「…うそでしょ。…そんなことあるわけない。」
その日、博麗神社には二つの影があった。
「…残酷だけど事実よ。間違いない、唯の一つの真実よ。」
一つは、この神社を護る博麗の巫女、博麗霊夢。
「信じろって言うの!?そんなこと、そんな御伽噺にもならないようなことを!」
もう一つは、大賢者と称される隙間妖怪、八雲紫。
「信じる信じないはあなたの勝手よ。でもね、あなたは博麗の巫女。こうなることは追々予想できたはずよ。」
二人の声は次第に大きくなっていく。その言葉の一つ一つには、深い悲しみとも絶望とも取れる途方もなく黒いものがあった。
「なんとかならないの?あんたは境界を操る妖怪でしょ?神にすら並ぶといわれるだけの力と知識を持つ大賢者でしょ!?
止められるんじゃないの?何とかできるんじゃないの!?」
霊夢の声は、いつものどこか超然としたものではなく、心の底から湧き出ているかのような生々しさがあった。
「力だけで言えば、…できないことはないわ。でも考えてもみなさい。それは自然の摂理に反することよ。万物の平等性を著しく歪めることよ。…そんなことが許されると思う?」
「…私が許すわ。それでいいじゃない。ここであんたが何もしなかったら、どれだけの人間が、どれだけの妖怪が…!」
霊夢の瞳からは何粒も涙が零れ落ちていて、紅白の巫女服を濡らしていた。
目はとうに涙で溢れかえっているというのに、それを拭い去ろうともせず、というよりもそんなことすら今の霊夢には考えることができなかった。
「霊夢。…少し落ち着きなさい。頭を冷やして、…それからまた話しましょう。」
「…紫それでも!…
…もういいわ。あんたがそうなら、…私だけでも何とかしてみせる。」
「無理よ。もうどうにもできないわ。全ては事実であり現実よ。覆ることは万に一つもない。」
「それなら億に一つでも兆に一つでもいい。…私は諦めない。あんたみたいに達観する気も事実として受け入れる気もない。」
「霊夢。…お願いだから聞き入れて。全ては変えられない。もう手を尽くすレベルの話じゃないの。
”幻想郷”はもうなくなるのよ」
ことの始まりは、いつものように境内の掃除をしていた霊夢が、一息ついたときである。その時霊夢は縁側で一人お気に入りの緑茶を飲んでゆっくりしていた。
霊夢のお茶好きは、広く知られていることだが、そんな彼女のお気に入りのこのお茶は、霊夢曰く最上級である。里で売られているもので利益よりも品質を何よりも意識した極上のお茶の葉は、その一枚一枚が至高の香りと味を持ち合わせている。一口でも口にすれば、もう他のお茶は飲めなくなるほどだった。
そんな最高のお茶を一人静かに飲む至福の時を贅沢に過ごしていた霊夢の前に八雲紫が姿を現したのだった。
いつもなら、空間に作った隙間から手だけ出してみたり、いつの間にか霊夢のおやつをつまんでいたりと、なかなか洒落っ気のある登場の仕方をするのだが今回は違った。
一切の笑みを浮かべず、険しさだけが存在する鋭い顔のまま霊夢の目の前に現れると、何も言わず霊夢の方を見据えていた。霊夢はその様子に尋常じゃない雰囲気を感じ取ると、それまでの博麗霊夢としてではなく、博麗の巫女としての顔つきで、同じように紫の方を見据えた。
お互いの間には言いようもない空気が流れていて、常人はおろか並みの妖怪ですら耐えられそうになかった。
そうした中で紫は大きく息を吐き、そしてゆっくりと一字一句確認するように口を開いた。まるでこれから発する言葉の一つ一つがどれか一つでも間違っていることを願うようだった。
”幻想郷”の終わり。
紫は霊夢にはっきりとそう言った。そのときの霊夢の表情は、かつて見たことのないほどの衝撃を受けたようなものであった。
霊夢は、紫の言葉を否定した。紫の態度から見てそれが、”幻想郷”の終焉が事実であるということが疑いようもなかったにもかかわらず、それをはっきりと否定したのである。
霊夢は認めたくなかった。霊夢はまだ生まれてから三十年も生きてはいない。まだまだ未熟だし、分からないこと知らないこと、知ったかぶりをしていることは数多くある。だがそれでも”幻想郷”の尊さは誰よりも理解していた。
だからこそ、ここで”幻想郷”の終焉を聞かされて、耐え難い衝撃を受けたのである。
結局、紫は霊夢を納得させることができず、ただ諦めろとだけ伝えて隙間の中へと消えていった。
霊夢はそのまま飛び立った。何もせずに受け入れることは出来ない、諦めることはしない、そう紫に言った言葉を一つ一つかみ締めながら。
霊夢が降り立ったのは魔法の森だった。ここは生い茂る原生林と多種多様な幻覚作用を持つ茸に包まれていて昼でも薄暗く湿っぽい。ただの人間なら僅か三十分で発狂するとまで言われるこの地には二人の魔法使いが住み着いていた。
霊夢はそのうちの一方、人間でありながら魔法を使いこなす旧来の友人、霧雨魔理沙の元を訪れた。
霧雨魔法店と大きく書かれた看板は苔に覆われ始めていて、さらには傾いている。木製のドアを力一杯叩き続けると、もったいぶった様子で家主が現れた。
「何だ、霊夢か。珍しいなお前のほうから私のところに来るなんて。」
「魔理沙…。あの話、”幻想郷”の話、聞いてる?」
霊夢は魔理沙が顔を出すと早々に話を切り出した。もちろん”幻想郷”の話である。
「ああ…、その話か。この前、香霖から聞いたよ。」
「で?」
「で?って?」
「それで終わりなの?”幻想郷”の終わりなのよ?そんな、そんな反応だけなの?どういうことだか分かってるの?
それとも今から”幻想郷”について一から教え直そうか?!」
霊夢は長い付き合いである魔理沙の余りにそっけない反応に、口をまくし立てていた。
「霊夢。落ち着けよ。…私だってなんとも思っていないわけじゃない。できることなら、このままずっと残っていて欲しいさ。でも無理だろう。もう既に…。」
「あんたまでそんなこと言うの?!紫みたいに、全部諦めろって!」
「しょうがないだろ!
…どんなものでも、…なくなるときはなくなるんだよ。森に捨てられた死体だって時が経てば、骨すら土に還っていくんだ。」
「魔理沙のバカ!
もういいわ。あんたの所に来たのが間違いだったわ!」
魔理沙の言い分ももっともである。どんなものにも始まりがあって終わりがあった。
かつて霊夢が博麗神社の鳥居を初めてくぐったときのこと、かつて先代の博麗の巫女が息を引き取ったときのこと。
いつだって始まりは期待がその他の感情を圧倒し、終わりは悲しさと喪失感だけが心の中に残る。それはこの世に意識として存在している以上避けては通ることができないものだった。
霊夢は再び涙を流した。
”幻想郷”の終焉、このまま永遠に存在し続けると思っていた絶対的なものが、大きく音を立てて崩れ去ろうとしている。
幻想郷中の妖怪、人間、神々、その他を全てかき集めればひょっとしたら何とかなるのかもしれない。そう思って、まず最も付き合いのある魔理沙のところにやってきたのに、肝心の魔理沙は紫と同じように霊夢に諦めろと言ったのだった。
霊夢が魔理沙を拒絶する一言を放った後も、魔理沙の方はなんとか霊夢をなだめようとしていた。だが今の霊夢には何の効果もなく、霊夢は魔理沙の顔も見ずに飛び去っていった。
後に残された魔理沙には、言いようもない苛立ちのみが残されていた。友人を助けたい気持ちは人一倍あるというのに、その友人の心を逆なですることしかできなかった自分のふがいなさが憎らしかった。
その後、霊夢は同じく魔法の森に住む魔法使い、アリス・マーガトロイドや森のちょうど入り口にこじんまりとした道具店を構える森近霖之助のもとを訪れたが、どちらも結局、紫や魔理沙と同じように諦めろと、やさしく諭すのみであった。
霊夢がどれほど涙を流そうと、どれだけ心から声を出そうと、誰一人霊夢と同じようにあらがおうとはしなかった。ただ流れに身を任せることだけが必要だと口にしていた。
そう言われる度に霊夢の心にはもがきようのない底なし沼が広がっていった。どれだけ飛び上がろうとも距離は詰められ、いつかその中に引きずり込まれそうだった。
霖之助から手渡されたお気に入りのお茶を見るたびに瞳から涙が流れ落ちて拭っても拭っても止まることはなかった。
それでも…、霊夢は決して諦めることはなかった。
天高い冥界だけではない、迷いの竹林を勘だけを頼りに進み、傷だらけになりながらも妖怪の山を駆け上がり、天界にまで至った。
それでも、それでも誰一人霊夢と共に行こうとする者はいなかった。ある者は笑い、ある者はあきれ果て、ある者は紫や魔理沙、アリスに霖之助と同じように諦めるように囁き、諭すのだった。
誰もが”幻想郷”の最後を知っているというのに誰もがそれを絶対的な事実として受け入れ、そのまま受け止めていたのだった。もしかしたらそれは覚悟なのかもしれない。幻想郷という不安定なガラスのようなシャボン玉のような、薄皮一枚で繋がっているだけの儚い世界に生きて、いつ訪れるとも知れないそのときを待っているのだ。
それは、もちろん霊夢だって持ち合わせている。博麗の巫女として、たとえ幻想郷が滅び去ろうとするなかで、ただ一人その崩壊の様を見届け、共に消え去ることを運命付けられていた。
それでも、今”幻想郷”の終焉を黙って見ていることが、諦めて笑顔で、もしくは涙と共に見送ることができなかった。
霊夢が最後にたどり着いたのは紅魔館だった。
紅き吸血鬼レミリア・スカーレットが統べるこの屋敷は、今からおよそ数年前にこの幻想郷に現れた。
幻想郷を己が手中に収めようとして、破壊と恐怖の限りを尽くし、一時は多くの妖怪を従え、絶大な力を持つ一体の妖怪の前に敗れ去ったと言われる幼い悪魔。
一滴、二滴の生き血を混ぜ込んだ紅茶を好み、500年以上のときを生きているというのにその心は余りにも幼い。
そんな悪魔が”幻想郷”の終焉を前にして身をたじろぐことも絶望に打ちひしがれることもないことは、誰が見ても分かりきっていた。それでも”幻想郷”をただ愛し”幻想郷”に残る僅かな希望に追いすがる霊夢は進むことしかしなかった。
諦めない。
人妖問わずこれまで多くの者達に投げかけ宣言した、不退転の一言を胸に霊夢は鉄筋のみで構成された無機質な門をくぐった。
「話は、いろんなところから聞いてるわ。
まずはそこに掛けなさい。ある程度はもてなしてあげるわ。」
「そんなのは、どうでもいいの。あんたは全部分かってるのよね。それなら私の言いたいことも分かるでしょ。」
霊夢はレミリアにそう言った。霊夢が紅魔館を訪れたとき、ちょうどレミリアはお茶の時間で、広々としたリビングで一人、紅茶に口をつけていた。
そこにいきなり現れた霊夢に対して、眉一つ動かさずに、空いている椅子へ座るよう促したのだった。
「当然よ。あなたは”幻想郷”の存続を願っている。でもそれは不可能。そして誰一人”幻想郷”のためには動かなかった。」
「…。」
レミリアの言葉は的確で、それを聞くだけで霊夢の心には突き刺さるものがあり、抉り取られるものがあった。
「…あなたはどう思っているの?」
かつて見たことのないほど真剣な目をした霊夢に対してレミリアは目を合わせることなくそう聞いた。
「どういう意味?」
「あなたが”幻想郷”についてどういう思いを持っているのか、その終焉に対してどうしたいのか。
それは、今あえて聞く必要はないわ分かりきっていることだし。私が聞きたいのは今日、あなたが出会い、あなたの考えを気持ちを受け入れなかった連中についてよ。
あなたは彼、彼女達をどう思っているの?」
「それは…。」
「憎い?許せない?殺したいほど?苦しみ続けさせたいほど?それとも哀れとでも思っているの?憐れと思っているの?」
「…。」
「あなたは出会ってきた連中一人一人の胸のうちをしっかりと把握してた?みんなが”幻想郷”をどう思っているのか完全に理解していたの?」
「…っ。」
「…中には、心底どうでもいいと思っているやつもいたのかもしれない。中には第二、第三の”幻想郷”の出現に賭けていたのかもしれない。やり場のない怒りを抱え込んでいて、それでもあなたにすべて諦めるように優しく諭したのかもしれない。
あなたは今までそんな一人一人の気持ちを考えてきた?もし考えてきたっていうなら、その手でしっかりと握っているものがどういうものなのか、どういう意味が込められているのか、理解できるはずよ。」
「それは…。」
「あなたがつらいのは分かるわ。
でもね、だからといってあらゆる理を変えていいということにはならない。止めようもない事実なら、消すことのできない真実なら、なおの事向かい合わなければならないのよ。
それがどれだけつらいことでも、どれだけ耐え難いことでもね。もちろん私やあの隙間妖怪みたいに理そのものを書き換えることができる存在もいるわ。
でもできるからといって、過度に書き換えれば、都合のいいように弄ってしまえば、いつか必ず倍以上のしっぺ返しが返ってくるのよ。
いたずらに欲を増大し続けた人間達だって、今そのしっぺ返しを受けているわ。
もちろんまだそこまで表面化してはいないけど、そうなればもう取り返しはつかない。」
「…私は…。」
霊夢はレミリアの言葉に耳を傾けていた。自らが愛した”幻想郷”。それは霊夢だけではなかった。霊夢以外にも愛するものはいた。
物心がついて、初めて”幻想郷”を知って、今こうして”幻想郷”を失いたくない一心で叫び続けていた。
既に心は乾ききっていて、喉からは咳の変わりに血が出てきそうだ。幻想郷中を飛び回ったせいで全身は内外問わず傷だらけだった。
霊夢は自身の気持ちに突き動かされていて、他人の気持ちを、相手の思いを一切汲み取ることができなかった。
彼らがどんな思いだったのか、彼女達がどんなことを心の中で叫んでいたのか。
霊夢は今になってようやく分かったのだった。
「私も”幻想郷”は好きよ。もちろん初めからだったわけじゃない。そうね。私の起こした異変をあなた達が解決して、私が博麗神社に通うようになってからね…。
…”幻想郷”がなくなるのは悲しいし、つらいわ…。」
「…レミリア…。」
そういうと、レミリアは手にしていたカップをテーブルの上においた。中身はまだ半分以上残っているのに、そうそれ以上手をつける気にはなれないようだった。
感慨深そうに目を閉じているレミリアと何度目だろうか瞳いっぱいに涙を溜め込んでいる霊夢とが、音もなくリビングにいて、ただそうしていた。
「お嬢様。」
気を使っていたのか、事前に言われていたのか、今まで気配すら感じさせなかった従者十六夜咲夜が現れた。そこには既に霊夢の姿はなく、冷え切った飲みかけの紅茶の液面にただ波紋だけができていた。
「よろしいのですか?」
咲夜は主に一つ問いかけた。
「二言はないわ。あなたも覚えておくことね。時には甘んじて受けなければならないものがあって、時があるということをね。」
「承知いたしました。」
もうまもなく日は完全に沈みそうだった。”幻想郷”の終わりを知って散々駆け回って、やったことといえば自らを傷つけ、他者を傷つけることだけであった。
もう、心底ぼろぼろで、ようやく諦めこそついたものの、やりきれないものはいくらでも湧き上がってきた。
「…霊夢。」
夕日を浴びて茜色に染まっている神社にいたのは八雲紫だった。
「紫…。」
初めに霊夢に”幻想郷”の終わりを伝えたのは紫だった。決して遠くはない記憶を振り返ると、そこに映っているのは人一倍つらい表情をしている八雲紫の顔が浮かんでいた。
紫は誰よりも”幻想郷”を愛していたのではなかったか。
もっと昔を振り返れば、霊夢に”幻想郷”教えたのも彼女だったのではなかったか。
普段、まったく読めないだの、胡散臭いなど言われているが、”幻想郷”の話をしているときだけはそんなことは微塵にも感じさせず、子供のように心の底から喜びに満ち溢れていたのではないか。
「…ぁ…。」
そう。一番つらかったのは紫だった。”幻想郷”を愛し”幻想郷”を伝え、そして…、”幻想郷”の終わりを告げた。
「霊夢…。ごめんなさ…」
「紫、紫ぃ…。」
「霊夢?」
「…ごめんなさい…!…ごめんなさい…!…ごめんなさい…!」
霊夢はひたすら涙を流し、ひたすら謝っていた。
「霊夢…。」
「…分かってたのに…!、…知ってたのに…!…一番つらいのは紫だったのに…!、一番悲しかったのは紫なのに…!、私は…、私は…、私は…!」
「…いいのよ。…力がありながら何一つできない私が…悪いのよ。」
「…そんなことない…!そんなこと…。」
「霊夢…。」
まるで、親子のようだった。霊夢と紫はお互いに涙を流し、お互いに謝り、お互いにその謝罪をかき消した。
今ここでこうしていたところで”幻想郷”終焉に変化が訪れるわけではない。むしろ変化なく、着々とその歩みを進めていた。
それでも、二人は抱き合い日が沈むまでそうしていたのだった。
それから数日後。
「今日ね。」
「まさかあんたがここにやってくるなんてね。」
「あら、この前あんなに泣いていたのだもの。付いていないと心配で心配で…。」
「よく言うわ。あんただって同じでしょ。」
「ふふっ。」
「なによ?」
「なんでもないわ。それよりももう覚悟はいいの?」
「当然よ。変えてはならない理なら、それを見届けることこそが、私のやるべきこと。」
「成長したわね。」
「ええ。おかげさまで。」
「そう。さてと。そろそろ”幻想郷”ともお別れね。」
「そうね。」
「じゃあ、これじゃ合わないけど、乾杯といきましょうか。」
「いいわよ。」
この日、博麗神社からは湯飲み同士がこずかれる音が聞こえた。
文々。新聞
「”幻想郷”惜しまれつつ販売終了!」
採算を度外視したこだわりで、人間だけでなく、妖怪達からも愛され続けていた人間の里の日本茶ブランド”幻想郷”が最後の葉を売り終え、ついに販売終了となった。
その良質の味を気に入った隙間妖怪が付けたと言われる”幻想郷”の名は………
騙されたww真面目な方を見たかったぜwww
くそー!いい意味でやられた!!
もう最高です
参りました。
確かに霊夢には深刻な話ですね。
でも安心しましたw
なんかケミカル系の味がした
いやー流石だわww
( ^-)_旦~
なんていうか、大好きなロックバンドが解散したときの事を思い出した。
予想の斜め上を行く味でしたwwwww
貴様にこの点数をくれてやる!バーカバーカ!
美味過ぎるお話だwwwwww
でも面白かったから100点だ
三点リーダは二個使ったほうが適切ですよ。ちょいと気になりましたので、指摘を
でも普通のお茶もあるし、いいお茶にもまためぐり合えるさ。
誤字報告です。
「承知したしました。」
あのね。ベビースターは30¥でそこそこ腹に溜まって、しかも一粒一粒が小さいから、ちまちま食うといいっぱい食べた気になれるんだよ。
わざと細かく砕いてから食べるともっと分量が増えるんだよ。
100¥あれば3つかえたんだよ。
百円握りしめて駄菓子屋行って、カレー味を三つ買って、家帰ってマンガ読みながら食うのが何より好きだった。
でもな、ある日チキン味しか駄菓子屋になくなっちゃったんだ。
俺はメーカーにはがき出したよ。再販してくれって。そしたら10年後くらいに再販されたんだ。
でもその頃にはもう、俺はベビースターなんざ食ってなかったのさ……。
霊夢に幸あれ。
シリアスだと思って読んでたのにwww
ばーか!ばーか!
あと、「あがなう」→「あらがう」では?
してたけどお茶ってなによ
俺の感情を返せチクショー!
……でも騙されたのに気づいた時は安心した。あれ?
文章をよく読んでない証拠かな。
霊夢は始めっからお茶の話しかしてないのか。
こういうどんでん返しは、仄めかす度合いが小さすぎるとちゃぶ台返しについていけず、
大きすぎると落ちが完全に読めてしまって興が冷めてしまうものですが、この作品は見事なバランスでした。
何となく、"幻想郷"が何か別のものを差しているんだろうな、という予想はつきましたが、
同時に、もしかしたら本当にシリアスな話なのかもしれない、という緊張感も最後まで持続させてくれました。
しかし叙述トリックだけではなく、キャラクターの書き込みも丁寧で、それがこの落ちを一層際立たせているように思えます。霊夢可愛い。
って、さいごのは怒っててどうか迷いましたw