私がそれに屈し、無理難題を引き受けてきた事か…。
何、惚気るな? この苦労話のどこが惚気話なのか問い詰めたいね。異論は認めんよ。
「………分かったわ。確かに星のいうとおり、姐さんを助けられるのなら私の羞恥心なんてサンドパン同然の価値しかないわね!
では一輪、いきますっ!」
吹っ切った表情で杖を構えるその姿には敬意を表する。表するが一輪よ。
仮にも私の同胞であるサンドパンを馬鹿にするとは許せないな。
…劣化ガラガラだと? タワークオリティ砂隠れの前に散るがいい。
「てやぁっ!」
勢いよく杖を振りかざした一輪。神聖さ、神秘性の欠片も無い正直アレな光景だが、ここは流しておこう。私なりの優しさだ。
さて、結果はどうなったか。
「………何も、起きませんね」
「………」
最初聖像に集まっていた皆の視線が一輪に移動し、すぐに私へと移動した。
頼むからそんな非難がましい目で見ないでくれ。居た堪れなくなってくる。
苦し紛れに私はごほんと咳払いし、冷静に告げた。
「よし。次のアイテムを試そうか」
「えぇぇぇぇえぇぇっ!? 私恥の掻き損っ!?」
人生にはそんな時もある。一輪よ、そう割り切ってくれたまえ。
その後片っ端からアイテムを試した私達だが、結果は散々だった。
依然として聖は石像のまま。元に戻る兆候すら見えない。こんな筈ではなかったのに。
「何故だ、何故治らない! きんのはりにレストの杖、クリームシチューにうらカンポー、ストロスの杖まで使ったというのに!」
力任せに手元のストロスの杖を床に叩きつけた。ぽっきりと折れてしまったが、知ったことか。
効果を発揮しないアイテムに何の価値がある。あの胡散臭い偏屈店主め。それっぽい事を吹聴し使えもしないガラクタを私に押し付けるとは許しがたい所業だ。
今度子鼠達にあの店の大黒柱を噛み切るよう指示を出してやる。瓦礫に飲まれて悶え死ね。
「まあまあナズーリン、少し落ち着いて……」
「ご主人、そうはいうがね。これは私の沽券にも関わる事で……」
「ナズーリン」
「………む」
引き締めた表情と視線でこちらを見据えてくるご主人に、思わず私は口を噤んでしまった。
そんな私にご主人はゆっくりと近づいてきたかと思うと、優しく私の頭をなでた。
「あの、ご主人。その、なんだ。こんな事をされるのは、嫌いではないんだが、その、今この場でされるのは個人的に困る。もう少し周りの目というものをだね」
「大丈夫ですよ、ナズーリン。誰も、貴女を責めるつもりはありませんから。勿論私もです。だから、そんなに気負わないでください」
「―――!」
してやられた。心の底からそう思ったよ。
慌てふためくご主人のドジを私が皮肉ったり呆れたりしながらサポートする。それが普段の私達の在り方だ。
だが時として立場がガラリと逆転してしまう。まさに今がそうだ。
そんな時、私は途方も無く嬉しくなると同時に、悔しくて堪らなくなる。
この矛盾している感情が一体何を意味するのか。皆目見当もつかないのもまた悔しい理由の一つだ。
そして何よりも――。
「貴女が今日一日、私の指示に従い頑張ってくれた事は十分理解しています。貴女としては、単に依頼をこなしただけなのかもしれませんが、そこには紛れも無い誠意と熱意が存在している。ならばそれを正当に評価するのが、上司である私の務めです。違いますか?」
そんなもやもやした想いすらどうでもいいと感じさせてしまうその笑顔。それが一番厄介なんだよ、ご主人。
思わず本音をさらけ出してしまいそうになるじゃないか。ましてや無自覚な分、余計に性質が悪い。
「……そうだな。まったくそのとおりだよ。すまないねご主人。わざわざ気を遣わせてしまって」
「いえいえ。貴女には普段、迷惑ばかりかけてしまっていますからね。
こんな時でもないと、上司として格好をつけられませんし」
苦笑するご主人に、私は内心でため息をつく。
日頃散々皮肉られからかわれているのだからこんな時こそが溜飲を下げる絶好の機会だというのに、それをしない。
きっと考えもしないのだろう。まったく本当に、どこまでもお人よしで生真面目なご主人だ。
「おーい、漫才の最中に悪いけど、ちょっといい?」
船長、折角いい雰囲気になってきたところにいきなり介入してくるのは感心しないな。本人に悪気は無いのは認めるがね。
後これをどうみたら漫才に見えるのか、今度じっくりと話し合おうじゃないか。こちらは断固として否定させてもらうよ。
「どうかしましたか、ムラサ?」
「いや、さっきから気になってたんだけど……。ぬえはどこ?」
「あ、そういえば」
言われて周りを見渡してみると、確かにぬえの姿が無い。道理であまり場が騒がしくならないわけだ。
「まだ戻ってきてないみたいね。一体どうしたんだろ?」
「―――、―――」
「『あの悪戯娘のことだ、大方情報探しに飽きて遊び呆けとるのだろう』…。いやいや雲山、流石にそれは無いと思う」
「それはどうだろうね。あのぬえだ、この事態をそれ程深刻に捉えず、むしろ楽しんでいる可能性は十分にあると思うが」
「な、ナズーリン、いくらなんでもそれは――」
と、その時だった。
ひゅーん……という、何かが飛来する音が遠くから聞こえてきたかと思うと。
「……―――ぃゃああ―――――っ!!」
話題のぬえが天井を突き破って私達の目の前に墜落してきた。
突然の事態に私はおろか、ご主人達も呆然とするしかない。
「きゅうぅー……」
「ちょ、ちょっとぬえ! 大丈夫? しっかりして!」
一番早く我に返った船長が慌てて駆け寄り、ずたぼろになっているぬえの頬をペチペチと叩く。
特にどうといった事の無い表現だが、実際には高速の往復ビンタが行われているという実に不可解な光景。
そういえば同じような場面を何かの漫画で見た記憶があるな。はて、何の漫画だったか。
「む、ムラサ…」
「ぬえ、気がついたのね。よかったぁ…」
「よか……ないっての……。こんちくしょうめ……」
「?」
確かに顔の形が変わるまでビンタされて良いわけが無いな。それから一輪、必死に笑いを堪えているようだがバレバレだ。
「無事で何よりです。それにしてもぬえ、一体何があったのですか?」
どう見ても無事ではないが、そこに突っ込むときりが無いのであえてここは流しておこう。許せぬえ。
「そ、そうだった! 皆、早くここから逃げて!」
「へ? 何を言ってるのよ?」
「いいからさっさと逃げる! でないとあの緑み――」
ぬえの言葉は、突如空から降り注いできた米の弾幕にかき消されてしまった。
弾幕が直撃したぬえと船長は吹き飛ばされ、二人仲良くダウン。心なしかやられ姿がどこぞのかませっぽく見える。
……ん? 米の弾幕? という事は――。
「ふふふ、久しぶりですね! 命蓮寺に住まう妖怪達! 私、参上です!」
天井に出来た穴を見上げると、そこには予想通りの人物が飛んでいた。いや、むしろ外れてほしかったのだが。
かつて聖復活騒動の際に首を突っ込んできた傍迷惑な山の風祝、名は東風谷早苗。
一方的に我々を悪者扱いし攻撃してきたのは記憶に新しい。
私は適度にあしらったのでさほど被害を受けなかったが、ご主人達は文字通りボロボロにされたというのだから酷い話だ。
「な、何故このような酷い事を! 我々が何をしたというのです!」
抗議するご主人の言い分は尤もだ。
前回の一件は既に解決済み――というより、元々異変ですらなかったのだが――で、最早しがらみは無い筈。
悪事を働いたというならまだしも、現時点で我々は何も特別な行動はしていない。
ひょっとするとぬえが何かしらしでかしたのかもしれないが……。
「『何をした』、ですって? よくもまぁそんな口が利けますね。
私達のッ、集める筈だったッ、信仰をッ、横から掠め取ったくせにッ! 盗人猛々しいとはまさにこの事!」
「「「……………」」」
私もご主人も一輪も、揃って絶句せざるを得なかった。気絶した船長達の介抱をしていた雲山もぽかんとしている。
ぬえよ、疑ってすまなかった。今度それなりの謝罪の品を贈ろう。
どうせまたろくな理由ではないだろうとは思っていたが、まさか紅白巫女と同じレベルだったとは。正直頭が痛い。
先程も述べたとおり、ここ命蓮寺に信仰が集まっている事とあの風祝の神社に信仰が集まらない事に直接的な関係は
まったく存在しない。立地条件だの由来だのといった諸々の理由で命蓮寺は縁起が良いと評判なのは事実だが、
それとて人間達が勝手に騒ぎ持ち上げているだけの話だ。私達が意識していたわけではない。
大体ご主人達が聖復活の行動を起こすきっかけになったのは、他ならぬそちらが崇める軍神の行動だろうに。
幻想郷の巫女ときたら、どいつもこいつも自業自得という言葉を知らないらしい。あぁ、目の前にいるのは風祝だったか。
「宝船騒動の際には妥協してもいいと思いましたが、それは間違いだった! 今は貴女達妖怪を生かしておいた、私の甘さを後悔しています! 先刻ばったりと出会ったそこの宇宙人から聞けば、なんと命蓮寺トップの聖白蓮は石になってしまったそうじゃないですか! なれば今こそ絶好のチャンス! 我々守矢神社が繁栄の為に、貴女達は命蓮寺もろとも消えてもらいますよ!!」
もう駄目だこいつ……完全にイカれてしまっている……。まさに言いたい放題のハイテンション風祝を見て、私はそう思った。
正直この場から脱出したい気持ちで一杯なのだが、そうはいかないだろうなぁ……。やれやれ、難儀な話だ。
「そんな横暴、例え誰が許そうと私達は許しません! ナズーリン、貴女は聖の像をここから運び出し避難してください! 私と一輪で何とかここは食い止めます!」
宝塔を構え、臨戦態勢に入るご主人の姿は凛々しく、実に立派だ。指示もいい。
……だがね。何でもかんでも、はいそうですかで済ませてしまうほど、私も仕事人気質では無いのだよ。
「生憎だがご主人よ、その指示には従えないな。私も残るよ」
「な、何を言っているのです! 今最も優先すべきは聖の安全で――」
「残念ながらそれは大間違いだ、と訂正させてもらおう。聖を守る。ふむ、確かに重要だ。命蓮寺の主たる聖を失えばどうなるか、それくらい私とて理解している。だがねご主人、逆に考えてみたまえ。何とか聖の像を守り抜けたとしてもだ、その後元に戻った聖がこの光景を見たらどう思うかね?」
「――! それは……」
「はっきりいって、聖はご主人達の比では無い善人だ。そんな聖にとって一番大切なのは我が身ではなく、この命蓮寺とここにいるご主人達だろう。それに関してはご主人達の方が私などよりも理解していると思うが?」
「ナズーリン……」
「ならばこの場で我々が取るべき最善の行動は決まっている。聖の像を守り、かつ我々も無事のままあの横暴来訪者を撃退する。何、二人やられたとはいえこちらは三人だ。まだ数では勝っているのだから問題あるまいよ」
淡々と、あえて長ったらしく正論を語る。小賢しいといわれるかもしれないが、生憎これが私のデフォルトなのでね。
尤も、こんなさも『分かっているような』語りをするのは本来柄ではないんだが。私も丸くなったものだ。
「――そう、ですね。私が浅はかでした。聖が何を一番望み、何を一番望まないか。それを汲み取り、その上で行動に示すのが私達のすべき事。ありがとう、ナズーリン。危うく聖を悲しませてしまうところでした」
「お褒めに預かり恐悦至極、と、言いたいところだが……長話はこの辺りにしておこう。相手もそろそろ焦れてくる頃だ」
ご主人を促し、お呼びでない来訪者の方へ向き直る。それにしても。
目の前で長々と会話していたというのに、不意打ちをせず律儀に待っていてくれるとは。
本当に何を考えているのか分からない人間だ。
「主人公、もしくは敵サイドの会話や変身中には攻撃してはならない。その大原則を遵守したまでです」
「そんな大原則とやらは知らないが、今は感謝しておこう。さて人間よ、悪いが今回は手加減なしだ。我々三人、全力でいかせてもらおう。卑怯とはいうまいね」
「姐さんには指一本触れさせないわ! 雲山っ!」
「―――!」
「多勢に無勢というのは本来忌むべきですが、聖を守るためならばやむなし。お覚悟を」
私、ご主人、一輪、雲山で四方を取り囲む。おっと、そういえば先程雲山をカウントしていなかった。すまん雲山。
しかしこの圧倒的不利な状況にも関わらず、目の前の風祝は余裕綽々といった笑みを絶やさない。
「ふふふ…。四対一、ですか。成程、狡い妖怪が考えそうな事ですね。が、しかし! 今回は相手が悪かった!」
「何?」
「その身に受けよッ!
非想天則初期版の奇跡『客星の明るすぎる夜』+蛙符『手管の蝦蟇』+蛇符『神代大蛇』――ッ!」
「ちょ」
何だその意味不明なスペカ組み合わせは、と思う間もなく。被弾したピチューンの音が立て続けに三つ場に響いた。
「ぐぅ……っ……!」
「みたか! これが人間にして神である私、東風谷早苗の力よ!」
満身創痍で地に這い蹲る私達を見下ろしながら、誇らしげに胸を張るハイ風祝。
……あえて言わせてもらおう。強いのはお前ではなく、お前のスペカだ。
どんな高性能スペックのPCでもタイムラグを引き起こす程うおっまぶしっなスペカで視界を奪われたところに星蓮船仕様の高性能スペカを同時に発動されたら避けられるわけがない。常識に囚われないというのは個人の勝手だが、これは最早そんな次元の話じゃない。流石人間は汚いな……。
「うぅっ…不覚でした…」
「――、―――」
「『だ、誰にも破れない筈のワシのスモーキーボディが吹き飛ばされるとは…』 雲山、まだ余裕があるみたいで安心したわ…」
私のダメージも酷いが、ご主人達も相当だな。とてもではないが、戦える状態ではない、か。
いやはや、穏やかで平穏な日常を望んでいるのに、何故こんな状況になったのやら。
それを言ったところで始まらないのは分かっているが、この理不尽さには文句の一つもつけたくなるというものだ。
「これで残すは聖白蓮の石像のみ! これを粉々にしたその瞬間、幻想郷に新たな風が吹き荒れる!
その風を起こすのは守矢神社! その筆頭たるはこの私、東風谷早苗ッッ!!」
恍惚の笑みを浮かべ宙を見上げながら呟くその内容は、先刻のそれに輪をかけてぶっ飛んでいた。
こうなると『常識に囚われない』というより『常識は投げ捨てて』いるようにしか見えない。本当にそれでいいのか人間よ。
「さぁ、覚悟は良いですか?」
聖像の前に立ち、どこぞの紙装甲な格闘家を連想させる構えを取った風祝。まさか、アレをやろうというのか。
よせ、やめろ。いくら聖といえど、身動きできない状態であんな技を食らったらひとたまりもないぞ……!
「や…やめ…っ…!」
「開海『モーゼの奇跡』! 愚か者めぃっ!!」
止めようと手を伸ばしたご主人の悲痛な努力も虚しく。
非想天則版5ゲージ消費のロマン技が聖像に炸裂してしまった。ビシッと亀裂が入り、ガタァァンと倒れる聖像。
「勝った! 命蓮寺完ッ!!」
高らかに勝利宣言をする風祝。これまたどこかで聞いたような決め台詞だが、もうどうでもいい。
終わった。何もかも。
私もご主人も一輪も雲山も、この場にいる誰もの心が絶望に包まれていた。
いたのだが。
「……? おかしいですね。この技でフィニッシュしたら、東方妖恋談アレンジBGMが流れる筈なのに――っ!?」
理解不能な発言をしながら首を傾げていた風祝の顔色が一瞬にして変わった。いや、変わったのはそれだけじゃない。
場の空気が、気圧が明らかに変化している。そして何より顕著なのは――
「な、何ですかこれは…? 力一杯禊いだんです、石像が砕け散る光景を私は今見ている筈!
な、なのにこれは馬鹿なッ!」
たった今倒された聖像の変化だった。
頭部の割れた箇所から覗いているのは、紛れも無い鮮やかなグラデーション。
見間違えるわけがない。あの色を、私達は毎日目にしているのだから。
「や、やばいッ! とどめです聖白蓮――ッ!!」
焦った風祝が放った弾幕は全て石像に直撃し、完全に粉砕した。
「ハッ!」
だが残念かな、それは無駄な足掻きというものだよ。
そしてそれを理解しても、もう遅い。
「―――ああ、法の世界に光が満ちる」
限りなく澄み渡る穏やかな、そして私達には聞きなれた声が空から降ってきた。
今まで沈み込んでいたご主人達の顔色が一瞬で明るくなる。まったく現金なものだ。
ほら、君好みの素晴らしいタイミングと登場演出じゃないか。少しは笑いたまえよ、風祝。
「ひ、聖……!」
「姐…さん…!」
「全て。聞こえていましたよ。
皆が私の為に今日一日、労を尽くしてくれた事。
動けない私を守る為に身体を張ってくれた事。
そして、貴女の所業も」
全てを射抜くような鋭く厳しい視線。それは普段の温和でお人よしな聖からは想像も出来ないような表情。
だが今は、それが頼もしい。その対象が私達を責める為ではなく、私達を守る為のものだと理解しているからだ。
風祝よ、とりあえずはご愁傷様とだけ言っておこう。せめてもの情けだ。
「ぐ、ぐぬぬ…! ひ、退くもんですか!
『退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! 守矢に逃走は無いのだ!』って、神奈子様が言ってたもん!」
どこのやわらか聖帝だそれは。守矢の軍神や祟り神は、もう少し省みるという行為の重要さを教えた方がいい。
そうすれば少なくとも、今回のような事にはならずにすむだろう。
「――貴女は最初に会った時と変わっていないな。誠に独善で付和雷同であるッ! いざ、南無三――!」
エア巻物が聖の頭上に展開され。最後の戦闘が幕を開けた。
そこからの展開は実にあっけなかった。
哀れにも風祝は、超人『聖白蓮』を発動した聖の圧倒的移動スピードに延々とn択を迫られ続けガチガチに固められ。
ガードが割られたらそのまま空中コンボに移行、最後にはボールのように何度も地面へと叩きつけられて決着した。
スペルカードルールはどうしたと言われそうだが、最初にルール無用で仕掛けてきたのは向こうだ。問題は無いだろう。
聖よ、君が世紀末スポーツアクションもこなせるとは知らなかったな。
「いやはや、一時はどうなる事かと思ったけど、聖が元に戻ってよかったよかった。ねぇぬえ」
「うっさいムラサ、気安く話かけるな」
「うわ酷い! 私が何をしたと!?」
何とか復活した船長とぬえが何やら揉めているが、船長に自覚が無いのではどうしようもないな。
まあなんだかんだで仲のいい二人だ。放っておいて問題は無いだろう。
「グスッ…あねっ…あねざんっ……! よがっ……よがったぁ……! グスン」
「――! ――!」
一輪は感激のあまり号泣状態。隣の雲山もダイナミックに涙を流している。あれが漢泣きという奴か。
ちと大げさすぎる気もしないではないが、私があれこれ言う事でもないな。
「聖……本当によかった。一時は本当にどうなる事かと……」
「貴女達にいらぬ心配をかけてしまったようですね。本当にごめんなさい。このとおり、私は何ともありませんから安心してください。それより――」
「私達なら大丈夫です。皆大事には至っていませんから」
「そうですか。それならよかった」
聖にご主人よ、何とも微笑ましい会話ではないかね。
互いに自身よりも相手を気遣うというのは、見ていて少しこそばゆいのだが、悪い気はしない。
あの笑顔をこうして拝めるというだけで、少しは溜飲が下がるというものさ。
「ナズーリン、貴女にも苦労をかけましたね。お礼を言わせてください。ありがとう」
「そう畏まられると逆に困るのだがね。私はご主人の指示に従っただけなのだから」
「そんなに謙遜しなくてもいいのですよ。星達もそうですが、貴女も本当によく頑張ってくれていました。
胸を張ってください、ナズーリン。貴女もまたこの命蓮寺の一員であり、私の大切な存在なのですから」
「……やれやれ。聖、君は実にお人よしだな。今更だが、それを実感しているよ」
「褒め言葉として受け取っておきますよ、ナズーリン」
くすくすと笑う聖。その隣で微笑むご主人。
いつも思うことだが、この二人が揃うとある意味手がつけられなくなる。天然ボケ的な意味で。
だがそれがいい? ……反論はしないさ。私自身そう感じている面があるのも事実なのだしね。
「ところで聖、どうして朝から石像に?」
ご主人が今日の騒動の根幹について尋ねた。ちょうどいい、そこは私も気になっていたところだ。
「その、実は昨日、魔界から復活お祝いの『特性魔界の泥全身美容パック』が届いたので試していたのです。
あまりにも心地よかったのでつい外すのを忘れ眠ってしまって……。何事も程々にしておくべきですね」
「そうでしたか。泥パックなら仕方ありませんね」
いや待てご主人、そのりくつはおかしい。
じゃあ何か? 私達はたかが泥パックの為に今日という一日を必死に駆けずり回ったというのか。
いくらなんでもあんまりだ。真面目に考察し行動していた私が馬鹿みたいじゃないか。
急に疲労感が増した気がして、私は大きなため息をつき座り込んだ。
ふと遠方を見やると、未だにじゃれあっているぬえと船長の姿があった。
「ねぇぬえ、私が何かしたなら謝るから、謝るからさ。少しは話を聞いてよぉー!」
「うっさい馬鹿ムラサ! あっちいけー!」
まったく飽きないな、あの二人も。先程まで外道風祝の攻撃でダウンしていたとは思えない元気さだ。
そしてこちらはというと。
「―――、―――!」
「『二度とこんな舐めた真似をされない為にも、今度はこちらから守矢神社に殴りこみだ!』?
いいわよ雲山。命蓮寺を汚し、姐さんを傷つけようとしたその代償、連中にしっかりと払ってもらいましょう!」
妙なところで盛り上がっていた。
頼むからこれ以上話をややこしくしないでくれ。私の胃に穴が開きそうだ。
「わぁ、本当につるつるのすべすべですね。流石は特性魔界の泥パック!」
「だったら星も使ってみますか? まだ数は残っていますし」
「え、いいんですか? ありがとうございます!」
ご主人達はご主人達で気楽に会話中ときている。やれやれ。人の気も知らないで暢気なものだ。
「ねぇぬえー」
「あっちいけってばー!」
「―――!」
「『ワシの拳が血を求めておる!』 OK雲山、派手にやりましょう!」
………このままではまともに収拾がつきそうにない。そう判断した私は、重い腰をあげた。
正直もうどうでもよくなってきているのだが、最後に一つだけ。
どうしても言っておかねばならない事がある。そう、私がすべき最後の仕事―――
「聖よ」
「? なんでしょう」
「とりあえず服を着てくれ」
元に戻ってからずっと、聖は全裸だった。
さっさと気付け。
すっかりネタキャラになってしまって…
あれはマジ勘弁……
つーか早苗さんが悪役すぎるwwwww
しかしこの早苗さん、某機関長と某神父様を足して2で割ったような性格ですな、そうあれかし
あとしょーちゃんの乳たゆん
しかし盗賊に僧侶、海賊、獣牙族、司祭(?)か……バランス悪い軍団だな。
ネタ満載で楽しめました。
最近の魔法使いや司祭はやたら回避が高くて、前衛もこなせるから困る。
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー'>>あとがき´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
ナズのキャラクターと語り口調が非常に良かったです
許早苗さんは本当に残念なお方だなぁw
今回は構想から執筆まで実に三ヶ月以上かかってしまい、かなり大変だったのですが報われる思いです。本当にありがとうございました。
ではコメ返信をば。
>1様
現時点で存在する勢力の中では間違いなく、ダントツでほのぼのしていると思います。
>3様
でもそんな早苗さんも大好きだったり。
>4様
早苗「チ…我ながら情けない破壊力だ……!(CV堀川りょう)」
>喚く様
狂った強さの女性型マシーンだの灰色熊だのイヴの自爆だの、聖なる白い山には思い出が一杯あります(いい意味でも悪い意味でも)
>6様
シャワーズの波乗りを三回連続で回避され、切り裂くで落とされたのは忘れたい思い出。
これでも早苗さんは大真面目なんです。悪気は無いんです(笑)
>9様
うん、もう家族でいいんじゃないかな?
むしろ足して二倍しているかもしれまs(ry
>23様
ユニット名:早苗
職業:シャーマン
状態:バーサク(うがー!)
>28様
そこに着目するとはお目が高い! 今なら特別に寝姿の写真もつけt(へにょりレーザー直撃
>29様
レストの杖にはいつもお世話になってます。経験値稼ぎ的意味で(オイ)
そのバランスの悪い構成に近い集団が暁の……いやなんでもありません。
さざ? なにそれ、おいしいの?
>30様
絶対に許さんぞ虫けらども! じわじわt(ry
>31様
Q.なんで早苗さんすぐピチュってしまうん?
A.東風谷(とうふや)だからさ…
ヒラリヒラリと回避してくれる魔法系ユニットは壁としても使えますね。
……え? アー…マー……?
>33様
左頬だけでなく右頬もお願いします!
>34様
『肉』か『にく』か『*』かでガラリと変わる不思議な落書き。
サンドパンはよわくないんです! 陸鮫とか先生がつよすぎるだけなんです!
ある意味、幻想郷に世紀末ブームを持ち込んだのは守矢勢ですよね。
早苗さんは本当に頭の(ry
>ナズーリンのアイテムの隠し場所
「女の子の体には秘密の隠し場所があるのだよ。フフッ」こういうことですか!
それから、ひじりんは全身隅々まで泥パックをしていたということですか? 気づかれないほどに全身くまなく! 見えないところまで! あ、聖様。ちょっとこの窪みにまだパックが残っていますよ。私がこすり取ってあげm(超人聖白蓮)
雲山w
さぁ次はムラぬえの絡みを増やすんだ
聖様の全裸像…欲しい…
星が可愛い過ぎて生きるのがからい。
これだけでもう今年を乗り切れると思います。重ね重ねありがとうございます。
さて、では二回目の返信です。前回で31様と書いてしまったイスピン様、申し訳ありませんでした。この場でお詫びいたします。
>ぺ・四潤様
そんな事をしたら今度こそ一輪さんが死んでしまいます。羞恥心で。
ナズーリンに限らず、RPGとかの収納バッグは謎技術の塊。四次元ポケッ(ry
聖さんは几帳面なので、塗り残しなんてするわけないです。つまりあんなところやこんなところまd(超人『聖白蓮』
>39様
初見であんなもの見せられたら誰だって驚きます。……実用性はともかくとしても。
雲山には今回たくさんのネタを表現してもらいました。さて、いくつ分かるかな?
>41様
ただし黄金期に限る(ぁ)
……と、いうのは冗談にしても、最近のジャ○プの衰退ぶりには涙を禁じえません。
ムラぬえは自分も大好きです。ネタの種はいくつかあるので、いずれたっぷりと。
>ずわいがに様
初代の切り裂くは実質威力140でしたからねー。ペルシアンなんかは脅威だったなぁ。
全裸像は惜しくも無くなってしまいましたが、聖様が使った泥パックの欠片なr(ry
\(星は)カワイイ!/