魔理沙がそれに気づいたのは、永夜異変の時である。
アリスと手をつなぐと、反対側の手が冷たくなる。
異変は自体は何とか解決したものの、その感覚は魔理沙の興味を引いた。
「と、言うわけで実験するから手を貸せ」
「それが人に物を頼む態度かしら」
紅茶を入れる手を止めて、憮然とした顔をするアリス。
こんな寒い日に押しかけてきて何を言い出すかと思えば。
「私としてはこんな日に家に穴をあけられたくないんだけど」
「ひどいな、私はそんなことしないぜ?」
「そういうことは防寒魔法に失敗しないようになってから言うことね」
適温より少し熱めにいれたミルクティー。
寒さで顔を真っ赤にするような未熟者にはこれが必要だろう。
「別に失敗したわけじゃないさ。
ただ単にレアとウェルダンだったらレアのほうが好みなだけ」
「選択肢にミディアムはないのかしら」
アリスはカップで暖めた手を、魔理沙の頬に当ててやった。
子供扱いされたのが不満なのか、憮然とした顔をする魔理沙。
そのぶーたれた顔が、かえって子供らしさをかもし出していて、アリスは噴出しそうになってしまった。
「なんだよ」
「ふふっ、なんでもないわよ。
いいわ、実験には付き合ってあげるから、ちょっとお姉さんに言ってみなさい」
だれがお姉さんだ、とぶちぶち言いながらノートを取り出す魔理沙に、アリスはこっそり思う。
そーいう拗ねてもかわいいところが妹っぽいのよ、と。
「で、何を調べるの?」
「何でアリスと手をつなぐと反対側の手が冷たいのか」
「それって、単に繋いでるほうの手があったかくなっただけじゃないの?」
「いや違うんだって。他のやつと手ぇつないでもなんともないんだぜ?」
「あ、一応対照実験はしてるわけね」
魔理沙がぺらぺらとノートをめくるのを横から覗き込むアリス。
二人は暖炉の前の絨毯に直接腰を下ろしていた。
「ま、何はともあれやってみようぜ」
「はいはい」
満面の笑みで手を差し出す魔理沙。
やれやれ、とアリスはその手をとった。
「……別になんともないわね」
「うーん、やっぱり魔法使わなきゃだめなのか?」
「家の中で派手な魔法禁止」
「わかってるわかってる。じゃあまあこんなところで」
と言って魔理沙はぶつぶつと呟いて、ちょいちょい、と棚の上に待機している人形を手招きした。
普段ならアリス以外の入力は受け付けないはずの人形が、アリスと魔理沙の間をおろおろし始めた。
どうも二人の区別がつかなくなってしまったようだ。
「いつのまにうちの子をたぶらかすような魔法を覚えたのかしら」
「アリスがそいつらを使役するのはずっと見てたからな。
見よう見まねってやつさ。それよりほら」
そういって魔理沙は空いた手をアリスの頬にあてる。
「だんだん冷たくなってきたのわかるだろ」
「あらほんと。じゃあ私のはどうなってる?」
アリスが魔理沙の首に手をやろうとすると、ひゃっと魔理沙は首を引っ込めた。
それを見てアリスは少し笑う。
「大丈夫よ。どうも私の手はあったかくなるみたい」
そう言って魔理沙のおでこに手を当てる。
「ほら」
「ほんとだ」
それから二人はいろいろ条件を変えて実験を繰り返した。
接触面積を変えてみたり
「指先はともかく、密着状態ってやる必要あるのかしら」
「ちょっと気になるじゃんか。だから諦めて脱げ」
接触場所を変えてみたり
「おでことおでこをこっつんこ♪」
「あしさんとあしさんとこっつんこ♪」
実験は深夜まで続いたそうな。
次の日
紅魔館大図書館にて
「ああ、Thermomagical effect でしょ。
魔力伝導と温度差の関係ならその辺に参考書あるわよ。
……なに、なんで二人ともorzになってるのよ」
アリスと手をつなぐと、反対側の手が冷たくなる。
異変は自体は何とか解決したものの、その感覚は魔理沙の興味を引いた。
「と、言うわけで実験するから手を貸せ」
「それが人に物を頼む態度かしら」
紅茶を入れる手を止めて、憮然とした顔をするアリス。
こんな寒い日に押しかけてきて何を言い出すかと思えば。
「私としてはこんな日に家に穴をあけられたくないんだけど」
「ひどいな、私はそんなことしないぜ?」
「そういうことは防寒魔法に失敗しないようになってから言うことね」
適温より少し熱めにいれたミルクティー。
寒さで顔を真っ赤にするような未熟者にはこれが必要だろう。
「別に失敗したわけじゃないさ。
ただ単にレアとウェルダンだったらレアのほうが好みなだけ」
「選択肢にミディアムはないのかしら」
アリスはカップで暖めた手を、魔理沙の頬に当ててやった。
子供扱いされたのが不満なのか、憮然とした顔をする魔理沙。
そのぶーたれた顔が、かえって子供らしさをかもし出していて、アリスは噴出しそうになってしまった。
「なんだよ」
「ふふっ、なんでもないわよ。
いいわ、実験には付き合ってあげるから、ちょっとお姉さんに言ってみなさい」
だれがお姉さんだ、とぶちぶち言いながらノートを取り出す魔理沙に、アリスはこっそり思う。
そーいう拗ねてもかわいいところが妹っぽいのよ、と。
「で、何を調べるの?」
「何でアリスと手をつなぐと反対側の手が冷たいのか」
「それって、単に繋いでるほうの手があったかくなっただけじゃないの?」
「いや違うんだって。他のやつと手ぇつないでもなんともないんだぜ?」
「あ、一応対照実験はしてるわけね」
魔理沙がぺらぺらとノートをめくるのを横から覗き込むアリス。
二人は暖炉の前の絨毯に直接腰を下ろしていた。
「ま、何はともあれやってみようぜ」
「はいはい」
満面の笑みで手を差し出す魔理沙。
やれやれ、とアリスはその手をとった。
「……別になんともないわね」
「うーん、やっぱり魔法使わなきゃだめなのか?」
「家の中で派手な魔法禁止」
「わかってるわかってる。じゃあまあこんなところで」
と言って魔理沙はぶつぶつと呟いて、ちょいちょい、と棚の上に待機している人形を手招きした。
普段ならアリス以外の入力は受け付けないはずの人形が、アリスと魔理沙の間をおろおろし始めた。
どうも二人の区別がつかなくなってしまったようだ。
「いつのまにうちの子をたぶらかすような魔法を覚えたのかしら」
「アリスがそいつらを使役するのはずっと見てたからな。
見よう見まねってやつさ。それよりほら」
そういって魔理沙は空いた手をアリスの頬にあてる。
「だんだん冷たくなってきたのわかるだろ」
「あらほんと。じゃあ私のはどうなってる?」
アリスが魔理沙の首に手をやろうとすると、ひゃっと魔理沙は首を引っ込めた。
それを見てアリスは少し笑う。
「大丈夫よ。どうも私の手はあったかくなるみたい」
そう言って魔理沙のおでこに手を当てる。
「ほら」
「ほんとだ」
それから二人はいろいろ条件を変えて実験を繰り返した。
接触面積を変えてみたり
「指先はともかく、密着状態ってやる必要あるのかしら」
「ちょっと気になるじゃんか。だから諦めて脱げ」
接触場所を変えてみたり
「おでことおでこをこっつんこ♪」
「あしさんとあしさんとこっつんこ♪」
実験は深夜まで続いたそうな。
次の日
紅魔館大図書館にて
「ああ、Thermomagical effect でしょ。
魔力伝導と温度差の関係ならその辺に参考書あるわよ。
……なに、なんで二人ともorzになってるのよ」
あとがきは身にしみますorz
無邪気な二人がなんともカワユイ(笑)
マリアリはもっといちゃいちゃすればいいよ!
あと、orzに吹いたwwwww
しかしお姉さんなのはどう見てもアリスよりパチェですねw
そうなるとチルノはもこたんと繋がってるのか!?
密着をkwsk
ベーゼック効果なのだろうか?
これは斬新な展開だな
後書www
んでタイトルに戻ると。